ゲームに記憶力って通用しますか？

記憶力と試練の洞窟

運営によるカナデ対策が行われ、

FLOはver.2.0にアップデートされた。

アップデート後の世界を見ようとカナデたちは

ログインをする。

「ねぇねぇソラナ！新しいエリア行きたいね！」

「そうだね！カナデ。じゃあエリアボス倒しに行こうよ！」

「エリアボス？」

「うん。新しいエリアに行くにはこのエリアのボス。

つまりエリアボスを倒さないといけないんだ。」

「へぇーそうなんだ。エリアボスは何処にいるの？」

「あっちの洞窟の中らしいよ。」

「じゃあ行ってみようよ！」

そう言うと、カナデたちはエリアボス討伐に向かった。

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洞窟の前

「うわぁ〜大きいね！」

「うん。なんか凄いのが居そう。」

「私達なら大丈夫だよ！ねーオットー？」

「ミュ〜！」

「うん！そうだね！」

そう言って洞窟の中へとはいっていった。

<試練の洞窟>

汝に問う。試練を乗り越える覚悟はあるか。

無い者は直ちにここから出て行け。

どれ程の者か我が試させてもらう。

そう聞こえると、岩が崩れ始めた。

「…！来るよ！カナデ！」

「うん！」

カナデ達の目の前に大きな岩の剣士が出現した。

『VS試練の番人・ガルド』

勝利条件:ガルドに認めさせよ。

敗北条件:味方が倒れる。

条件:スキル使用不可

「スキル使用不可！？そんなのクリアできるの？」

「分からない。でもクリアできるから使用不可なんでしょ。」

「取り敢えず…行くよ！」

そう言うと、ソラナは持ち前の機動力を活かしてガルドを翻弄する。

「今だよ！カナデ！」

「分かった！」

カナデが攻撃を与えようとする。しかし、

『反撃カウンター』

「！？うわっ！」

ギリギリのところで躱す。

だが、ガルドは攻撃の手を緩めない。

『攻式方陣・廻』

体制を崩したカナデの所に攻撃が入る。

「嘘…」

なんと、オットーがカナデを庇ったのだ。

「オットー！！ごめんね…私のせいで…ごめんね…」そう言うと、オットーがカナデに反応して、

「ミュウ…」と言った。

オットーは消滅した。

カナデはこれで実感する。自分の不甲斐なさ、

自分の浅はかさ、そして、オットーとの信頼関係を。

「私は…いい気になってた…

イベントで1位になって、いい気になってた…

でもオットーが気づかせてくれた！

私は、まだ実力が足りない。」

カナデはそう言うと、自らガルドの攻撃を受けに行く。

「カナデ！」ソラナがそう言ったが、

カナデはもう消滅していた。

〈メンバーが敗北しました。〉

ソラナが洞窟から出ると、カナデたちが居た。

「ごめんね。ソラナ。私、分かった！

私は、まだ弱い。だから、ソラナも一緒に

強くなろう！強くなって、ガルドを認めさせよう！」

そう言ったカナデの目は、決意に満ち溢れていた。

「分かってるよ。カナデ。私もまだまだ弱い。

だから！一緒に強くなろう！」

そう言うと、2人と２匹はステータスを上げに

ダンジョンに潜った。