【2話】 奴隷たちを救出せよ
【キャラクターシート】
レイン :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=0XT69v&backup=2020-04-25-10-00
イキシア :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=PAW6EC&backup=2020-04-25-10-09
ミミ・クック:http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=HYWb7l&backup=2020-04-25-10-29
ユズハ :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=C6fNMv&backup=2020-04-25-10-08
【NPC】
オルソラ :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=agPt80&backup=2020-04-18-23-35
GM:さて、本日はキャンペーンの2話目です。まだまだ序盤だけどがんばりましょー。まずは成長報告!
ミミ・クック:ミミっス。スカウトを4に、エンハンサーを1とったっス。練技はガゼルフット。買い物は魔法の品が沢山欲しいので貯金貯金。以上っス~。
レイン:レインだ。前回外しまくったので必死の訓練をして器用度がブレイク、ファイターが4Lvになった。剣をディフェンダー、盾をタワーシールドに。元々のロングソードも腰に下げてる。イメージ的に背中にスティールブレード、腰にクロスでディフェンダーとロングソードかな。お金の残りが5ガメルしかない。ミミ、お金貸してくれ!
イキシア:相棒にたかりに行くスタイル。
ミミ・クック:トイチで貸そう。
レイン:あと、こっそり「冒険者ランク・ダガー」になりました。その方が「らしい」ので。状況的に認められないなら言ってください。以上です。
イキシア:では次、イキシアなのですー。ソーサラーがのびまして4Lvに。後、この前緑Aカードいっぱい拾いましたし、みんな外しまくって辛そうだったのでパラライズミスト狙いでアルケミストもとったです。魔法制御とるまではこのままソーサラーを伸ばして、あとからライダー伸ばす形になるかと。お金の使い道は、主にダニィの装備に使いましたです。ちょっと防護点上がってるですよ。それから、ファミリアとりました!
レイン:おぉーーー
ミミ・クック:つよーい
ユズハ:形態は?
イキシア:まだ悩んでましてー。爬虫類スキーっぽい子なので、何もなければ蛇とるんですが。
ユズハ:能力的には前衛向きですものね、蛇。
イキシア:そうなんですよね、イキシアがこの能力を使う日は多分来ない。
ユズハ:でも趣味が一番ですよ。
ミミ・クック:趣味だからね、仕方ないね
イキシア:レッツ趣味全ぶっぱ……!! では蛇で行きます。以上です!
ユズハ:ではラスト。ユズハはプリーストが3に上がってターゲッティングを取りました。オルソラが来てくれているうちはアタッカーになれるなと思っています。お金の使い道は、将来のお買い物見越してほぼ全額貯金。武器防具にお金要らない人なので、必要あればお金融通するのもありです。以上。
GM:さて、では成長はこれで全部ですな。前回は三日月島北部、雪原地帯の廃墟で生産設備魔動機械が無事動き出しました。レジスタンスの物資不足も解消されるだろう、というところまででした。街の廃墟では色々不穏な思いもしましたが、不穏を楽しんでいきましょう。では2話を始めていきたいと思います。
一同:よろしくお願いします!!
GM:今回は前回のラストからまた時間が飛んで2ヶ月ほど。生産設備と村を行ったり来たりしながら、村の備蓄が潤ってきた頃でした。
【レジスタンス拠点、人族の村】
GM:今日も今日とて君達は仕事や訓練に励んでいます。この2ヶ月、一般技能を使った仕事もしていたであろう君達に、収入があったのか計算してみましょう。一般技能 x 2d6 x 10ガメル程稼いでいたと思われます。
イキシア:おお、収入。
レイン:ヤベエ、レインが必死になる。(残金5ガメル)複数ある場合はどのように?
GM:全部だぞーそれぞれ振るのだ。
レイン:では、レインは狩人・農家・学生……学生? 学生は稼げねえだろ。2回かな。
ユズハ:写本とか依頼しましょうか? この間白紙の本手に入れたし。
イキシア:あと、きっとうちで学生諸君のお守してくれてたんですよ。
レイン:おぉ、先生達が仕事くれた……3回行きます。(ころころ)狩人で9、農家で7、学生で5。合計710ガメル。「俺が肉をとれば肉が食える」と気づいたようだ。
ミミ・クック:すごくそれっぽい収入額。
イキシア:狩人が多いのがさもありなん、って感じですね。
ユズハ:(ころころ)役人8、墓守6、聖職者5。書類仕事がガチ本業ですねこれ。610ガメルの収入です。
イキシア:他にやれる人ほんとに少ないでしょうしねえ。
ミミ・クック:(ころころ)家政婦5、織り子5、牧童3、農夫7……平たい……、平たくない?
ユズハ:今はまだ需要の問題ですかねえ。
GM:役人仕事以外は食料系の収入が安定してるの、ほんと状況を反映してる。
ミミ・クック:計400G。割とそこそこの収入。
イキシア:では最後行きますー。えいっ(ころころ)貴族(教室の先生代)7、調教師(家畜の世話、騎獣用に調教)9、商人(帳簿整理、在庫整理、流通管理)8、調香師(……。なんか片手間にポプリでも作って配ったんでしょう)9。調香師ナンデ!?
GM:人気だったのでは。
ミミ・クック:娯楽なさそうだしなぁ。
レイン:今までその存在がいなかったのかもしれない。パイオニア。
イキシア:620Gの収入です。実際、ここじゃ娯楽は希少ですよね(もりもりサブレを食べながら)
レイン:俺のひと月分がイキシアに捧げられてたんだった。
イキシア:サブレパラダイスです。
ユズハ:「イキシア……一応私は、元は、お祈りをした信者に渡すためのサブレを焼いていたのであってだな……? いやルンフォにこれを言うのは酷なのはわかっているんだが……」
イキシア:「え……? 慣れない見習い先生として頭をフル回転させてるイキシアの糖分補給用に作ってくれてるじゃないですか……??」(突然餌を取り上げられたフェレットみたいな顔)
ユズハ:「…………まあ、今はそうだな(諦めた顔)もっと食べたいなら、もっと糖分がありそうな植物を育てることだ。今は卵くらいしか真っ当には手に入らん」
イキシア:「………………なるほど」(そっとそこらへんに落ちてたくたびれた植物図鑑を開く)「てんさいか……サトウキビか……この気候ならてんさいかな……育つかな」
レイン:「農家の出番と聞いて?」
ミミ・クック:「聞いてー?」
ユズハ:「かくしかなんだが、育てられないか?」
ミミ・クック:「なんとかなると思うっスよ? 農家の旦那さんと相談してみるっス」
イキシア:夢が広がるじゃないですか。
ユズハ:話が進むごとにお砂糖たっぷりのお菓子に変わっていく。
レイン:俺、農家のレベル上げるかなぁ。できるのかはしらんけど。
GM:では、そんな感じで君達はこの2ヶ月、一般技能で仕事したり、廃墟から物資を持ってきたり、森に狩りに行ったり、キリト達と訓練したりと忙しく日々を過ごしていました。ここに来てからもう4か月も経ったわけですね。そんなわけで、今日も仕事or訓練終わりの君達は、皆が冒険者ギルドと呼ぶ建物に集まってご飯を食べています。キリトやエレン達もいる。
キリト:「北の生産設備が動いてから、随分物が増えたな」
エレン:「飯も旨くなったしな」
アスナ:「装備品なんかは量優先で質はまだまだだけどね。それに生活物資優先だし」
アルミン:「でも前は手に入らなかった道具も手に入るようになりましたよね。指輪と腕輪とか」
レイン:「お、マジか」
ミミ・クック:「その話詳しく」
ミカサ:「魔法の品は今まで手に入らなかったけど、外から来た冒険者が皆欲しがるから指輪と腕輪だけは生産する事にしたって聞いた」
GM:指輪と腕輪の購入を解禁します。
イキシア:「!!!! 重要情報です!! この前割った知性の腕輪が手に入るですー!!」(両手を挙げてわーい)
ユズハ:「それは早速買いに行きたいところだな」
ミミ・クック:「あるのとないのじゃ大違いっスからね。いや、マジで……」
エレン:「もう店に並んでんじゃねーか? 俺は見たこと無いけどよ」
ユズハ:もう購入して良いのですか?
GM:ええよー。
イキシア:割った分の知性の指輪を補充しておくです。
ミミ・クック:では敏捷の腕輪を購入。これでボーナスが3になった。
ユズハ:器用度の指輪を1つ購入。こちらもボーナス3だ。
レイン:筋力の腕輪、欲しいけど買う余裕ないからあきらめるかぁ……。
ユズハ:貸します?
レイン:借りてもいいっすか……スティールブレードが使えるようになるんで。
イキシア:ユズハさん、そのうち一般技能で金貸し的なもの生えてきません??
ユズハ:金貸しではない。銀行と呼んでくれたまえ。では借用書にサインを。
ミミ・クック:これが役人の仕事。
GM:闇金……。まあ、そんな感じでしばらく歓談していると、クエストボードに受付が新規の依頼を貼り付け始めました。このクエストボード、冒険者ギルドらしく昔から存在するのですが、村はこの状態ですので冒険者向けの依頼は閑古鳥が鳴いており、一般技能を使った募集ばっかり普段は貼られてます。
レイン:「どうせ今日も冒険者仕事はないだろ」
キリト:「誰が依頼すんだよって話だから」
イキシア:「平和が一番ですの、レイン。何もないのが一番!」
アスナ:「あの、私達全員奈落の魔域で遭難中なので平和では……」
エレン:「ロリ先生、たまにボケてるよな」
イキシア:「ななななそそそそ、そーですよー、この村は平和ですしー!?」(平和ボケ)
ミミ・クック:「気ぃー張ってても仕方ないっスからねー。実際平和なのはいいことっス」
ミカサ:「エレンは余計なこと言わない」
エレン:「ん? でも、あれはなんかいつものと違うような」
レイン:「なんかあったか?」
GM:クエストボードを遠目に見ていたエレンが立ち上がり、先程受付嬢が貼っていった依頼票を見ています。
エレン:「おい、これ冒険者らしい依頼じゃないのか?」
GM:どれどれと君達が見に行くと、そこにはこんな貼り紙がありました。
■物資輸送作戦への参加
島南西部の奴隷農場地帯へ、武器弾薬を含む物資を輸送する。
ひいてはそのための人員を募集する。
蛮族との戦闘が予想されるため、参加資格は冒険者のみとする。
報酬は相談にて。
レイン:「キバオウはんが言っていた話、遂に動くってわけか」
キリト:「随分色々溜め込んであったからな」
エレン:「『なんでこっちに持ってこないんだ』と思ってたけど、そうか、他の場所のレジスタンスに配るのか」
アルミン:「スカボローや農場にもレジスタンスは居るけど、武器を手に入れるだけでも一苦労だもんなぁ」
ミカサ:「団長、元気かしら? 無事だといいけど」
エレン:「はっ、あの人が簡単にくたばるたまかよ」
レイン:「団長?」
アルミン:「スカボローのレジスタンスの団長だよ。スカボローから脱出する時に手引してくれたんだ」
キリト:「ここのとは、別の組織なのか?」
アルミン:「一応別組織だけど、親子分みたいな感じみたい。こっちが上位みたいだよ」
アスナ:「ふーん。まぁ、いちいちここからアンプレゼントさんが指示だすのも難しいか」
エレン:「で、これ、受けるのか?」
アスナ:「レイン君達はどうする?」
レイン:「俺は行きたいって思うけど」みんなをちらり。
ミミ・クック:ミミさんは怖いので皆さんの反応を待ちます。
ユズハ:「レインが行くなら待機する理由はないな。倒れられても困る」
イキシア:「うぐう、い、いきたくは……イキシアはいきたくはないですがぁ……生徒の手前……いかないというのも……あと、みんないくならイキシアだけいかないのさびしい」(ぼそぼそ)」
レイン:「先生は大変だな。と、なるとあとは相棒か。どうするミミ?」
ミミ・クック:「仕方ないから私もいくっスよー。レイン一人じゃ心配っスからー」口許を手で隠しながらクスクス笑うような仕草。
レイン:「先生も相棒もひっでえなぁ ま、正直助かるよ」
レイン:震えてる、のかな。
ミミ・クック:すぐ見える範囲は大丈夫そう。足は笑ってるかもしれない。
レイン:ミミさん、ほんとそれなぁ……はやく気づけ、レイン。
レイン:「オルソラにも声かけてくるか」
エレン:「あの子、ちょっと苦手なんだよな……」
キリト:「口達者なのもあるんだけど、無言で見つめられてもプレッシャーあるよな……」
レイン:「ま、良くも悪くもマイペースだよなあいつ」
アスナ:「ふーん? 仲いいのかな?」
レイン:「なんかアスナこわくね??(ぼそり)」
ミミ・クック:「アスナさんも大変なんスよ(ぼそり)」
エレン:「ばっかおまえ、原因なんて一発だろ。あいつなんで気づかないんだ。キリトは鈍いよなぁ(ぼそり)」
アルミン:「エレンが言うんだ……」
レイン:「……でも、オルソラ相手だろ……そこまで気にするもんかぁ」(ダメ発言)
GM:君達は連れ立ってオルソラを呼びに行きます。この村には外の世界にありがちな、石造りの神殿がドドンとあるわけではなく、各神官のいる神様の祠が密集している場所があります。オルソラは大体そこにいます。
イキシア:「(げえ、シューキョー団体の集合団地だ……みたいな顔をしている)」
GM:その表現は正しい。
ユズハ:キルヒアの祠もあるだろうから、オルソラのところに行かずにそちらに向かう。
レイン:「たーのもぉ」
オルソラ:「おや、何かご用で?」
レイン:「次の仕事が来たんだけど、いっしょにいかね?」
オルソラ:「私、冒険者ではないんですけども、すっかり忘れられてませんか?」
レイン:「俺たちの仲間だろ?」(当たり前の顔)
オルソラ:「いえ、私は元依頼人です。一連託生ではありますが。それで、一体次はどちらに?」
レイン:「かくしか。こんな感じの内容。詳細は聞いてからだな」
オルソラ:「島の南西部ですか。人族もいるんですよね?」
エレン:「ああ、いるぞ。奴隷にされてるけどな」
アルミン:「人族の救出作戦の一環になるのかな」
オルソラ:「……なるほど、いつもの森での狩りとは違うんですね。それなら私もついていきます。ちょっと気になることがあるんで」
レイン:「気になること?」
オルソラ:「細かい事を気にする男はモテませんよ」
レイン:「前に俺だました奴がそれ言うのほんとギャグだぞ、オルソラ」
オルソラ:「それは失礼。それと、私は冒険者ではありませんので、ついていけるかどうかは責任者に確認しますよ。どうせキバオウさんでしょう?」
エレン:「どうだっけ?」
ミカサ:「特には書いてなかった。まぁ船で移動だろうし」
アルミン:「結局そうなるかな? 物資移送の責任者みたいなことやってるもんね、キバオウさん」
レイン:「ま、あの人でもアンさんでも、オルソラは俺らの仲間だしいけるだろ。行く気があるなら推してみるさ。で、気になること話せよこの野郎」
イキシア:「…………レインのいうとーりですよう」(後ろのから小声)
オルソラ:「……おや、居たんですか。存在感がなくて気づきませんでした」
GM:ピクッとしたが、KIAIで耐えた模様。
イキシア:「ぺっぺっ、その煽りにはひっかかりませんですーぅ。なんせ、意図して存在感消してましたからね。シューキョー団体の勧誘にひっかからないように、です。とにかく、意味深なこといって得意な顔するのはいいですけど。それで『実はこうだったんですー』ってどうしようもなくなってからいうのは、もうなしですからね! ……イキシアのこと信じられなくても、レインさんくらいには話してもいいんじゃないですかー??」とだけ言って、キルヒアの祠の方に言い逃げで去る。
レイン:「なんじゃそりゃ……」
オルソラ:「大したことじゃありませんよ。この魔域で生きてる人の暮らしが気になるだけで」
エレン:「暮らしって、別に、ロクでもないだけだが」
アルミン:「油断すると蛮族に食べられるからなぁ」
ミミ・クック:「しんどすぎません……?(震え声)」
ミカサ:「ゴブリンくらいなら返り討ちにするのも簡単だけどね」
エレン:「それはミカサくらいだ……」
ミカサ:「? 何が?」
エレン:「やばい時は他の浮民を盾にして逃げればまぁ、逃げるのはわりと行けるぞ?」
レイン:「……たくましいなぁ」思うところがあるが、さすがに面とむかって言えない。
アルミン:「ははは、まぁどうにかして名誉蛮族になれば、ましな生活ができるんじゃないかな?」
エレン:「俺、あいつら嫌いだけどな。裏切り者だ」
ミカサ:「話が脱線してる。それで、オルソラも来るなら仕事を受けに行こう。アンプレゼントさんの屋敷でいいらしい」
レイン:「だな、ミミ、ユズハたちに声かけてきてくれよ」
ミミ・クック:「はいはいっスー」ととてとて呼びにいこう。
レイン:「んじゃ、合流したら行くか」オルソラの肩ぽんって叩く。「今回もよろしく頼むぜ」
オルソラ:「あなた方にハルーラの導きがあらんことを」
レイン:「神様もありがたいが、お前さんを頼りにしてんだよな、こっちは」
GM:そんな感じで、君達は全員で集まってアンプレゼントの屋敷に向けて移動することになった。
GM:アンプレゼントの屋敷に行くと、他にもちらほらと冒険者の姿がみえた。4か月も暮せば、皆顔見知りだろう。「お前らも来たかー」くらいの顔で迎えられる。
キバオウ:「おう、ついに始めるで」
ミミ・クック:「キバオウはん!」
イキシア:「キバオウはんー!!」(手を振り振り)
キバオウ:「んなはははは、元気そうやな!」
キリト:「お久しぶり、キバオウさん」
エレン:「キバオウさんも参加?」
キバオウ:「おう、せやで。ちゅーかまぁ、最近船組任されとるさかいな。指揮する側やな」
アスナ:「ああ、やっぱり。まぁキバオウさんなら安心か」
レイン:「それがいい。あんたは後ろでどっしり構えててもらえると安心だ。あ、今回もオルソラ一緒に行くけどいいよな」
キバオウ:「……まぁ、そっちの嬢ちゃんは雪原の時も着いてきたしなぁ。魔法も使えるしええやろ。わいから言うといたる」
オルソラ:「それはどうも」
GM:さて、君達がまたまたの再会でのんびりと会話に花を咲かせていると、アンプレゼントがやってきます。
アンプレゼント:「みなさん、集まってますね。それではキバオウさん、説明を始めましょう」
キバオウ:「はいな。おっしゃ! ほな、みんな聞いてくれや!」
GM:今回の行動についての話が始まります。今までレジスタンスは「村を中心とした開拓組」と「スカボローや奴隷農場で反抗する組」に分かれていました。冒頭の親子分の話ね。都度都度、両組織経由で脱出者の支援をしたり、物資を集めて援助したりして助け合ってきましたが、いかんせん物資不足は否めませんでした。それが、雪原の設備が動き出したことである程度解消されてきましたので、「物資をまとめてスカボロー・奴隷農場のレジスタンス組織へと送り届ける」というのが今回の作戦です。
イキシア:いいです。
レイン:こくこく。
GM:なお、帰りは「空にした荷物の分だけ脱出したい人族を連れ出す予定」とのこと。「行きは物資の護衛、帰りは人の護衛」が今回の任務になります。行動は船で行い、雪原の廃墟に作りだめしてある物資を拾って南西部まで移動、そこからは徒歩、になります。現地側のレジスタンスとの協力が作戦成功のための鍵となるでしょう。なお、「相談」となっていた報酬についてですが。
キバオウ:「奴隷農場には蛮族の監視所があるんや。度々レジスタンスが攻撃しとるから蛮族側も備えをしてあってな、今回はうちらも加わって襲撃する。そこで押収した物資の山分けに加わる権利、もしくは現金で固定額を渡す」
GM:だそうです。というわけで、個々人「手に入ったものを山分け」か「現金で3000G」の好きな方を選んでもらう形になります。ちなみに、レベル3~4の適正報酬は2000G。
ミミ・クック:出目勝負か。
GM:そういうことです。
アンプレゼント:「すみません、本来なら全員に十分な報酬が行きわたるようにすべきなのですが、我々もいかんせん……」
レイン:「あんたらがいなきゃ生活もままならないし、参加するかしないかの自由はあるんだ。俺に文句はないよ」
ミミ・クック:「ぶっ飛ばす蛮族がよいもの持ってるのを期待するっス!」
GM:では、どうしますか?
レイン:よーし、なら俺はダイスで。
ユズハ:ユズハもダイスですー乱数のが楽しい。
イキシア:「均等割り」って言うのは、PC側の参加者が増えるほど取り分が減ったりしますか?
GM:いや、どこからともなく勝手にその分の報酬が増えます。ダイスにすべてを委ねるかどうかよ。
イキシア:よーし。だったらイキシアもダイスですかねー商人、たまに博打しなけりゃ儲からない。
ミミ・クック:うーむ悩ましいですが、ダイスかなぁ。
GM:OK。全員ダイスだな。
キバオウ:「おっしゃ! 全員選んだな! したら出発は明日の朝や! しっかり準備しといてくれや! 船着き場に朝一で集合や!」
GM:そうキバオウが告げると、解散の雰囲気になります。
キリト:「キバオウさん! 俺、現地のレジスタンスは知らないんだけど、どんな人なんだ?」
キバオウ:「おお、そうか。キリトとアスナ、あとレイン達は知らんかったな」
レイン:「ああ、団長ってのがいるって聞いたけど」
キバオウ:「知ってたか。スカボローと奴隷農園のほうで暴れとる連中や」
アンプレゼント:「私から説明しましょう。スカボローに拠点を構える組織の名前は、『鉄華団』。団長の名前は、オルガ・イツカ」
PL一同に、沈黙が流れた。
ミミ・クック:鉄血のオルフェンズ……。「あ。(察し」案件じゃないですか。
イキシア:だめですよ。強烈にダメですよこれは。
レイン:ビスケットってやつがいたら何があっても助けないと。
ユズハ:ビスケットさえ生かすことが出来れば、まだ……?
レイン:あと、やくざが出てきたら注意だな。
GM:ははは。ちなみに某所ではこんな会話をしているぞ。
ミカヅキ:「ねえオルガ。森の方から今度人員が来るって聞いたけど?」
オルガ:「ミカか。耳がはえーじゃねーか。北の雪原の生産設備が動き出してよ。そこで出来た物資をキバオウの旦那が山程持ってくるって寸法だ」
ミカヅキ:「そっか。楽になるといいね」
オルガ:「ああ……蛮族共に目にものみせてやろうぜ、ミカ」
ミカヅキ:「うん……。俺はオルガについていくよ」
オルガ:「ああ、任せとけ。俺がお前らを魔域の外まで連れてってやるよ……!」
GM:鉄華団だって? 頼りになりそうな組織だ。きっとこの団長ならみなを魔域の外まで連れて行ってくれるに違いない。
レイン:オルガ、PLの目線だとあれだけど、PC目線でみるとたぶん頼りになるんだよなぁあいつ……。
GM:ではその翌日。君達は朝から船着き場に集まっていた。
レイン:「ふぁぁぁ、うーす(ねむねむ」
キバオウ:「皆おるか? 準備が出来たもんから乗り込んでいってくれ」
GM:また村の人が見送りに来ているのもみえます。アンプレゼントもいて、またキリトと二人で話している様子が見てとれます。
アンプレゼント:「オルガは頼りになる人です。人を引っ張っていくのが得意で。きっと仲良く慣れますよ」
キリト:「だといいんですが。エレン達はあったことあるみたいなんで、まぁ頼りにしてみます」
アンプレゼント:「蛮族の支配を打ち破る為にも、がんばってくださいね」
キリト:「ええ、今回も借りてる魔剣の分くらいは働いてみせるつもりです」
アスナ:「……」
ミミ・クック:「おっとぅ? これはアスナさんも心中穏やかではない様子」
レイン:「??」
アンプレゼント:「それでこそ勇士です。いつか魔王を打ち倒す日まで、がんばってくださいね」
キリト:「はい。じゃあ、行ってきます」
アンプレゼント:「気をつけて。……私は勇士を求めています。皆が無事、目的を達成できますように」
GM:といって、ミリッツァの聖印を掲げるのでした。
イキシア:「キリト、アンさんとなかよしなのですねえ……」(他意はない)
レイン:「まぁ、いい腕してるしな。魔剣も使いこなしてるみたいだし、特別扱いもするだろ」
キリト:「いこうぜ。アスナ」
アスナ:「……うん。いこ!」
GM:というわけで2人も船に乗り込んできます。
レイン:「待ちくたびれたぞキリトー、はやくいこうぜ」
キリト:「悪い悪い。もういけるよ」
エレン:「っしゃ。キバオウさん、うちらはOKです」
キバオウ:「よっしゃ。ほないくでー! 出港や!」
GM:船は船着き場を離れます。今回は船も増えて、二隻での旅です。以前と同じく、一度南に下って海に出てから北上、数日かけて北の廃墟にたどり着きます。相変わらず山脈を超えた辺りで一気に氷点下に冷え込みます。
イキシア:「うう、慣れない。さむいですー!!」
ダニィ:「きゅっく……」(眠りかけ)
レイン:「きっついよな。ほれ、ダニィ、俺の分の毛布も使ってくるまっとけー」
イキシア:「レイン、ありがとです……こういうところ『は』気が利くですね」
レイン:「こういうところってご挨拶だなぁ。でもさすがに見ててしんどそうだかんなおまえさんら」
イキシア:「褒めてるのです。……ありがとです……」(震えながらダニィと一緒に毛布にくるまる)
レイン:「今回はテントも用意したし、前より休む時はマシになったから、頑張ってな」
GM:船はゆっくりと雪原北部の廃墟にたどり着く。上陸して休憩となるだろう。
キバオウ:「おし、荷物を詰め込むで。現場のもんでやるさかい、お前らは休んどけや」
レイン:「いやいや、さすがに俺もやるよ」
エレン:「寒いし体動かしたい」
アルミン:「ああ、僕も。寒いのは凍死が頭をよぎって、動いてないと辛いので」
レイン:「なら、男勢は手伝うってことでどうだ」
ユズハ:「承知した」
ミカサ:「私達は休ませてもらおうか。アスナ、ミミ、オルソラ、ロリ先生。一緒にどう?」
ミミ・クック:「それなら、我々はゆっくりさせてもらうっスかねー」
アスナ:「じゃ、私もきゅうけーい。キリト君はがんばってね」
キリト:「へいへい。それじゃ行こうぜレイン、エレン、ユズハ」
GM:ナチュラルに女性陣側に放り込まれるロリ先生。
イキシア:女装してるだけで男性型だということはわざわざ言わないだろうから、さらっと「ミミさんとオルソラさんと同じ枠ですけど??」という顔をしてると思う。風呂はどうしてるんだろう……。
GM:性別:アストルフォ(ルビ:どっちでもない人)用の風呂があるんじゃないですかね。そんな感じで、1日かけて荷物を詰め込みました。中身は武器、防具、ポーション、矢玉、テントなどの生活物資です。すべて新品なので、よろこばれるでしょう。そしてまた、君達は船の旅へ。島沿いの海岸を進むように、西へ西へと進んでいきます。雪原と砂漠を隔てる山脈が目に写ったところで、日焼けを避けるための羽織物が配られ「分厚いコートは脱ぐように」と指示されます。寒さに震えながら待ち、山脈を通り過ぎると……突然気温が上がります。砂漠地帯に入りました。
レイン:「いきなりあっちいいい、この寒暖差風邪ひくわ!!」
イキシア:「ほわー!? 体温調整壊れますですー!!?」(毛布を投げ捨てる)
ユズハ:「流石にしんどいなこれは……」
エレン:「ここが魔神の砂漠か」
アルミン:「直接見るのは初めてだね……」
GM:山脈の影から現れたのは一面の砂漠と岩。そばに佇む山脈と、彼方に薄く見える山脈以外は地平の先まで砂漠と岩場が続いています。
キバオウ:「なんべん通ってもかなわんなここは……。はよ先まで抜けたいわ」
ミミ・クック:「これだから魔域は……」
ユズハ:「暑くても肌は隠しておけ。肌が焼け焦げるぞ」
イキシア:ダニィは元気になって踊りだします。ついでに、イキシアのベレー帽の中から蛇(ファミリア)も出てきて一緒に踊ります。「あっビビ(蛇)、おとなしくしてなさいです」
ユズハ:「蛇……」(ビクッ)
レイン:「これ、一種の芸だな」
イキシア:「? はい! かわいいでしょ?」(何も気づいてない笑顔)
エレン:「外じゃ爬虫類をペットにするのは一般的なんですか?」
ミミ・クック:「うーん、そうでしたっけ…?」
レイン:「そういう人もいるってだけだな。いないとは言わんが一般的とは違うだろ」
ユズハ:「飼うなら猫や犬の方が多いだろう。仕事もするし……」(気づかれないようにそっと距離を取りつつ)
イキシア:「えー、ビビはちゃんとお仕事しますよう。ねービビ」
GM:そうやって君達が初めて見る砂漠にワイワイとしていると、キバオウが話しかけてきます。
キバオウ:「おまえらよう見とけ。この砂漠の中のどっかに魔神の本拠地があるんや。わいらはそこに魔域のコアがあるとふんどる。いつかはこの砂漠も調べなあかん」
レイン:「可能性は高いもんな。こんな環境で調査するなら、近くに安定した拠点造る必要がありそうだけど」
イキシア:「……コア……それ砕かないと出れないですよね」
キバオウ:「せやな……そのためにもスカボローを抑えたいんや。あそこが使えたらどんだけ楽か」
GM:こっそり動き回る以上、どうしても船で北回りの移動を強いられています。南回りができれば楽なんですが、魔王城があるのでそれができないのです。
ミミ・クック:「そのための今回の作戦、ってことっスよね」
キバオウ:「正確には、今回は『スカボローを奪い取るための蜂起作戦のための輸送作戦』やな。もうちっと先や。いかんせん現地で蛮族から奪うだけでは準備をするための物資すら足らん。オルガも鉄華団もがんばってくれとるんやけどな」
エレン:「蛮族も、たまに攻め込んでるみたいなんだけどな。砂漠」
レイン:「そうなのか」
ミカサ:「ええ。街中から数が減るから、色々チャンスなのよね」
アルミン:「その分物資の置いてある場所とかは、警備が厳重になるけどね。でも僕らも、それにあわせて逃げ出せたから」
レイン:「ほー、なんにせよそれが定期的とかなら、タイミング合わせて動きたいところだな」
キバオウ:「そういう、現地の蛮族どもの情報集めて流してくれるんも鉄華団や」
レイン:「……早く武器と物資渡してやりてえな、それは」
キバオウ:「せやな。お前ら頼むで」
レイン:「ああ、任せとけ。みんなで生きて帰るためなら何でもやってやるさ」
キバオウ:「ええ返事や」
GM:そういうと、キバオウはサムズアップして離れていきます。船はまた進んでいく。
【鉄華団アジト】
GM:砂漠地帯を進む船旅は、カラッとした、しかし酷暑の日々が続いただろう。しかしそれも、砂漠と平原を隔てる次の山脈にたどり着いたことで終わりを告げる。砂漠地帯の終わりを示す山脈を越えると、一気に清涼な風が吹き抜けてきた。山脈と平原の間には島の東部で見たような大河が走っており、中央の大湖から流れ、山脈に沿って続いている。エレン達がいうには、水源は雪原から流れ込む雪解け水らしい。この島最大の水源なのだろう。そして、この西部の大河沿いにも森が連なっており、一部未開拓のままとなっている。保水と、山脈の間から吹き付けてくる砂漠の砂に対する防砂林の役割を果たしていそうだ。しかし、そこ以外は拓かれており、農場が多数存在する。そこで蛮族の奴隷として、人族が働かされているとのことだった。船は平原の西端、森の中に隠されるように作られた船着き場にゆっくりと入っていく。少し肌寒い程度の空気だが、森の中だからだろう。過ごしやすい環境だ。船から降りた君達を、1人の男性が待っていた。
レイン:「だれだ?」
ミカヅキ:「ミカヅキ・オーガス。そっちは?」
レイン:「レイン、冒険者だ」
ミカヅキ:「レインね。知らない顔だ。まぁ、村のほうの人員は、送り出したやつ以外ほとんど知らないんだけど」
GM:レイン達の声を聞きつけて、キバオウも顔を出します。
キバオウ:「おう、ミカ! 出迎えか? ごくろうさん!」
ミカヅキ:「キバオウ、久しぶり。オルガに言われて迎えにきたよ」
イキシア:「……知り合いです? キバオウはん」
キバオウ:「せや。こいつはミカヅキ。オルガの右腕や。優秀なファイターでな。メイスで蛮族共をぶちとばしよる」
レイン:「ああ、鉄華団の人か。今回はよろしく」
ミカヅキ:「俺にはそれしかできないからね。よろしく。それじゃ、さっそくだけど、説明。オルガ達は近くの拠点で物資を受け取る準備をしてる。各農場に配るのはそこから俺たちがやるよ。そっちにはそこまでの輸送と、監視塔の攻撃に参加してもらいたい」
キバオウ:「なんや、あちこちに配るんは手伝わんでええんか? 人手いるやろ」
ミカヅキ:「そっちは農場の監視とか、不慣れでしょ? 『見つかっても困るし今すぐ使うわけでもないから俺たちでやったほうがいい』って、オルガが」
キバオウ:「ほんまか。そらすまんなぁ。ほんなら監視塔の連中ぶちのめしたら終わりか」
ミカヅキ:「いや、これはまたオルガから説明があると思うけど、スカボローの本拠地まで来てほしいんだって」
キバオウ:「……なんぞあったか?」
ミカヅキ:「さぁ? 考えるのはオルガやビスケットの役割だから」
キバオウ:「そうか。ほな、荷物はさっさとおろしてまおう」
GM:そうして君達は、荷物を船からおろし、ミカヅキの案内に従って鉄華団の拠点に向かいます。大量の荷物でしたが、双方事前に準備をしていたお陰でスムーズに済みました。
ミカヅキ:「おつかれ。休憩してなよ」
レイン:「ありがたく、気候の変化がきっつくて」
GM:ミカヅキも手伝っていたのですが、涼しい顔をしています。
レイン:「くっそぉぉ……」
ユズハ:「流石に、慣れているようだな」
イキシア:「レインがなにかのプライドを刺激されている顔してるです」
レイン:「基礎スペックの差見せつけられたみたいで悔しい」
ミミ・クック:「男性陣は負けてられないっスねー」
レイン:「なんだよ相棒、お前も奮起しろよー」
アルミン:「ミカさんは、淡々としてる感じだけど切れるとまじでやばいからね」
エレン:「トロールをタイマンで殴り殺すからなあの人、ちっこいのに」
レイン:「マジかよ」
ユズハ:「それはかなりの使い手だな」
イキシア:「怒らせないようにするです。こわ……」
ミカサ:「鉄華団で、一番強いんだっけ?」
アルミン:「じゃなかったかな。団長が一番頼りにしてるっぽいし」
ミミ・クック:「私はか弱いので、トロールを吹き飛ばすのは男性陣に任せるっスー」
ユズハ:「だ、そうだ。レイン頑張れ」
レイン:「俺かよ。いや、負けたくねえし気張るか、なぁ、エレン、キリト」
ミカサ:「私も、いつかミカさんみたいにソロでトロールを倒したいと思ってるんだけど……」
エレン:「俺より先にミカサがやりそうだ……」
レイン:「……」(納得顔)
GM:そんな君たちのところに、キバオウがひょっこりと顔を出してきます。
キバオウ:「おう、お前らここにおったか。これからオルガと会うんや。全員着いて来い」
エレン:「あ、うっす」
キリト:「お、どんな人かな」
GM:というわけで君達はキバオウに連れて行かれます。連れて行かれた先には、先程別れたミカヅキと、もう1人別の男がいました。
オルガ:「キバオウの旦那。お久し振りです」
キバオウ:「オルガも。会うんは久しぶりやけど、元気そうで安心したで」
レイン:「ちわーっす」
ミミ・クック:「どもーっス」
ユズハ:「世話になります」
イキシア:「(みんなの後ろに隠れてペコリ)」
キバオウ:「ちょっと先にこいつら紹介さしてくれや。レイン、イキシア、ミミ、ユズハ、オルソラ、キリト、アスナ。全員冒険者や。そっちのエレン達3人はお前らも知っとるやろ? 連れてきたで」
エレン:「お久しぶりです団長!」
ミカサ:「ご無沙汰してます」
アルミン:「その節はお世話になりました」
オルガ:「エレン? エレンか!? お前ら元気そうじゃねーか。ちったーやれるようになったのかよ」
GM:脱出組の3人に嬉しそうに笑いかけたあと
オルガ:「そっちのメンバーもよろしくな。改めて、鉄華団で団長やってる。オルガ・イツカってもんだ。今回は色々届けてもらったみたいでよ。感謝するぜ」
GM:と、挨拶されます。
レイン:「そっちの助けがないとどうにもならないのはこっちも同じだしさ、よろしく頼むよ団長さん。で、なんか俺たちにしてほしいことがあるらしいけど」
オルガ:「ああ、まずは『監視塔の攻撃への参加』だ。知ってると思うが、この辺りはあちこちに奴隷にされた人族が働かされてる農場があってな。そこから脱走したやつを捕まえたり、反抗的なやつを殺したりするために蛮族が駐留してる監視所がある。そこにゃ仲間も捕まっててよ……あいつらを助けてやりてぇ」
ユズハ:「どれくらいの人数が捉えられているんだ?」
オルガ:「人族ってだけなら一箇所あたり数十人から数百人てところだ。その中に巻き込まれて捕まった仲間もいるって感じだな」
ミカヅキ:「ビスケット……生きてるといいけど」
オルガ:「不吉なこというんじゃねぇよ。あいつがそう簡単にくたばるわけねぇだろ」
ミカヅキ:「……そうだね」
オルガ:「俺たち鉄華団がスカボローやら農場近辺で暴れてるのは蛮族どもにゃとことん目障りみたいでな。最近は取締も激しいんだ。だからよ。ここらで一気にこっちも仕掛けることにした。複数の監視所を襲って一気に人族を助け出すぜ」
イキシア:「……責任重大ですです」
オルガ:「ああそうだ。だがやらなきゃならねぇ。こんなくそったれな魔域から生きて出るためにもよ」
イキシア:「…………あ、あのう。そのうえで、つかぬことをお聞きするのですが。敵の戦力って……トロールとか、そんなばかすか出てくるような場所なのです……??」(さっきのミカヅキさんの話を聞いてビビり散らしてる)
ミカヅキ:「いるね。それなりに」
イキシア:「ピエッ」
オルガ:「『腕の立つのをよこしてくれ』って頼んだはずだが?」
キバオウ:「安心せぇ、これでもちゃんとやれるやつしか連れてきとらん」
ユズハ:「トロールが複数いるのは分かったが、想定される敵の最大戦力に目星はついているのか?」
オルガ:「ここら一帯の監視所をまとめてるのはディアボロカデットだ。だがまぁ各拠点にはそれぞれトロールやらのまとめ役がいるな」
ユズハ:トロールとディアボロカデットの魔物知識判定を求めます。
GM:どうぞ。
一同:(ころころ)
GM:ディアボロカデットは魔王形態の弱点まで抜いたな。トロールは知名度だけ。
ユズハ:「なるほど。ディアボロカデットなら、油断しなければどうにかなりそうだ」
レイン:「あとは、助けた人たちの輸送手段があるのかも気になるな」
オルガ:「助け出したあとは、安全な場所まで鉄華団のメンバーで連れて行く。そのあと、俺たちと共にレジスタンスとして活動する気のない奴は、キバオウさんに引き継ぐ手はずだ」
キバオウ:「せやな。希望者は帰りの船に乗せて帰ったる」
オルガ:「ほんと、いつも助かるぜ。俺たちゃ暴れるのは得意だが、戦えない、戦う気もないやつらの相手はな……」
ミカヅキ:「戦わなきゃ、生き残れないのにね」
キバオウ:「言うたるな。皆が皆、戦えるわけちゃう」
ミカヅキ:「生き残る為に、戦うんだろう?」(首を傾げる)
イキシア:「あうあう。外育ちと根本的に考え方が違うですよー……」
オルガ:「悪い悪い、俺たちゃ魔域の外はしらねぇからよ」
レイン:「いや、まぁ、『誰かは戦わないといけない』のは外も同じだよ。脅威はあるさ。直接的な戦い以外の方法で生きる方法もあるってだけで」 だからこそ、その「戦わなくてはならない者」になりたいと思っていたんだけどな。難しいな。
オルガ:「その様子じゃ、あんたらは外から来た口か」
イキシア:「そうです。来たてほやほや……ではないですが、4か月ほど前に。(ちらっとオルソラを見ながら)ちょっとした事故で、です」
オルガ:「そうか……ようこそ、とは言いにくいな。まぁ生きてここを出ようぜ」
レイン:「おう、生きて外に行こうぜ、みんなでさ」
イキシア:「……です」(こくり)
レイン:あ、やべ……レインの思う「みんな」の範囲がどんどん広くなってる気がする。
ユズハ:いつか英雄になる男だからね。
イキシア:その手で守るべき範囲がどんどん広くなって。
レイン:その分零れ落ちていく。ああ……。
イキシア:英雄のジレンマなのです。
ミミ・クック:大変ですねぇ。
ミカヅキ:「ところでさ、キリトだっけ。腰の剣、昔アンプレゼントが持ってなかった?」
キリト:「え? ああノルニプスか。ああ、これはアンプレゼントさんから借りてるんだ」
ミカヅキ:「ふぅん……。じゃ、あんたが勇士か」
エレン:「ミカさん、なんかしってんすか?」
ミカヅキ:「いや? 昔アンプレゼントに勇士がどうたら言われて『魔剣を貸そうか?』って言われたけど、断った」
レイン:「『勇士』ってのは、その剣の使い手の呼び名ってことか」
ミカヅキ:「さあ。そんなことはどうでもいい。俺はオルガについていく」
オルガ:「へっ、嬉しいこと言ってくれるじゃねーか」
ミミ・クック:「いやぁ、慕われてるっスね」
ミカヅキ:「オルガが俺たちに道を示してくれたんだ」
オルガ:「へっ、近所の浮民のガキ大将だっただけだよ」
ユズハ:「たいしたものだ」
レイン:「それがこれだけの一大勢力なら大したもんだよ。あんたすげえわ。んじゃ、俺たちはそのすげえ人のお仲間助けをするとしますか。何、こっちは最強戦士らしいミカヅキに勇者なキリト君がいるんだ、負けはねえさ」
オルガ:「おいおい、1人じゃミカだって囲まれてあぶねぇって。あんたらも腕は良いんだろ? 期待してるぜ」
レイン:「もちろん、誰にも負けたくないから俺も頑張るさ。みんなもな、期待しといてくれ」
イキシア:「はい。イキシアは負けるとか負けないとかはとくにありませんが、生徒たちとみんなには死んでほしくないので、がんばりますですよ」
オルガ:「生徒?」
レイン:「こいつ、エレン達の先生なんだよ」
エレン:「外の常識とか、色々教えてもらってて」
アルミン:「僕らロリ先生って呼んでるんですけど」
ミカサ:「その……礼儀作法とか」
イキシア:「! そうそうそう、イキシアはみーんなの先生なのです! ふふん!」
オルガ:「はっ、はははは! いや、そうか。礼儀作法ね! ああそうだな。外に出るならそういうのも必要だよな!」
GM:オルガは本当に愉快そうに笑っています。
オルガ:「あー、なんだお前ら。外に生きて出て、しっかりやってく気満々じゃねーか」
イキシア:「はい。我々は今だけじゃなく、未来まで生きなければいきませんですからね!……オルガさんも、そうでしょう?」
オルガ:「ああそうさ。あんたらも、俺らも、生きてここを出るんだ。絶対ね」
レイン:「全部終わったら、お二人もこのロリ先生の話聞いたらどうだい? 案外タメになるかもよ」
ミカヅキ:「……いいと思うんだけど。どうかな、オルガ」
オルガ:「ああ、俺たち2人だけじゃなくて、ウチにはもっと色々教わらなきゃいけねぇやつがたくさんいるよ。全く。お行儀の悪いやつらばっかりだぜ」
イキシア:「ふふー、任せてくださいです。みんなでこの作戦成功させて『外』の世界の講義しましょうです!」
オルガ:「そんときゃたのんますよ。先生」
イキシア:「はい。楽しみになってきたです!」(にぱっ)
ユズハ:「では、まずはなんとしても作戦を成功させねばな」
ミミ・クック:「こいつは更に負けられなくなってきたっスね」
オルガ:「もとより負けるつもりはねぇ。詳細を詰めようや」
レイン:「だな。負けらんねえ。しっかし、さっきまでトロールにビビってたと思ったらあれだ。不思議な奴だよなぁ、イキシアは」
GM:士気が高まったところで、オルガから説明があります。三日月島西部に監視所は3箇所あり、これらを一斉に攻撃する計画です。今回持ち込んだ物資の一部も使い、蛮族の溜め込んである物資も奪いさる予定です。それを後日鉄華団が各奴隷農場近隣の隠し拠点まで運び込み、いざという時の備えとして使います。なので、皆さんはまず監視所の攻撃を成功させる必要があります。3箇所のうち、どこに誰を割り振るかの話し合いになりますが、1箇所はミカ率いる鉄華団の部隊が、一箇所はキリト達と鉄華団の混成部隊が、そして最後の一箇所にキバオウ率いる部隊、ここに君達は割り振られることになりました。
レイン:「またキリト達とは別部隊か、しゃあねえけど」
イキシア:「うう、がんばるのですよ、みんな」
キバオウ:「それなりに戦える連中は、均等にわけとかんと困るからな。まぁ勘弁せぇ。キリトらはかなり実力つけてきとるが、わいはお前らはアイツラに引けをとらんとおもとる」
イキシア:「!!!! そ、そんなー、えへへ。へへへへへ。……聞きましたかみんな!!!?」(テンション爆上げ)
ミミ・クック:「いやー、事実とは言え照れるっスねー」
キバオウ:「そういうところは直さんかい。……ほんま年寄りにはかなわんで」
イキシア:「ええー、キバオウさんもまだまだ若いですよー? へへへへ」
キリト:「やれやれ、そういわれちゃやるしかないよなぁ?
