第4話Goddeness On One Side

 飛行機が墜落した・・・・。幸いといえば不謹慎となるかもしれないけど、何とか目的地である、S国の西の海岸線についた、だが周りは火の海だ。周りには打ち付けられてシミのようになった人がたくさんいる。ゆずちゃんの光る樹に助けられた人は動揺が隠せていないもちろん私もそうだ、中には泣いている人失禁している人まるで魂が抜けたようになっている人がいる。不意に墜落するとき蓮さんが捕まえた赤ちゃんが、きっと

母親であろう女の人にキャッキャと声を上げだまだ何もわかってないらしい、それを見て吐き気が襲ってきた。

「うっ・・・・・・。」

「大丈夫ですか、彩音さん!」

 今まで平然とした態度を採っていたいた蓮さんが、眉間にしわを寄せ

「糞!少し事を甘く見すぎてしまったすまない本当にすまない,こんなにも罪なき人々を、あの雷はたまたまじゃぁない意図的にだれかが私たちを狙ってのことだ、ここまだ連れてこさせて悪いが今ここで引き返せば何とか生きて帰れる私が保証しよう、さぁ選ぶんだ。」

「嫌だ私は帰りたくない、蓮さんたちに救われたしこんなことをするやつを許せないよ。」

「なら私の話を聞いてくおれ、あの紅い石は血晶石と言って大変貴重なものでそれを血眼になってでも欲しいやつがいる、何故ほしいかというとあれは私たち魔力持ちと契約者との契約に必須のアイテムだからだ、どんなに強い魔力を持っていたとしても契約ができなければ意味がないからな、それと血晶石には周りの魔力をすいとる力があるんだ、私たちのことを魔力持ちというが普通の人間でも魔力は少なからず存在するんだそれを搾り取られると依頼人のお父さんのようになる、きっと依頼人がいろんなところでその話をしていて存在がばれたのだろう、それで今まであとをつけられていたに違いない、私がふがいないばかりにそんなことに気付けなかったんだ。」

 「あの、蓮さん一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「あのゆずちゃんの光る樹って何ですか?」

「あぁ~あれか、おいゆず、今ハニエルを出せるか?」

「ハイたぶんできると思いますよ出できて、神の恩恵を受けし者ハニエル汝我に恩恵を与えん!顕現せよハニエル!」

そういうとゆずちゃんの体が光り手には弓と矢を持ち背中から羽を生やした女性が現れた、

 「なんだ坊主よ、そろそろ女装なんてやめて真っ向から立ち向かう気になったか?」

「違うよハニエル!」

「じゃあ私の力で縁を結ぼうと考えているのか卑怯者め。」

呆れたように蓮さんが溜息をつき、

「これがゆずの契約者ハニエルだハニエルよこの状況どう思う?」

「そうだねぇ、こんなことができるのは人じゃぁないよ、それよりこんなことを聞くならあんたの堅物のほうが適任じゃぁないのかい?それと初めましてお嬢ちゃん。」

「初めまして。」

「それもそうだな、いい機会だ彩音に私の契約者も見してやろう、戦場を駆けまわり調和をもたらすもの智天使ケルプ汝我に英知を授けん!顕現せよ智天使ケルプ!」

そういうと空から光が降り注ぎ地に刺さる土埃から現れたのは、手と羽がそれぞれ4枚づつあり後ろ2本の手で2つの大きな車輪を握った長髪の男の姿だった、

「人の子よ、これは悪魔の仕業だが悪魔の力ではないぞ、微かにこの魔力に覚えがあるが到底あり得ぬことだそれに、雷を使う者はたくさんいる、特定するのは容易でないぞ、それと初めまして人の子よ。」

「初めましてケルプさん。」

「さすがだケルプ君は人の考えをもわかるのかい。」

「‥‥。」

ケルプは、だんまりを決め込んでいるようだ。

「これだからコミュ障天使は~。」

といってハニエルはケルプの周りを飛んでいる、

「それにしてもこんなことをするやつは許せないよ、絶対的な悪だね!」

「ハニエルいつも言っているだろう、確かに我々から見ればこれはまごうことなき悪だ、しかしそれも相手からすれば善、善と悪は表裏一体、我々が今思っている善も、片側の善に過ぎないんだ。」

「ふん、ケルプはいつもそればっかりじゃぁないか人の言うことにケチをつけなきゃいけないのかい?」

「そういうつもりじゃぁ・・・。」

「止せ二人とも。」

そういって蓮さんが止めに入る、

「ここで言い合ってても仕方がないとりあえず街中にいこう。」

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