第34話 大阪デート①

「来たねぇ~」

「だねぇ~」


ホテルに荷物を預けた僕たちは、早速U○Jへと向かった。

ホテルのロビーと入場ゲート前広場が直結しているので本当ホテルを出たらU○Jまではあっという間だ。

そして入場ゲートが近づくとU○Jのシンボル的な地球儀が見えてきた。


「ねぇあそこで記念写真撮ろうよ」

「そうだなここに来たらお約束だよな!」


僕らは入場ゲート手前にある地球儀のところまで移動して記念写真を撮った。

寄り添って撮った写真は如何にもデートっていう感じだ。


最近は一緒に撮った写真を見たりするのも休日の過ごし方の1つになっていたりする。結構楽しいんだよねこういうのも。

それに夏以降色々と出掛けたし、2人の思い出もだいぶ増えたと思うんだ。



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「ねぇまずはどこから行こうか」

「う~ん。僕も初めてなんだけど行って見たいアトラクションあるんだよね」

「え~なになに!実は私も1つあるんだ。じゃぁさ"せーの"で言おうよ」

「じゃ一緒に言おっか"せ~の"」

「「ハ○ー・ポッ○ー」」

「「おお!!」」


見事に被ったな。

あれって一時期CMも良くやってたけど、僕は原作も読んだし結構世界観が好きなんだよね。

って・・・そういえば


「高校の時、確か原作小説を貸してあげたよね」

「あ、覚えててくれたんだ♪ うん当時って海外の作品とかあんまり読んだことなかったんだけど読みやすくて気にいっちゃったんだよね。続編はちゃんと自分で買ったし今でも好きなんだ」

「そうなんだ。じゃ最初行くところは決まりだね。混んでるだろうけど僕も凄く楽しみだ」

「うん♪」


行先が決まった僕たちは園内のアトラクションを眺めながらハ○ー・ポッ○ーのエリアへと向かった。

そして・・・


「わぁ~ホグ○ーツのお城が見えるよ。凄い!本のまんまのお城だよ!あ、あっちには蒸気機関車も!」

「お城の中を歩くツアーもあるみたいだしそれも行って見ようか」

「うん」


少し興奮気味の小春。

・・・こんなにハ○ー・ポッ○ーが好きだとは思わなかったな。


「やっぱり混んでるね」

「まぁこればかりは仕方ないな」


予想通りというか人気アトラクションということで凄く混雑していた。

案内表示を見る限りアトラクションに乗れるのは1時間以上も先みたいだ。

でも・・・


「すっごいよ開成君。あの肖像画動いてるよ」

「本当だ小説と同じだな」


アトラクションの列は最初こそ外だったけど、後半はホグ○ーツ城の中ということもあり城内の仕掛けや作りを見ているだけでも楽しかった。

特に小春はハ○ー・ポッ○ーを読み込んでるのか僕が知らないような小ネタも色々と披露してくれて1時間もあっという間に過ぎてしまった。


そしていよいよアトラクションの順番が回ってきた。

クリアな映像と音声。

そして360度を縦横無尽に動き回るライド。

浮遊感というか本当にハ○ー・ポッ○ーと一緒に空を飛んでるような錯覚に陥りそうな出来栄えのアトラクションだった。


「う~ん堪能した!」

「本当凄かったな」


アトラクションを楽しんだ僕らはエリア内の設備やお店を楽しみ、近くのレストランで昼食をとった。

小春も楽しみにしていたハ○ー・ポッ○ーを堪能出来たということで満足そうな顔をしている。


「どうかした?開成君」

「ん?今日の小春はいつもにも増して可愛いなって」

「も もう からかわないでよね」

「冗談とかじゃないよ。凄く楽しそうで・・・笑顔が・・・その素敵だなって」

「あ ありがとう・・・その・・・多分開成君と一緒だから余計に嬉しいというか楽しいというか・・・」


周りから見たら惚気てるようにしか見えなさそうな小春との昼食を楽しんだ後、僕らはいくつかのエリアを楽しんだ。

どのエリアも作品の世界観を保ちながらも遊園地のアトラクション的にアレンジされており大人の僕らも普通に楽しむことが出来た。



そして日も暮れてきたところで、僕らはナイトパレードを見るためメインストリートに移動し観覧できる場所を探した。

折角来たんだし良いところで見たいしね。


「あ、あそこ空いてるよ」

「うん。二人くらいなら座れそうだね」


空きスペースに移動し僕らが縁石に座った腰を下ろした直後、アナウンスと音楽が流れはじめパレードが開始された。


「うわぁ~綺麗!!」

「あぁ昼間見たキャラクターがこうして目の前を動いているのは何だか不思議な気もするけどな」


各作品の世界観をそのままにアトラクションに登場した恐竜や機関車などがLEDや外部照明といったライティングに彩られパレードは進んだ。

そして途中プロジェクションマッピングを用いた演出も行われパレードの行われるルート上の壁面までもが変化した。


「凄いなこれ!」

「うん♪うん♪」


僕も小春も少し興奮気味でパレードを楽しんだ。


そしてパレードが終わり、閉園の時間が近づいてきた。

僕と小春は楽しかった1日の余韻を楽しむ様に手を繋ぎ園内を散歩した。


「楽しかったね」

「あぁ。予想以上だったよ。アトラクションの完成度も高かったよな」

「うん。最初に行ったハ○ー・ポッ○ーとか結構待ったけど凄かったもんね」

「あ、でも・・・小春が一緒だったから余計に楽しかったのかも♪」

「私もだよ開成君♪ もうすぐ閉園だしそろそろホテルに戻ろっか」

「そうだな」


そう言いながら握った手に少し力を込める小春。

本当いい思い出が出来たな。



*************

U○Jはキャラクターものが大半なので正直書きにくかった・・・・

やはり地名はともかく架空の施設名使った方が書きやすいですね。

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