【3話】 蛮都スカボロー

【キャラクターシート】

レイン   :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=0XT69v&backup=2020-04-26-19-51

イキシア  :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=PAW6EC&backup=2020-04-26-12-16

ミミ・クック:http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=HYWb7l&backup=2020-04-26-00-52

ユズハ   :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=C6fNMv&backup=2020-04-25-20-34

【NPC】

オルソラ  :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=agPt80&backup=2020-04-25-19-33



GM:CP第3話、はじめていきますー。恒例の成長報告をお願いします。


レイン:レインだ。前回ボスに大ダメージを与えたおかげで剣士として、また草を焚いた経験でレンジャーとして少し成長した。というわけで、ファイター5Lvレンジャー2Lvになった。あと、「なんか死にそう」って思われてるのが癪で、こっそり鍛えてた成果が最近出てきた。具体的には【頑強】って名前。今回のシナリオは「スカボローへの潜入」と提示されていましたので、ミミやイキシアに加えてオルソラまで連れていくことにすっごく不安を覚えてます。女の子って思ってるのもあるし、レイン的にはアルミンの反応とか思うと「ルーンフォークも珍しいから目立つんじゃね」と。「最悪の場合は俺おいて逃げろよダークナイト、頼むから」って気分。蛮都に着いたら、大きな手袋とフランベルジュ+1とマギスフィアを買う予定。以上。


イキシア:イキシアは諸々考えた結果「ダニィを敵地に送り込む」ことにめちゃくちゃ不安を覚え、ソーサラーではなくライダーを上げました。ライダーLvを2つあげて、4Lvに。【騎獣強化】と【HP強化】で、ダニィが強くなりました。前回なかなか攻撃が当たらなかったのが悲しかったので、騎獣用の武器も買って命中が前回から+2。イキシア本体は、敏捷と生命がちみっとあがっただけです。かわりばえなし。魔法制御もまだ取れてません。この選択が裏目らないといいなぁ、と思いつつ、ライダーLv2のまま敵地に突っ込むのは怖すぎたです……。あとは、いっぱいお金ができたのでユズハ銀行に融資をいただき、マナリングを買うつもりです。あと、マナチャージクリスタル5点も自分用に。以上です。がんばるです!

GM:ソサLv5にピンゾロが足りなかったショタ。

イキシア:もう1ピンゾロ(50点)あればちょっと話が違ったんですけどね、ほんと。


ミミ:ミミっス。凄い悩んだっスけど、死にたくないのでフェンサーを4Lv、スカウトを5Lvに。【非金属鎧A】を取ってアラミドコートを購入。これで練技と合わせて回避が10。スカボローではブレードスカートをはじめ色々お買い物予定で、もうお金がないんだけど……? 状態。あとレインからロングソードもらったので、チャンスがあればクリティカル回したいかもしれない。以上っスー。

GM:回避重点フェンサー、スカウト先行が吉とでるか凶とでるか。

ミミ:先制が足りないんすよぉー! トレハンも欲しかった。


ユズハ:プリースト4Lvになって、セージも3Lvになりました。腕輪込みで知力が+3ブレイク出来るようになったこともあり、これでkill here様の本領発揮が出来ます。また、セージで魔動機文明語取りました。何か出てきても文献判定できる。ロリ先生とミミ先生に教えてもらった。あとは金貸し業してます。買い物予定は、とんがり帽子とか薬師道具セットとかパイプとか平和な物ばかりです。

GM:平和や……。

ユズハ:他に特筆することとしては、魔晶石4点と3点を10個ずつ買いたいくらいかな。

GM:許さねぇ。

イキシア:先生ーお金貸してー(クッキー焼いてー的なノリで行われる融資)

ユズハ:いいともー(クッキーと同じノリで渡されるお金)

GM:キルヒア金融。借金は、計画的に。

イキシア:この3065ガメル(融資金)を返すまでは死ねないし、死なせませんですよ。(きりっ)いや、関係なく死なせませんけど!


GM:さて、では成長の報告も終わったところでCP第三話「蛮都スカボロー」、始めていきたいと思います。まずは前回の振り返りだ。


雪原の生産設備を動かし、物資不足が解消されだした君達は、スカボローと奴隷農場のレジスタンスに物資を届けるべく船で出港した。無事に現地でレジスタンス『鉄華団』と合流して物資を引き渡し、蛮族の監視所の攻撃へと参加する。監視所の蛮族を撃破し、捕らえられた人族を救出出来たのだが、鉄華団からは「スカボローの蛮族の動きが最近慌ただしいため、調査の手伝いをしてほしい」と再度依頼される。君達は、調査に協力するため、一路スカボローを目指すのであった。


GM:現在君達は、奴隷農場近辺の鉄華団のアジトを出発し、スカボローに向けて陸路を進んでいる。蛮族に見つからないように移動しているため、ゆっくりとした行軍だ。西の平原と中央の平原をつなぐ河を隠し船で渡り、蛮族の目をかいくぐるように進んだ先には、現在は使われていない地下下水道への入り口があった。案内人達曰く「街の出入り口はすべて蛮族が抑えているが、この下水道を使えば出入りが可能だ」とのこと。君達は鉄華団の先導に従って、下水道の中を進んでいく。

エレン:「またここに戻ってくることになるなんてな」

レイン:「ああ、エレン達はここからでたのか」

アルミン:「そうだね、鉄華団の人に手引されてここから出たんだ」

イキシア:「うう、うー……みんなこんなところから脱出だなんて、頑張ったのですねー……先生は下水きちゃなさにすでに死にそうです……」お嬢ちゃんなので下水道進軍に心が折れそう。

ミミ:「全くっスー。きちゃないっスー……」

ミカサ:「危険な生き物もいるけど、そのせいで蛮族もあまり下水道には近づかない。安全な場所さえ知っていれば結構穴場です」

ミカヅキ:「俺たちも街中の移動に使うことがあるよ。ただ、一部のルートだけだね。危ない生き物も多いから」

オルガ:「街の外に続くルートは、定期的に掃除してっからなぁ」

エレン:「俺たちが出ていこうとしたときは、運悪くペトロヴァイパー(Lv6ヘビ)が住み着いたところだったんですよね……ミカさんがぶちのめしてくれたお陰で出られましたよ」

アルミン:「生きた心地がしなかったよね……いろんな意味で」

ユズハ:強い。

レイン:「トロールとタイマンできるなら、それくらい縊り殺しそうだよなぁ」

オルガ:「そういうわけだから、俺たちからはぐれないようにしてくれよ。……こっちだ」

GM:鉄華団は地図もないのにスイスイと下水道を進んでいく。手には古ぼけたランタンや松明、君達が西の平原から持ち込んだ物資も抱えてなので、結構な大荷物だ。

ミカヅキ:「喜んでたね。ビスケット。これで楽になるって」

オルガ:「物資の管理はあいつに随分負担をかけちまってたからな……。定期的に送ってもらえるようになれば、そりゃ随分楽になるさ」

GM:稀に小声での会話が君達の耳に届く。途中、先行する団員が、下水道に住み着いたちょっとした野生動物と小競り合いする音が響くかもしれないが、君達は無事、鉄華団のアジトにたどり着くことができる。


《鉄華団アジト》


オルガ:「着いたぜ、ここが俺たちのアジトだ」

レイン:「……おぉーー」

GM:下水道から一度地上に出て、崩れ落ちた建物跡と思しき場所に入っていったその地下に、鉄華団のアジトはあった。過去は地上、地下にまたがる巨大な建物だったのだろう。地上部は完全に破壊されてしまっているが、地下設備は破壊されずに残っていた。目の前には地下複数階にまたがる巨大な空間が広がっている。

ミカヅキ:「オルガ、俺は荷物を渡してくる」

オルガ:「おう、頼むぜ。あんたらはこっちに来てくれ。まぁ、一服しようや」

レイン:黙ってついていこう。

GM:そこそこ落ち着ける感じの、会議室みたいな部屋に通されます。

イキシア:「はわ……はははぁ……」(きょろきょろとあたりを見回す。微妙にまだ落ち着かない)

ミミ:「うーむ、思ったより立派っスねー」ときょろきょろ

GM:部屋の外では、みすぼらしい格好の人族の男女が所狭しと駆け回ってる。みんな目は死んでない。

ユズハ:「……活気があるな」

オルガ:「『蛮族共に一発かましてやりてぇ』って連中の集まりだからよ」

GM:水の入ったボトルを投げて寄越します。

レイン:ぱしっと受け取ります。

オルガ:「ここに水が置いてあるから、欲しいやつは好きに持ってってくれ」

イキシア:「ダニィが荷物持ちで疲れてるからお水飲ませたいです、くださいですー」

GM:ダニィ君ごくごく。荷物引きでおつかれやろなぁ

イキシア:騎獣には詰めるだけ荷物積むでしょうからね。

オルガ:「思えば、この場所を見つけたのが鉄華団の始まりだったのかもしんねぇな」

イキシア:「ここ、いつごろみつけたです? こんな遺構が見つからずに放置されてたのも奇跡です」

オルガ:「うん? ……そうだな。もう5年、いや10年近く前になるか……組織がでかくなったのは結構最近なんだがな」

イキシア:「あれ、そなのです?」

オルガ:「最初の頃は俺たちもガキだったし、ただの隠れ家だったからよ。似たような奴らを仲間にしていくうちに、自然とな」

イキシア:「……(こいつ、簡単に言うけどいわゆるカリスマですね)。すごいですね。先生が撫でたげますです」ぴっと背伸びして、オルガの頭を撫でてみたり。

オルガ:「おいおい、ルーンフォークとは言え、子供に頭なでられるんじゃ立場が逆だろうよ」

レイン:「はは、違いない」

イキシア:「む! イキシアを子ども扱いするとは!! イキシアは立派なレディで立派な先生ですから、おとなしくなでておかれるがいいです! レインも、こらー! です!」

オルガ:「へっ、そうかい。ありがとよセンセイ」

ユズハ:「こういうやつなんだ、許してやってくれ」(苦笑い)

イキシア:「先生までー!」

オルガ:「構わねぇよ。まぁ、それはさておきだ。あんたらに来てもらったのは他でもない。蛮族共についてだ」

レイン:「ああ、何を調べたらいいんだ? さすがに無作為に動き回るのはキッツい」

オルガ:「どうにも最近取り締まりが厳しくてな。俺たちも随分動きにくくなってきてる。それで原因が何か調べて欲しいって話なんだが」

イキシア:「ああ、そんな話ありましたですね。……やたら丁寧に抵抗した相手をつぶしてるとか」

オルガ:「悪いんだが、何を、って言われると、ここを調べてくれってのが俺たちにもあるわけじゃねぇんだ……。それがわかれば俺たちだけでも調べられるからよ。むしろ、俺たちとは立場の違う奴らに調べてみて欲しかったってのかな? どうにも俺たちの情報網にひっかからねぇ。大体俺たちの情報提供者は街中の浮民やら奴隷なんだがな。普段はそれでも十分情報が回ってくるんだが……」

レイン:「ふむ……」

ミミ:「ほーん? 蛮族だけでなにか始める気なんスかねぇ?」

オルガ:「ミカはそうじゃねーかって言ってるな」

ユズハ:「浮民や奴隷以外……蛮族側で立場を得ている者の話を聞くのが必要となるな」

オルガ:「まっ、そんだけじゃわざわざ足を運んでもらったのも悪いからよ。まずひとつ世話を焼かせてくれや。あんたら、生産設備が動き出したって言っても魔法の道具なんかはまだ手に入らないんだろう? この街は蛮族共に押さえられてるが、中には『金さえ出すなら誰にでも、何でも売る』って商人は居てよ。性根は信用できねぇが、商売人としては筋を通すやつでな。そんなんで良ければ紹介できるぜ?」

GM:というわけで、最初に買い物しちゃいましょうね。

レイン:「マジか!」

ミミ:「ワクワクしてきたっス!」財布を握りしめながら

イキシア:「ほ、ほほほほほんとですか!? やったー! イキシア、ダニィに武器買うです! あ、あとは指輪、きれいな指輪ほしいですねー……魔晶石も……うう、お金全然足りないです」

キバオウ:「色々作れるようになったとは言うても、まだまだ色々たらんからのぉ」

レイン:「……とはいえ、俺とかが武装して歩けるわけじゃないだろうし、誰かに預けるしかねえなぁ」

オルガ:「あん? おいおい、武装しないで街中うろつくなんて、それこそ死ぬようなもんだぞ。この街じゃそんなもん誰も気にしねぇよ。蛮族共もな。弱っちい浮民は気まぐれに殺されるし、強そうなら腕試しに殺される。結局自分の身は自分で守るしかねぇのさ」

ユズハ:「武装している方が自然というわけか。人族側の神の聖印はまずいかもしれないが」

エレン:「そっすね。聖印はまずいかもです」

イキシア:「世紀末ですね……どうしたって殺されるじゃないですか……」

オルガ:「だから気に食わなくてこんなことしてんのさ」

ミミ:「思ったより殺伐……。ま、まぁ、万が一なにかあっても安心っス!」

レイン:「人間に武装を許しているのか?」

オルガ:「禁じてるんじゃねーか? 誰も守ってねぇがな」

GM:スラムで拳銃が出てくるなんて当たり前、っていうのと一緒だよね。日本でだってヤのつく自由業の方はもってらっしゃるでしょ。それと一緒一緒。聖印は装備部位を「その他」にしといてね。とまあ、そういうわけで休憩しながら待機していますと。

ミカヅキ:「買い物に行くんだって? ギュンギュスカー商会に案内するよ」

GM:と、ミカがやってきます。

レイン:「ああ、そういう名前なのか。よろしく頼む」

ミカヅキ:「買い物しにいく人はこれ着て着いてきて」

GM:ミカヅキが渡してくるのはボロボロのローブです。これを着ていれば、浮民に見えるでしょう。ふんいきそうび なので、データ上の変更は特にないです。

ミミ:きちゃなそう。

GM:きちゃない。

ミミ:げんなりします。

GM:オルソラちゃんも嫌そう。

イキシア:「(かなしいかおをする)」

ミカヅキ:「ま、綺麗な格好して蛮族に絡まれるのも馬鹿らしいでしょ」

オルソラ:「……」

イキシア:「(先生だからみんなの模範にならねば、と我慢して着る。顔はうめぼしみたいになってる)」

ミミ:「乙女は複雑なんスよ……。くっ……」げんなりしながら着る。

ユズハ:「情報収集の時は真っ当な格好をするんだ。それまではこれでいこう」

エレン:「なんか、懐かしいな」

アルミン:「思えばまともな格好するようになったよねぇ」

レイン:「まぁ、全員で行かなくてもいいと思うけどな」

キリト:「でも鎧を買い替えたいから、流石に自分でいかないとな」

ミカヅキ:「……外の冒険者は、やっぱり綺麗好きだね」

レイン:「冒険者というよりも性別だな、これは」

ミカヅキ:「……そういうもん?」

レイン:「らしい」

ミカヅキ:「ミカサは大丈夫そうだけど?」

レイン:「……慣れかと」

GM:そんなこんなで君達は簡単な変装をしつつ、ギュンギュスカー商会に向かうのでありました


《ギュンギュスカー商会》


店員:「いらっしゃいませー。ギュンギュスカー商会にようこそ。ガメルさえご用意いただければ、蛮族だろうが浮民だろうが誰でもウェルカム。ご用命とあれば何だって揃えてみせます。本日はどのようなご用件で?」


ミカヅキ:「ここがギュンギュスカー商会だよ」

イキシア:「はぁああー!! 久しぶりのまともな商店ですー!! 実家の香りがする……」

店員:「あら、ルーンフォークとは珍しいお客様でいらっしゃる。どこぞの上位蛮族様の従者のお方ですか?」

イキシア:「……ヤ、ヤンゴトナキオカタの従者、ですよっ!!」(ピット姿勢だけ整える)

レイン:「はは、まぁそこは聞かないでもらえると」

店員:「もちろん。当店は不要な身の詮索はいたしませんとも。しかしお客様、礼儀作法について学ばれた事がお有りのようで。本日は礼服でも?」

GM:商人アイによって貴族技能を見抜かれるイキシア。そしてほっとくと何時までもくっちゃべる店員さんです。適当に止めないといらんもん売りつける。

イキシア:「ふっ。イキシアのあふれ出る高貴さはおさえられな……いや、この町でそれはまずいのでは……」

店員:「まぁまぁまぁ、そこは実力さえあれば何の問題も。どうです? こちらの宝石など!」

イキシア:「商人ですからね! イキシアは商人トークを巧みにかわせる技術を持ち合わせているのです、たぶん!」(といいつつ宝石に目を吸い寄せられている)

レイン:「さすがにお店でまで、ちょろく乗せられるのは気を付けてくれ」

ユズハ:淡々と購入希望の品を並べよう。冒頭で書いたアイテムと、服ほしい。上流っぽい蛮族が着ているようなやつ。

レイン:「この魔法加工されてる剣見せてもらえるか?」

店員:「もちろんでございます、はい! こちら自慢の一品でございます!」

ミミ:「これと、これとこれとー。あとこれとー…」とばんばか買っていく

店員:「まぁ、お客様方お大臣でいらっしゃる……! 只今ご用意させますので少々お待ちくださいませ!」

GM:カモがネギ背負ってやってきたぞぉ。

イキシア:「冷静に、冷静に……。あれとこれと、これとー……あっ」 いろいろ必要品買ってから、上段の方でキラキラ輝いている指輪(マナリング)に気が付き、所持金を計算して落ち込む。「…………」

店員:「まぁ、お嬢様。魔法使いならこちらのマナリング、おすすめございますよ。はい!何分、当店この三日月島を見渡しても最高の品揃えと自負しておりますので、他の店では手に入るかどうか!」

GM:畳みかけられるセールストーク!!!

イキシア:「……うう、うー」上目遣いで保護者(金庫番のユズハさん)を見上げて、お嬢様育ちの「買ってほしいなー」の目を向けます。

ユズハ:「……必要か?」

イキシア:「(ちらっ)……ほしー、です。だめです……?」うるうる。お嬢様の駄々こね。駄々をこねることに一切抵抗はない!!

ユズハ:だけどこちら、魅了系には引っかからない神官さんです。「? 必要なら買うぞ」

GM:COOL。

イキシア:「!? そ、そそそそれは、ひ、必要ですからねっ。ええ、か、買ってもらえるなら、いいんじゃないですか!!」(なんか恥ずかしくなる)


イキシア:両親に物買ってもらうときと全然勝手が違うのでもだもだしてます。「パパーあれ買ってー! ちゃんとお手伝いするからー!!」みたいな子供のおねだり。

GM:こないだも買ったでしょ!

イキシア:「やだー!!これがいいのー!!!」(じたばた)


ユズハ:「じゃあこれとこれとこれも売って……」(前回手に入れたホルンとか積み上げる)

店員:「まぁまぁまぁ! すぐに査定させていただきます」

ユズハ:「指のサイズも計ってもらった方がよさそうだな。一般的なサイズじゃはまらないだろう」(ひょいっと手を取って指の太さを見る)

イキシア:「!!!!? そういうところですよ!!!!」

ユズハ:「……? だからなんなんだ。先日からおかしいぞ、イキシア」(全く理解していない顔)

GM:そういうところだゾ。

ミミ:「うーんこのたらし。これが神の奇跡っスか」てきとう

レイン:「……ユズハ、お前って罪なやつだなぁ」

ユズハ:「なんなんだ皆そろって……」

イキシア:「うう、う……シューキョー団体の人だから、先生もやっぱり感覚がおかしいんだ。うっうっ……」ミミさんの陰で震えてる。

ミミ:「恐ろしいっスね。うちの娘にこれ以上迫らないで欲しいっス」主動作放棄かばう。

ユズハ:「……私何か悪いことをしたか?」レインを見る。

レイン:「まぁ、ユズハ。無自覚な魅力ってのもいいもんだよ」自分の剣見ながら肩ポン。「うーん、ダメか、ちょっと重すぎてこの剣じゃ振り切れない。なんかサポート器具探さないとか」

店員:「でしたらお客様、こちらの大きな手袋はいかがでしょうか?」

レイン:「大きな手袋?」

店員:「はい、こちらを装備されれば、お客様ならそちらの魔剣もお使いになれるのではないかと」

レイン:「よし、買った!!」

店員:「ありがとうございます!!」

ミミ:「おっ、それ私も欲しいっス! あと盾とー…」とまた買う。

店員:「お客様でしたらこちらもおすすめでございます!!」

GM:金払いのいい客だわぁ。セールストークが爆発するぞ。5万ガメル以上使ったんじゃないか。君達はそんなこんなで、鬱憤を晴らすかのようにあれこれと買い込んだのでありました。

店員:「まいどありがとうございましたー!! またのお越しを!!」

GM:君達は、満面の笑みの店員に見送られ、ギュンギュスター商会を後にしました。


GM:店の外へ出るとそこは蛮族の街。蛮族は大通りを闊歩し、人族は目をつけられないように路地裏やスラムに身を潜めている。それでも最低限出歩くことは避けられない。運悪く蛮族に絡まれないよう皆足早に、隅のほうを通り過ぎていくのだ。遠くからは、運の悪い犠牲者の悲鳴が聞こえるかもしれない。かつて壮麗だったであろう街は、手入れされずに壊れたままの所があちこちに存在し、壁には落書きや血の跡が落としようもないほどこびりつく。ゴミも散乱し、ひどい有様だ。

イキシア:「ひゅっ」まともに街の現状を見て息が止まりそう。流石に血の跡はインパクトが強すぎる。

ミミ:「……」いや、しんどいですね。

ユズハ:「臭いもひどいものだ。……はやいところ、どうにかなってくれるといいのだが」

レイン:「大丈夫か、ミミ、イキシア」

イキシア:「だ、だだだ大丈夫……なわけないじゃないですかっ!」

ミカヅキ:「じゃあ、俺は帰るね。調査とか、苦手でさ。足ひっぱりそうだから」

レイン:「了解、ありがとうミカヅキ……なんかあったときは支援頼むな」

イキシア:「うう、心細いですが、言ってる意味は分かるので、またねです……」

ミカヅキ:「手が必要なら貸すから。言いに来てよ。それじゃあね」

GM:というわけでミカは去ります。

キリト:「さてっと、ここまではミカヅキが付き合ってくれたから皆で来たけど、ここからはあんまり大勢で連れ立ってるわけにもいかないな」

アスナ:「そうね。10人は、多いかな」

レイン:「そうだな。人数多いだけで目立つしな……いつも通りに分かれるか」

キリト:「そうしよう。じゃ、ヘマすんなよレイン」

ユズハ:「そっちも、気を付けてくれ」

ミミ:「……皆さんも、ご武運を」

イキシア:「生徒たちが心配ですが、まあ、連携とかも慣れてるメンバーがいいですしね……同意です」

アルミン:「はは、嬉しくないけど、故郷だからね……」

ミカサ:「街の事なら慣れてますから……。先生達こそ気をつけて」

レイン:「ああ……こっちはちょっと落ち着いたら動くよ」

キリト:「そうか。じゃあ俺たちはいくよ。また鉄華団のアジトで合流しよう」

アスナ:「みんな、気をつけてね」

GM:キリト達も足早に立ち去るでしょう。本日の探索の説明をいたします。


GM:スカボローは大きな街です。やろうと思えばミスキャできるレベルだと思ってください。今日一回のセッションでパラグラフ形式にして全部回るとかできません。なので、深度形式でやります。

・1日は「朝、昼、夜」の3TB(タイムバイト)に分かれます。各TBで行動を決めてください。

・選択できるのは「調査」が「休憩(何もしない)」です。調査を選んだら代表者は2dを振ってください。調査深度が上昇します。調査深度に従ってイベントが発生します。

・また、調査を選んだ際は蛮族に絡まれたかチェックします。2d6を振って6以下だと戦闘になります。蛮族の街で自らうろついてたらね。そらそうなるよ。諦めて、どうぞ。


GM:リアルタイムアタックでどこまで調査できるかになります。ちなみに何も調査せず遊び呆けて「何の成果も、得られませんでしたー!」やってもペナルティはありません。何か質問は?

レイン:調査は蛮族にからまれるとなんかペナルティがかさむ?

GM:かさまない。

ユズハ:連続行動に制限はある?

GM:1日の睡眠時間が1TB切ると不眠ペナは付きますよー。1回寝ればMPとかは回復します。

イキシア:薬草たくのとかは休憩タイムでしょうか?

GM:調査タイムでもできることにします、1TBが8時間だからねぇ

ユズハ:2回行動したら1回は休めってことだな。夜の方が蛮族に出くわす確率が高いということもなさそうだ。

GM:煩雑な処理は時間を食う。その分2d6で6以下と結構な頻度になりそう。

イキシア:調査深度、目安とかって開示されます?

GM:目安の開示はないぞ! ただし今回GMは2d6の平均値を7と考えている!

イキシア:(笑)なるほど、わかりやすい。

ユズハ:こちらは質問終わり。

イキシア:自分も聞きたいことはもうなしですー。

GM:おし。では、始めていこう。


ユズハ:エレン達と別れたあと、着替えるために一回物陰に入りましょうか。イキシアとミミの分はフリルとかしっかり使って着飾らせてる感じ、レインとオルソラの分は、もうちょっとみすぼらしい感じの服を渡す。

イキシア:「ごわごわできちゃないローブ、さよならです!」(ぺいっ) 「で、さっき相談したとおり、レインとオルソラは奴隷、ミミちゃんとイキシアは従者、ユズハ先生は異貌化してダークナイトのご主人、の設定で行くですね!」

レイン:「ああ、その通りだな」

ミミ:「……皆様、気を付けていきましょう。油断なきように」

レイン:「へーいへい……ってどうしたミミ?」

ミミ:「……いえ。口調も変えた方が、それらしいかなと」いつものへらへら顔とはうって変わって無表情。血の跡とかを見てミミさんのメンタルはガタガタです。演技と言い聞かせることでなんとか保っています。

イキシア:「…………」(ちょっと察しておろおろ)

レイン:「そうか? 俺としては余裕もって笑えるほうがうまくいきそうな気がするが……」

ミミ:「……うるさいですねニンゲン、口を慎みなさい」ぺしぺし。事実なので誤魔化します。

レイン:「へいへい。ま、戦うときは任せとけ。お前殺伐としたの苦手そうだしな。俺はいっそこのぼろぼろのローブのままでもいいけど」

ユズハ:「動きやすいならそのままでもいいぞ。見せしめのようにはなるがな」

イキシア:「ちょっと。そんな汚いローブ、主様の見栄えが悪くなるじゃないですか、そこのニンゲン。しっかりなさい、です」(ノリノリ)

オルソラ:「……チッ」

ユズハ:「……一緒に着飾らせてやった方が良かったか?」

オルソラ:「自殺志願者ではありませんので」

ユズハ:「そうか。なら、いいのだが。下手に着飾らせて、慰み者にしているなどと説明するのも、互いによくないだろう」 オルソラにそう言いながら、ミミには頭ぽすぽすしておく。流石に密集しすぎていて声がかけられない。

ミミ:ご主人様にデレるのは当然ですが、素知らぬ顔をしておきます。裾を掴むのはイキシアの役目なので自重。

イキシア:ミミさんも別のとこ掴んで仲良くピクミンするといいのです。

ミミ:じゃあ反対側をつまんどこう。

ユズハ:「まあ、役に入るというのは重要だ。私は、『冷徹なタイプの主人が良いだろう』とさっきミミに言われたな。出来るかはわからないが」 ※冷徹な主人(可愛い服着せたロリルーンフォークを両サイドにはべらせている)

レイン:「おぉ、両手に花、モテモテだなご主人」

ユズハ:「…………自己嫌悪が湧いてきそうなんだが」

イキシア:「ご主人さまぁー♡……的な?」レッツ役作り

ミミ:「こういうのはノリですよ、マスター」とちょっと楽しそうに。

ユズハ:「う、うん……ノリ……ノリ……か、そうだな……」たじろぐ。

レイン:「もう追い返せねえし、どうせならこの空気のほうがまだましだよな」苦笑い。

ユズハ「じゃあ、最後に一番見せたくない姿になるから、出来るだけ気にしないでほしい」異貌化します。

レイン:「……初めて見たな」

ユズハ:そういわれると赤くなります。「こんな姿、人前で見せたいものでも、ない」

レイン:「ま、コンプレックスは俺はわからんけど、今回最高に役に立つんだしいいんじゃねえか。よろしく頼むよご主人」

イキシア:「……変身ヒーロー!!」(おめめきらきら)

ミミ:「ふふ、お願いします。マスター」

イキシア:多分普通にナイトメアの異貌みると「こわっ」ってなると思うんですが、親愛度高めな相手が変身すると、普通に「かーっこいいー!!」的な反応になるイキシアです。

ユズハ:じゃ、ちょっと安心した顔する。


GM:さて、では君達はそんな感じで調査に向かうことにした。今は【昼】だ。誰ぞ2d6して深度を振っておくれ。

ユズハ:(ころころ)5。

GM:ほい。道を歩く君達、危機感知判定どうぞ。目標値9。

ユズハ:(ころころ)問題ない。

GM:君達は、後ろからこっそり着いてきている子供が、君達の荷物に手を伸ばそうとしていることに気づいた。

イキシア:あらあら。人族の子です?

GM:ぱっとみそうだねぇ。

イキシア:ダニィに気づいてもらったので、「主様の衣に汚い手で触れないでくださいまし」とぺいっと撥ねる。

GM:バレたとわかった子供は脱兎のごとく走りさるよ。あっという間に見えなくなるだろう。

イキシア:「汚らしいニンゲンですこと」と周りに聞こえるように大声で言った後で「……じ、人族でしたけど、これでいいんですかね……? あんまりひどいことするとかわいそうです」と小声でみんなに相談。

ミミ:「……宜しいかと。穏便過ぎるのも怪しいでしょう」

ユズハ:「良い対応だった。すぐに打ち据えなくとも良いだろう」と小声で答えて、頭を撫でておく。

イキシア:「くぅ」(なでられて落ち着く)

レイン:「……」

GM:では絡まれチェックです。6以下出るかな?

ユズハ:(ころころ)11だ。

GM:無事、やりすごせたようです。

ユズハ:周囲に睨みをきかせておこう。

GM:君達は当て所無く歩き回ったが、これといった情報は手に入らなかった。【夜】がやってきます。どうしますか。

ユズハ:「蛮族なら、夜に活動しているものも多いだろうし、情報収集はしたいところだが」

レイン:「いや、休もうぜ。疲れてヘマするのは、今回は特に避けたい。俺とかユズハは目が利かないしな」

ユズハ:「なるほど、それもそうだ。では宿を取ろう」宿ありますかね。

GM:粗末な宿があるでしょう。一晩10G要求されますね。

ユズハ:「ミミ、代わりに払ってきてくれ」とお財布渡す。些事は従者にやらせておく。

ミミ:「かしこまりました、マスター」と淡々と告げて受付にいこう。蛮族の店員と会話かぁ。素直に怖いですねぇ……。

ユズハ:あ。「イキシアと二人で行ってこい」にしよう。「意図はわかってんな」の目。

イキシア:「! 仰せのままに、主様」(恭しく一礼)

レイン:「頼むな」って小声でイキシアに言っておこう。

ミミ:介護されていくぅ。

GM:では君達はお金を払い、宿に一泊する。宿は非常に粗末なものだが、ないよりマシだろう。夜は無事に過ごせました。


GM:翌日、【朝】でございます。今日も元気に調査をしよう。

レイン:(ころころ)3。

GM:調査深度8。君達はおっかなびっくりスカボローの街を歩くが、調査ははかどらない。蛮族が我が物顔で歩き回り、時折不穏な視線を感じるのみである。

レイン:「……」なんとなくイライラしてる。

GM:絡まれダイスどうぞ。

レイン:(ころころ)8だな。

GM:幸運にも、蛮族から手出しされることはなかった。

レイン:「消極的すぎるか、でもなぁ……」

ユズハ:「焦っても仕方ない。怪しまれないように行こう」

レイン:「……わかってんだが……」


イキシア:【昼】です。次も調査ですかね。振ります。(ころころ)5。振るわない!!

GM:2d6の平均値は5みたいですねぇ。調査深度13。

ミミ:期待値は5、当たり前だよなぁ?

GM:(シークレットダイス)君達は街中を歩き回るうちに、荒れ果てた庭園を見つける。門は錆び、朽ち落ち、元は綺麗な庭園だったかもしれないそこは、今は雑草と手入れのされていない植物が生い茂る街中の荒れ地のようだ。立ち寄ってもいいし、立ち去っても良い。

ユズハ:せっかくだし踏み入ろう。

イキシア:「なんか情報ないですかね」 (ころころ)絡まれダイスは4。

GM:あっ。では君達が荒れた庭園を歩いていると……。危機感知判定どうぞ。気づけないと奇襲です。

ミミ:(ころころ)最大14ッスー。

GM:問題ないね。森の中から大きな赤い花びらをつけた植物が急に君達に襲いかかってきた。戦闘だ。

ユズハ:(ころころ)弱点まで抜いた。ブラッディーペタルだな。

イキシア:まあ、次のTBでは寝ちゃいますし、範囲で焼いちゃいましょうかー。とりあえずみなさん後衛はじまりでお願いします。


後衛からMPを惜しむことなく魔法が飛び、ブラッティーペタルはイキシアの魔法に焦げ、ミミのブレードスカートに切り刻まれ、レインの魔剣に倒れていく。

(GM:(ころころ)ぐ……ミミのスカートに刻まれて花びら落ちた。

ユズハ:強い。皆買い物のお陰で確実に強くなってる。

ミミ:レインに譲ってもらったロングソード、1ゾロに好かれてるんですが。

レイン:……呪われてるのかな。俺もダメージいまいち出なかったし)


GM:戦闘終了です。剥ぎ取りしといてね。

レイン:「体動かしてすっきりした」

ユズハ:「面倒なのが住み着いていたな」

イキシア:「はぁー。植物が襲ってくるなんて、ほんとに修羅の国です……」

レイン:「ほんとにな。ダニィ、大丈夫か?」

ダニィ:「きゅっく」(こわかった)

ミミ:「……程よく実がなっていたようです。小遣い程度にはなるかと」1500G分。

ユズハ:「小遣いというわりには、豪勢なことだ」他にはなにかありますかね。

GM:聞き耳判定どうぞ。目標値14。

ミミ:(ころころ)超えました。

GM:ミミは物陰に隠れるような、がさがさという音を聞き取る。

ミミ:「……どうやら、まだ何かいるようです」

イキシア:「ひえっ。また修羅の植物です……?」

ユズハ:「捕まえられるか?」

ミミ:可能なら捕まえてみたいですね。

GM:捕まえようとしたら簡単に捕まえられるだろう。それは年老いた女エルフだった。

エルフ:「ひぁっ! ど、どうしてルーンフォークが!? あ、あんたら人族だろ! 見逃しておくれよ!」

ミミ:「マスター、どうやら人族のようです。……如何いたしましょうか?」一応、手を後ろに回すくらいはしておこう。やんわり握っておく。

レイン:「なんだ、ばあさんか……何してんだあんた、こんなところで」

エルフ:「何って、隠れて暮らしてるに決まってるじゃないか! こんな街!」

ユズハ:「……相応の話を聞かせてもらったら、離そう」

エルフ:「何を話せってのさ!?」

イキシア:「(周囲に蛮族がいないか確認してから)我々、実はそこまで敵じゃないので……安心してほしいです。ちょっと、この町の様子について調べてるです。最近変なことないです?」

エルフ:「はぁ? あんたらあれかい、レジスタンスの生き残りかなんかかい? その割には身ぎれいだけど」

イキシア:「……(小声で)どうします、このおばーさん信頼できると思いますです?」

ミミ:「……浮民や奴隷からの情報はなかったという話です。あまり期待は出来ないかと」

ユズハ:「暴力で訴えれば誰にでも情報を吐きそうだ。信頼してはいけないと思うが、情報は取りたいところだな」

イキシア:「じゃあ我々の身の上はあんまり話さない方針でー……(小声)」レインに向き直ります。「ニンゲン、丁重に『お話』を聞いてくるがいいです。人族同士の方が口が柔らかくなるでしょう」

ミミ:「頼みましたよ、ニンゲン」

レイン:「……大体ばれてると思う気がするが……へいへい聞いてきますよ。なんでこんな荒れてるうえにモンスターまでいる場所に隠れてるんだ?」

エルフ:「荒れてて蛮族が来ないから隠れて暮らしてるんじゃないか。ブラッディペタルをかたしてくれて助かったよ。あれがいるせいで出るに出られなくなってたんだ」

レイン:「ん? あのブラッディペタル、ここに最初から生えてたわけじゃないのか」

エルフ:「どっから生えてきてるのかしらないけど、たまに植物型のモンスターも生えちまうんだよ。たまに見回ってでかくなる前に刈り取ってるんだけど、そいつは見落としちまってねぇ」

レイン:「大変だなあんたも。俺もあいつらに顎で使われてる身だけど。で、もう一つ聞きたいんだが。レジスタンスの生き残りって言ってたが、レジスタンスはもう壊滅させられたのか?」

エルフ:「ちがうのかい? 10年くらい前に大騒ぎしてたじゃないか。結局魔王がやられたって話も聞かないし、魔域も解放されなかったからねぇ。……しかしまぁ、いい加減成功しないもんかね。これで何回目だい」

レイン:「……何回もやってるのか? 俺は見ての通り人間でさ。あんまり知らないんだ」

エルフ:「まぁ、あんたは若そうだしねぇ……。そうさね、もう10回はとうに超えてるはずだよ。ちょくちょく暴れてるようだが毎回失敗してるんだろうねぇ。ああ、じゃあ次もそろそろなのかねぇ……」

レイン:「そうなのかぁ……最近蛮族の人族の取り締まりがきついんだけど、それってその何回もあったときも同じように蛮族たち厳しくしてたのか?」

エルフ:「さぁね。私はずっと庭園の管理設備に引きこもってるからね。今はこんなになっちまったけど、昔はここも綺麗なもんだったんだよ」

レイン:「そうかぁ、最後にさ。人族たちの反抗作戦で毎回なんで失敗したんだ? 魔王とかが強すぎて勝てない、とかなのか?」

エルフ:「なんでって言われても、私は別にレジスタンスに参加したことはないからねぇ……でも、そうだ。いつも、レジスタンスが街に攻めてきた後……しばらくしたら……? ……? なんだっけ、いつも。あれ……思い出せない……。…………まぁ、大したことじゃ、なかったのかね……?」

レイン:「ボケたか」

エルフ:「失礼なやつだね。300歳くらいだがボケちゃいないよ」

ユズハ:絶対大したことあるやつだ。

ミミ:不穏過ぎる。

レイン:「まぁ、なんだ、ばあさん。きっと生きてればいい目もあるからさ」保存食一日分を「ご主人さまたちに見えないように」と装って落とす。「じゃあ、またな」

エルフ:「ありがとよ。坊主もまぁ、無事生き延びな……」

レイン:(……負けたのは理由がある。蛮族どもが動いてるのもなんかあるのか……だとしたら、それがわからないと俺たちも負ける、か)

GM:では最後に探索判定をどうぞ。目標値は16/18/20で。

イキシア:ぐあー!

ミミ:ぬわー!

ユズハ:流石に無理だな。

GM:くっそ高いからね、目標値。順当に抜けずでしたね。何も見つからなかった。


GM:【夜】です。

ユズハ:ダニィ回復して宿泊まります。

GM:また1人10Gです。【朝】になります。

ミミ:(ころころ)7。

GM:深度20。ミリッツァ神殿跡を見つけた。君達は立ち寄ってもいいし、立ち去っても良い。

ミミ:お 待 た せ

イキシア:実家のような安心感……もとい、不安感。一応見ましょうか。

ユズハ:行かざるを得ない。

GM:では中にたむろしてる蛮族がいないか、絡まれチェック。

ミミ:(ころころ)アウトー。

GM:君達が中に入ると、中でくつろいでいるフーグルアサルター達がいた。君達を見つけると「おうおうおう、人族ちゃん達が教会でお祈りでちゅか~?」「そんなに神様が好きなら神様のところへ行かせてやるぜ!」と、オラついて襲いかかってきます。

レイン:「蛮族の旦那、ここは……って、聞く耳持ってねえな」

ユズハ:「人の実力も見抜けないバカには、引導を下すがよかろう」


先制は取れず、ダニィが連続で殴られてHPが1/3ほど減ったりしたものの、ダブルプリーストが難なく回復していく。レインの2連続クリティカルもあり、さっくりと戦闘は終了した。


レイン:「すまん、判断誤った。ダニィ大丈夫か」

ダニィ:「きゅ……」(へーき、としっぽをふる)

ミミ:「……湿気てますね」180ガメルしか剥ぎ取れなかった。

ダニィ:「きゅ」(みんなが無事でよかったのしっぽふり)「きゅきゅ」(ミミさんも元気そうで何より)

ミミ:「……」ダニィを撫でておこう。

ユズハ:「さて、何かあるかな」

GM:はい。ミリッツァ神殿跡だが、この教会のミリッツァ像は壊れてしまっている。どうやら教会全体が徹底的に破壊されてしまっているようだ。

レイン:眉をしかめておこう。

イキシア:「め、めずらしい。あの異様なしぶとさを見せるミリッツァ像が!!」

GM:それはそれとして、何か残っていないか君達は調べるだろう。探索判定 12/16/20。

ミミ:(ころころ)6,6ッスー。

ユズハ:ナイス6ゾロ。

GM:クリったか。君達はミリッツァ神殿の奥、教会の人々がかつて生活していたであろう場所で、瓦礫に埋もれた地下への扉を見つけた。中を見てみると、時間の経過を感じさせるものの、地上部と違って比較的無事な様子が見える。朽ちた人骨などもみつかるだろう。知識判定どうぞ。目標値12。

ミミ:(ころころ)5。

イキシア:(ころころ)4。

レイン:(ころころ)5。

GM:君達!!!

ユズハ:(ころころ)大丈夫、17だ。

イキシア:流石先生。

GM:ユズハはここが、かつて人々が隠れ住んでいた場所だとわかる。転がっている物の風化具合や品々から察するに、300年程前の話ではないだろうか。そんな中で、君達はなんとか形をとどめた一冊の本を見つけた。乱暴に扱えば今にも崩れ去りそうだが、なんとか中身を見ることが出来る。


『また今日も半端者といって殴られた。辛い。今日も食べ物を探しに行く』


『今日は何も手に入らなかった。怒られた。けどどうしようもない』


『いつも行く場所に先客が居た。びっくりしたが、向こうもびっくりしていた』


『また会った。話を聞いたら「臆病者」と呼ばれて落ち込んでいたらしい。私も半端者と呼ばれていることを伝えると笑われた。むかつく』


『臆病者は今日も居た。食べ物をくれた。どこから盗ってきたんだろう。持って帰ったら問い詰められそうだからその場で全部食べた。美味しかった』


『今日は居なかった。蛮族から隠れて戻ってきた』


GM:臆病者に出会ったあたりから、ちょくちょく記述があり、友達になれた様子が伺えます。


『大破局が起きてから、何年経っただろう。大人達は「いつか政府が反攻作戦をするはずだ」というが、本当に来るのだろうか? もう国なんてどこにも残ってないんじゃないかと思う』


『身体も大きくなってきて、いつまでも隠れて居られない。臆病者と一緒に訓練を始めた』


『今日で成人になる……はずだ。大人達もすっかり数が減った。もう良いだろう。私は頑張った。ここから出ていく。辛い思いではここに置いていく。さようなら』


GM:以上で記載は終わっています。また、サイレントシューズが日記と一緒に置いてありました。古いけど使えそうです。6ゾロ出すかねー。

ミミ:えへへー。

ユズハ:よくやった(なでなで)

ミミ:どやぁ。

レイン:「……これってもしかして……いや」

ユズハ:「どうした」

イキシア:「?? どうしましたニンゲ……レイン」

レイン:「あ、いや、いろいろと妄想が……。なあ、ナイトメアって、寿命、どうだっけ?」(ぼそりとユズハさんに聞いておこう)

イキシア:「? 変なレインです」

ユズハ:「不明だ。天寿を全うした例がない。大抵は生存競争に敗れて死ぬ」

レイン:「そうか。ならこの半端者って人がそうだったら、生きてる可能性もあるのか」

ユズハ:「ん? まあ、長命の系統なら生きている可能性はあるんじゃないか? エルフとか」

GM:君達が日記を元の場所に戻すと、耐えきれなかったのか日記が崩れた。

レイン:反射的に崩れるカスに手を伸ばしておく。そっと残骸を荷物の隅に入れた。

GM:問題なければ次に行こう。


イキシア:PLの頭の中には、うちの”リーダー”が一瞬頭をよぎりました。

レイン:同じくアンプレさんが浮かびました。「臆病者が反転すると勇士ってなりそうだしなぁ」とか。

イキシア:あの人、ナイトメアであってましたっけ?

ユズハ:いや、明言されたことはないはずだ。GM、PCの知識としてありますか?

GM:いや、ないね。見た感じ人間に見えるだろうけど、直接聞いたことはないだろうから。「人間だと思っていた」状態。


GM:【昼】だ。

ユズハ:(ころころ)5。

GM:進度25。街中を歩いていると、人族が蛮族に面白半分に追い回されているところに出くわす。人間のおじさんだね。必死に逃げているが、遊ばれているようだ。君達は見過ごしても見過ごさなくても良い。1種類、まもちどうぞ。(一同:ころころ)弱点ぬけた。リザードマンが3体です。

レイン:ここって路地かな、それとも大通りかな。

GM:大通りやろな。人通りはまばらだが、皆無ではない。

ミミ:適当な理由でぶん殴ったら、周りがどんな反応するのか。

イキシア:なんかこう……わざとリザードマンたちの前に躍り出てぶつかって、「どこみとんのやごらぁ」とあたり屋的にケンカできないかしら。

ミミ:もしくは、適当に声を出して路地に誘い込むとか。出来るなら。路地の方から「こっちだ!」とか言えばニンゲンが逃げてこないかなーと。

ユズハ:人族の味方をしているような動きは避けたい。あくまで因縁で行きたいな。

GM:ミミの案なら、隠密判定目標値は12で。普通に因縁つけるならそれでもいい。

イキシア:「……! ……、っ……」PL的には「因縁つけちまいなぁ」なんですが、イキシアは体が固まって動けない。

ミミ:「……」ユズハさんの方をじっと見つめておく。

ユズハ:では、レインの方ちらってみて「割って入ってこい」と言いながらリザードマン方面に向かってぶん投げます。

レイン:「主人、ゴカンベンオー」といいながらわざとらしく飛んで体当たり。

イキシア:「!!!?」(理解できていないので、突然ユズハさんがキレたように見えている)

GM/リザードマン:「うわ! なんだてめぇ!」

GM/リザードマン:「こいつ人間の癖に邪魔しやがった!」

GM/リザードマン:「……おい! こいつ武装してるぞ! レジスタンスの仲間じゃねーのか!」

GM/リザードマン:「お? そうかもしれねぇな。おーい! みんな! ここにレジスタンスがいるぞー!」

GM:わいわいとリザードマン達は騒ぎます。

イキシア:「……!? !! あっ、えっと、あーっと」

ミミ:「……野生のトカゲは躾がなっていませんね」

GM:レジスタンスと聞きつけて周りの蛮族達がざわざわしています。逃げ出します?

イキシア:「れ、レジスタンス? 失礼なこと言わないでくださいまし! うちの主様の物に泥をつけたのはあなたたちですか!?」

GM:「あん? なんだこいつ!」

イキシア:「他人の物に泥をかぶせて、それで言うに事欠いてレジスタンスだなんて、失礼な方々! これは主様のバルバロスとしての誇りに傷をつけようというのと同義! 主様、やってしまいますか!?」

ユズハ:「口のきき方を知らない爬虫類どもめ」ミミとイキシアにも視線を送ります。「殺せ。歯向かうやつには手加減しなくていい」

ミミ:「お任せを。身の程知らずの無礼者には、ご退場願いましょう」

イキシア:「火事と喧嘩はバルバロスの華ですもの。せいぜい体で『どっちが上』かをわからせてやりますわ! おーっほっほっほ!!」

ユズハ:さて、あとの問題は、この状況でキルヒアだのハルーラだのには祈れないということだ。 「私はここで眺めて居よう。女、お前もだ」とオルソラと一緒に端っこにいます。高みの見物スタイル。やばくなったら入ります。

オルソラ:「……」大人しく従います。

GM:「かまわねぇ! やっちまえ!」


GM:先制判定どうぞ。

ミミ:(ころころ)取りましたー

イキシア:へーい。またライトニング撃ちますか。任意のリザードマン二人に目標をロックオン(逃がさずの眼鏡)

GM:(ころころ)巻き込まれた。全員くらう。

イキシア:いえい。(ころころ)うーん、低い。半減して6.8.6。

ミミ:ロングソードで6点の攻撃―。やっぱり火力は足りない。

レイン:じゃあ一番上に片手持ちの全力攻撃。ファンブル以外で当たるな。(ころころ)ダメージピンゾロ出たから変転。

GM:15点……。日付跨ぐから気軽に変転するなあ。こちらのターンだ。テイルスイープx3。

ミミ:(ころころ)全部回避―

GM:全員ブレードスカート食らったんじゃが……え、なにこれミミにはめ殺しされるやつ?

ミミ:(ころころ)あ、回りますねぇー。

レイン:くるっくる回るな。

GM:10.7.15……ひどいな。霧の街的理不尽を感じていただきたいのに、PC無双が続いている。


ピンゾロ以外当たる戦闘では、PC達は怪我も負うことなく。

こちらもあっさりと戦闘は終了した。


GM:リザードマン達は倒れた。周りでざわついていた連中も、「いつもの喧嘩か」くらいで流してくれるだろう。君達に視線を向ける姿はもうない。追われていた男も逃げ出したようだ。……ここは「絡まれてる人族を助けようとしたらまわりの蛮族がざわついて逃げ出した。深度が下がる」予定のイベントだったんだがなあ。普通にぶちのめしてしまったので深度低下回避です。


ミミ:「……戦闘終了です、マスター」ぶすーとしながら帰ってくる。

イキシア:「ご主人様ー、やっつけました。ほめてくださーい♡ 口ほどにもなかったです♡」(めっちゃ普通にケンカしましたアピール)

GM:このロリ、男である。

ユズハ:「ああ、二人ともよくやったとも。流石私の頼りにしている従者だな」片腕ずつぎゅっとして抱きしめてあげよう。で、レインには「お疲れさまー」の笑み。

イキシア:「……っ、きゃー、うれしい☆」

ミミ:「……」まんざらでもない顔

レイン:「……そのまま居座ってもよくないし移動はしようぜ」(これは今後頭痛そうだなあの顔)

イキシア:「いきましょうです」(顔赤くしながら小声。真顔)

ユズハ:(このまま抱き上げて歩き出そうとして、主なのに気づいて下ろす)


GM:では君達はそそくさとその場を離れる。【夜】になります。

ユズハ:宿取って寝ます。

GM:では君達はぐっすり眠った。


GM:【朝】です。

イキシア:はーい。探索。(ころころ)7。

GM:深度:32。一面廃墟が広がっている。何か、使えるものはあるだろうか。探索判定どうぞ 14/16/18。

一同:(ころころ)

GM:ミミとイキシアはトレジャー表A1とA2をどうぞ。

ミミ:ウォールベース。

イキシア:ミサイルトラッパー。

ユズハ:……ベースだけあってもな。

GM:それぞれ人族の死体が身につけていたアイテムを拾った。絡まれダイスどうぞ。

イキシア:う。かなしい。(ころころ)遭いませんでした。

GM:どうやら辺りに蛮族はいないようだ。君達はめぼしい探索を諦めて立ち去るだろう。


GM:【昼】の探索どうぞ。

ユズハ:(ころころ)6だな。

GM:深度38。大きな穴がある。中には人族の死体があるようだ。君たちは無視して進んでもいい、何かしてもいい。

ユズハ:それは流石にスルーしたいなあ。墓だと思うだろうし。聖印出せないから祈りすら捧げられない。

ミミ:追いはぎする我々ではなかった。「……行きましょう、マスター」

レイン:「……こうはさせねえぞ」

GM:君たちは通り過ぎた。


GM:【夜】

レイン:寝ます。

ユズハ:累計200G。

GM:では君たちは眠った。


GM:【朝】の探索をどうぞ。

ミミ:探索ー8。

GM:深度46だな。(ころころ)ふむ。君たちが道を歩いていると、路地裏から声をかけられる。「もし、そこの皆さん。人族の方では?」

レイン:「ん?」

GM:声のするほうを見やると、フードを目深にかぶったローブ姿の男性がいます

ミミ:「……それが何か?」

GM:「おお、やはりそうだった。いえ、私は人々に教えを説いているのです。よければ皆さんも我々と共にこられませんか?」

ミミ:怪しすぎる……。

ユズハ:「断る」にべもなく返そう。

GM:「なぜ? このような場所で人が生きていくには助け合いと信仰が必要です」レインをちらっと見る。

レイン:「悪いけど、中身がないもんで奴隷にはよくわからないよ」って言っておこう。

イキシア:センス・エネミィしてみます?

ユズハ:良いと思います。敵対行動しても怪しまれはしないでしょう。

イキシア:断る前提なら「怪しいセールスかもしれません!!」と言いながら堂々とかけてみましょう。(ころころ)達成値15です。

GM:敵意はありませんね。

イキシア:「………。敵意はまったくないみたいなのです」とちょっと困った顔。善意の厄介マンかもしれませんが。

ユズハ:ふむ。「ならばせめて、そのフードを下ろしたらどうだ。姿を偽りながら融和を呼びかけるものなど、言葉を交わすに値しない」

イキシア:「主様! よくいいました!!」

GM:「おお、失礼しました。何分蛮族から隠れて暮らしておりますもので」

GM:フードをとってくれます。人族のおじさんですね。君たちからすると不潔ですが、しゃーない感じ。

ユズハ:「……女、この者の信仰を確かめなさい」オルソラに「ディテクト・フェイス」を指示。命じてやらせるから人族の神の祈りでもどうにかなるはず。

GM:はい。(ころころ)達成値15だな。

オルソラ:「……ラーリスです」

イキシア:「はえー!?」

ミミ:思ったよりやべーやつらだった。蛮族的にもNGな神だ。

GM:「いかにも、我々は魔神の皆様を信仰しております。『奈落教』などとも呼ばれておりますな。考えても見なさい。大破局のおり、人族が生き残ることができたのはひとえ魔神の皆様が蛮族と戦ってくれたおかげです」滔々と語り始めます。

ユズハ:「左様か。ならば立ち去れ。己の望むがままに振舞うが真としているものを、友と呼ぶつもりはない」

GM:「なんと! 今のこの世で人族が一体何を望むがままに振る舞えるというのです!?『望みのまま振るまえ』というのは、人族の解放を願ってのことに違い有りません!」


レイン:「主人、こっちが立ち去ろう」

ユズハ:「力さえあれば、靡くは己が心のみで良い」レインの言葉に従って離れます。

GM:「罰当たりな……それではまるで蛮族ではないか」さっと身を翻して立ち去ります。

イキシア:「人族同士なかよくできればよかったですけど、シューキョーというのは人同士の争いを生みますですから。ねー、ニンゲン」 オルソラのことは認めてきてはいるが、まだ許してねーぞの構え。

オルソラ:「はて? 神は『魔神を討て』とおっしゃっています。人同士の争いなんて恐ろしいことなど、とてもとても」何いってんだこいつの構え。

イキシア:「くわっ!!」

GM:宗 教 戦 争 待 っ た な し

ミミ:「はいはい、敵地ですよー」

ユズハ:「争うな争うな」

レイン:「仲良くて何より」


GM:さて、今日もいい感じに時間です。ここでリアルタイムによるイベントが発生します。探索を続ける君たちの前に、見覚えのあるマークが目に入る。ハルーラの神殿跡だ。

オルソラ:「……調べてみますか?」

ユズハ:「そうしよう。元はと言えば、元凶だ」

イキシア:「…………ノーコメントですが、主様に従いますー」

GM:オルソラは何か言いたそうにしましたが、とりあえず黙って中に入る。


《ハルーラ神殿跡》


GM:神殿はやはり破壊目標だったのだろう。念入りに壊されている。ハルーラの石像も、今や見る影もない。

レイン:「……気分良くねーよな。こういうのは何度見ても」

オルソラ:「不敬な事です。蛮族は魔神とも戦う癖に、恩恵を理解しないらしい。……何かないか探してみますか。私はあちらを見てみましょう」

レイン:「さすがに一人で動くなって」

イキシア:「…………シンカン一人行動はやめなさーい(ぶすくれつつ心配はする)」

オルソラ:「……では順に見て回りましょう」

GM:君たちは部屋を一つずつ見て回る。どの部屋も破壊され、中はむちゃくちゃで、年月が経っている。そんな中、ある部屋で突然、オルソラの足元の床が抜ける。

オルソラ:「……きゃ!?」

レイン:「って、マジか!」 ひっつかもうとするけど、落ちる?

GM:レインはオルソラを掴むことは出来たが、すぐに亀裂が伸びて広がっていく。掴めるほどの至近距離にいたなら、共に落ちただろう。落下ダメージをくらってもらいます。他の皆は自己申告でいい。

レイン:「ユズハ!! イキシア頼む」

ミミ:なら、咄嗟にレインの手を掴もうとしました。こちらも落ちます。

ユズハ:レインの声が聞こえて立ち止まったので落ちずに済んだ。イキシアの腕を掴んで後ろに引いておく。

イキシア:「わわわわあわわわわわ、大丈夫ですか!?」(パニック)

GM:9点ダメージです。受身判定どうぞ。

レイン:これ、オルソラかばえます? 受身なしで落ちてもええんで。

GM:受け身を取りつつかばえたことにしよう。

レイン:8点軽減するわ。

ミミ:こちらは問題ないですね。華麗に着地。

レイン:「げふ」

オルソラ:「いたた……助かりました」

レイン:「すまん、ミミ巻き込んだ、無事か?」

ミミ:「……まったく、気を付けるっスよ、相棒」と手を差し出す。

レイン:「おぉ、すまねえ……」オルソラにどいてもらったらミミの手をつかんで立ち上がる。

ユズハ:「全員、怪我はないみたいだな」

イキシア:「よ、よかった……死んじゃうかと思いましたです……」(半泣き)

レイン:「軽傷で済んだ。オルソラ、お前も怪我無いよな?」

オルソラ:「ええ、無事です」

レイン:「そいつはよかった。お互い運はないが悪運はあるな」

ユズハ:無事を確認したので、柱にでも縛り付けたロープを垂らして上り下り出来るようにします。

GM:では、合流できます。落ちた先は部屋になっているようです。部屋の中は薄暗く、埃っぽい。落ちた衝撃で埃が舞い上がってもうもうとしています。オルソラは明かりをつけます。

ミミ:きちゃないので服の袖で鼻を隠しておこう。

GM:部屋の中には出入り口が1つ。君たちの周りには棺らしきものが並んでおり、一番奥には小さな祠が据えられています。

オルソラ:「墓所ですか……」

GM:そう呟いたオルソラは一つ一つ棺をあらためていますが、そのうちの一つの前で足を止めました。その棺には棺の上から古ぼけたマントがかぶせてあり、それを確認した途端、ハッと表情を変えます。

イキシア:「? どうしたですオルソラ」

レイン:「知り合いか?」

ミミ:横から覗いて見てみる。

オルソラ:「これは……まさか……」

GM:松明を投げ捨て、棺をおもむろに開けようとします。

レイン:「お、おい!」

イキシア:「!!!!? ちょちょちょ、説明してから! せめて墓荒らしは説明してから!! アンデッドとか出てきたらどーするです!」

ユズハ:松明はこちらで拾っておこう。止めずに見守る。

レイン:「イキシア」

イキシア:「な、なんですかレイン! レインも止め……」

レイン:目で「おちつけ」って視線を向けてから、棺の中を見る。

GM:中には、重装備を来た男性のものと思しき遺体がありました。オルソラは気が抜けたような顔をしています。

オルソラ:「……違う? でも……」

GM:といってマントをあらためています。

イキシア:「あーもー墓荒らしー! なんだっていうんですかもー!」遺体が怖くて半ば後ずさってます。

ミミ:一応イキシアを抑えておこう。肩に手を置くくらいに。

オルソラ:「でも、ここにやっぱりここに居たんだ……」

GM:そんなつぶやきが、聞こえた気がしました。

レイン:「……そろそろ、お前の目的、聞いてもいいか? 何を……いや、誰を探してる?」

オルソラ:「……個人的なことなので、秘密です」

イキシア:一瞬黙ります。ですが。「その『個人的なこと』に巻き込まれたメンバーくらいには、ちゃんと色々話してもらえませんですか!?」食ってかかります。「理由があるなら、イキシアだって鬼じゃないです。協力だってできます! イキシアが怒るのは、あんたがいっつもいっつも、黙って勝手に突っ走って、イキシアたちになーんも相談してくれないからです!! そろそろ仲間じゃないんですか、イキシアたち!!」

オルソラ:「…………」

GM:イキシアの怒声にオルソラはしばらく黙りますが。

オルソラ:「先代の」

GM:ぽつりと、オルソラは語り始めました。

オルソラ:「先代の、ハルーラ神殿で、お告げを受けたのは母でした。小さな頃にお告げに従って出ていって、それっきりです。もう死んでしまったのか、まだ生きているのか……このマントは、母の物です」

イキシア:「――……」

オルソラ:「埃が積もってる。ここに最後に来たのは、随分前でしょう……」

イキシア:「……それは……」何も言えず、もぐもぐと口を動かして、ぐいぐいレインを前に押す。

レイン:「ここに飛ばされてた時に時間を超えないなら……そして、それがこの場所にあるなら、10年前の反抗作戦に何かしら関わってた可能性が高い。つまり、昔のことを調べたら、ヒントがあるかもな」頭、ぽんっと叩く。「先に言えってんだマジで。探し方が変わる部分もあんだろ」

オルソラ:「やっぱり、そうなんでしょうか。10年前のレジスタンスの蜂起。いや、エルフの言っていた『時々起きる人族の蜂起』というのは……ハルーラの……」

レイン:「いや、それはどうかな。キバオウ達やオルガ達のあのたくましさは、ハルーラの導きだけじゃないだろ」

オルソラ:「もうこの魔域に来て、数ヶ月になりますが……なんとも、わからないことだらけです。一体、何をするのが正しいんでしょうねえ……」

ユズハ:「さあ、な。今は、何もわからない。知るためには、探すしかないだろう」

イキシア:「……いっこだけ聞いときたいですが」小声で、ぽそぽそと呟きます。「オルソラがどうしても”ここ”に来たかった一番の理由は。おかーさんに会いたかったからです……?」

オルソラ:「さぁ? 親の役目を引き継ぐのが子の役目だと思ったからかも知れませんよ?」

GM:しめっぽくなったのがわかったからか、ニヤっと笑ってますね。

イキシア:「…………ふふん。まあ、そういうならべつにいーです。イキシア的には、神様がどーのとかいうより、そっちのほうがよっぽど理解できるし、納得できるし、ちょっと親近感あるなって思っただけですよ!」かっこつけるならしーらない、です、といってそのままレインさん当たりの背中に隠れる。

ミミ:「……ほんと、素直じゃないっスねぇ。オルソラさんは」

レイン:「俺は、イキシア以外の全員に言いたいんだけどそれ」

オルソラ:「ふん、ひねた性格で申し訳有りませんね?」


GM:最初から「神官NPCは出すつもりだよ」って言ってたNPCが因縁背負ってないわけない!

ミミ:親がいない奴は黙ってることしかできない。←ルーンフォーク

ユズハ:同じく。反応に困る。←神殿に捨てられていたナイトメア

イキシア:なんと。みなしごたちでしたね、そういえば。←裕福な商人夫妻に拾われたルーンフォーク

ミミ:ソドワの人間って、普通の人間であれることが何よりの価値なんだなって。

ユズハ:ちゃんと親元で育ってるのレインだけなんだな。

レイン:レインは普通に親元で育ってますねぇ。


ユズハ:「しかし、そうなると、この男性は誰で、なんのための墓なのか。どこかに手がかりはないものだろうか」

オルソラ:「そうですね。マントをかぶせて弔ってあるということは、生前は母の知り合いだったはず」

GM:と、君達が謎の男性の方を振り向いたところで。ギギギと、まるで油の切れた機械のような動きで死体が動き出した。いや、目の前の死体だけではない。他の棺の天板もずれていく。

イキシア:「ぎゃー!? おばけー!!!!」

オルソラ:「!? 祠のある場所で、神官が葬った死体ですよ!?」

ユズハ:「確かに、妙だな」オルソラの言葉に首を傾げる。

レイン:「くそ!! 集まれ、陣形作るぞ」

ミミ:「くーっ! 死体相手なら演技はいらないっスよね!?」

GM:死体達は起き上がり、君たちを見据えるだろう。目は何も映さず、魂はここにない。戦闘開始です。


【戦闘開始】


GM:まもちどうぞ。2種類合計5体。

イキシア:(ころころ)な、何故ここで6ゾロ。

ユズハ:(ころころ)やったー6ゾロの相手にピンゾロ。

GM:両方弱点まで抜けました。スケルトンソルジャー3体とスケルトンガーディアン2体です。欠片はガーディアンに入ってるよ。

ミミ:(ころころ)よし、先制取れたッス!

ユズハ:よし、プリーストズがんばるぞい! 全員後衛スタート、初手は二人とも強化。オルソラ、セイクリッドシールドを前衛3人。ユズハ、セイクリッドウェポンを前衛3人に(ころころ)全員、命中+1、物理ダメージ+2、被物理ダメ-3です。

ミミ:これは強い。

イキシア:ありがとうございます! セイクリッドがそろうの、結構壮観ですね。

ユズハ:これが初手で出来るのもダブルプリーストの強み。

イキシア:ではイキシア、ライトニング撃ちます。スケルトンソルジャー2体にターゲット。他は巻き込まれ判定お願いします。

GM:ガーディアンを外してきたか(ころころ)どちらも巻き込まれなかった。

イキシア:抵抗抜ける気がしないのですよ、ガーディアン。

GM:欠片で積んでるからね。さあどうぞ。

イキシア:行使判定……ぐw 1ゾロで1匹スカりました。一体は通します。ライトニング! (ころころ)!? ま、回りました!! 3回転です!!

GM:んん???????? おい一体ワンキルされたぞ。

イキシア:やったーー!!!!!

レイン:「エースすっげえ」

イキシア:「おばけー!!!ちかよらないでー!!!!」

ユズハ:イキシアに近寄りたくないやつだ。

GM:ダニィこいや。

イキシア:全員にテイルスイープ。(ころころ)む、こっちは振るいません。

GM:かきーん。今回は強いぞ!

ミミ:ガーディアン挑発かなぁ。ガゼルフット入れつつメイスに持ち替えて殴ります。(ころころ)う……。

GM:ピンゾロ女王!!! スカったので挑発されず。

レイン:猫目・全力でスケルトンソルジャー。フランベルジュ全力で、22点ダメージだ。「正解とかわかんねえけど、間違えてようがおれはこれを解決してみんなで帰るんだよ」

GM:15点抜ける。レインの攻撃が痛い……魔剣め! こちらのターン。ガーディアンはダニィ、ソルジャーはレインに全力攻撃。

イキシア:ひえ。(ころころ)あたるー5点もらいます。

レイン:こちらは9点だな。

GM:うーん、ソルジャーが早々に一体落ちたのが痛い。そちらのターン。

イキシア:ソルジャーにリープスラッシュ! 地道に削っていきますよー。

ユズハ:オルソラ、レインとスケルトンガーディアンにキュアウーンズ。ユズハはスケルトンソルジャー2体にキュアウーンズ。

GM:(ころころ)ぐ……。ガーディアンは抵抗消滅だが、ソルジャー1体やられた。

レイン:「後衛組の気合いがすっげえな」

ユズハ:「アンデット相手だ、気合も入るさ」

イキシア:「うう、う……絶対おばけにはやられたくないですから……」

レイン:ソルジャーに全力で。盾を投げ捨てて両手持ちに。行くぜ。

GM:防御捨ててきたな。こい。

レイン:(ころころ)よし、当てて、攻撃ダメージ出目3! ひっくり返し時!

GM:落ちたな。ソルジャーが一掃されてしまった。ミミは回避。こちらのターンだ。ミミに全力で行くぞ。が! んんん、低い……。

ミミ:4点喰らいます。

ユズハ:(確認中)うーん、抵抗高いんだよなあ。

イキシア:もう抵抗前提でちみちみ削る感じですねー。

ユズハ:では、今後はひたすらフォース撃ち続けます。

イキシア:こちらもリプスラで。

ミミ:(ころころ)またくらった。さっきからさぁ! 出目がさあ!

イキシア:なんか今日、出目2とか3妙に多くないです……?w

ユズハ:オルソラで回復―。

GM:(ころころ)ああレインががっつがつ削ってくる。誰だこいつらに魔剣やらマナチャージクリスタルを買う金を与えたのは!

イキシア:(まっすぐにGMをみつめる)

GM:HPが25を割ったので、命中+4!

ミミ:きっっっっつ!

レイン:最後には必中になるからなぁこいつ……

GM:生前はさぞ名のある戦士だったのだろう……。さあ、ミミ避けてみろ。6ゾロでな。

ミミ:(ころころ)無理です。

GM:千載一遇のダメージチャーンス!! (ころころ)ピンゾロ^^

ミミ:2点。

イキシア:突然の優しさ。

GM:ちくしょおおおおおおお!? 一矢報いたかった……。

レイン:じゃ、全力攻撃! (ころころ)ふぁんぶった……。

GM:ピンゾロかw

ミミ:では盾を置いてロングソード2Hで。(ころころ)あ。出目、1,1……。

GM:経験点ほしいからって舐めプは許されざるよ???

イキシア:我々は舐めてないです、ダイスが勝手に!

