【4話】 魔神の領域
【キャラクターシート】
レイン :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=0XT69v&backup=2020-05-04-10-01
イキシア :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=PAW6EC&backup=2020-05-04-10-01
ミミ・クック:http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=HYWb7l&backup=2020-05-04-10-23
ユズハ :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=C6fNMv&backup=2020-05-04-10-19
GM:はい。今日もやっていきましょう、第4話です。成長報告ー。
ミミ:ミミです。フェンサーを5にしました。終わり。
イキシア:ザ・シンプル成長報告だ。
イキシア:ではイキシアも。ライダーがLv5にあがりましたです。それに伴い、ダニィのアップグレード貯金箱をたたき割って、ダニィをドンダウレスにいたしました。「ダニィを使い続けたい」と言ったらアップグレードOKにしてくれたGM優しい。ダニィがトテモツヨイ=トカゲになったよ! それ以外は、冒険者レベルが5になったおかげで【魔法制御】ができるようになりました。ライトニングがバンバン撃てるようになったです。成長は2回とも知力。おわり!
ユズハ:プリーストLv5になって、セージもLv4になりました。選んだ戦闘特技は「MP軽減/プリースト」です。順当に成長。知力と敏捷あがりました。以上です。
レイン:レインだ。レンジャーを4にしてダンジョン探索での草係としての仕事を優先することにした。筋力と敏捷が上がった。器用上がってくれ頼むから……。あ、あと皆、スティールブレイド売ったから取り分として180Gずつ持ってってください。
GM:ほい。全員冒険者レベルが5になった感じかな。では前回の内容を確認していこう。
鉄華団に頼まれて、スカボローの街の蛮族の動きを調査しに出向いた君たち。スカボローで蛮族の圧政を目にしつつ蛮族の動向を探るも、収穫はなかった。
しかし、途中立ち寄ったハルーラ神殿跡にて、偶然オルソラの母のマントをみつける。過去三日月島に神託を受けてやってきた神官は、オルソラの母だったのだ。
一方、別行動をしていたキリト達が蛮族の動向を掴んでくる。蛮族達は砂漠の魔神達の領域に攻め込む準備をしていた。
母親を探すためにスカボローに残ることを決めたオルソラと別れ、一行は機会を逃さぬよう蜂起の準備のため、村に戻ることになる。
オルソラの母が持っていたはずの魔剣、《ヒュペリスカ》とは一体なんだったのだろうか?
GM:というわけでした。君たちはスカボローの街を出て、西の平原の隠し船着き場へ向かって、森の中を歩んでいます。オルガとミカとはスカボローで別れました。オルソラも、見送ってくれました。お互い無事ならまた会えるでしょう。
イキシア:おててを振っておこう。ついでにあっかんべー。(景気づけ)オルソラならきっと生き残ってくれますです。こんな侮辱をされた後なら、マウント取りに帰ってくるはず……。
オルソラ:シカトして旅の無事を祈っています。
イキシア:くっ、オルソラの方がまともだった。
GM:マウンティング合戦!!
イキシア:「……ふーんだ」
レイン:「これが見れなくなるのもちょっと残念だな」
ユズハ:「まあ、仕方あるまい。出会いもあれば別れもあるものだろう」
レイン:「ユズハ、そういうところは冷めてんだなぁ」
ミミ:「ま、割とすぐに会えたりするんじゃないっスか?」
レイン:「それもそうか。んじゃ、オルソラ数か月後な。俺ら来るまでバカなことすんなよ」
オルソラ:「そちらこそ、慌ててヘマをしないように」
GM:そんな感じの別れがあったことでしょう。現在は既に街を出て数日。森の中の鉄華団の拠点も抜け、船着き場へたどり着くところです。
キバオウ:「もうじき船着き場やな。片方は先に難民連れて返しとるさかい、もう片方に乗って帰るで。途中で雪原寄って物資も積めるだけ積んでいくからな」
ミミ:「えー、またあそこ行くんスか~……」
イキシア:「寒いのやですー……」
キバオウ:「そら、寄って物資持って帰らんとな。皆待っとる」
レイン:「……」ぼけ。
ユズハ:「どうした? レイン」
レイン:「あ、いや、腹黒大丈夫かねって」
GM:ヒロインちゃんを腹黒呼ばわりするなんて!!
