第16話 いじめ大好き社会人。ブラック企業はいじめの温床。
<問・いじめる社会人たち>
・禿上司、逆恨みで社内騒然
本来、モノづくり系の企業にとって超重要ポジションである品質管理部に、社内でもトップクラスの面倒臭いキモオヤジである禿上司を起用してからおおよそ半年。
形だけの部署でしたので目立った仕事はなかったのですが、さすがに退屈なのか色々な部署へ口出しをするようになりました。(※注! 繰り返しますが、本来なら品質管理部門は製造業において超重要ポジション!)
しかしながら禿上司、ソフトウェアの知識は皆無、機械設計の知識もなし、電子設計は自分ルールを押し付ける暴虐の数々を行い、会社全体から総スカン。
それでも! 彼は!! めげない!!!
顔を真っ赤に染めて、逆切れ連発。加齢臭発散しながら打ち合わせ中プンスカしています。
おかげで仕事の進みも停滞。このオッサンは立場を利用したイジメをしてないとマグロみたいに呼吸ができないのか!? と社内で評判になっていました。
これは僕の憶測ですが、ハラスメント行為でしか他人とコミュニケーションを取れない人種と言う物がこの世に存在しているのだと思います。
主にオジサン世代、あと建築現場などで職人と言われるような業種に多いイメージです(と言っても、最近の建築現場は
彼らは無知ゆえにハラスメント以外で他人と関わる方法を知りません。ひたすら怒ったり、マウント取ってきたり、自慢話を続けたりするのは、それ以外の言葉、思考、概念、ロジックを失っているからなのではないかな……と思います。
傷つける事でしか他人と関わる事ができない!
けれど自分が傷つく事には耐えられない!
そんな悲しき戦闘モンスター……
それがハラスメント・オヤジ達なのです!
まぁ、オッサンに限らず、ボタンの掛け違いで誰でも陥ってしまう思考回路なので、僕だって気を付けないといけません。年々頭が固くなっているような気がするので(;'∀')
僕なりの対処療法としては会社と家庭以外のコミュニティーを持つこと。自分の視野の狭さを自覚できるので。
そして『自分』が過去にではなく、今、ここに居る。としっかり自覚することのような気がします。ちょっと抽象的ですね(笑)
ハラスメント、マウント取り、自慢話など、その背骨になりうる根拠は全て過去に起因するものですので、あんまり過去に固執するのは良くないんだろうなぁ、と言う感じです。
昔の事を思い出して、こんなエッセイを書いている僕が言っても説得力無いな(笑)
・同期がイジメで休職。
時期的には後輩たちがA社に入社する少し前の事。
ソフト開発部に配属された同期のCさんがうつ病になり、突然休職しました。
他の同期達に聞いてみると僕が休職してる間に、ソフト開発部でイジメが発生していたそうです。
イジメの原因は下らない理由です。
ある日、Cさんは体調を崩して会社を休むことにしたそうです。そこでCさんのお母さんが会社に電話を掛けたそうな。
社長はそれが気に入らない。Cさんが復帰した日の朝礼で、Cさんを名指しして
「自分の母親に会社を休む電話をさせるんじゃない!」
社員全員の前で叱り始めました。
個人的にはどうでも良い事のような気がしますが、その後、ソフト開発部内ではCさんをマザコン扱い。
あー、なるほど。僕が復帰してすぐ、ソフト開発部の先輩が
『ママー!』
って騒いでいたのを見た事があったのです。その時は(やっぱ、この会社。頭沸いてるヤツが多いなぁ)と思ったものですが、あれはイジメの現場だったわけですね。笑えねぇ……。
さて、新社会人の僕はイジメなんて時間の無駄にしかならない物は子供だけが行う愚かな行為……と思い込んでいたのですが、どうやら間違いだったようです。
むしろ、大人の方がイジメが大好きだし、やり方がより陰湿になる傾向がありますね。
ただし、これもコミュニティによる所も大きいようです。結局、ストレス過多の頭の悪い人が多いコミュニティではイジメが生まれやすいし、頭の柔軟なコミュニティではイジメなんて無駄な現象は起こり辛いのかな? という印象です。
イジメるくらいなら、切り捨てたり、切り捨てられたりした方がお互い楽だし。
・後輩たちの間でも軋轢が生まれ始める
後輩が入社しておおよそ一月が経った頃です。入社したばかりの後輩たちの間にも亀裂が生じ始めます。前回でも紹介しましたが新入社員たちのプロフィールは
〇新A君
電子工学部に入った新入社員。大卒。接客業が好き!?
