第8話侵入

 「んっ・・・ふぁー寝てた?いつの間に寝てたんだろ。」

いつもは、キッチリと寝間着に着替える蓮さんが珍しくスーツのままで寝ていた

「あっ蓮、顔に泥がついてる、おっかしー。」

「ははは・・・・は?」

さっきまでの和やかな場面と一転して深刻な状況が目に入る、なんと王宮と広場の周りを一寸の狂いもなく崖が覆っているそれは地獄の底まで続くような崖だ

「おいおい今度は何だぁ、ケルプいるか?」

「遅い目覚めだな人の子よこれはラミエルの仕業ではないぞこれは悪魔、

しかも力のある堕天使だ近づこうにも結界が張ってあって近づけん、こんなことをできるのはあいつだけだ。」

「はぁ~シェムハザあの野郎まだ生きてたのかい?あいつはオリオンのところで閉じ込められてるんじゃなかったのかい?」

「ねぇシェムハザってだれ?」

コホンと一つ咳払いをしてゆずちゃんが答える

「シェムハザはすべての魔術師の生みの親と呼ばれていて、僕らの中にも彼の血が入っているんだよ。」

「じゃあ私も?へー。」

「それよりもケルプどうやってあの中に入るの?」

「それが問題だどうやら俺たちのことを感づかれて力があればあるほど結界に拒まれるようになっている、完全に遊ばれているその上あの穴は地獄の底まで続いている。」

「何だとじゃ私たちはどうすればいいんだ?」

蓮さんの困った顔初めて見たいつも冷静であるのに

「一つ方法がないこともない、さっきも言ったように力があればあるほど入れなくなるつまり人の子らよお前たちが結界を壊すんだ、あそこまではつれっててやろう。」

「そんなぁ無茶だよぉ。」

弱気なゆずちゃんとは反対に強気な蓮さんは

「わかった。」

の一言でケルプに連れってもらっていった、ゆずちゃんも半泣きになりながら私を連れて向かった

 広場の少し上から落とされた

「いったー。」

「悪いねぇ結界のせいで中に入れないんないんだよ」

眼を開くとそこはまるでそこは楽園のようだ。

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