第35話 大阪デート②
「おはよ開成君♡ あ・さ・だ・よ」
「・・・ん?小春?」
ベッドで寝ている僕のすぐ横に小春の顔が・・・
それに何で隣に小春が居るんだ?
そもそもここ何処だ?
「今日は水族館に行くんでしょ。そろそろ起きて朝ごはん食べに行こうよ」
「水族館?朝ごはん あ、ここって・・・・」
・・・そっか僕達大阪に来てるんだったよな・・・ってもう朝なのか
何だか随分長く寝てた気がするけど・・・昨日はU○Jで遊んだしその後小春と飲みにも行ったし・・・疲れがでたのかな。
「もぉ 寝ぼけてないで早く起きなよ」
「ごめんごめん・・・着替えるから少し待って」
よく見ると小春は既に服を着替え化粧もしていた。
まぁ小春は元々ナチュラルメイクで本人もお化粧は得意じゃないとか言ってたけど一応身だしなみとして外に出るときはお化粧をしているらしい。
・・・僕的にはそのままでも十分可愛いというか綺麗と思ってるんだけど。
「ん?どうかした?」
「いや 今日も小春は可愛いなって」
「だ だから・・・そういうのは・・・早くご飯行こ!」
ふふ照れちゃって。
でも僕もお腹空いたな。
ここの朝食は評判いいみたいだしちょっと楽しみかも。
昨日遅い時間までU○Jを堪能した僕たちは提携ホテルで1泊。
今日は近くにある水族館に行った後、市内観光をしてから横浜に戻る予定となっている。
大阪の湾岸地区にあるU○Jと水族館。
水族館はU○Jの対岸にあるショッピングモールの中にある。
国内でも有数の規模を誇る大型水族館ということで大阪に来るならU○Jに次いで来てみたかったところなんだよね。
小春も水族館とか好きだって言ってたし。
朝食を食べた後、荷物をまとめホテルの外へ。
僕らはU○Jに向かう観光客とは逆方向。シャトル船乗り場へ向かい歩いた。
「この船だね」
「あぁ対岸まで短いけど船旅だね」
近くに見えるけど車や鉄道だと大回りしないと行けないということで海路で水族館へと向かう。
天気も良いし海風が気持ちいい。
ショッピングモールに隣接する船の到着口で下船した後、僕らは早速水族館へ向かった。
そして、チケットを購入し案内経路に従って歩くと巨大な水槽が目に飛び込んできた。
「凄~い。この水槽!」
「本当大きいな。あ、小春!あれジンベイザメだよな!凄い!」
「本当!確かにあのサイズを飼育するならこれくらい大きな水槽が必要だね。
あ、あれって餌を食べてるのかな?すごい迫力だね!」
地元の水族館は前にデートで行ったけど水槽の大きさも展示している魚の量も規模も全然違うな。
その後大型水槽の前で十数分。
言葉もなくただ二人で何処か神秘的な青白い光の水槽を見入ってしまった。
「綺麗だったね」
「あぁ何だか気持ちが安らいだ気がする」
「ふふ♪」
「どうかした?」
「開成君が私と同じような感性で良かったなって」
「・・・そうだね。僕も小春が同じような気持ちでいてくれたなら嬉しいよ」
「うん♪」
その後も手を繋ぎゆっくりと水族館デートを楽しんだ僕らは、ショッピングモールで少し遅めのランチを食べた。
ちなみに帰る前にもう一度ということでランチはお好み焼きを食べた。
やっぱり粉もんは美味しいね。
そして、ショッピングモールを少し散策した後、電車に乗り大阪市内へ移動。
何か目的があったというわけではないのだけど、道頓堀を小春と2人でぶらり。
食べてばかりだなぁ~と思いつつも美味しそうな匂いには勝てず、今度はたこ焼きを購入して2人で食べながらの街歩き。
小春もこの辺りは前の長期出張で並木さんや設楽さんと食べ歩きに来ていたらしくグルメスポットも開拓済みらしく、色々とガイドしてもらいながら楽しんだ。
一通り観光を終えた僕らは地元に戻るため新大阪駅に戻ってきた。
そして、後は帰るだけということで、駅内の土産物コーナーにて会社や家へのお土産を買うことにした。
そういえば出張って初めてだし会社の人にお土産買ってくのも初めてだよな。
「編集長たちのお土産って本当にこれでいいのか?」
「編集長豚まん好きだし♪前も喜んでくれたよ。夜食にもちょうどいいしね」
「確かに夜食にいいな。じゃこれ人数分買ってくか」
「うん」
お土産を買った僕らは新幹線ホームへ。
到着した列車に乗り込み指定席に座るとすぐに列車は出発した。
出張に行く前は色々と緊張する気持ちもあったけど並木さんに鳴海君、そして田崎局長。皆いい人だったな。
今回は会えなかったけど吉野君と設楽さんって人もきっといい人なんだろうな。
・・・・いつかまた一緒に仕事したいな。
それに小春といったU○Jや水族館も楽しかった。
泊まりということもあったけど普段のデートとは違ったテンションで楽しめたし何だか以前より小春を身近に感じられたような気もした。
「そういえば小春?」
隣の席に座る小春に話しかけようとして横を見ると、穏やかな顔をして眠っていた。今日は朝も早かったし疲れたのかな。
そんな小春の寝顔を見てたら僕も・・・いつの間にか・・・
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「着いちゃったね。新横浜」
「そうだな。後は電車乗り継いで帰るだけだよな」
長いようで短かった大阪出張もこれで終わり。
この数日ずっと小春と一緒だったから・・・当たり前の話なんだけどそれぞれの家に帰るのが何だか寂しい。
そう思いながら僕たちはお互い口数も少なく電車を乗り換え帰路についた。
そして、小春の家の最寄り駅である横川が近くなってきたところで小春が話しかけてきた。
「あ、あの開成君」
「何?」
「今度また・・・開成君の家に泊まりに行ってもいいかな?」
「うちに?」
「うん。開成君のお母さんが是非泊りに来てねって」
そういえば、小春っていつの間にか母さんと仲良くなってたよな。
この間も母さんと食事していた時、小春の事を色々と聞かれたし。
「母さんが声掛けてるんなら遠慮なく来てくれよ・・僕も嬉しいし」
「うん。絶対泊まりに行くよ。 あ、もう駅に着くね。じゃまた明日会社で!」
「あぁ明日な」
ホームに降りて僕に手を振る小春。
やっぱり・・・ちょっと寂しいな。
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更新遅れてすみません。。。ちょっと仕事やら体調やらいろいろきつく。
9末の納品は完了したのでで少しは仕事も落ち着い組み込みなので週1~2ペースの更新には戻したい・・・
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