アスナ:「無茶しないでよ。キリト君」
エレン:「今度は逃げ回るだけじゃねぇ。蛮族共……一匹残らず駆逐してやる!!」
ミカサ:「エレンは突っ込みすぎないでね」
ユズハ:「気張るのは良いが、前に出すぎて作戦を崩壊させないようにな」
アルミン:「本当だよ」
オルガ:「頼もしいじゃねぇか。じゃあ、現地まではうちのもんに案内させるからよ。この攻撃はタイミングが勝負だ。しっかり頼むぜ」
イキシア:「はーい!! みんな、張り切って生き残るですよー!」
レイン:「おーー」
ミミ・クック:「ぼちぼちやってくっスー」おー!
キバオウ:「おっしゃ。わいは他のもんに決まったこと伝えてくるよって、お前らはゆっくりしとけ。明日から監視所向けて移動や。準備はしとくんやぞ」
GM:そうしてその場は解散となりました。
GM:では、本日のハクスラの説明です。時間の限り戦いましょう。細かいダンジョン図とかはないです。監視所の攻撃に参加して、蛮族共を駆逐スルノデス。成果に応じて報酬がドン!
ユズハ:ダイスで出てくるモンスターが決まるやつかな。
GM:です。レベルと数をダイスで決めて戦ってもらいます。
イキシア:フゥー!
ミミ・クック:これは一匹残らず駆逐するしかない。
ユズハ:バシバシ倒して金と経験点をかせぎましょうー。
GM:一つ先に告げておくと。既にシナリオ内でも提示されてますが、次回はシナリオでスカボローに行くことが決まっています。ですので、今回うまいことやれば好きに買い物できます。そして、次のシナリオの報酬ががっぽりとは言ってません。つまりわかるな?
レイン:あーい。
ミミ・クック:使う分稼げばいい。
GM:それから、戦闘前に物資の配給があります。戦闘に向かう皆さんは、以下の中から一つ選んでください。
・ヒーリングポーションx5 アウェイクンポーションx1
・魔晶石3点 x5
・救難草x5 魔海草x5
GM:以上です。使いやすいけど値段的には安いか、使い所を選ぶがお値段高いか、です。戦闘の合間に草を使うタイミングがあるかどうかですが、これもダイスで決まります。初戦後、代表者に1d6振ってもらって6が出たら使えます。使えずに2戦目に行った場合、次の判定では5か6が出たら使えます。連戦するごとに1ずつ増えます。一回使ったらリセットです。さて、では誰が何をもらうか相談してください。なお、オルソラは魔晶石をもらいます。質問もあればどうぞ。
ユズハ:草をたくさんもらって売ったらいいのかなと思ってしまった。
GM:使わずに済んだらそれもありよな。
レイン:連戦だと魔晶石も捨てがたいっすね。
ユズハ:パーティ財産として考えるなら、草セット2つ、魔晶石2つが丸いかなあとは思う。
イキシア:そうですね。今後のことと今回のことのバランスが良くてよいとおもいます。それで確定にしましょう。
GM:それぞれ誰が?
レイン:分配は可能?
イキシア:あと、戦闘と戦闘の間に物資の受け渡しってできますです?
GM:事前分配OKです。戦闘始まったら、草が使えればできることにしよう。
ユズハ:同一レンジャーが複数人に同時に草を焚くことは?
GM:不可とします。
レイン:なら、俺も草持っておきますか。
ユズハ:レインもレンジャーだったな。なら、ユズハとレインは草をもらってそのまま預かっていよう。
ミミ・クック:あと石をもらって、後衛に渡すようッスかね。
レイン:前衛にも石ほしいな。猫目とガゼルの保険はあったほうがいい気がする。
ミミ・クック:では魔晶石を貰い、うち3個をユズハさんに渡しておきます。
イキシア:自分も魔晶石もらって、2個をレインさんに渡しておきます。
GM:OK、では決まったな。それじゃあ戦闘を開始しよう。リアル時間の18時まで倒しまくってくれ。
イキシア:リアル時間制限タイプだ!
ミミ・クック:リアル時間がリソースになるタイプのやつ!
レイン:ゲーム内時間は1日?
GM:ゲーム内1日です。変転とMP変換は気をつけて。現在時刻15時。さあ、行こう。
GM:君達は翌日から鉄華団の団員の導きにしたがい、目的の監視所の近隣までたどり着いた。遠目に見える建物を襲撃し、捕らわれている人々を助け出し、蛮族達が溜め込んでいる物資も押収する必要がある。
キバオウ:「おーしええか! 今回は鉄華団の手伝い戦やけども、人族の戦いなんは間違いない! 蛮族共に目にもの見したれや!」
GM:それまでは見つからないようにこっそりと進んでいたキバオウが、大声で叫ぶ。
レイン:「行くぜ! この世界での反撃の一歩目だ!」
ミミ・クック:「おー、っス!」
イキシア:「やってやるですよー!!」
GM:君達を含め、冒険者達が大声を上げて走り出す。さぁ、蛮族共を駆逐するのだ! 代表者! 1d6を2回どうぞ。
レイン:(ころころ)5、2。
GM:ボルグヘビーアームが2体。前回弱点も抜いていたな。先制判定どうぞ!
ミミ・クック:(ころころ)取りました!
イキシア:おおー!
GM:今日は調子いいっすね。では第1戦、戦闘開始だ。
弱点を抜いていたことによる物理ダメージ増加効果もあり、MPを温存しつつ危なげなく倒す。
GM:おめでとう君達の勝利だ。では、草タイムの判定。誰か1d6をどうぞ。
レイン:(ころころ)2。ダメか。
GM:草は使用不可、ポーションは1つならいけます。今は使わんだろうけど覚えといて。次の敵を決めます。代表者、1d6を2回。
イキシア:(ころころ)5と6。高めが出ちゃったぞ。
GM:ふぅー!
レイン:5レベル6体か?
ユズハ:いいねえ、はぎとり放題じゃないか。
GM:3体ボルグヘビーアームと、知らないのが3体。まもちどうぞ。(一同:ころころ)15で弱点まで抜けてる。フーグルアサルターです。先制どうぞ。目標14です。
ミミ・クック:(ころころ)15! よし!
ユズハ:ナイスミミ!
イキシア:よかった! 初手、ライトニング行きます!
ミミ・クック:では前衛は一度下がりましょう。
【戦闘開始】
イキシア:では、ライトニング。起点を……うーん、どうしようかな。防護点高いやつを潰したほうがいい気はするので、ボルグヘビーアームの1体を起点に。巻き込まれ判定お願いします。
GM:(ころころころころころ)逸れたの1人だけじゃん!? 5体当たっとる。
イキシア:ヤッター! では行使。(ころころころころ)
GM:ボルグが全員抵抗、フーグルは全員貫通……!
イキシア:(ころころ)残念、抵抗したやつだけ回った。そのあとはダニィのテイルスイープ。
GM:尻尾は全員回避だな。9、12、8、7、9減りました。
イキシア:うーん、ざんねん! あとは任せます!
ユズハ:ユズハ、レインにキュア。そのあとオルソラでバニッシュ。(ころころ)む、バニッシュの出目、4で11か……。ひっくり返せば全員にデバフ入れられるな。変転切ります。5体にバニッシュ通します。
GM:フーグル1体を残して全抜き。効果は……(ころころ)アサルター1体、ボルグ2体はこのラウンド動けません。他の2体は3分間命中-1、回避-1、行使-1です。
ユズハ:よし、3体凍った。
レイン:回避不可効果が出たか。スティールブレイドで全力。動けないフーグルの1に。
GM:かもん。ピンゾロ以外自動命中だ。
レイン:(ころころ)19点ダメージ!
GM:ぐ……避けられない全力攻撃は痛い。14点貫通。
ミミ・クック:では減ってないアサルターを挑発。ガゼルフットも更新。命中14!
GM:あああ同値か! バニッシュの-1効果でくらってしまう! 2点貫通。やっとこっちのターンだな。3体動けないので、残りの3体の行動。うーむ、しかし数が多い。
Lv5敵6体 VS 平均Lv4 PC6人。
PC達は避けられど楽には当てさせてもらえず、当てても防護点に阻まれ、MPとHPを削りあいながら泥沼の戦闘模様となった。
(ミミ・クック:ボスレベルの敵が徒党を組まないでほしいッスー!)
(イキシア:ほんまそれ!)
ミミ・クック:回避判定……一回失敗。9点抜けてきました。
イキシア:ミミちゃん!!
GM:やっと当たったか。ほんまミミは回避が高い。せっかくの2回攻撃なのにほとんど当たってないじゃないか。
ユズハ:オルソラ、ミミを回復(ころころ)ピンゾロ……
ミミ・クック:うーんwww
イキシア:オルソラさーん!?
ユズハ:攻撃したかったですが、ユズハも回復に回ります。(ころころ)あ、行使判定出目3。ダブルプリーストで連続1ゾロは許されないよ……?
イキシア:イキシアがんばりましょう……一発では難しいですが、できるだけ削ります。リープスラッシュをアサルター1に。(ころころ)抵抗抜けた! 落とせはしないですが……。
ミミ・クック:では挑発抜きで殴ります。ヘビーマレットでアタック(ころころ)11点。
GM:おちた。
ミミ・クック:「よっ、っと! っス!」
イキシア:「ありがとです! ミミちゃん!」
レイン:「ナイス相棒」
ミミ・クック:「へへー、コンビネーションアタックっス!」
GM:おしこちらのターン。攻撃対象は(ころころころころころ)ミミ、ダニィ、ダニィ、ダニィ、ダニィ、ダニィ。
ミミ・クック:だ、ダニィー!?
