幸運を捨てるということ

座敷わらしなどの説話にある様な、幸運の導き手を粗略に扱うと悲惨な末路を迎えるという、まさにそういった展開です。
語り得ない存在への畏敬、人の手の及ばないものを弁える謙虚さ。増長してそれらを失った者たちに下る、幸運をもたらすナニカの裁きが実に恐ろしいです。

主人公はそれとはほぼ関わらず、ただ自分を弁えて生きていくのです。
全く無自覚に、幸運という恐るべきナニカを振り回しながら・・・