生徒会サバゲー編

第18話 生徒会

 1年2組は5階にある生徒会室にペイント銃を持って突撃した。生徒会のメンバーの数は約20人。

 1年2組は銃撃戦で倒すつもりだった。だが生徒会室に入っても、誰もいない。


「委員長。生徒会室はもぬけの殻です」


 1年2組クラス委員長の赤い髪をした二野姉弟は、隠れていると思い、生徒会室に入ろうとする。だがその瞬間、


「うわあぁぁ」


 赤い髪をちらつかせながら、二野姉はペイントナイフで死亡させられた。


「神聖なる生徒会室を汚す者は、誰であろうと処刑します。それが我々のやり方だ」


 ペイントナイフで二野姉をやったのは生徒会長。


「貴様らに、我々を倒せるはずが無いんだよ」


 1年2組の集団の背後に、ペイントバズーカを持った小さい少女が現れる。その少女はペイントバズーカを発射し、大量のペイントが周囲に散乱する。副会長は1年2組を全員脱落させた。


「やりすぎですよ。ガキ副会長」


 生徒会長の体にも、ペイントバズーカのペイントは命中していた。


「ガキ副会長。威力を考えたら私に当たることくらい分かりませんか?」


「すいません」


「すいませんで済む話ではありません。制服がこんなに汚くなったんです。潔癖の中の潔癖のこの私がペイントを浴びるなど、ギャップがあっていいかもしれませんね」


 生徒会長と副会長はいつも互いを攻撃し合う。だが彼らは一度も敗北を味わったことが無いのだ。


「それよりガキ副会長。今年の1年は強者が多い。既に2名ほど、生徒会メンバーが殺られた。お前も気を付けろよ」


「へえ。楽しみだ」


 ガキ副会長は1年を狩るため、学校を散歩する。

 生徒会長は感じていた。生徒会室に漂う不穏な気配。まるで見られているような感覚。


 生徒会長は脱落したので、今後の学校の運営に関わる資料を作り出した。それと同時に、1年生の資料を拝見する。


「はぁ。まさかこいつがこの学校に来てるとはな!」


 深いため息と皮肉の驚き。

 生徒会長は今年の1年は色々変えてしまうのではないかと不安になっていた。

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