イキシア:(ころころ)フーグル1体、ボルグ1体当たりました。防護点8なので、5,4,5で合計14点受けます。
ミミ・クック:なんで生きてるんだ……(素)
GM:まじかお前……ダニィがんばりすぎやろ。
ユズハ:14点ならオルソラの一回だけで回復足りるかな……フーグル2体にフォース。そろそろMPが計算域。
イキシア:減ってる方のアサルターにリープスラッシュします。そろそろMPがー!
ユズハ:20点魔晶石手をつけるか悩むなあ。
GM:リソースを溜め込んでも良いことはないぞ。10回しかないCPなのだ。
ユズハ:CPはそうですが、このあと草回復なしでボス戦に突っ込んだ時に、神官のMP切れてるのは洒落にならなくて。
イキシア:それなんですよね。
GM:速攻で連戦して草タイム引くしか無くね。
イキシア:とりあえず、次はファミリアのMPを使っていきます。
レイン:フーグルに全力で。(ころころ)あー、当たるけど、ダメージが振るわない……!
ミミ・クック:ではアサルターを挑発。
GM:(ころころ)あ、ダイス走った。
ユズハ:この状況で重傷者多数はやめてー!?
レイン:17点もらい。ま、全力使い続けてる以上、こうなるのは覚悟の上。
1時間半ほどのリアル時間リソースをつぎ込み、後衛のMPがほとんど尽きる事態にはなったものの、誰も落ちることなく戦闘は終了した。
GM:死んだ。おつかれ!
レイン:「ナイス相棒!」
ミミ・クック:「お疲れっスー!」
ユズハ:「どうにか、勝てたな」(ぐったり)
イキシア:「死ぬかと思いましたぁー!」 あ、草タイムチェックします…(ころころ)5。よかったー!!!!!
ユズハ:出たー!!
GM:草タイム! 10分間でできることが1回出来ます。
ユズハ:レンジャーあるのは、ユズハレインオルソラでOK?
イキシア:はい、うちはもってないので!
ミミ・クック:ないです!
レイン:でも、草ってレンジャーなくても使えるよね? 固定値0なだけで。
ユズハ:あ、そっか。使用不可ではないか。
イキシア:あ、確かに魔海草なら素でもある程度出ますね、回復値。
ミミ・クック:草ってレンジャーなくても焚けたのか。
全員で魔海草を使用し、プリースト達のMPを重点的に回復した。
(ユズハ:イキシアは自分を回復したほうがいいのでは?
イキシア:イキシアはね、むしろ自分より先生を回復して初手HP変換が丸いんですわ)
レイン:「かなり消耗しちまったな……」
ミミ・クック:「あんなヤバいのは早々いないと思うっスけど……」
イキシア:「しんどいです……」
ユズハ:「生きてただけよしだ。立て直そう」
レイン:「ま、泣き言言ってたらミカヅキに負けるしな。いくぜ」
GM:流石にあんまり強い敵ばっかりでてきても不自然だし。次は1d3と1d6で。
ミミ・クック:(ころころ)1の6。な、なんかいっぱい出てくる……?
GM:コボルドの群れが現れた! Lv1の群れとか的確にポイント稼いでくるな。
イキシア:(笑)では、ダニィが雑に薙ぎ払います。バイバイ、コボちゃん!
GM:(ころころ)まあ、雑に落ちるよ。かわいいのに……強い蛮族に着いていけばどうにかなると思ったのに……ごらんのありさまだよ byコボルド
イキシア:かわいそうでかわいい。
戦闘はここでタイムアップ。草判定は失敗したが、イキシアのHP変換を行い、ユズハ・オルソラのキュアウーンズをかけてボス戦に備える。
イキシア:20点変換します。ギュイン。
ユズハ:「またそれか。すまないな、無理をさせる」
イキシア:「いいのです。その分甘やかすとよいです」(ユズハさんの体を背もたれにして足ぱたぱたさせながら休んでる)
ユズハ:(……子供の体温は高いな) 合わせて18点回復だな。
イキシア:HP22まで戻りました!
レイン:「……戦場で和む光景だなぁ」(血のり払って背中に剣おさめつつ)
ミミ・クック:「ふふ。でも和んでばっかりもいられないみたいっスよ」
レイン:「さすが相棒、頼りになるわ。無理すんなよ、なんかあったら下がって援護してくれてもいいんだからな。……おまえさんが当たり始めたときは肝が冷えた」
ミミ・クック:「まぁ、そんなときもあるっス。そんなときも。考えておくッスよ~」当たった腕とかを抑えながら笑います。
GM:では、ボス戦を始めよう。君達が強敵をなんとか撃破し、周りをウロウロしていたコボルドも蹴散らす。周辺でもキバオウ達が蛮族相手に善戦していた。突然の襲撃に浮足立つ蛮族の前に、一つの影が現れる。
ディアボロカデット:「ええい! 何をやっている! 敵は少数だ! 囲んでたたけ!」
イキシア:囲んで棒で叩けば人は死ぬことを知っている指揮官め……!
キバオウ:「ここらのまとめ役っちゅうディアボロか!? あいつや! あいつをやれ! レイン! やれるか!?」
レイン:「任せろ!! 少なくともあいつに指揮を執る余裕は奪う! 行くぞ、皆!」
ミミ・クック:「よーし、いっしょやってやるっス!」
イキシア:「…!! はわ、わわわわ……や、やったるですよー!!」
レイン:「イキシア、頼むぜエース。撃墜率No1なんだからお前」
ユズハ:「回復は任せろ」
レイン:「あんたには攻撃も期待してる」
ディアボロカデット:「奴隷共が……! 舐めたマネを! 貴様らまとめて殺した後に食ってやる!」
GM:そういうと、ディアボロは君達に襲いかかってきます。先制判定どうぞ。13です。
イキシア:お願いしますミミさん!
レイン:「相棒、いくぜい」
ミミ・クック:(ころころ)14!「いつまでも遅れてばっかりじゃないっスよ!」
ユズハ:よし。初手、オルソラにフィープロ頼みます。全員後ろに。
GM:(ころころ)行使判定成功。外れたのはイキシアだわ。
イキシア:後衛だから問題なし!!! ではイキシアから、リープスラッシュ。
GM:さて、こいつは衝撃属性だとダメージ-3されるからな。リプスラでええのんか?
イキシア:断空もか! つらいなぁ。ではエネボで。(ころころ)真語魔法行使18。
GM:たけぇよ。むーりー! しかも今気づいたけど、こいつ純エネルギー弱点じゃん!
イキシア:やった! よーし! 15点通した! パラミスAを投げましてからの、ダニィアタック!
GM:(ころころ)ふっ。回避。飛行持ちだからパラミスもそんなに痛くないぜ。
イキシア:飛行打ち消し効果はあります!
ミミ・クック:ではガゼルフット入れつつ挑発しましょう。(ころころ)6ゾロ。
GM:無理だろ!? 単体ボスで挑発当たると痛いんだよなぁ……! 1点なれど挑発入る。これ下手したら初手変身じゃないか……?
レイン:行くぜ。「遊んでもらうぞ、指揮官野郎!」15で殴る。
ディアボロカデット:「なめるな!」 が、14しかない……1たりねぇ!
レイン:(ころころ)17点か……「ち、浅い」
ディアボロカデット:13点。「ぬぅ!」
ユズハ:順調に削ってますね。
ミミ・クック:あ。今気付いたのですがこいつ頭良いぞ。挑発が効かない。
GM:あ、そうか。それがあるのか。やったぞ?
イキシア:馬鹿になってくれよ!! 馬鹿は楽しいよ!!!
ミミ・クック:お前も馬鹿になれよ……!
GM:一応指揮官だから……。
ユズハ:ユズハはパスで。
GM:ではこちらのターン。薙ぎ払いいっとくか。一括で振るぞ。(ころころ)前衛全員16を避けて。
一同:無理!
GM:悪くないんじゃないか……? (ころころ)10点くらっておけ!
イキシア:ダニィ、1点もらいました☆
レイン:2点。
ミミ・クック:6点……。
GM:あるぇー? ボス戦までにへばってるはずだから単体ボスなんだが……見事に回復引かれたからなぁ。
イキシア:引けて良かった、草タイム。
ユズハ:オルソラ、セイクリッドウェポンを前衛3人に。(ころころ)命中+1ダメージ+2。
レイン:いくぜ……全力だ! (ころころ)18で攻撃!
GM:回避は……12! 出目があ! 15点くらった痛い……。
ミミ・クック:ではなぐーる……けど、出目で負けた。うーん、固定値同じは辛い。
イキシア:ではダニィが動きます……が、こっちも出目で負けた! ここでパラミス切れます。エネボは(ころころ)固定値は抜けないけど……!
GM:ふふうん! 6+3で9点! やばいやばいもうやばい……!
ミミ・クック:弱点、偉過ぎる。
ユズハ:ユズハはパス。
GM:こちらのターン。
レイン:おら、かかってこいおらー!
ミミ・クック:こいよディアボロカデット、変身なんて捨ててかかってこい!
ディアボロカデット:「おのれ奴隷風情がなぜ! こうなったら……真の姿で相手をしてくれる!」
GM:HP全快、呪傷の連鎖。前衛に!
イキシア:痛いわ、本気で嫌だわー
GM:(ころころ)うっそだろ!? 行使判定出目3の11!? 変転させてくれええええええ!!
イキシア:ワンチャン??(ころころ)成功!
レイン:(ころころ)超えた。
ミミ・クック:(ころころ)抵抗だ抵抗ー。
ユズハ:すばらしい。
GM:うわあああああああああ……半減で7点です……。
ミミ・クック:これ抵抗してなかったらやべー
イキシア:フィープロ、偉大。
GM:そちらのターン。
イキシア:頭に向かってエネボ。(ころころ)抵抗20は超えられない……。半減で5点です。
GM:5+3=8 通る。
レイン:いきますか。全力攻撃の……(ころころ)出目は3。変転。
ミミ・クック:人間ー!
GM:くそおおおおおおお!
レイン:ダメージは……(ころころ)10,11,5! 2回転して35!!
ユズハ:すごい!!!
GM:うっそだろおい。31点???
レイン:「前のめりにいくぞ! 長引かせると仲間が死ぬ!」
ユズハ:ミミ、続いてー!
ミミ・クック:殴りましょう。挑発なしのヘビーマレット、出目は11、6点抜けます!
GM:の、残り6点……最後っ屁に、魔神の眼光を前衛にうって6点回復。胴体薙ぎ払い。
イキシア:(一同:ころころ)う、ダニィだけ回避。
ミミ・クック:10点貰います。
レイン:6点。最後の猫目だ。全力攻撃……!
GM:(ころころ)出目11の18。
レイン:くそ。
ミミ・クック:練技更新して殴ります。(ころころ)出目8で16だけど。
GM:(ころころ)出目10で、17回避!
ミミ・クック:ぬぅ!
ユズハ:GMが!
イキシア:なんなんー!?
レイン:「イキシア、頼む!」
ユズハ:「いけ! イキシア!」
イキシア:「は、はい! ……あてます、やります! 勝って見せます!」エネボ、13です!
GM:(ころころ)抵抗は成功だ。
イキシア:しかしOK、弱点がある! ディアボロカデットの残りHPは8、ダメージは……11! よーし!! 6+3=9!!
ユズハ:落ちたー!
GM:イキシアのエネルギーボルトが飛び、最後に必死にあがいていたディアボロが崩れ落ちる。
イキシア:「みんなで勝って帰るって、決めたです…!!」へなへなと崩れ落ちる。「……大将、討ち取ったり!!!!!!ですー!!!!!」
GM:イキシアの勝利の咆哮を聞いた蛮族達は、ディアボロが崩れ落ちているのを見る。そして、我先にと逃げ出していくだろう。戦闘終了です
イキシア:「ほ……ほわわわ……はー」 足と喉が萎えてもうダメ。「みんな、ありがとです……生きてるです……」
レイン:「お前のおかげでな」
ユズハ:「全員のおかげだ」
ミミ・クック:「いやー、今回もなんとかなったっス」
レイン:「お疲れ、相棒。さすがに親玉相手の前線はきっついな。ダニィもナイス、最後よく合わせて当ててくれたぜ。飛ぶんじゃねえよなぁ」
ミミ・クック:「ほんと、みんなお疲れっス」
ダニィ:「くっくい!! くっく!!!」(歓喜の踊り)
ユズハ:「よくやったな」イキシアが崩れ落ちてるなら、ひょいっと抱えて運ぼう。お米様抱っこスタイル。
イキシア:「……ううー」(緊張が切れてなんか泣けてきたので、ユズハさんの腕の中でえぐえぐ言い始める)
キバオウ:「おっしゃあ! お前らようやった!」
GM:キバオウ達も、蛮族が逃げ出したためかけよってきます。
レイン:「そっちのメンツは無事? かなり敵の数多かったからな」
キバオウ:「気絶しとるもんもおるが、なんとか無事や。動けるもんで中のやつら救出にいくで! 蛮族が援軍連れて戻ってくるまでが勝負や!」
ミミ・クック:「おっと、まだ仕事が残ってたっスね」
レイン:「了解、オルソラ、先生コンビ、倒れてる人を頼むぜ。俺とダニィは運ぶぞ。ミミは警戒頼むぜ」
GM:蛮族達が一時放棄したため中に敵はおらず、地下に捕らわれていた人たちを救出することができた。ロクな食事も与えられていなかったのかやせ細っていたが、「いつ気まぐれに殺されるか」という恐怖からは解放され、涙を流す人々もいた。監視所の蛮族が混乱しているうちに彼らを連れて、かき集められるだけのまともな物資も略奪し、急ぎ帰路につくのであった。
GM:そうして、君たちは鉄華団のアジトへたどり着いた。救出された人々のうち、戦う意志のある者は鉄華団か君達のレジスタンスが受け入れ、そうでない者は村へと向かうそうだ。一緒に来た二隻の船のうち、一隻が彼らを連れて先に村へ戻るという。もろもろが片付いた夜。君達は全員が戦果の確認の為に集合していた。
オルガ:「おう、皆無事でなによりだ」
レイン:「サンキュ、ほかの隊は?」
ミカヅキ:「なんとかなったよ。ビスケットがちょっと痩せてた」
キリト:「死ぬかと思ったぜ、トロール連戦は……」
イキシア:「よく生きてましたね!!?」
ミミ・クック:「いやほんと、なんで生きてるんスか……?」
レイン:「すっげえなお前ら」
エレン:「あれをソロは無理だろ……」
ミカサ:「まだまだ修行が足りない」
アスナ:「そっちも、すごい数に囲まれたって聞いたけど?」
アルミン:「しかもディアボロを倒してきたんですよね?」
レイン:「うちはエース様々だったよ。ロリ先生の魔法強くなってんのな。指揮官も、エースの魔法でズドンだった」
イキシア:「へ、えへへ、へへへへへへへ」でれでれ。
オルガ:「そうだったな……。よくやってくれたぜ。あいつのせいで死んだ人族の数は10や20じゃきかねぇ。できれば俺が自分で縊り殺してやりたかったくらいだ」
イキシア:「……みんなのおかげです。ミミさんが敵引き付けてくれて、レインが一撃必殺してくれて、先生が治してくれたです」
オルガ:「へっ、行く時ばあんなビビってたのに、そいつが魔法でやっちまうとはよ」
ミカヅキ:「確かに、正直いうと、意外かな」
キバオウ:「せやからいうたやろ? やるときはやる連中やって」
イキシア:「ふふん! 見直して崇め奉ってくれてよいのですよ!!」
ユズハ:「米俵にならなくなったらな」
イキシア:「うへえ」
オルガ:「旦那の眼は正しかったなぁ。ほんと、助かるぜ」
エレン:「……なぁ、これでここらの農場の奴隷は助かるのか?」
ミカヅキ:「全部は無理だね」
オルガ:「……そうだな。混乱してるうちにうちも総出であちこちまわっちゃいるが、全員は助けられねぇ。スカボローから応援が来たらまた監視所も復活するし、追加の奴隷だって連れてくるだろう。だが俺たちのやったことは無駄じゃねぇ! 今回の作戦で助かったやつが大勢いるだ!」
キバオウ:「せやな。まずはできることからやっていかんとあかん」
エレン:「……そっか。そうですよね」
イキシア:「ですです、ゼロか百かじゃないです! ……だから胸を張るですよ、みんな偉大なことしたです」
ミカサ:「……はい、ロリ先生」
エレン:「言われなくてもそうするさ」
ミミ・クック:「……すっかり先生ぶりが板に着いたっスねぇ」
イキシア:「へへん!」
アスナ:「まぁ、みんな無事に帰れてよかったじゃない」
レイン:「それな。ほんと、全員無事でよかったよ」
キリト:「ああ、魔剣がなかったらと思うとゾッとする。借りてる分くらいは活躍できたかな」
レイン:「お前は魔剣があってもなくても活躍しそうだけどな」
キリト:「そりゃやれることはやるけどな。かなりきつかったよ、今回は」
レイン:「ま、トロール連戦とかなぁ……新米冒険者がやる相手じゃねえって」
キリト:「もう新米って経験値かよ」
ユズハ:「キリトくん、前から気になっていたんだが、その魔剣一度よく見せてもらってもいいだろうか」判定してみたい。
ミミ・クック:「ほんと、かなりの業物っスよね、それ。私にもよく見せて欲しいっス」自分も。
レイン:「お、そんなことしていいのか?」
キリト:「ん? ああ、かまわないけど」
GM:といって剣を見せてくれます。宝物鑑定11でどうぞ。
ミミ・クック:(ころころ)抜けました!
GM:共有メモを参照してください。
ミミ・クック:(詳細をみて「ぶっ」と吹き出す)
カテゴリ:ソードA 用法:1H 必筋:10 命中:+1 威力:20 C値:9 追加D:+1
◯切り返し可能
この魔剣は片手剣でありながら、
◯魔力+1
この剣を装備している間、使用者のすべての魔力が+1されます
レイン:C値9かよ。
イキシア:なんていうか、質実剛健。シンプルに強い。
ミミ・クック:「欲しい」しか言えない……。
GM:自分の感覚としては控えめです。
ユズハ:まあ、確かにぼてGMのオリジナル魔剣にしては控えめですが……強いです。
ミミ・クック:「えぇ……、つよ……(ドン引き) 私に貸してくれませんこれ? C値8からk20振りたいっス」と分かるなり聞いてみます。
ユズハ:めたぁい。
キリト:断ります。 「切り返しって知ってるか? 普通両手剣でないと出来ないんだけどさ、こいつは片手剣なのにすっとできるんだよ。使いだしてから覚えちまった。俺、操霊魔術も使えるからさ、ホント助かるんだこれ」
GM:つまりキリトの戦闘特技は武器習熟A 切り返し マルチアクション。
イキシア:「はわぁ。イキシアは剣のことはわかりませんけど、みんながそういうのならすごいんですねえ」
レイン:「魔法軽戦士にはホントあってるな。お前向きだ」
キリト:「だろ?」
アスナ:「ほんと、お金で買おうと思ったらいくらするんだろ? なくさないでねキリト君」
ミミ・クック:「いや、ほんと凄い剣っス。魔剣というだけあるっスよ。敵に奪われでもしたら大変っスからねぇ。大事にするっスよ」と言って返します。
エレン:「勇士様はいいよなぁ、強い武器があって。俺たちは数打ち品なのに。なぁレイン?」
レイン:「でも、俺がこれ貰っても使いこなせないしな。ちょっと切れ味がいい剣になっちまう」
ミカヅキ:「武器なんて、使い捨てられる数打ち品のほうが戦場じゃ使いやすいと思うんだけどなぁ」
エレン:「いや、ミカさんの戦い方だとそうかもですけど……」
オルガ:「敵のど真ん中で、でかい獲物ぶん回して戦うのがミカのやり方だからな。そんな小枝みたいな剣じゃいくらすごい剣だっつってもあわねぇだろうなぁ」
ミカヅキ:「まぁね」
レイン:「俺も武器色々使うほうが性に合ってるから、むしろミカヅキの戦い方見てみたいところだなぁ」
ミカヅキ:「そう? じゃあ明日でも手合わせしてみる?」
キバオウ:「まぁまてや。そういう話もええけど、先に話しとかなあかんことがあるやろ」
GM:キバオウが仕切り直します。
オルガ:「おっとそうでした。実は、旦那達にスカボローまで出向いてほしいんですよ」
イキシア:「す、スカボローって、蛮族いっぱいシティですよね?? なんでそんな本拠地みたいなとこに」
ミカヅキ:「最近、蛮族達の動きが慌ただしいんだ」
レイン:「……どういう意味で、だ?」
ミカヅキ:「そうだね、反抗的な人族を丁寧につぶして回ってる。やたらと」
イキシア:「うっ……」(想像してえづいた)
レイン:「……」
オルガ:「ああ。いつもより俺たちへの追撃も激しい。最初はついに本気でこっちを潰す気になったかと思ったんだが……それに加えて、どうも農場の搾取が激しくなってるらしい。反抗すれば即殺して食料。死人がいくら出たってお構いなしでスカボローから新しく人を連れてくるとか」
レイン:「……っ」みせしめなのか、戦争準備なのか。
キバオウ:「……確かに臭いな」
ミカヅキ:「俺たちも調べようとしたんだ。でも」
オルガ:「俺たちゃ、暴れまわるのは得意なんですが、こういう細々した調べごとは向いてねぇ。おかげでいまいち状況がわからねぇ。中々手が回らねぇってのもあるんですが……」
キバオウ:「それでわいらにか? まぁお前らは苦手やんもんなぁそういうの」
オルガ:「お恥ずかしい話で」
キバオウ:「かめへん。困った時はお互い様や」
イキシア:「……」(話を聞いてて、怖くなって後ろの方にいるであろうユズハさんとミミさんの手を握ってぎゅーっとする)(レインさんは多分前の方で話聞いてるので)
ユズハ:(無言で手を包むように握る)
ミミ・クック:(必死に震えを抑える)
イキシア:「………。……?」(ユズハさんの手に安心した後、ちょっとミミさんの方を見る)
ミミ・クック:では、「?」みたいな顔で笑いつつ、もう震えは止まってますね。
ユズハ:気づくけど、今はフォロー出来ないから一旦スルーしよう。
キバオウ:「せやな……。うちらの中でスカボローに入ったことあるやつ数人と、残りはここにおるもんでええか? あんまりぞろぞろ連れ立っていくもんでもないやろ」
