身内贔屓が過ぎる!親しい検察トップ、無理くり据え置き。
それにしても酷すぎる…。検察は制度上、行政の下にはあるが、高い独立性が求められる組織だ。独立性が担保されていなければ、与党の汚職などを追求する、特捜などが機能しなくなる。
ところが。前政権では、自身にとって都合の良い検察トップを残すために、定年を迎える検察トップを、“定年制延長”という法改悪をもって無理くり据え置いたのだ。
「あれは、断末魔状態の末期においても最大の悪手だったな」と、高部はボソッと誰に言うともなく述懐する。
言うまでも無く、裁判においては“国が被告になる”という事案も存在する。その多くが、最高裁で“国に責任が無い”という判決がくだされる。これは、三権分立が日本で正常に機能していないことの証左だが、裁判で“判事も検察も、国の味方(厳密に言えば、行政トップの意向に沿う)”という状況は、法治国家でもなんでもない。これまで積み上げられてきた人々の努力も苦労も水泡に帰する。
問題は、「それを解ってやっているか、解らずにやっているか」だ。政治家たるもの、時には清濁併せ呑むことも必要になる。人々の涙を組みつつ判断することと、人間の心が痛むという至極当然のことすら解らずに指示を出すのでは、全く意味が違う。結果は同じであっても、そこに“情”や“人間らしさ”が垣間見えれば、少しはメンタル中の“納得”ができる。これがゼロかイチかでは、存外に違うのだ。そうした、人の心を理解できない前政権が、なぜか大衆の支持を受けていたのだ。
「さて、改革を始めよう」。
次からは、高部の政策が発表される。
独裁者の憂鬱。【パイロット版】 @comsick_ @comsick
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