怪談がtwitterのハッシュタグを使って拡散されていく。それを追いかける学生2人の視点で物語は進んでいきます。今らしい怪談の進み方、文章の読みやすさもあって楽しく読むことができます。 そして迎えるラスト。なんだそりゃしょうもなって思ったら……。 そこからラストの3文が衝撃です。あの文間の意味、作者の恐ろしい攻撃性を知ることでしょう。ガラリと世界の色が変わります。
SNSでは、人の脳みそを食べる犬“テンシュ”の話題で持ちきり。主人公は“テンシュ”の真相を突き止めようとします。真相は……ここでは書けません。ホラー映画とは異なる恐怖に、読み応えを感じました。いわゆる“今時の子”達には、ぜひともこの作品を読んでもらい、考えてほしいと思いました。