第15話 整理整頓
異世界生活三日目、早朝からコロンドで最も活気のある中央広場に設置してあるベンチに腰かけている。
この中央広場は大店や各ギルドの支店が軒を連ねており人通りも多い。
俺は昨日撃退した暗殺者の黒尽くめの装備品を着込み素顔を晒している。
ここで何をしているのかというと、俺という餌に食いついてくる獲物がかかるのを待っているのである。
暗殺が失敗したと相手方に知られれば次の行動を起こしてくるだろう。
現在コロンドで俺に対して害意のある者が一名いることは判明している。
この人物の赤い点をマップの中心に据えて監視しているのだ。
こいつに接触してくる赤い点があれば、それは昨日の暗殺者が個人ではなく組織で動いている可能性が高くなる。
今日一日様子を見て何も動きがなければそいつを殺してこの街を出ようと思う。
ステータス補正値
生命力Lv15
魔力Lv26
身体能力Lv29
精神力Lv10
スキル
「人工知能ソラLv33」→並列思考Lv―、高速演算Lv―、魔力感知Lv―
「時空干渉Lv30」
「無属性魔法Lv5」
「風遁の術Lv2」
「衝撃波Lv17」
「衝撃波(2)Lv2」
「浄化Lv5」
「応急手当Lv10」
「身体強化Lv14」
「身体制御Lv2」
「敏捷強化Lv2」
「魔力強化Lv6」
「魔力制御Lv4」
「耳掻きLv11」
「冒険者ギルドLv―」「収納Lv―」「鑑定Lv―」「地図Lv―」「言語翻訳Lv―」
「
「両利きLv―」「暗視Lv―」「消音Lv―」「消臭Lv―」
新しく購入したスキルは両利きと高速演算(ソラからの要望)である。
そして無属性魔法だが、検証したところ物質に干渉できる不可視の魔力の塊りを身体から伸ばすことが出来るようだ。
俺とソラにしか見えない触手とでもいったところだ。
この能力へと発現したのは右腕を欠損したからだろう。
『イルマ、衝撃波の問題を解決できそうです』
ソラによれば五万円で買える整理整頓を使えばなんとかなるそうだ。
で、こうなった。
ステータス補正値
生命力Lv15
魔力Lv26
身体能力Lv29
精神力Lv10
スキル
「人工知能ソラver1.4 Lv33」→風遁の術Lv2、応急手当Lv10、耳掻きLv11
「時空干渉Lv30」
「無属性魔法Lv5」
「衝撃波Lv19」
「心技体Lv28」
「浄化Lv5」
「冒険者ギルドLv―」「収納Lv―」「鑑定Lv―」「地図Lv―」「言語翻訳Lv―」
「
「両利きLv―」
人工知能ソラver1.4 = 整理整頓 + 並列思考 + 高速演算 + 魔力感知
心技体 = 身体強化・制御 + 敏捷強化 + 魔力強化・制御
隠形 = 気配遮断 + 認識阻害 + 消音 + 消臭 + 暗視
衝撃波(2)の中身は削除して
いくつかスキルを買い足したようだがすっきりしたので気にしない。
(誰か来たな)
そいつは北門からコロンドの街に入り真っすぐに赤い点へと向かって行った。
『北門から入ったということは帝都に敵の本拠地があるのでしょうか』
コロンドの北門からは帝都まで続く街道が整備されている。
(まあ、捕まえてみればわかるさ。ところで相手の口を割らせるスキルとかってある?)
『ありますが高額ですので今は買えないです』
(そっか、何も喋らなかったら殺してしまおう)
外から来た赤い点が移動を開始した。
『また物騒なことを、わたしのイルマが変わってゆく』
こっちに来ると思いきや俺からどんどん離れていった。
(そりゃあ殺されそうになって片腕を失えば誰だってそうなるさ)
そして、赤い点が止まった。
コロンドの街全体を映し出しているマップには赤い点が二つ。
元からこの街にいた奴は商業ギルドの建物に、もう一人はとある豪華な商館に入っていった。
奴隷商人の館だ。
(商業ギルドと奴隷商人が異世界人を狩っているのか?)
よくわからないが敵の輪郭が朧気ながらみえてきた。
『奴隷商館の方角から高魔力反応!』
「チェンジザワールド!」
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