オルガ:「十分です。たんに連中の気まぐれって線もあるだ。恩に着ますよ」
レイン:「ちょ、キバオウ。俺は行ってもいいんだけど……スカボローに忍び込むのに、女子供連れては危険すぎねえか。戦うならともかく、見つかったら即アウトなんだよな?」
キバオウ:「言いたいことはわかるけどな。お前らが行くんがベストや。腕も立つ。エレン達は土地勘がある。ルーンフォークは蛮族にも仕えるからな、怪しまれる確率も減る。正直一番危ないのはレイン。ただの人間のお前らやぞ」
レイン:「……」
イキシア:「レ、レイン……」
ユズハ:「……私も、ダークナイトと言い張ることは出来なくはない。そういう意味では、レインが一番危ういな」
レイン:「断るやつが出てもいいよな」
キバオウ:「せやな。強制はせんわ」
ミミ・クック:「相棒は欠席っス?」
レイン:「いや、むしろオルソラとお前らが欠席するべきじゃないか? ルーンフォーク、この世界あんまりいないんだろ、目立つし、オルソラは俺と同じ理由だ。俺は最悪、素手でも動ける」
オルソラ:「……私ですか? ……私はスカボローとかいう街の事がきになりますから。せっかくなんで行こうと思うんですが」
レイン:「っ、お前正気か」
オルソラ:「もちろんです。一度行ってみたいと思ってたんですよね」
エレン:「別にいいところじゃないぞ……?」
オルガ:「あんた、神官だったか。若いのに、肝の座ってるやつは歓迎するぜ」
ミカヅキ:「少ないからね。神官」
GM:オルガ達は歓迎ムードです。
レイン:『誰か止めてくれ』って目をする。
ユズハ:(この女が言って聞くような奴じゃないのは知っているだろう)のため息。
イキシア:「…………。オルソラを止めるなら、同じ理由でレインのことも止めますですよ。……オルソラ止めるなら、レインも行くのやめるですよね?」
ミミ・クック:「人数多い方がもしものときは助かるっスからねー」
オルソラ:「ほらみたことですか」
レイン:「いや、俺は……ほら、聖印も発動体もなくても、戦えるし。……まぁ、最悪の場合だけど」
ユズハ:「ほう、聖印がなければ用無しだと思われていたとは悲しいな?」(揶揄笑み)
イキシア:「レインも別にグラップラーじゃないですでしょう?」
レイン:「…………」形勢不利を悟る。「……はぁ」
ミカヅキ:「まぁ、聖印は表じゃ隠しといてもらわないと困るね」
オルソラ:「仕方有りません。その辺りは妥協しますよ」
キバオウ:「ほんならレイン。全員参加でええな?」
ミミ・クック:「相棒が心配しなくても、みんな強いっスから。大丈夫っスよ」
イキシア:「…………。い、イキシアはいきたくないですよ、いきたくないですけど……みんないくなら、いくです……一人だけ残って、みんな死んじゃうほうが、よっぽどいやです……」
レイン:「相棒、お前が乗り気なのも意外だよ……はぁ、ばかばっかだ」キバオウに肯定します。
イキシア:「ばかの先頭がよく言うです」(ほっぺぷくー)
オルガ:「よっしゃ! となれば、全員鉄華団の本拠地まで案内するぜ。今日のところはゆっくり休んでくれ。じゃあ、また明日集まろうや」
キバオウ:「おう! ほんならお前ら、きっちり休めよ!」
GM:というわけで、君達は体を休め、戦利品の分配をしたあと、スカボローの街へと潜入することになるのでした。
ユズハ:では、ミミだけを呼び止められるタイミングで声かけます。「ちょっといいか」みたいなかんじで。
ミミ・クック:「どしたっス?」
ユズハ:視界内に人目がないことを確認してから、ミミの前にひょいっとしゃがんで目を合わせる。「大丈夫か……いや、こう言った方がいいな。『無理をしてないか』」
イキシア:「……?」さっきのミミさんの行動が気になったのでユズハさんに相談しよーと思ってたら、当の二人がいっしょなのを見て思わず柱に隠れる。
ミミ・クック:「なんのことっス? まぁ、まだダメージは残ってるっスけど」
ユズハ:「気のせいならそれでもいいのだが。先ほどの会議で、少し顔色がおかしかったからな。傷ではなく、無理をしていないか気になった」
ミミ・クック:「んー…」とちょっと考えるような仕草をしてから「ま、そりゃ蛮族の拠点に潜入っスから。流石の私もちょっとは怖いっス。こう見えて、女の子っスから」と返そう。
ユズハ:じゃあ、怖いって言ってくれたのでちょっと安心する顔をする。「そうか。怖いなら、もっとそう言ってくれ。……イキシアのように、怖いだの嫌だの行きたくないだの、そう素直に言ってくるやつのほうがなんだかんだどうにかなることが多いんだ。その逆を、行かないでほしい」
ミミ・クック:「やだなー先生。あんな任務誰だって怖いっスよ。寧ろ、怖くなきゃ駄目っス。……ま、私は余裕ぶっこいてる方が性に合ってるっスから。ご心配は感謝申し上げるっスけど」 そもそも戦闘が恐ろしいと思っている、とは明言しない。
ユズハ:「そうか。わかってるなら、今はそれでいい。だが、男は女性よりは愚鈍にできている。何かあれば、言ってくれた方が嬉しい」頭ポンポンして立ち上がる。
ミミ・クック:では照れくさそうに「いや、先生には敵わないっスね。……あ、相棒やイキシアには秘密っスよ!」
ユズハ:「ああ、わかった。誰にも、言わない」
ミミ・クック:「イキシアにはおねーさんでいたいっスし、相棒とは対等でありたいっスから! うん! 助かるっス!」
イキシア:(柱の陰で「はわぁ」ってなってる)
ミミ・クック:(そういやイキシアいるんだったわ)
イキシア:(いるんだわ。聞いちまった)
ユズハ:(それも含めてのRPだと思っていたのに、笑)
ミミ・クック:(恥ずかしいんだわ)
レイン:笑
ミミ・クック:「じゃ、私もう寝るっス! お疲れっス!」と、顔を赤くしながら立ち去ろうかなと。
ユズハ:そのまま見送る。で、イキシアとは遭遇するのかしないのか(チラッ)
ミミ・クック:どうなんですかイキシアさん。
イキシア:どうしましょうイキシアさん。悩んでますイキシアさん。……じゃあ、悩んでるけど隠れとおせるような器用な性格してないので。ミミさんをぎりぎり見送った後、「はわぁ」って顔でそのままこっそり去ろうとして、廊下のこぶにつっかかってべちゃっとユズハさんの目の前で倒れます。(おまぬけ)
ユズハ:「……お約束にもほどがないか?」(はーっと溜め息)
イキシア:「お……お…………う…………」
ユズハ:「何か言いたいことはあるか?」
イキシア:「……イキシアは……イキシアは…………」そのままうつぶせになってしばらくぶつぶつ言ってたのですが、突然がばっと顔を上げて「先生がタラシな動きしてるからいけないんですよ!!!?」と目を見開きます。
ユズハ:「た、たらし?」(首傾げ)
イキシア:「気になって……気になってついてきちゃったから先生のせいですし!! 先生のせいですし!!!! イキシアのせいじゃないですし!!!! このう……このぅ……」
ユズハ:「そうか」くすと笑う。「じゃあ、イキシア、何も聞いていないことにしてやれ。全部私のせいにして、何もなかったことにしてやれ」
イキシア:擦りむいた膝を叩きながら、こくこくとうなずきます。そして。「……。先生のせいですので、謝罪として一点お願いが」
ユズハ:「なんだ」
イキシア:「先生、ちょっとイキシアに『あー、この前のポプリ、いい香りだったなー、みんなもっと欲しいだろうなー』とお仕事依頼しなさいです」
ユズハ:「……? ……何故……」
イキシア:「ふふん。タラシのくせに……タラシのくせに、まだまだですね!! いいのです、先生はそのままで! これ以上タラシになられては困りますです!」
ユズハ:「いやだから、たらしって……なにが……?」(余計困惑顔)「依頼は構わないんだが。……ポプリを作ってほしい。皆が欲しがるだけ、全員に」
イキシア:「よーし。……なんかばれても、先生のせいですからね!!」そのまま裏山の方にダッシュしていきます。
ユズハ:「……女心は、わからない」首を傾げながら見送ります。
イキシア:……おそらくその次の日か、スカボロー潜入までの数日間の間に。皆さんの部屋の前には1つずつ、ただし、ミミさんの部屋の前には山のように、ポプリが置かれたことでしょう。紫のオダマキとエーデルワイスの甘い香りのポプリ。「おまもりですよ」とちっちゃい文字で書かれたものが勝手に届けられます。
ミミ・クック:では翌日「ま、まさかー」と(バレてないよね……?)という顔をしながら、山盛りのポプリを懐に仕舞っておきましょう。
イキシア:ばれてないばれてない。先生が発注しただけだから。
ユズハ:山盛りか。あとで請求書見て、溜め息案件だな。
ミミ・クック:【オダマキの花言葉は!】←ステラナイツ
ユズハ:【断固として、勝つ!】←ステラナイツ
イキシア:「勝利への決意」「勇気」ですかね、二花揃って。
GM:ではロールも切れたようなので、本日はここまでです。
一同:お疲れ様でしたー
GM:ではリザルトです。
報酬:トレジャーポイント:4+40+6+6=56 より、全員「トレジャードロップ表L+トレジャードロップ表I」
経験点:2520+ピンゾロ
お金:0(各自トレジャー)
名誉点:24
成長:2回
解散する前にトレジャーを振っていってくれ……。
一同:ころころ
イキシア:なんか、マナコートプラス振ってる人いるんだけど……(冷静になった)
GM:首切り刀が見えたんだが? やべぇ、リソース制限がなんの制限にもならなくなってるじゃねーか。
イキシア:いや、今回すごい収入ですよ(真顔)今リスト化してますので少々お待ちを……。
アンティア―ティフィシャル(メイスA)16500G/8250G
首切り刀(ソードS)
マナコートプラス(非金属鎧B) これを売るなんてとんでもない
ミューズのホルン(特殊楽器)16900G/8450G
ブラッドスクイーズ(ボウS) 28000G/14000G
千変万化の衣(衣類)
スカベンジャーの帽子(装飾品:頭)
トータルリフレクター(盾S) 28800G/14400G
GM:(遠い目)
イキシア:絶対売りそうなやつだけお値段書き出しました。
ユズハ:これは……すごい……。
GM:「強い魔剣うらやまC」みたいな話した回の終わりに首刈り刀なんてゲットしないでよ。ただのフラグじゃん。どうしてあんなものをトレジャードロップ表に入れたんだSNE!! 蛮族金持ちすぎやろ……!! でも武器拠点制圧したらそうなるかあ……。
この後、PL達は次回の売却と購入を見込んで、長い作戦会議に入ったのであった。
金の力で武装し始めたPC達の買い物内容は、次回に続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます