みんな大好き誤字脱字
web小説だと、けっこうな頻度でみかける誤字脱字。
流れてくるレビューを見てると、星が多く評価の高い作品でも「内容は面白いけど誤字脱字が酷い」なんてのをよく見かけます。
多分いま殆どの人が、IMEやATOKといった日本語変換ソフトやアプリを使って執筆してると思います。
となると漢字は変換しないといけないので、誤字は誤変換してる場合が多いのでしょうね。
あと、キーボードで執筆している人は、ローマ字入力が多いと思うから、そのせいで誤字や脱字が多いんじゃないかと思います。
だって「に - NI」と「の - NO」みたいに、母音のキーがすぐ隣にあったりするんですよ? うっかり打ち間違えますって(経験者は語る)
逆にかな入力してる人は、誤変換による誤字率は変わらないと思うけど、母音の打ち間違いよる誤字はあり得ないし、脱字とかも少ないんじゃないでしょうか。
実は遙か昔、まだワードプロセッサを使っていた頃は、かな入力していました。一応、当時はブラインドタッチもできたんですよ、かな入力で。
でも、HTMLとかでホームページを作り始めた時、「ひらがな」と「アルファベット」の二つのキー配列を覚えておかないといけないことに気づいて、ローマ字入力に変更しました。
当時は打つキーが少なくなるから、かな入力のほうが速いなんていう人もいました。でも、ぶっちゃけ競技やリアルタイムで字幕を打つ職業の人でもない限り、入力スピードってそれほど重要じゃないですよね。
いずれにせよ、文章を書くことにおいて誤字脱字というのは切っても切れない腐れ縁のようなものです。
それを極力なくすために、脱稿後に改めて推敲をしたりします。
ちなみに私、〝他人の作品〟に関しては誤字脱字は、ほぼ気にしません。
理由は、脳内補完が難しくないから……です。だってよほど難しい言葉でなければ何の誤字かはわかるので読替はすぐできます。そもそも知らない言葉だと誤字かどうかすらわかりません。
脱字に関しても、案外脳内補完でいけてしまいます。そう言えば昔話題になった、ひらがなとカタカナだけの文章ありましたよね。日本語として間違っているのに、なぜか読めてしまうコピペが。
あんな感じで人間の脳は結構補完してくれます。
誤字脱字のせいで読むテンポが悪くなる……ってのは確かにあります。ですが私の場合、誤字脱字よりも視点の揺れや文章の語尾の方が読むテンポに影響してきます。
でも、〝自分の作品〟になると話は別です。かなり頑張ってチェックします。
別に、誤字脱字許すまじ……というわけではありません。
誤字や脱字があると、私の表現したかったニュアンスが伝わらないからです。いわゆる行間というやつですね。
「てにはを」なんかの助詞の選び方。漢字を使うか〝ひらく〟か。同じ単語や表現をわざと使い回すことによるリズム作り。
誤字脱字があることによって、こういったものが崩れてしまう場合があるんですね。
え? なら「誤字脱字許すまじ」じゃないかって? うん、そうとも言いますね。
それでも誤字脱字を出してしまう、我が身の憎さよ。
個人的にweb小説を読んでいて思うのは「作品を読んでどう感じて欲しいのか」を気にするのではなく、「作品を書いたことそのもの」に満足して完結してる方が多いんじゃないかな、ということです。
創作の楽しみ方は人それぞれです。ですから「書いた」ことで満足するのは、決して悪いことではありません。書くのが楽しいから書いてるわけですしね。
でもそこから一歩進んで、自分の書いた文章で、この小説のこのシーンのこの表現でどんなことを感じて欲しいのか。
それは「格好いい」でも「悲しい」でも「スカッとする」でも「○○萌え」でも、なんでもいいです。
そういうことを考えながら書いてみると、一度書いた作品を読み直すことも増えるし、表現を気にするので誤字脱字も減るんじゃないかな……と思ってみたり。
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