第65話:侵入者の襲撃

「ディム!! ここにいる全ての者を殺せ!」


 そう魔力を込めた叫び声を上げたピエット元公爵を見、俺は嫌な予感を覚えると同時に叫んだ。


「皆、謁見の間から出ろ! 近衛騎士は皆を守れ!」


 そう叫んだものの、時既に遅し。


「っ!?」


 謁見の間を一気に染め上げる、禍々しい魔力。

 それが吹き荒れると同時にピエット元公爵の側に黒い渦と共に魔術陣が広がり、黒いフードを被った人影が2つ現れる。


 ――と同時にその片方の手が翻った。


「ちっ!」


 俺は【銀鍵】を投擲する。


「ぐあっ!」

「ぐっ……」


 近くにいた貴族と近衛騎士に何かが刺さり、貴族は胸にナイフを受けて倒れ、騎士は足に刺さったようでが呻き声を上げる。

 どうもあの禍々しい魔力によって足が竦んでいたところを狙ったようだ。


 しかし投げナイフとは厄介な。

 俺が銀鍵を投げたものの、貴族の方は恐らく致命傷、騎士の方は致命傷にはならなかったようだが戦闘は難しいだろう。

 ちなみに襲撃者は銀鍵をあっさりと回避すると、他の騎士たちや貴族に向かっていっている。


「お前たち、皆を避難させろ!」

「は、はっ……!」


 そう命令している間にも、片方の人影は短剣を手に貴族や騎士たちに襲いかかっている。

 抵抗する近衛騎士たちは数人掛かりだが、それでも鎧の隙間を狙って放たれる斬撃によって負傷し、倒れていく。


「はあっ!」


 ノエリアも戦闘に加わっているようだが、どうも分が悪い。

 というか単純に、相手が強すぎる。


 今のところ被害が少ないのは……どうもあの人物が甚振りながら戦うのを繰り返しているからだろう。


「ぐっ!」

「ノエリア、下がって避難誘導を! エリーナたちを頼む!」

「……くっ、ごめんなさい、下がるわ!」


 ノエリアも負傷したようだ。

 ノエリアが下がるのを見ながら、俺はフードの人物に打ちかかる。


「はあぁぁあぁっ!!」


 俺は【響駆】で一瞬のうちに接近し、上段からの一撃を放つ。


『うわっ!? 危っないなぁ、もう……』


 驚いた声でそれを躱す人影。声からして男のようだ。

 だが、何か魔道具の所為か、声が変に聞こえる。


 俺は振り下ろしの勢いで伏せた状態から、踏み込んで突きを放つ。


『へぇ~、なんか同じ見た目の騎士ばっかり来るからさ、つまらないと思ってたんだよね~、良かった良かった!』

『……ここは謁見の間だろう。普通貴族が武装は出来ない』

『なーんだ』


 片方はえらくお喋りで、もう一方はかなり無口のようだ。


(……?)


 ふと何かが頭に過るが、思い出せなかったので一旦頭から追い出す。

 短剣の男は俺の前に立って短剣を構え、もう1人の方は、そのままピエット元公爵の側に立っている。


『キミさぁ、ボクじゃなかったら死んでたよ? 問答無用なの?』

「突然現れただけでも不審者だ。それどころか周りの人を襲う奴というのは、最早危険人物……いや獣だ。そうなれば、然るべく処理をするのは当然だろう?」


 俺がそう言うと、お喋りな方は笑い出した。


『あっはっはっは! なるほど危険な獣なのか……あっはっはっは!』


 何がツボに入ったのか知らないが、ひたすら笑う男。


「き、貴様! 笑っていないでそいつを早く殺せぇ!」

『――うるさいなぁ』


 ピエットが騒ぎ立てる様子を見ていたら、次の瞬間目の前の男から殺気が放たれた。

 かなり強い殺気だ、実力も高いし当然だろう。

 ちなみに殺気を直接向けられたピエットは、足を震わせながら口を閉じたようだ。


 改めて観察すると、俺の前に立つ男は機動性重視の戦い方をするのは間違いない。

 先程の動きもそうだし、体捌きなどもそれを示している。

 さらには、身体つきからして機動性を求めるものだ。恐らくシーフだろう。


 もう1人の男は恐らく戦士系。

 それも、一撃に力を置いたタイプである。


(どうするか……とにかくピエットに逃げられるのは拙い……)


 俺は考えながらも話しかけてみる。


「お前は……いや、お前たちは何が目的だ?」

『ん~、ちょっと探している人がいるんだけどさぁ、見つからないんだよね~』

「……それなら、ここで俺に剣を向ける必要はないだろう?」


 誰か探しているならば、真面目に探せばいい。

 こんな男に付いている時点で問題だ。


『そうは言ってもさぁ……ちょっとこの国でやりづらいんだよね、やらかしちゃってさ。そしたらこのオジイチャン、権力者だから手伝ってやるって! そう言ってくれたんだよね~』


 なるほど。

 確かに権力者を取り込むのは良い方法だ。だが、そいつは既に権力者ではない。

 俺は魔力を循環させて【整流レクティファイア】を発動させつつ、声を掛けた。


「お前たちを呼んだその男は罪人だ。既に爵位を剥奪された大逆人だからな、それはこちらに渡してもらおう」

「ふん、何を言っている! 此奴らに貴様が勝てるはずあるまい! さあ、彼奴を殺せ!」


 そう叫ぶピエット。

 俺は剣を構え、迎撃のために備えるが……


『え? なんだぁ、アンタ罪人だったんだぁ……全然権力者じゃないじゃん』


 その言葉が聞こえた次の瞬間、後ろに立っていた人影が消え……

 ピエットの胸の辺りから腕が突き出ていた。


『じゃあね』

「ぐっ……がふっ……なぜ……? わたしの……望みを叶えると……」

『は、馬鹿じゃないの? 確かに手を貸すとはいったけどさぁ、誰も「叶える」なんて言ってないし』


 そう言いながら、傷口を広げるかのように腕を動かしてから、やっと抜いた。

 同時にピエットはその場に倒れ、震える手で必死に手を伸ばしてくるが……


『往生際が悪いなぁ……死んでよ』


 そう言うとフードの男は一瞬で踏み込んでピエットの首を踏みつけた。


 ――ゴキッ


 そんな嫌な音を響かせながら男が元の場所に戻る。

 この一撃はトドメとなったらしく、ピエットは一瞬身体を跳ねさせると、そのまま静かに事切れたようだ。


 無口な男は、このお喋り男がしたことには何も言う気はないようだ。

 だが、俺は流石にこの状況を許すわけにはいかない。


「お前……自分が何をしたか分かっているか?」

『え~っ、別に良いじゃんこんな奴。あれ、もしかして泣いてんのぉ?』


 誰が泣くか。


 確かにピエットは大逆人――結末は死刑であることに間違いはない。

 だが、それを執行し、その罪を明確に暴くのは王国の仕事だ。


 これは単なる殺人と、何ら変わりがない。


「……貴様、相当育ちが悪いようだな」

『……は? 今なんていったの?』


 俺は【威圧】を掛けつつそう挑発する。

 すると、案の定苛立ちの籠もった声で返答してくる。


「この国は法が存在し、如何なる罪人も法の下で裁かれる……貴様はそれを足蹴にし、単なる殺人を犯した犯罪者でしかない」

『……意味わかんないんですけど。別にボクこの国の人じゃないし』

「ここは治外法権じゃないぞ? 『郷に入っては郷に従え』……少しは勉強したらどうだ、少年?」

『……むかつく……むかつくんだよ、テメェ!!』


 俺の挑発を受け、飛び出してくるお喋り男をいなす。

 少なくともこれで、他の貴族たちの避難のための時間は稼げるだろう。


「疾ッ!!」

『グアッ!?』


 頭に血が上っているのだろう、考えもせず飛びかかって来ては【銀鍵】や斬撃をまともに受けて負傷していく男。


「悪いが、貴様を野放しには出来ん……ここで死んでもらう」

『っざっけんな! 死ぬのはテメェだぁ!』

「甘いと言っている! 【玉響】!」

『グフッ……』


 初剣――【玉響】。

 【護国流剣術】の中で最初に習得する剣技。

 そして最も戦闘時に使う、応用しやすい剣技。


 それをまともに正面から食らった男が壁際まで飛んでいく。


「ぐっ……クソッ……」


 あれで死んでないのか。

 相当な勢いの刺突なのだが、それでも仕留められないとは。


「【マジック・レイ】」


 そう考えつつ【マジック・レイ】を放ちながら、さらに追撃のために俺は歩を進める。


「なっ……! くそっ!」


 どうやらローブは防御性能の高いマジックアイテムでもあるようだ。

 とはいえ、高出力で放った【マジック・レイ】と、これまでのダメージのためか男のフードが破れ、彼が立ち上がった拍子にふわりと落ちた。


「なっ……!? 貴様は!」

「うわっ……あ、フードが……ってうるさっ、何?」


 俺はこの男の顔に見覚えがあったため、思わず声を荒げていた。

 そう。半年前に、ウェルペウサを混乱させた……


「ディム・パルか……!」

「は、なんで知ってんの? あれ、この魔力……あぁ……」


 俺が名前を呼ぶと、どうやらやっと気付いたらしい。というか、魔力で気付いたようだ。

 というか、もしかするともう1人の男はあの無口な男か?


 さて、ディムはどうやら俺から受けた攻撃も思い出したらしく、その目にはこれまで以上の殺気が宿りだした。


「あの時、ボクに攻撃を仕掛けてきた……痛かったなぁ……お礼しないとね」

「自業自得だ。しかしこうなると、ますますお前を逃がすわけにはいかんな……」


 そう言いながらも、俺は不思議に思っていた。

 あの時はもう少し弱かったはず。俺の【威圧】で簡単に動けなくなったはずだが……こんなに強かっただろうか。

 そう考えているのが気に障ったのか、ディムはさらにもう1本剣を抜きながら口を開く。


「ふぅん……しかし……あの時も思ってたんだけどさ……」

「……!」


 瞬間、叩きつけられる殺気は先程ピエットに向けていたものの比ではない。

 一瞬、俺も息を呑むほどの凄まじいものだ。


 その一瞬を感じ取ったのだろう。

 ディムはこれまで以上の速度で踏み込んできたのである。


 ――キイィィイィィンッ!!


「――ちっ!!」


 【鏡水流】でも使われる防御の型。

 ギリギリのところで攻撃を止めた俺に対し、ディムはさらに追撃しながら……


「――ホンット、むかつくんだよねぇ!!」


 そう叫ぶと、これまで以上のスピードで攻撃を仕掛けてきたのである。



 * * *



 先程まで優位に進めていた戦況は、現段階では既に押し込まれていた。


「へぇ、まだ防ぐんだ! じゃあこれはどうだい? ――そらそらそらそらっ!!」


 俺が出会った中で、恐らく最も強力な相手。

 俺は防戦一方となり、細かい負傷が増えてきた。


(【回流】による自己回復と【発勁】による身体強化、そして【マナ高速回復】でどうにか凌いでいるが……)


 俺は少々焦りを感じていた。

 それが恐らく良くなかったのだろう。


「隙ありィ!」

「なっ!? ――【マジック……」


 思わず跳ね上げられた剣により、俺の胴ががら空きになってしまう。

 【マジック・レイ】を発動させるが、それでも圧倒的に向こうの攻撃が早い。


(くそっ!)


 斬られるのは確実。

 そうなれば、どれだけ致命傷を避けるかだ。


 俺はバックステップをしつつ、剣を引きつけながら斬られる方向に合わせて身体を回転させ始める。

 だが、明らかにディムの剣の方が速い。


 俺は来るべき痛みを覚悟しつつ、できる限りの回避行動をしようとしていたところ……


「――【アクアバレット】!」


 思わぬ方向から水属性魔法である【アクアバレット】が飛んでくる。


「ちっ! 邪魔すんなぁ!」


 初級魔法である以上、こいつにそうそう影響するとは思えないが、それでもうっとうしいのは事実らしい。

 魔法を剣で切り払うと、再度俺に攻撃してこようとする。


「させませんわ! ――【アクアバレット】! 【アクアバレット】!」

「ちぃっ!!」


 どうも濡れるのは嫌らしく、ディムが切り払っている間に俺は距離を取る。

 そして魔法を放っている人物を見た。


「エリーナ!」

「レオン! 無事ですの!?」

「ああ、助かった……だが、危険だ! 早く――」


 なぜエリーナがここにいるのか理解できないが、もしかしたら避難の隙にこっちに来たのだろうか?


 俺がエリーナと話しているのをみてチャンスだと思ったのだろう。


「死ねえぇぇぇえぇぇっ!!」


 跳躍して俺に上から斬りかかってくるディム。


「まだまだですわ! ――【サンダーボルト】!」

「クソアマっ! 邪魔すんなぁ!」


 雷属性魔法【サンダーボルト】。

 剣を持った状態でこれを食らうというのは非常に拙い。

 切り払いは出来ないものであり、いくら魔法とはいえ当たれば筋肉の異常収縮を起こしてしまうため、戦闘時には大変困る魔法だ。


 それはディムも同様らしく、必死に回避している。

 だが、どうやら今度はエリーナにターゲットを切り替えてしまったようだ。


「させるかっ!」

「邪魔だぁ!」


 高速で踏み込んでくるディムにエリーナでは対応できない!

 接近してくるディムを見ながら、俺は身体を割り込ませてエリーナを玉座の方に突き飛ばした。


「きゃあっ!」


 ――ガキイィィイィィンッ!!


 エリーナの悲鳴と同時のタイミングで、俺とディムの剣がぶつかる。

 だがその威力は凄まじく……


「ぐはっ!」


 俺は踏ん張りが利かず、逆側の壁に叩きつけられる。


「散々邪魔しやがって……!」


 そう怒りを込めた表情でエリーナに近付いていくのが見える。

 駄目だ……エリーナが殺されてしまう。

 俺は必死に身体を起こそうとするが、かなりの衝撃だったらしくすぐには立ち上がれない。


 【回流】を発動させているが、それでも今すぐこの瞬間に立ち上がれない。

 今この瞬間にも、エリーナに凶刃が迫っているというのに!


(絶対に、絶対に――今度・・は失うものか――!)


 その瞬間。

 俺は気付くとエリーナを背後にディムの目前に立っていた。


「なっ!?」

「はっ!?」

「……!?」


 何が起きた?

 ディムも驚いているようだが、俺も驚いている。


 全く突然に、俺はディムの前に移動したのだ。

 いや、移動という言葉は不適切だろう。まるで、その場に既にいた・・・・かのように立っていたのだ。


(分からんが、これは好機!)


 今は驚いている場合ではない。

 俺は剣を振り抜く。


「――えっ」


 その瞬間、俺はディムの右手を斬り飛ばしていた。

 その勢いで身体を回転させ、ディムの腹部に蹴りを叩き込む。


「――グ――ッハァ――」


 まるでスローモーションのように。

 言葉すらもゆっくりと聞こえる。


 ――ドサアッ!


「ゲボォッハッ!? い、痛えええええええ!?」


 だが、それは一瞬のこと。

 ディムが反対側の壁で血反吐を吐いた瞬間に、俺の時間は戻ったかのように普通に戻る。


(何が、起きたんだ……?)


 俺は考えた。そう、そこで考えてしまったのだ。


「てんめえぇぇぇええぇぇぇぇ!!」


 まるで破れかぶれのように、だがかなりのスピードで繰り出されたディムの左拳は、過たず俺を吹き飛ばす。


「グ……ハアァッ!?」


 拙い、意識が遠くなる。

 だが、どうにかエリーナを守らなくては。


 悲鳴を上げる身体に鞭を打ちながら、俺はエリーナに近付こうとする。

 だが、ディムともう1人の男がエリーナに近付いてくる方が早かった。


「このガキ共……! グチャグチャに殺してやる!」

「待て……これはターゲットだ、回収しなくては」

「アァ!? ……いまなんつった?」


 エリーナに近付くな!

 そう思うが声も出ない。

 声は聞こえ、話している内容は聞こえるが、「ターゲット」とか「回収」とはどういうことだ?

 まさかエリーナを……どこかに連れて行くつもりか!?


 そう俺が考えている間にも、二人は話し合っている……いや、それは口論となっていた。


「これはターゲットだ。殺してはいけない。手伝え、回収して戻るぞ」


 無口な男の方がどうやら立場が上のようだ。

 エリーナに近付きながら、何か組み立てているのが見える。


 だが……どうもディムの雰囲気がおかしい。

 そして、その俺の感覚が間違っていないことは、すぐに明らかになった。


 ディムが突然、もう1人の男を殴り飛ばしたのだ。


「ぐっ……貴様! 何のつもりだ!」


 俺の近くまで殴り飛ばされてきた男は抗議の声を上げ、立ち上がろうとするが近付いてきたディムに蹴りを入れられて立ち上がれないようだ。


「俺はターゲットを殺す。それが俺たちの目的だ」

「な、何を言っている……その者は、間違いなく【サクリフィア】だぞ!?」


 サクリフィア? また出てきたな。

 あの時もこの男はそう言っていた。


 いや、今はそれどころではない。

 エリーナを助けなければいけないのだ。


 俺は【回流】で強制的に身体を回復させつつ、立ち上がろうと必死になる。

 同じように、殴り飛ばされた男も身体を起こそうとしているが足元が覚束ないようだ。


 その間にもディムはエリーナに近付きながら、左手に持っていたものとは別の短剣を器用に抜く。

 それはまるで闇を凝縮させたかのように黒く、そして禍々しい魔力を放っている。


「さっきも邪魔しやがったからな……こいつを使ってやる」


 そう言いながら、ディムは短剣を振り上げ――


「苦しみながら……死にやがれっ!」


 そう言いながらディムが短剣を振り下ろすのが見える。

 まただ……まるでスローモーションのように、エリーナの胸に向かって短剣が吸い込まれていくのを――


 ――バリィィイィィィンッ!!


 その瞬間、一陣の風が吹き、玉座の横の窓が割れる音と共に、何かがエリーナに覆い被さって跳び下がったのが見えた。


「グッ!?」

(まさか……!?)


 恐らく、この極限の状態故見えたのかも知れない。

 あの時、俺は見ていた。


 黄金の耳と尻尾を。

 1年の間ずっと共にいて、横で見ていた存在を。


 思わず俺は声を上げていた。


「フィア!?」


 間違いない。フィアだ。

 あの姿、顔立ち、魔力――その全てが、彼女がフィアであることを俺に告げていた。


 だが、そのフィアに向かって追いかけて短剣を振り上げ、突き刺そうとするディムの姿。


 ふと見ると、フィアの肩の辺りが赤黒く変色しているのが分かる。

 さっき聞こえたのは、傷を負った呻き声だったのか?


 それを認識した瞬間……俺は目の前が真っ暗になり――


 ――何かのスイッチが入る音が聞こえた。

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