〇新B君
ソフト開発部に入った新入社員。専門卒。ダンスが得意。
〇新C君
ソフト開発部に入った新入社員。専門卒。イケメン。ちょっと性格がきつい。
皆、悪い人ではないのですが、どうも新C君が亀裂の原因になっていたようです。そして新A君と新B君も距離がある。
僕は新A君、新C君と仲が良かったので二人の話を聞く機会が多かったのですが、特にこの二人が仲が悪く……と言うか新C君が一方的に新A君を嫌っているようでした。
妙にピリピリしている後輩達ですが、イジメや喧嘩には発展しませんでした。ある意味、みんな大人だね!
”大人だね!”なんて書いてしまいましたが、僕は一度、プライベートで新C君に殴られています。顔を。痛い!
《解・いじめられた社会人たち》
・暴力は嫌いだけど、殴って来られる方がわかりやすい
さて、プライベートで遊んでいる時に僕を殴ってきた新C君。僕が殴るに値する言動をしたのなら、
「僕が悪かった、ゴメン!」
と言えるのですが、実際のところなんか調子に乗って殴ってきたと言う感じでした。わりと突然、殴られた。ひどい!
【さて、突然ですが転生系主人公にならって、当時の僕の戦闘ステータスを紹介。ステータス! オープン!】
名前 D・Ghost レベル20(当時)
・剣術スキル……剣道二段。剣道経験者はだいたい二段を持っている。
・格闘スキル……高校の時に空手でインターハイの一つ手前まで進出。けど白帯。
・防御スキル……合気道をちょっとだけ。
・特殊スキル……デスボイス。ちょっと相手をビックリさせられる。うるさい!
・デバフ……自律神経がぶっ壊れてるので、長時間は戦えない。
・運……-9999
う~ん。弱くはないはずだけど、改めて書いてみるとハンパだなぁ(笑)
ちなみに今は『格闘家』から『遊び人』にジョブチェンジしているので戦えません。この前、気が向いて空手の突きを数十本打ったら肉離れしたし((+_+))
さて、結論を言えば新C君に殴られた直後、僕らは殴り合いの喧嘩に発展したのですが、事の詳細は割愛させて頂きたいと思います。降りかかった火の粉を払うにしろ、自分の喧嘩の話を文字に起こすのは、どことなくみっともない気がするのです。
ほんと、暴力嫌いだからね。私怨の無い格闘技と、フィクションの暴力作品は好きだけど!
当時、僕の年齢は二十歳。売られた喧嘩を買ってしまったのは若さゆえの愚かさとしか言いようがありません。恥ずかしや……。
ただ真っ向から迫ってくる攻撃は、人を
新C君とは喧嘩の後にちゃんと和解することができました。彼は根はやさしい人間でしたから。優秀ゆえに少しマウント取ろうとする癖がありましたが、おそらくそれもブラック企業A社に入り、やりたい事ができない、上司には軽んじられる、そんな環境が悪い影響を与えたんじゃないかな、と今になって思います。
ある意味、A社のような同調圧力の中で働く環境が最も向いていない性格だったんだろうなぁ。
・続々とうつ病が発生
新入社員が入ってからしばらくの事、機械設計部の部長がうつ病になりました。
その後、続々とうつ病で体調不良になる社員が出てきて、A社には第一次うつ病ブームが到来します。ブーマーたちは次々に休職していくのですが、これは僕がA社を辞めた後もしばらくの間続いたそうです。
第3話にて《あるきっかけで心身を壊していく社員が続発します。そのきっかけというのは僕なんですが》と書きましたが、彼らがうつ病で休職した原因はおそらく僕です。
僕が彼らに嫌がらせをした、とかそういう事じゃなくてですね(笑)
A社に勤めている社員たちはほぼ全員、とっくの昔に限界を超えていたのです。そんな環境の中、僕が精神疾患により休職という新たな道を切り開いた事で、先輩方は
『新入社員がやりやがったぞ! 者ども、後に続けぇい!!』
『ちぇすとぉぉぉぉ!!』
『であえ! であえぇい!』
と言った感じで、こぞって休職を始めたのだと思います。A社の歴史上始めて精神疾患で休職し、その道筋を照らした、いわば僕の功績(`・∀・´)エッヘン!!(威張るな!!
ま、みんなはうつ病、僕は統合失調症。厳密にいえば原因は違うんですけどね。
当然のごとく、社長は僕に逆恨みしてましたけど、理由が理由なだけに強く出てきませんでした……というか、この頃くらいから僕の雰囲気が異常に張り詰め始めていたからかもしれません。この後数年は爆発しなかったんですけれども……
今エピソードはここまで。
次回はブラック企業の恋愛事情について。オッサンばかりの会社なのにこれはどういう事? BとかLとか、オッサンズラブとか流行りましたけど……マジか!?
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