卒塔婆
ヒガシカド
卒塔婆
日本一しょぼい大仏を見に行った。大仏は墓地の一角にあった。
「うわ、マジでしょぼいじゃん。でもこれはこれでカワイイかも」
私は写真を撮って、奥にあった説明書きの立札を読んだ。ふと横を見ると、墓石。当たり前だ。私は何気なく墓石の背後にある卒塔婆の文字に目を凝らした。
「ギリ読めるな。どれどれ…」
記された名前は、私と同姓同名だった。
「なんや縁起悪いわ。じゃあ命日は…」
今日だった。
私は急に頭痛を感じ、その場に倒れ込んだ。
卒塔婆 ヒガシカド @nskadomsk
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます