たしかにご本人が登場しない! いったいそこで何があったのでしょう

 作者の名前を見つけた瞬間に当たりを確定しました。
 以前にこの作者の作品に目を通したことがあります。①登場人物が恐怖体験してパニックになるシーンがなく、つられてビックリする恐れなし。②空想的なホラーなので詩としても味わえる。以上の理由により、ホラーが苦手なあの人でも安心してお勧めできました。

 文字数が140字しかなくて驚きました。少なすぎて作者さんの個性が発揮できないのではないか? と思いましたが杞憂でした。この作品は140字で成立したホラーです。文字数を増やそうとすればバランスが崩れます。
 僕は現在進行形で起こった怪奇現象だと思ったのですが、あの人は「過去の出来事が再現されて、物が転がったんじゃないか?」と解釈が分かれました。読む人によってイメージが変わる点もこの作品の面白いところです。
 
 ホラーが苦手なあの人も、ぼんやりとしていながら印象に残る作風に満足していました。
 ところでほかに参加作はないのですか?
 企画終了まで時間はありますよ?