ユズハ:「心配なら、一人で戻るか?」
レイン:「……正直未だにそれ迷ってんな。『こっちはお前がいれば平気だろ』って思うしなぁ……と」
ユズハ:冗談で言ったつもりだったので、溜め息。「アホか。私にレインのかわりが務まるわけないだろう」
レイン:「そうだな。忘れてくれ。物資持って戻らねえとな」頭をぶんぶん振って切り替えようとする。
ユズハ:「そうしてくれ。イキシアとミミが泣くぞ」
レイン:「あー、そうだなぁ。イキシアはぷんぷんしそうだし、相棒には借り全然返せてねえしな。泣くのは想像できねえけど」
GM:そんな感じでおしゃべりしながら進んでいけば、船着き場も見えてくるでしょう。船員達が待ちくたびれた様子で君たちを待っていました。
キバオウ:「おうお前ら! すまん! またせたな! あんまりちんたらしとれんし、北目指そうや」
GM:「了解です。じゃあ皆さん乗ってください。みなさんで最後です」
キリト:「これで、スカボローとも一旦お別れか」
アスナ:「……オルソラさん、大丈夫かな?」
エレン:「団長とミカさんがついてるから、大丈夫さ」
アルミン:「鉄華団は頼りになるからね」
ミカサ:「オルソラもなんだかんだこちらで色々経験している。過剰に心配することはない」
レイン:「ま、それにあの腹黒、図太いししぶといしな。なんとかなるなる」
GM:わいわいと君たちは乗り込むでしょう。君たちが船に乗り込むと、船員たちは船を岸から離す。
キバオウ:「……長かったが、ようやく目処がついてきたんかもしれんな……」
GM:船は、ゆっくりと北を目指して進み始めた。
≪船旅≫
GM:忙しそうにしている船員たちとは違って、君たちに今できることはない。のんびりと潮風に揺られていることでしょう。今日は穏やかなスタートだぞ。
レイン:ごろんと寝そべって空とか眺めてたいですね。
イキシア:ぼけー。考え事してます。甲板でそよそよと潮風に髪を揺られながら、海見てますです。
ミミ:「スカボロー、二度と行きたくねぇ」としみじみ思っておきます。船のへりに顎を乗せて同じくぼーっと。
ユズハ:なんかみんな腑抜けているので、文字の書き取りとかしてます。
レイン:「……なんかこう、忙しかったからこういうの嘘みたいだよなぁ」
イキシア:「…………。はっ。何か言いましたですか、レイン」
レイン:「あ、いや。なんかゆったりしてんなーってさ」
イキシア:「イキシアは頭の中で真剣なスタディを行ってるですので、ゆったりかというと何とも言えませんですが」
レイン:「マジか、何考えて……すたでぃ……はべんきょうだっけ?」
イキシア:「ちょっと”天然”という存在について検証を……ああいえ。スカボロー出てからもったりしてますですよ、レイン。いつものキレと無駄な体力はどこ行ったですか。……まあ、理由はわかんなくもないですが」
レイン:「『もったり』ってなんだよ『もったり』って。そんな違うか?」
イキシア:「違いますですよ。普段はエレンたちとギャーギャーアオハルしてるのに……なーんか黄昏ちゃって」
レイン:「アオハルはロリ先生に言われたくねぇ……なーんかなぁ……難しいなってな」
イキシア:「むずかしい?」
レイン:「俺、騎士になりたくて冒険者になったんだけどな。『剣ぶんまわして人を守って』みたいな。『強くなればできる』って思ってたし、『今できないのは弱いから』って思ってたけど……俺が強ければ何でも守れると思ってたんだけどな……どーしたもんかなって」
イキシア:「それは……」
GM:さて、そんなふうに君たちが会話していると……危機感知判定目標値12でどうぞ。油断してる君たちは-2だ。
ミミ:(ころころ)あ、出目3。ぐでぐでーんしてたらしい。
GM:油断しすぎぃ!
