05「日曜日の昼から夕方、老婆が平屋で」
団子粉に水を入れ、弾力がでるぐらいまで
「じいさん。若い子はどんな味が好きだろうね?」
長年連れ添った相棒は何も答えない。いつものことだ。いつも、優しく微笑んでいる。
「あたしはやっぱり、粒あんだね」
そう言いつつも、老婆は粒あんやこしあん、甘めの味付けのみたらしも用意する。
「若い子は、和菓子よりもケーキかねぇ」
日曜日の昼。近所の子供達がいつも遊びに来てくれる。庭の木に登ったり、
いつも元気な子供達と交流できるから、いつまでも元気でいられる。
「じいさん。また、早く日曜日になるといいねぇ」
老婆の呼びかけに、
写真の中で、いつまでも老婆に優しく微笑んでいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます