第54話:邂逅②

「おいおい……うちのシマで嗅ぎ回るのはやめてもらえるか? 兄ちゃんよぉ」


 そう言って出てきたのは、すらりとした体躯の、狼人族の男。

 顔立ちは端正でこちらに笑いかけながら話しているが、明らかに裏社会で生きてきた者の鋭い目つきを持ち、こちらを油断なく窺っているのが分かる。


「なに、少し情報集めをしているだけさ」


 俺がそう言って肩を竦めると、「けっ」と言いながらその男が一歩近付いてくる。


「意外と聞こえてたんだぜ? 『対したことがない』とか言いやがって……あんまり嗅ぎ回られるのは好きじゃねぇんだ、怪我しないうちに出て行きな」

「おやおや、えらく紳士的だな。問答無用かと思っていたが」

「ふん……ちょっと強い程度で態度が大きくなるのは初心者にありがちだ。良いから帰んな」


 そう言ってこちらに手を振ってくる。

 だが、俺は感覚的にこの男が当たり・・・であることを認識してしまっていた。

 さて、どうするか……


「ちょっとばかり組織が大きいからと、態度が大きくなるのもありがちだな」

「……ほう?」


 俺は出て行く振りをしながら、そう大きめの声で呟いた。

 すると、明らかな殺気がこちらに向けられ、同時に一歩、また一歩と足音が近付く。


「……黙って聞いてりゃ、大口を叩くじゃねぇか、なぁ?」

「大口か。果たしてどうかな?」


 俺は肩越しに振り返りつつ、そう告げつつ【威圧】を発動させる。

 するとその男は一瞬驚いた表情をしながらも、それ以上は近付かずに口の端を上げた。


「……しゃあねぇな。――おい、今日は店仕舞いだ。とっとと帰れ!」


 そう言いながら周りの酔っぱらいたちに告げる。

 同時に奥から数人出てきて、酔っぱらいたちを追い立てはじめた。


「お、おい、本当に……」


 先ほどまで話していた男性が、俺を心配そうに見つめている。

 だが、俺は軽く頷くと、男に銀貨の入った袋を投げて渡した。


「うおっ……こ、これは?」

「皆で分けろ……必ずな」


 俺がそう言うと「ま、マジか! ありがとよ!」といいながら出て行く彼ら。

 それを見送りながら、俺は扉に近付き、鍵を掛ける。

 鍵のはまり込むカチ、という音を感じながら、俺は扉から手を離し振り返った。


「……ふん、わざわざやる必要があるのか?」

「迷惑料さ。こういうのも必要経費だろう? しかし、出てくるのが遅かったじゃないか」


 見ると先程の狼人族の男の周りには、幾人もの獣人たちが集まっていた。中には人間族もいるところを見ると、別に差別的な連中では無さそうだな。


「……気前のいい兄ちゃんだ、だが少しはこっちにくれたって良いんじゃないか? 大体、俺たちが誰だか分かってるんだろうな?」

「なんとなくだが。――【影狼】だろう?」


 そう言いながら、俺はさっき回収した金貨の入った袋を近くのテーブルに出す。


「ご名答……で、それはなんだ?」

「なに、手付け金さ」


 俺の言葉に、狼人族の男は鼻を鳴らす。 


「ふん……何を頼まれるのやら。だが、このやり方は感心しねぇな。もう少し穏便に出来ねぇのかい?」

「なに、手っ取り早いだろう? それに実力がない連中はお呼びではないからな」

「……何が望みだ? 【烈鬼団】の交渉人か? 俺たちを金で釣るなんて真似……」


 どうやら【烈鬼団】とは対立しているらしい。これは情報通りだな。


「さて……今は詳細を語るわけにはいかんな。言えることは、彼我の実力差を認識できなければ無様に転がる、ということだろうな」

「……上等」


 そう狼人族の男が言うと同時に、これまで以上の殺気が俺に向かって放たれてくる。

 同時に、魔力が彼の周辺に集まりだしているのが感じ取れた。


「珍しいな……獣人族の【闘獣化】か?」

「……ちっ、知ってやがったか」

「当然だ」


 まあ、相手するのは初めてだが。

 俺は【発勁】を発動させつつ、迎え撃つ用意をしながら、同時に左手の人差し指を曲げ、挑発をする。

 どうやらこの男だけが掛かってくるらしい。他の連中は周りで確認するということなのだろう。


「さあ来い」

「いいぜ……覚悟しやがれっ!!」


 瞬間、彼が踏み込むと一瞬で間合いが詰まる。

 同時に踏み込みの衝撃で床の板張りに罅が入った。


「ガアアアッ!!」

「おっと」


 予想以上に身体能力が上がっているようだ。

 踏み込みからの速さの上がり幅の見積もりが甘かったため、ギリギリで躱すことになってしまった。


「ラアッ!!」

「!? はっ!」


 【闘獣化】というのは多くの場合、使用者の本能的な部分が大きく出やすくなる。

 そのため速度は速くとも直線的な攻撃が増える事が多いのだが、彼は違う。


 相当の修練を積んでいるのだろう、理性を持って【闘獣化】を扱うためにフェイントや緩急つけた動きなど、非常に厄介な動きをしてくる。


「そこだ」

「チッ!? ……甘ェ!!」

「くっ……」


 今回俺は素手で闘っている。この場で流石に剣を抜くつもりはない。

 だが、一瞬武器を必要とするかと思うほどに彼は強かった。


(このままではあまり良くないな……)


 あまりギリギリで勝つというのは良くない。俺の目的のためにも。

 俺は狼人族の男を蹴りつけ距離を取らせ、再度踏み込んできた瞬間に【震脚】を使う。


 ――ドンッ!!


「何ぃ!?」


 突然地面が震動したため、足を取られる男。

 同時に俺は高速歩法である【響駆】で背後を取り、【魔衝拳】で攻撃を仕掛ける。


「グハッ!? て、てめぇ……」

「【散華】」


 ――ドドドドドドドッ!!!


 【散華】というのはラッシュ技であり、剣であれ拳であれ、命中性能が下がるが手数を増やし、隙無く攻撃を仕掛けるための技。


 流石にこれを受けるのは難しいだろう。

 例え【闘獣化】の熟練者であっても、狼人族は防御より瞬発力や攻撃力にパラメータが振られるため、滅多打ちには弱いのだ。


 そして案の定、狼人族の男は吹き飛ばされてテーブルに突っ込み、崩れ落ちた。


「……ぐっ……クソッ……! 強えぇ……!」

「どうする? 降参するか?」


 どうにかして立ち上がろうとするが、かなり攻撃がきつかったのだろう、そのまままた倒れてしまう。

 俺が声を掛けると、悔しそうに目を瞑りながら絞り出すような声で「……俺の負けだ」と呟いてから気を失ったのだった。



 * * *



「……それで、俺たちに話ってのは何だ?」


 俺が狼人族の男を倒した後、意識を取り戻すのを待ってから話し合いを持つことにした。

 実力主義というのは事実らしく、ものすごく素直に話を聞く態度を示してくれている。

 ちなみに、この狼人族の男が頭らしく、【ジェラルド】と名乗った。


「色々あるんだが……まずはそうだな、裏の連中で、人身売買をするような連中は誰だ?」


 嫌な予想ではあるが、もしかすると例の孤児院の子供たちは売られているという可能性がある。

 理由はいまいち分からないものの、もし例えばだが孤児を用いて暗殺を企てたり、あるいは子供たちを誘拐したという事件を作られるという可能性も否定できない。


 特に年始の行事を考えると、何事にも注意が必要なのである。

 そう思い尋ねる俺に対し、男は口を開き答えてくれた。


「そりゃ、【烈鬼団】だろうな。あいつらはやり方が汚い。人身売買、違法薬物、暗殺など何でもござれだ。金さえ積めば……って連中だ。俺たちとは違う」

「なるほど。最近、その【烈鬼団】と接触している人物とか、最近そいつらの変わった点なんかの情報とかはないか?」

「いや……特にはなかったと思うが」


 特にないのか。あるいは、上手く隠しているのだろうか。

 色々と考えていると、俺の言葉が途切れたのを見て、男が声を掛けてくる。

 

「……というかよ、こんな質問のために俺たちに喧嘩吹っ掛けたのか? 普通に聞いてくれりゃあ答えたのによぉ……殴られ損だぜ」


 ああ、そんなことを思っていたのか。

 まあ、それは心配いらない。別の理由がきちんとあるからな。


 少し解せないような表情でこちらを見てくる彼らに、俺は笑いかける。


「それこそまさか、だ。……単刀直入に言うが、俺はお前たちを部下にしたい」

「はぁ? 何言ってやがる、俺たちをだと?」

「ああ」


 さも当然かのように俺は平然と頷く。

 俺の目的の一つは、裏社会に根を張る情報網。同時に、忠実な裏の存在を手に入れたいと思っていた。

 

「……意味分からねぇな。大体、俺らはそんな事をしている暇はねぇ。それに、【黒揚羽】だってあるだろ」

「【黒揚羽】か。あいつらの後ろを知っているんじゃないか、対立していないんだろ?」

「……まぁな。あそこのバックは相当の家らしいからな」


 案の定、というか。公然の秘密というところなのだろう。

 だが、どこの家がバックかまでは知られていないといったところか。


「俺が欲しいのは、他のバックを持たない俺自身の部下だ。同時に優れた情報網を持ち、優れた実力を誇る存在が欲しい」

「だから、俺たちか?」

「ああ。少なくともお前たちは、カタギに手を出すクズではないだろう? 逆にそういう連中をお前たちは抑えている……違うか?」


 俺がそう問いかけると、ジェラルドは溜息を吐いて頷く。


「……俺たちは獣人族だ。この国は違うが、それでも迫害を受けてきたんでな。だが、それを他の罪もねぇ人間族に仕返す事なんかすると思うか? それこそ同じ穴の狢だろうよ」

「それが分かっているなら、話は早い。そういうお前たちだからこそ、味方にしておきたいんだ。俺から提供するのは不自由ない生活、そして保障。もちろん、少なくともお前らが真っ当な側であり続けるという前提があるが、出来るだけのことはしよう」

「……」


 ジェラルドは特に答えない。こちらを警戒するような目付きだ。


「……ふむ、何を警戒しているのかは分からないが。何か目に見えた利益が必要かな?」

「まぁ、簡単には信じられんのが本音だな」


 当然だ。それに、俺の目的は今日の段階で彼らを引き抜くことではない。

 今日はあくまで顔合わせ、出来れば依頼をしたいというところだ。


「何を望む?」

「そうだな……まずは金が必要だ」

「どの程度だ」

「白金貨5枚でどうだ?」


 白金貨5枚。つまりは5千万円ほどということだろうか。


「何に使う?」

「それを聞くのかい?」

「無条件に渡されるのも、与えるのも、それは愚かというものだ」

「……なるほどな」


 そう言うと、ジェラルドは手下の1人に酒と、1つの書類を持ってこさせる。

 そして、2つのグラスに酒を入れ、それをテーブルに置き、書類とグラスを俺に手渡してきた。

 グラスの中は白馬酒。俺のお気に入りの1つだ。


「これは?」

「白馬酒だ」

「それは知っている、お気に入りだからな。この紙の方だ」

「……違法に奴隷とされている獣人だ」


 違法奴隷、それも獣人か。

 そこには何人もの獣人が書かれており、それぞれの種族や特徴まで書かれている。


「……買い取る気か」

「そうだ。同胞をそんな状態にはさせたくねぇ」


 獣人族は同族意識が強い。特に同種族間というのは非常に結びつきが強く、血縁がなくとも家族のように接し、そして心配するのだ。

 とある国が獣人を無理に奴隷にして、それに気付いた同族がその国に攻撃を仕掛けたために徹底的に国が荒れたという話もあるくらいだからな。


 しかしここまで詳細な資料というのは……


「……お前らはもしかして」

「……おっと、俺たちは所詮“裏組織”でしかねぇよ」


 ジェラルドは少し「しまった」という表情をして、苦笑した。

 しかし納得である。彼らはいわゆる――レジスタンスなのだろう。


 グラン=イシュタリア王国は獣人族を差別せず、というか国民として迎えており普通に獣人族の貴族もいるくらいだが、他の国……特に別大陸では差別され、抑圧されている国もある。


(ストレイジア大陸の中でもティエッラ地方には、そういう国が多かった気がするな)


 隣の大陸……といっても遠いのだが、とある地方ではかなり差別意識が強い国があったことを思い出す。

 もしかすると、そういった獣人を違法奴隷として、別大陸で高く売っているのかも知れない。


(こうなると別の問題が出てくるな……大体、違法奴隷をどうやって王都に運び込んでいるのやら)


