私への手紙

山岡咲美

私への手紙

 冬の病室からは寒ざむしい町の光景が目に映る。




 手術は成功しましたか?


 フフッ、これを読んでるって事は勝ったんだね私

 絶対そうなるって信じてた、サーヤも言ってたでしょ「ユッ子は頑張っているから幸運もやって来る、神様は見ていらっしゃる」って

 今はとっても辛いけど病院の先生も看護師さんも私の為に頑張ってくれている、私を生かそうとしてくれている、だから私もあと少しだけ頑張る、絶対諦めない!

 チケット当たったから来年の夏が楽しみだよ



 P.S.メダルは何個取れたかな?












「メダルは0個だったよ♪」

 夏の日差しがリビングに差し込む。



END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私への手紙 山岡咲美 @sakumi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