第3話墜落

 カツカツカツ誰かが長い廊下を歩いてくる。

「ありがとうございますラミエル様これで大勢の人民が救われました。」

「そっそうか、それはよかった、でっでも私のしていることは、本当に正しいのか?」

「心配なさらず、人民はみな喜んでいますよ。」

「…。」

ボロボロでほとんど力も使えず目の見えない私を頼ってくれているというのに、私はそれを信じきれていないのか、せめて目が見えれば、善し悪しの判断がつくのに。

一人の男がその幼女の手を取り口づけをする。

「愛していますラミエル様。」

「うむ、私もだデペンデル。」


あれから一週間、私は、マンションを売り、そのことを一応親にも言った、

親は、反対はしなかった終始無言だった。

 ゆずちゃんが、台所でご飯を作っている当番制で、朝はゆずちゃん昼は私夜は蓮さんという風になっている。

「ふあぁ~ゆずちゃんおはよ~。」

「あっ彩音さんおはようございま~すってなんでっすかその恰好、チャンと服を着てぐださい、それに今日は出国の日ですよ。」

ゆずちゃんが顔をお赤くしてる、やっぱり男の子だ~。

「ゆずちゃんそんな物を起ててちゃ女の子になれないよ~。」

「こら彩音、朝からそんな話をするなあと、あまりゆずをいじめてやるな。」

それからシンプルな朝ご飯を食べた、ゆずちゃんはシンプルイズベストとか言っていたな、あれでも私より年上かー。

 それから間もなく、空港に着いた。

「初めて飛行機に乗りましたー、結構安心感ありますねー。」

「おい、彩音じっとしていろ、もう離陸するぞ私はもう寝るからな。」

うぅーんわたしもなんだか、蓮さんとゆずちゃんももう寝てるしぃ・・・・・。

 ドカーン!!!!!

何?

「くっ雷か?いやこれは、微かに魔力を感じる、起きろゆず!」

「ふぁい、何があったんですか?」

「話はあとだ、つかまれ彩音!」

「はい!」

「神の恩恵を受けし者ハニエル汝我に恩恵を与えん!栄光の花道ネツァク!」

 それと同時にゆずちゃんを中心に輝き始めた、そこから光の大樹が出てきて私たちと乗客の何人かを優しく包む。

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