視点の揺れと語尾
私、〝他人の作品〟に関しては誤字脱字はほぼ気にしないのですが、視点の揺れや文章の語尾は結構気にします。
気にするというか、読むテンポが悪くなるのは、圧倒的に後者です。
例えばweb小説に多い一人称視点。
終始、主人公の語りで話が進んでいるのに、他キャラの心情が突如入ってくると読んでいて「あれ?」ってなります。
もしくは三人称であっても、一人のキャラを追いかけていたはずなのに、主語がないまま、いきなり他のキャラの描写に移った場合。
主語がないと前文との関係性が強いので、一瞬「あれ?」って思います。
あるいは文章の語尾。
「──だ。」「──だ。」「──だ。」というように、連続して同じ語尾で終わっているもの。もしくは連続して体言止めで終わっているもの。
こういうのを読んでいると、引っかかります。
もちろん、作者側が意図してやっている場合もあるので、ダメというわけではないのです。
でも作者が意図して、且つ狙い通りの効果が出ていると、独特のリズム感が出るので読んでいても引っかかりません。
この辺りは作者の文章スタイルの話になるので、読む側の好みに合うか合わないかってことになるんでしょうけど。
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