何度みてもわくわくってすごい

この間の金曜ロードショーで、美女と野獣を観た。

私はディズニーが大好きだ。小さい頃から、親が買い集めた数々のディズニー作品のビデオを観て育ってきた。当然、その中には美女と野獣もあった。誇張でもなんでもなく、30回くらいは観ているんじゃないかと思う。


だけど、やっぱりテレビでやっていると思わず観てしまう。何かが始まるぞ、と思わせる流れるような、それでいてどこか暗さを併せ持った音楽。語りから一転、小さな町の朝のにぎわいと共に物語が始まるわくわく感。


本作の悪役であるガストンを観ていて、最初はそんなに悪いやつじゃない?と思うけど、話が進むにつれてやっぱり好きになれないな…でもベルの野獣に対する想いにいち早く気付くあたりはさすがだ…と複雑な気持ちになってしまうのもいつものこと。そして、なんと言っても美しく、愉快な音楽と共にベルと野獣の距離が近づいていく過程は、何度観ても自分で分かるぐらいにほっぺがゆるみまくっている。

作品を象徴するホールでの美しいダンスシーンも外せない。シャンデリアを見おろす視点から、2人に徐々に近づいていくところなんて惚れ惚れしてしまう。知らない間にソファのクッションを抱きしめ、一緒に見ていた父親ともども黙って前のめりで観ていた。


何がすごいって、こんなに観ているのに全く飽きないことだ。何度観たってわくわくするし、あー、やっぱり最高だわぁ…と幸せな気分になれる。むしろ大人になった今、改めてベルの野獣にそっと寄り添おうとする優しさ、彼女をお父さんの元へかえした野獣の愛の深さに気付かされる。そして、ガストンがある種優秀なリーダーであるということも。なんにも知らずにあの野獣を見せられ、不安を煽られたら私だって夜襲に参加しちゃうかもしれない。こんな時だからこそ、自分の行いを顧みずにはいられなかった。


作品愛ゆえに長くなってしまったけれど、1番いいたいのは「何度観てもわくわくってすごい」、これに尽きる。いつ観ても何か新しい発見があって、音楽に心躍り、そこにはいつだって不変の愛がある。

そんな風に、何回でも手に取ってもらえるような作品を私も目指したい。あ、ちなみに私は本来の王子さまスタイルより断然野獣派です。

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