「恋」に恋するあなたへ

椿姫

恋愛

 あの子のことが好きだ。俺は色々な女性にそんな感情を良く抱く。実際、彼女が居た経験は一回だけだ。抱くだけ抱いてあたかも恋を楽しんでいるかのようだ。きっと俺は「恋」に恋している。


 恋愛を題材にした物語は好きだ。見ていると心がきゅっとなって、自分の恋が愛おしくなる。

 「俺もこうなりたい。俺もこんな恋愛をしたい」

 そう思いながら見ている。自分と重ねるというのが恋愛映画の楽しみ方の大王道だと俺は思っている。恥ずかしいことはない。人は幻想に夢を見て、希望を胸に抱くのだから、なにもおかしいことなどない。

 しかし、現実はそう上手くいかない。上手く行く場合は勿論ある。あるからこそ人はそれを参考にして物語を作ることが出来る。人は創造力は無限大で、想像力には限界がある。


 人は限界があるもので夢を見て、希望を抱く。そして限界を超えた時、絶望する。これを大げさという人がいるかもしれない。しかし、「絶望」とは全く期待できなくなることらしい。ぴったりではないだろうか?俺はそんな体験を何度もしたことがある。


 結論、何が言いたいかわからないだろう。俺も正直わかってない節がある。ただ、この世界で考える時間が圧倒的に増えた。そして、俺は自分という存在に絶望した。最初にも言ったように「恋」に恋していたのだ。もしくは恋している自分によっているのだ。吐き気すら覚えた。俺は自分でそんなことに気づきすらしなかった。

 自分に嘘をついていたわけではないと思う。恋をした記憶は確実に恋愛のそれだった。吐き気すら覚え、絶望すらしたのに俺はまだこの感情にしがみついている。これ以上、絶望したくないからかもしれない。


 ただ、あなたも考えてほしい。「恋」について。きっとゲシュタルト崩壊するだろう。その気持ちに偽りはなくすべて真実だと俺は思う。自分を信じれないから自分の抱いたものを疑うのだろう。考えるというとても苦しく辛い道を選ぶのは嫌だろう。限界があると知っているし、信じるべき自分という指針すらない。

 ならば作ってしまえばいい。無いものは作るしかない。作り方も作るものもわからないだろう。しかし、面白いもので考えているとなにかが浮かんでくる。

 

 考えることとは想像することだ。つまり限界がある。しかし、限界があるということはそこがゴールでもある。答えの誕生だ。あとは簡単だ。何故かって?

 それは....







 人の創造力は無限大なのだから。あなたの好きなように創ってしまえばいい。

それがあなたにとっての真の答えであり、指針になる。

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