記憶力と決戦ガルド

カナデたちは根本を強化し、

もう一度ガルドに戦いを挑むのだった。


<試練の洞窟>

汝に問う。試練を乗り越える覚悟はあるか。

無い者は直ちにここから出て行け。

どれ程の者か我が試させてもらう。


「来るよ!ソラナ!」

「うん!この前とは違うってとこ、見せてやる!」

するとソラナはガルドを引き付け、囮となった。


「作戦通りに!カナデ!今だよ!」

ソラナがカナデにそう言うと、

「分かった!ちょっと引きつけといて!」

と、カナデが言った。

「うん!ほらほらガルド、こっちだよ!」

そう言ってソラナが引き付けて壁際に連れ込む。


「ありがとうソラナ!じゃあ、やるよ!」

「OK!じゃあ後はよろしく!」

そう交わすと、カナデはガルドでは無く柱を攻撃した。すると、柱が崩れ落ち、ガルドに直撃する。

暫くの間沈黙が広がる。

「やったかな?」

「ソラナ、まだだよ。勝利条件を思い出して。

多分ガルドの体力を削りつつ、ガルドの攻撃を避け続ける事が必要なんだよ。」

そう。この戦いは、ガルドを倒す事ではなく、

ガルドを認めさせることが重要なのだ。

『中々やるでは無いか。

ただ、こんなものでは認められぬ。

次の攻撃を耐えて見せろ。さすれば道が開かれる。』

そう語りかけてきた。

「次の攻撃って事は、もう次で終わりってことだよね!?」

「うん!そうだと思う!ただ、耐えきれるかどうか…」


『崩壊の大地』


ガルドが発動したスキルは、

岩の世界になっている洞窟だからこそできるものであり、ここはガルドの独壇場となっている。

次々と足場が崩壊し、剣の山へと変わって行く。

「うそ!?こんなのアリ!?」

「ソラナ!多分大丈夫。このスキルはいつか発動できなくなると思うから、その時にドラコに掴まって!そしてジャンプして!」

「え?それってまさか…飛ぶの!?」

「うん!飛ぶの!それしか無い!」

カナデが1つの方法に賭ける。

彼女にできることはこれくらいしかないのだ。

「あー!もう。分かったわよ!飛ぶよ!飛ぶ!その代わり飛ぶ時にちゃんと言ってよね!」

「ありがとう!分かってる。ちゃんと言う!

今回は全員生きて試練を突破しよう!」

カナデの覚悟は相当なものだ。

もう仲間を奪わせない。そう決めたのだ。

やがて、足場が狭まっていき、もう2人で立つのが精一杯の広さになった。

「今!飛んで!!」

「うん!ドラコ、飛ぶよ!」

カナデの合図でソラナはドラコに掴まって、

カナデはオットーに抱えて貰い、

それぞれ崩壊する床の上から離れた。

「やった飛べた!成功!!」

「良かった…あそこでソラナ達が落ちてたら洒落にならないもんね…」

「うん!あ、何か聞こえる…」


『見事、見事なり。

汝らの覚悟、伝わった。

これにより試練は達成とする。

さあ、先に進み給え。』


「これって、認めて貰えたんだよね。」

「うん。それしかないでしょ!だって床も直ってるし、何よりガルドが居ないもん。」

「そうだね!ありがとう!ソラナ、ドラコ、オットー!私一人じゃ出来なかったよ。」

「ううん。私一人でも無理だったし、ドラコがいても多分無理。あんた達が居てくれたから倒せたんだよ!こっちこそ、ありがとう。皆!」

「…!どういたしまして!」

また1つ、彼女達の絆は深まったような気がする。

そして、新たなエリアを解放した彼女達だったが、

エリアに行く前にやることが決まった。

「え…?もう第2回イベント開催!?」

「しかも2人1組でアイテム争奪戦!?」

彼女たちに届いたメールそれは…

【第2回イベント:天上の花争奪戦】

イベントの開催予告だった…!

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