ユズハ:えーと、フォース撃ちます……(笑)5点削った。

イキシア:うーん、流石になー。まだ落とせないよなー。でも一応自分も撃ちますか。ファミリアのMPに手を付けます。

GM:最後の燃料来たか。

イキシア:(ころころ)お。出目が良い。

ユズハ:よし! 抵抗抜いたな。

イキシア:では、リープスラッシュ。……! 回りました! 1回転で22です!「おばけ退散してください! ……オルソラのおかーさんのマントの前で暴れないでー!!」

GM:ぐえー!! 魔法には勝てなかったよ……。スカルトン達は崩れ落ちた。戦闘終了です。



オルソラ:「……彼らに安らかな眠りのあらんことを」

GM:戦闘後、オルソラが静かに祈っています。

ユズハ:並んで祈りを捧げます。

イキシア:「…………」 指輪を握り締めて、目を閉じる。祈りはわからないけど、とりあえず真似だけ。

GM:君たちは改めて死者を埋葬する。そして、ここ数日の調査を報告するために、鉄華団のアジトに向かったのでした。

イキシア:数日の調査……(遠い目)2d6の期待値は5です。いいですね。

GM:まぁ、GM的にお伝えしますと。CP的には情報でる場所は回ったけど、シナリオ的には情報出る場所は回ってないですね。ボス戦みてもわかると思うんですけど、今回のセッションの主目的はそっちじゃないで。最初にお伝えした通り任務失敗というわけでもないです。

イキシア:でも悲しみです。


オルガ:「よう、戻ったか。どうだ、なんかわかったか?」

ミミ:「何の成果も」

イキシア:「得られませんでした」

レイン:「わかったのはこういう噂くらいだな」とかくかくしかじか。

ミミ:「……ようやく帰ってこれたっス~……」ぐでぐでのぐで太郎になる。

ユズハ:「……慣れないことをすると、異常に疲れるな」ミミの隣でぐったりしてる。

レイン:「お前ら三人、結構楽しそうにも見えたんだがなぁ」

イキシア:「それとこれとは話が別ですー……平和なところでこういうごっこ的なことやりたいんですー」

ミミ:「まぁー? レインを顎で使えたのは結構面白かったっすけど……」ぐでーん

ユズハ:「楽しそうに見えてたか……? アレが……?」

レイン:「相棒がひでえし、お前は両手に花で楽しくないとかいうなら男全員で囲んでから会議だ」

オルガ:「やっぱり詳しいことはわかんねぇか。キリト達のほうに期待してみるかな、これは」

レイン:「あとは……なんとなく流民とかの間で絶望感が増してるのか……ね。変な宗教が流行ってた」

オルガ:「変な宗教??」

ミカヅキ:「奈落教じゃない? あいつら魔神とか崇めてるし」

オルガ:「ああ、あのイカレ共か……」

GM:そんな感じで君たちが話していると。

キリト:「おいっす! 戻りました」

アスナ:「あ~、無事に帰ってこれてホッとした。あ、みんなも帰ってたんだね」

レイン:「戻ってきただけって感じだな……」オルガの前をどいて横で報告聞こうとします。

オルガ:「おう、お前らもお疲れさん。どうだった調査は?」

アルミン:「はい、どうも蛮族連中は砂漠に攻め入る準備をしてるようです」

ミカサ:「ダルクレム神殿で、神官のダークトロールがそのように」

GM:君たちが回れなかった場合、彼らが回ったことになるのだ。シナリオの都合上ね。

イキシア:生徒たち、かしこい。

レイン:(全員無事か、ほ)

オルガ:「……なるほど、ひとまず、俺たちへの取り締まりだけって話じゃないわけか」

ミカヅキ:「何時頃かわかる? それ」

エレン:「そこまでは……」

キリト:「正直これだけしか。でも、今日明日の事じゃないとは思います」

アルミン:「まぁ、大人数で砂漠へ攻め込むなら準備に1年はかかるよねそりゃ……」

アスナ:「何にせよ、まだ数ヶ月は先じゃないかしら?」

オルガ:「十分だ。やつらがねぐらを開けるとわかってりゃ準備はできる。攻め時が、来るぞ」

ミカヅキ:「……やるんだ?」

オルガ:「他のチャンスがあるか? うちの面子にも言っとけ、しっかり準備しとけってな」

ミカヅキ:「了解」

オルガ:「キバオウの旦那。こりゃそっちのメンバーにもタイミング合わせてもらいてぇんですが」

キバオウ:「……思ったより早かったな。いや、ちと早すぎる。けどこれを逃したら次が何時になるかもわからんか……わかった。わいはこの情報を持ち帰ってアンプレゼントさんに伝えとく」

オルガ:「よろしく頼んます」

キバオウ:「任しとけ。そっちこそ、ヘマ撃つなよ?」

オルガ:「へっ、もちろんです」

レイン:「キバオウ、俺たちはどうすればいい?」

キバオウ:「いっぺん村へ帰るで。どないしたって準備せないかん。手はずも整えとく必要があるし、まだまだ雪原の設備からの物資かて運ばなあかん」

レイン:「了解」では、こちらからも質問。「そういやさ、10年前の作戦に詳しい人とかいたら紹介してくれないか? 当時やったという、反抗作戦の」

キバオウ:「ああ……それなぁ、わいらとは別の組織や。せやから、その後どないなったんかもよーわからへん。オルガはどうや」

オルガ:「そんときゃうちらもガキだったんで、逃げて隠れてただけです。すんません。ミカはなんかしらねーか?」

ミカヅキ:「知らない。そういえば、うちにも元々別の組織に居たってやつ、居ないね」

オルガ:「まぁ、うちは俺たちの同年代が多いからなぁ……」

キバオウ:「いや、村でもみーへんな……? 1人くらい当時の組織から流れてきたやつおっても良さそうなもんやが。ちなみに、別組織やって言えてんのはな、今の組織はアンプレゼントさんが立てたんや。ほれ、ワイもえらいこと森ん中彷徨うた言うたやろ、あの頃がちょうど組織が出来てしばらくして、くらいやったらしいわ」

オルガ:「旦那も随分古株っすね」

キバオウ:「せやなぁ。うれしいわけやないが、村もでかなって感無量やで。その別組織の出入りがあったっていうんは、わいらがこの魔域にやってくるしばらく前くらいに起きたらしいなぁ」

イキシア:「…………」

ミミ:「……まるで、入れ替わったみたいっスね」

オルガ:「じゃあ姉さんが生き残りだったりは?」

キバオウ:「いや、そんな話はきかんなぁ。最初はえらい苦労したわ」

イキシア:「不自然に入れ替わったか……もしかしたら、前の人たちみんな死んじゃったとかですか」(すごく小声)

キバオウ:「まぁ、蜂起に失敗したレジスタンスの末路やしな……わいらも他人事ちゃうで」

ユズハ:「まあ、おかしくないと言えば……おかしくないのだろうが」

レイン:「……」

イキシア:「普通、少しくらいは生き残りがいるでしょうし、生き残ってるならこういうレジスタンス活動はほうっておかないでしょうし……です」

レイン:「ま、残念だけどいないんじゃしょうがない。もし知ってる人見たら教えてくれよ、頼むわ」

キバオウ:「わかった。まぁ、これで蛮族共の動きも見えてきたし、いっぺん村へ帰ろうや。お前らも、帰る準備しとけよ」

キリト:「うっす」

イキシア:「もちろんですです」

レイン:「村でゆっくりしたいわ確かに」

ミミ:「帰ろ帰ろっスー」

GM:そんな風に話していると、オルソラが割って入ってきます。

オルソラ:「……ああ、すいません。私ですが、ここに残ろうと思います。ちょっと調べたい事ができました。引き続き、蛮族の情報でも集めますよ」

オルガ:「……なんかしらねぇが、いいのか? 俺たちは構わねえが」

ミカヅキ:「まぁ、神官なら正直歓迎だね。怪我人、多いから」

GM:二人は歓迎ムードです。

オルソラ:「というわけで、私は一度ここに残ろうと思います。まぁ、皆さんの邪魔をする気はないので、準備を進めておいてください」

イキシア:「オルソラ。きもちはわかるですが、その……」(困り顔)

レイン:「俺も残るか?」

オルソラ:「貴男は一番、この街に向かない種族でしょうに」

レイン:「……捕まったときに奴隷になれる種族でもあるんだぞ」

イキシア:「オルソラ、そーいうこといいますが、あなたもぜんっぜんこの町に向かないですよ。……きもちはわかるですが……ですが…………危ないことしないです……?」

オルソラ:「まぁ、これは黙っていたというより言いそびれていたんですが、探さないといけないものがあるんですよ」

レイン:「なら余計に一人は無茶だろ」

オルソラ:「鉄華団の皆さんに手伝ってもらいますよ。神官としてはそこそこできるようになりましたし」

ユズハ:決意は固いようだ。ならレインを止めよう。「……私には、オルソラの気持ちがわかるなどと言えるはずはない。が、言い出したら聞かない人だろう。特に、個人的な事情を鑑みれば仕方がないのではないか」

レイン:「……」

ミミ:「ま、大丈夫っスよ。オルソラさんも、無茶はしないでしょ?」

イキシア:「……無理しないでくださいです。約束です、オルソラ」

オルソラ:「人の心配より自分の心配をしたほうがよいのでは?」

イキシア:「……ふんだ。ほら、我々依頼中なので。依頼人には無事に帰ってもらわないと困るですよ。絶対無理するなですよ! 絶対です!」

レイン:「……数ヶ月で多分戻ってくるからそのときはちゃんと出迎えにこいよ」

オルソラ:「ええはい。わかってますとも。そちらこそ、別に安全というわけではないんですから気をつけてくださいよ?」

ユズハ:「死なせないさ。誰もな」

GM:プイッとしてる。恥ずかしそう。

ミミ:「んもー、みんなして素直じゃないんスから」

レイン:背負い袋を漁ろう。「うちから持ってきたお守りのマレット、貸してやる。投げると運が良ければ一人倒せる」

オルソラ:「いや、マレットとか渡されましても……フォースを使うので結構です」

レイン:「……他に渡せるもんが、もうなくてなぁ」バカっぽく笑う。

オルソラ:「別にいりません。今生の別れじゃあるまいに」

イキシア:「女の子へのプレゼントがマレット……レイン、恐ろしい子です……」(おののく)

ミミ:「……なんでうちの相棒はこう、こうなんスかねぇ……」

ユズハ:「確かに、流石に武器はどうかと思う」

レイン:「なんだお前らは。ならテントでも渡すか?」

GM:そんなムードになったところで、キバオウも「……まぁ、お前らがええんならええやろ」とため息をつきました。

キバオウ:「よっしゃ! 他のもんは明日撤収や! しっかり準備せぇよ!」

GM:キバオウの掛け声で、部屋から君たちを残して皆退出していきます。それを確認して、オルソラはまた口を開きました。

オルソラ:「村では誰も持ってなかった。商会にも売ってなかった。誰かが持ってる可能性はあるけど、どこかにある可能性も、あるんです。母が、魔域に向かった時に身に着けていた装備が」

イキシア:視線を向けて聞き入ります。

オルソラ:「母が魔域に居た以上、どこかにあるはずなんです。母の魔剣ヒュペリスカが、どこかに」


GM:というところで、本日は終わりでございます。

一同:ありがとうございましたー。

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