第9話幻想夢想

 時は少し前へ、一つ王宮の書斎へかけていく足音が

「国王報告申し上げます、かくかくしかじか。」

「ふむ、ありがとうそのことだが内密に(まぁ、こいつのことだ、そんなことも無理だろうけどな)お勤めご苦労。」

「はっ、失礼します。」

 それか書斎を出て食堂の前の廊下に出る

「おい、お前さっきは何があったんだ~。」

同僚らしき男が声をかける

「あぁ~、そのことなんだが、さっき何と!隣国の戦闘機だと思っていたものがただの旅客機だったんだよ!」

「まっまじかよ、やべぇぜそれ・・・。」

そこにたまたま居たメイドが話を聞きほかのメイドにこんな風に王宮にすぐに広まったもちろんラミエルの下にも

「なっなぁ、デペンデルさっき妙な話を聞いたんだが、罪のない何百という人の命が

なくなったという話を聞いたんだが嘘だよな?なぁ!」

「・・・・・。」

「何とか言ってくれよ・・・。」

「・・すまなかったラミエルどうかこんな愚かな私を許さないでくれ。」

「おい、そんなこと言われても・・・もぅどうだってできないよぉ。」

 そんなとき、一つの声が脳内をよぎる

(壊してしまえよ、そうだろ?今更嘆いたってお前は今までたとえ悪かろうがその手でその雷で人を殺してきたんだろ?堕ちてしまえよ?なぁ。)

「五月蠅いっだ黙れ。」

「どうしたんだ?ラミエル大丈夫か?」

「・・・。」

「ラミエル一つ提案があるんだが王とあるまじき話なのは分かっているんだが、ここに楽園を作らないか?」

(おいおい、あいつもこう言ってるぜぇ?なぁお前が一つ何か大切なものをささげるなら、手助けしてやるぜ、そうだなぁ例えばお前の正義なんてどうだ?決めるのはお前だぜ。)

「・・あぁくれてやる私の正義・・・これで兄さまや部下たちに顔向けはできないな・・・。」

(決まりだ、ようこそこちら側へ。)

不穏な笑い声と泣き叫ぶような笑い声が響き渡るそうして王都は一夜にして消え去った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る