 少しこの辺りの話は、うちの父や叔父上に通した方がいいかもしれない。

 俺が今、しなければいけないのはエリーナの護衛を確実にすること。そのために、今回の背後を調べることだ。


 そうなると、こっちの方が効果的だろうか。

 俺は懐に手を入れながら、【インベントリ】から1つのメダルを取り出す。


「何だと思う?」


 そう言いながら、ジェラルドに投げて渡す。


「金貨……にしては大きい、って……こいつぁ!?」

「どうしたんです組長? それがどうかしましたかい?」


 ジェラルドの部下は分からず、メダルを覗き込んでいる。

 だがジェラルドはメダルの紋章を見た瞬間、目を白黒させつつ、驚いた表情をしてこちらを見てきた。


「……少しは信用してもらえるか?」

「……少しどころじゃねぇ。アンタは一体……」

「まあ、聞いてくれ。その奴隷については対応するつもりだ。だが、そうなると背後関係が気になる」

「背後関係だと? ……そういうことか」


 ジェラルドの言葉に対して首肯すると、俺は言葉を続ける。


「このグラン=イシュタリアでは基本的に奴隷制度は禁止されている。唯一許されるのが犯罪奴隷のみ。あとは【制限労働者】だけだ」


 【制限労働者】というのは、この国独自の制度だ。

 例えば借金で持ち物を手放しても返済できなかったとしよう。そのような場合、他国では【一般奴隷】という区分で人身売買されることが多い。


 【一般奴隷】というのは、返済が終わるまで労力を提供し、それによって返済完了後は解放されるという返済制度だ。

 だが、それは多くの場合主人の裁量によって働きの価値が変わってしまい、何年経っても返済出来ずに奴隷のままということもある。

 それに、奴隷という言葉故に酷い扱いを受ける者も多いため、死亡率も高かったりする。


 その点、グラン=イシュタリア王国は異なっていた。

 【制限労働者】という制度を制定し、いわば住み込みで借金を返済する「労働者」という扱いをしたのだ。

 そのため主人は、その者を死なせるような事は出来なくなり、もし故意に死なせたとしたら殺人扱いとなる。


 さらに、【制限労働者】の返済期間は王国によって定められており、基本的には最大を50年として解放される。

 しかも、【制限労働者】は主人が認めれば結婚もでき、家というものを失うことがないようにされるのだ。


 もちろん、良い主人に出会い【終身雇用人】としてその主人に死ぬまで仕えるものもおり、以降その一族が家宰として家を支えるようになったという例もある。


 ……という説明は以上だ。

 つまり、本来奴隷という区分が犯罪者のみに限られており、国が管轄するため奴隷を持ち込むのは既に奴隷としていた人物のみ。

 さらに王都では検問も行われているのだ。そうなると、違法奴隷を入れた馬車なんてすぐに捕まる。


 つまり、それをかいくぐっているということは、それなりに影響力を持った存在が手を貸しているということになる。


 俺はそれを理解しているジェラルドの鋭さに驚いた。

 と同時に、どうしても彼を部下に加えたいと、強く感じつつ、グラスに残った白馬酒を一気に煽ったのだった。



 * * *


「――それじゃ、よろしく頼むな」

「おうよ。アンタの依頼通りにさせてもらうぜ。……あと、これも助かった」

「ああ、気にするな」


 話を詰め、俺はそろそろ酒場を後にすることにした。

 ジェラルドは気のいい男で、話すと非常に面白い奴だった。


 資料については、改めて返却することになっている。

 俺は白金貨10枚を渡し、必ず買い取るようにと指示した上で【烈鬼団】について調べるように依頼した。


 彼らとしても【烈鬼団】には思うところがあるらしく、意欲的なのは有難いことだ。


「そういや、アンタの名前を聞いてなかったな。教えてくれるか?」

「そうだな……」


 どうしようか。本名を教えるのは、まだ早いだろうか。

 それとも今のうちに伝えた方がいいか。

 ……いや、まだ部下というわけではない以上、そこは退いておくべきだろう。


「……レオニス、と名乗っている。少なくとも、この姿ではな」

「……おいおい、まさかの【竜墜の剣星】かよ……負けても当然か」


 おや、こっちの異名を知っていたか。


「気付かれるとはな」

「そりゃそうだ……元々怪しいとは思っていたんだがな、まあ、アンタと繋がれただけ儲けものか。ハハハッ!」


 そう言ってカラカラと笑うジェラルド。

 流石はよく情報を仕入れているな。心強い。


「……何かあればすぐに【月夜の歌亭】の女将に渡してくれ。そうすれば受け取れる。俺の側からの連絡もそうするが、いいな?」

「……マジか。――ついでだ、教えといてやる」

「なんだ?」


 俺が連絡手段を伝えると、「あちゃー」と言わんばかりに顔を覆いながらジェラルドが仰け反る。

 だがすぐに俺に向かって、こんなことを言い出した。


「……ここだけの話な、あの女将は【黒揚羽】の副組長だ。そして、少しでも情報を得るためにうちの参謀を酒場に潜り込ませている」

「……まさか、マスターか?」

「……知ってたか。あいつはうちの情報部長だからな、そこを通してもらえるか?」

「分かった。そうしよう」


 少し連絡手段を修正することになった。

 しかしなるほどな。道理であのマスターはやけに詳しいわけだ。

 そして、俺との繋がりを作るためにここを紹介したと。


 手渡されたあのメモには、こう書いてあったのだ。


『古き街の砦にて、影を歩む狼は群れをなして、巣を作る』


 これは簡単に言って、『旧市街地の冒険者ギルドに【影狼】のアジトがある』という意味だ。

 冒険者ギルドというのは、街中における砦とも言われており、緊急避難所として堅牢な造りとなっている。

 意味がすぐに分かった俺は、当然ここに向かうわけだ。


「さ、既にいい時間だろ。連絡を待ってな、【竜墜】の旦那」

「レオニスでいい。……頼んだぞ、ジェラルド」

「おうよ」


 こうして、俺は【影狼】と出会い、その組長であるジェラルドと邂逅を果たすのであった。

 いずれ彼は俺と深い繋がりとなり、俺の忠実なる部下となるのだが、それはまた将来の話。

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