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「おい、何やっているんだ、お前達は」
大きな叫び声を聞きつけ何事かとやってきた
「あ、あれ、脱いでない」
証拠というからてっきり下半身を露出しようとしているのだと思った
「やだ! もう、おかしぃ」
その様子を見ていた
冷めきった視線をこれでもかというほどに
「一体何がどうなっている。
「あら違うわよ。私が男かどうか確かめたいって言うから確かめさせてあげようとしただけだもの」
「それだけでこの騒ぎになるわけがない。どうせ、要らぬ悪戯をしたのだろう。どうしてお前はそうなのだ、そんなに私に息の根を止めて欲しいのか? ん?」
「まさか、そんなわけないでしょ。
「分かっているならいいが、あまり悪ふざけが過ぎるとこの世界に存在できなくするぞ」
「わかっているわよ。ちょっと誂っただけなのに、この二人が大げさすぎるから」
「しかし、ただ食事をしていただけだろう。どうしてそういう話になったんだ」
「そりゃ、私って見とれるほどの色白美人だから。
「脱いでご立派なものを見せて野郎であることを証明しようとしたのか」
「ちょっと、立派ってやめてくれる?! 結構気にしているのに。それに脱ぐつもりはなかったのよ、脱ぐようなふりしてみただけで。本当はこれを見せてあげようと思っただけなのに二人が大げさに驚くから」
襟元をつかまれたまま微笑んで手を差し出せば、そこには運転免許証があり、
「全く紛らわしい。悪ふざけも程々にしろ、何事があったのかと思うだろうが。こっちは宿の方の仕事があるんだぞ、暇じゃないんだ」
「本当に男だ。全然見えないですね」
驚きながら言う
「だから言ったろ、男だって。でもアンタ良かったな、免許証で証明してもらえて。俺なんかもろに見たんだ、本当に最高に最悪な気分だった。しかもそれが俺よりずっと立派だったのも……落ち込むぞ」
「だから! 立派じゃないってば!」
大きなため息をつく
「
「
「だから! オールマイティって言ってよ」
「本来は
「あら、私だって知らないわよ、さっきトイレで誰の紹介できたのってきいたら
怪しく微笑んだ
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