睡蓮ちゃんと一緒にお風呂に入ろうっと
私の部屋は、家の二階にある小さな部屋。ふすまを開けると真正面に大きなも窓があって、その右隣に机といすがあるの。左隣には読んでいた恋愛小説や巫女になる為の教科書が入っている本棚が置いてあるわ。
「ここが私の部屋よ」
「お邪魔しますぅ~」
睡蓮ちゃんはそう言いながら私の部屋に入って、真ん中に正座した。
「はぁ~。なんやめっちゃ疲れてもうたわぁ~」
「ずっと馬車に乗ってたもんね。夕ご飯までまだ二時間ぐらいあるから、それまで寝ちゃっててもいいけど……」
そこまで言いかけると、身体を伝う汗が目についた。考えてみると、結構巫女装束も汗でべっとり身体に張り付いちゃってる……。
「……まずはお風呂入ろっか」
「そやなぁ~」
そう言って私は睡蓮ちゃんをお風呂に案内した。お風呂は一階の奥にあるの。石の床と湯船に木製の床という質素な造りなの。
「ここが沙綾ちゃん家のお風呂なんやぁ~」
「そうよ。雅華神社と違ってちょっと狭いから窮屈かもしれないけど……」
「ええよぉ~。こういう狭いお風呂も案外好きやねんっ!」
「それは良かったわっ! じゃあそろそろ入りましょう」
私はそう言いながら、睡蓮ちゃんと一緒に装束を脱ぎ始めた。
「ううっ、やっぱりこの装束、汗が染みると脱ぎにくいぃ~」
「毎回毎回骨が折れるわなぁ~」
私も睡蓮ちゃんも、装束を脱ぐのに苦労した。この装束、露出度が高いわりにすっごく脱ぎにくいの。だからいっつも脱ぐのに手間が掛かって大変。
やっとの思いで脱ぎ終えると、私達はそれぞれの籠に装束を入れてお風呂に入ったの。だけど……。
「ねぇ、睡蓮ちゃん」
「全然狭いって思わないでぇ~」
やっぱり、元々一人でしか入らないから当然っちゃ当然なんだけど、やっぱり狭い。まぁ、睡蓮ちゃんがそう思ってないならいいんだけどね。
「じゃあ、最初は身体から洗いましょう」
「うちが沙綾ちゃんの背中を流してあげるわぁ~」
「じゃあお願い。それが終わったら私が睡蓮ちゃんの背中を洗ったげるっ!」
「おおきにぃ~」
はんなり脳みそがとろけちゃうような声で答えた睡蓮ちゃん。こういうやり取りは、私達が雅華神社のお風呂で良くやってることなの。
「それにしてもぉ~、やっぱり睡蓮ちゃんって……」
「なんやぁ~?」
「胸が大きいよねぇ~」
「それ言うの何回目やぁ~?」
そう言いながら照れる睡蓮ちゃん。出会った頃から知ってたことなんだけど、睡蓮ちゃんの胸はすっごく大きい。巫女装束を巨乳が押し上げてるから、ただでさえ露出の激しい装束が更に際どいことになっちゃってるの。
「一体何を食べたらこんな風に大きくなるのかなぁ~」
「自分でも分からんわぁ~」
「私みたいな貧乳には羨ましいよぉ~!」
「胸が大きくても、肩が凝ったり足元が見えへんから、案外苦労するんやでぇ~」
「またその話は飽きたよぉ~!」
お風呂に入るとたまにこんな話になる。睡蓮ちゃんの胸は、多分雅華神社の十代の女の子達の間では随一の大きさなの。
何で断言できるのかというと、前に一度、偶然ではあるけど同じ十代の巫女ばかりでお風呂に入ってたことがあって、その時体を洗っている睡蓮ちゃんの胸を横目で何となく計ったら、おんなじことをしていた巫女達全員でこの子が一番大きいって意見になったの。
「でも沙綾ちゃんだって、お尻とか脚が綺麗で羨ましいわぁ~」
「そ、そんなことないよ//////」
そんなことを言いながら私の太ももを撫でる睡蓮ちゃん。確かに、睡蓮ちゃんが胸で評価されるように、私の場合は何故か足とかお尻が綺麗とか、可愛いとかって言われることが多い。正直、自分では自信がないんだけど……。
「沙綾ちゃんも、もっと自分に自信を持ってもえぇと思うんやけどなぁ~」
「まだまだだよ。武術じゃ睡蓮ちゃんの足元にも及んでないんだから……」
「それを言うなら、うちだってまだ霊力操作は沙綾ちゃんには及んでないもん」
「睡蓮ちゃんは霊力が多いから仕方ないよ。それに修業でどんどん成長してるのも知ってるよ」
「でもまだ沙綾ちゃんには負け取るわぁ~」
謙遜し合う私と睡蓮ちゃん。そう言えば能力のこととなると、いっつもこんな感じになってたような……。
「……私達、もっともっと成長しないと、だね」
「そなやぁ~」
「まぁそれよりも今は……えいっ!」
と言いつつ、私は睡蓮ちゃんのたわわに実った巨乳をギュッと両手で揉んだ。
「ひゃぁ❤」
「うぅ~ん。やっぱりこの感触、なんだか安心する~」
「もぅ~沙綾ちゃんってばぁ、うちの胸がほんまに好きなんやなぁ~」
「お風呂に入ってると、なんだか触りたくなっちゃうんだよね~」
「イヤじゃない?」
「そんなことあらへんよぉ~。沙綾ちゃんにだったら大歓迎やでぇ~❤」
「ありがとっ!」
睡蓮ちゃんの許可も得られたことだし、今は思いっきり胸を堪能しようっと❤ 明日の私の英気を養う為にもねっ!
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