茜が何回失敗しても、それを一切非難せずに許してあげる夏癸の愛情。その夏癸の優しさを当たり前だと甘えずに、反省して悔しくて泣いちゃう茜。この二人の日常が愛おしくて仕方ありません。物語に起伏はあまりありませんが、むしろなにも起こって欲しくない、二人のこの空間を誰にも邪魔して欲しくない、とそう思わされるくらい、二人の愛に溢れているこの物語が好きです。
年頃の子であれば、なおさらショックを受けてしまう「失敗」を、その子の傷にならないように優しく寄り添う夏癸さん。そして、彼や周りの人からの優しさを受け取って、成長していく茜さん。二人や周囲の大切な人たちが、どうか幸せであってほしい…と祈りたくなる、優しくあたたかい物語です。夏癸と茜さんの関係性の行方も、気になるところです。素敵な二人や世界を、見守っていけることが、一読者としてとても嬉しく思います。今後も更新楽しみにしております。
少女が抱える大きな悩み。それを決してバカにすることなく、優しく支える青年や少女の仲間達。とあるタグで検索してこの物語と出会ったのだが、すごく温かい気持ちになれた。