第2話 学園祭の様子は焼き鳥
学園祭の様子はどう?
尋ねられた!
そんな時私はどうするのかもう決めた。
授業の合間にあの理事長グループみたいな中でも1番目だつスーツ姿でオシャレな黒縁メガネの女の先生がとても優しくて
授業内容のカルメラ焼きでもいいんではないかしらって。
なぜ知って得するのか分からないとか言わないでとかそそくさと私に耳打ちしてくるけれど、まるで新入社員みたいな、爽やかすぎる笑顔をうかべる。
またおかしなことに、理科の実験の授業の他、詳しく教えてあげようか?と、ノートの返却時に優しく声をかけてくれる家庭科で手伝いに来てくれる優しさ抜群、ワインレッドのシンプルな木綿ワンピース姿の先生がそっとノートに書いてあった言葉は
頑張れ!焼き鳥作れ!!
だった。
明らかに同じクラス、同じ部活の友だちに教えてもらったところ。
研修の先生ではないの?
と当たり前にからかわれてしまった。
たしかに。若く見えるから。
だけれど、担任の家庭科教師よりかなりベテランに見えるし、教える、先生として支える技がすごい。
スーツ姿の理系な先生も同じくしっかり者。
2020夏に話し合うのも遅い話。そんな事ないよって秋には言えるくらい立派なタイムプランだよね。
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