ユズハ:-2入るから失敗だな。
レイン:12で成功だ。
イキシア:イキシアも成功ですー。
GM:ではミミとユズハはとっさに気づけず態勢を崩してしまう。突然船が何かにぶつかったように「ガン!」と音を立てて揺れた。
ミミ:「ばふっ!?」顎を載せていた船のへりに突き上げられて悶絶します。
ユズハ:「な、なんだ!?」 とりあえずインク瓶を閉める。
レイン:ばっと剣をつかんで飛び起きる。
イキシア:ダニィがとっさにイキシアの首根っこつかんだので無事だった。「!? なな、なんですです!?」
GM:キバオウも「なんや! どないした!」と飛び出してきます。
GM/船員:「何かにぶつかったみたいです! 糞! 舵が効かない!」
キバオウ:「……! 岸に寄せぇ! それしかないやろ!」
GM:「でも砂漠ですよ! 魔神共の棲家だ!」
レイン:「沈むよりはましだ!」
GM/船員:「ちくしょう!」
GM:船はゆっくりと岸へ向かっていきます。
ミミ:「か、帰れると思ったのに……っス……」顎を押さえている。
レイン:自分の顔面をばんと叩く。「皆、降りる準備だ」
キバオウ:「そうや! 何があってもおかしないで! 今のうちに準備せぇ!」
イキシア:「あーもう、次から次へとですー!」
アスナ:「キリト君」
キリト:「ああ、急いで準備だ」
ミカサ:「エレン、アルミン。私達も」
エレン:「おう」
アルミン:「いこう」
レイン:「相棒、しんどいかもだが頼む。こうなるとお前の目はほんと頼りだ」
ミミ:「いやー、やるっスけどー。頑張るっスけどー」
ユズハ:岸周辺の見える限りに外敵がいるか確認。
GM:見渡す限り、いません。船は砂漠に乗り上げました。君たちは、周囲を警戒しながら船を降りていく。
≪砂漠地帯≫
GM:今のところ周辺に危険はないようだ。「日の出ているうちに」と、故障箇所を確認する。船乗りたちがいうには、「1週間程度は修理のための時間が欲しい」らしい。幸いな事に、船に物資はそれなりに積まれている。修理してから雪原の廃墟を目指しても十分な食料はあるだろう。
キバオウ:「……そうか。船の修理は手伝おうにも邪魔にしかならへんやろしな。すまんが、急ぎで頼むで」
GM/船員:「わかってます。本格的な修理は村に帰ってからになりそうですが、とりあえずここを離れられるようにします」
キバオウ:「頼むわ。わいらは……周りの安全の確保をしとくさかいな」
GM/船員:「お願いします。こんなところで魔神共に食い殺されるのは勘弁ですよ」
GM:キバオウが君たちのほうにやってきます。
キバオウ:「おっし、やるべきことを言うからお前らちょっと集まれ。ええか、まずは船を守らなあかん。船が魔神共に見つかったら村に帰られへんようになってまうからな。流石に手持ちの装備で砂漠を横断は無理や」
エレン:「くそ暑いですもんね。ここ」
GM:今は日が出ており、君たちも非常に暑いだろう。日除けのローブなりをかぶっているに違いない。
キバオウ:「そして、夜は氷点下や。しっかり準備せんと、とてもやないけどやっていけんわ。それと、こんな形にはなってしもたが、これもええ機会や。砂漠を調査しようかと思う」
ミミ:「えー」
キバオウ:「元々、『砂漠に踏み入るにはスカボローを抑えて東側から入らな、まともに攻略できへん』と考えられとったが、もしかしたら、西側にも拠点にできる場所があるかもしれへんやろ? 東側から近い内に蛮族共は攻め入るやろうし、もし、西側のどっかにも拠点にできるような場所があれば、挟み撃ちで漁夫の利かて狙えるかもしれん。まぁ、『何がなんでも見つけろ』いうわけやない。そもそもわいらはこの砂漠について知らんことが多すぎる。船の応急処置が済むまでの間でええんや。周辺になんかないか、探してみよや」
ミミ:「まぁ、キバオウはんがそういうなら……」しゃーねーなという顔。
イキシア:「……うう。平和が奪われたのは悔しいですが、それはそうと前回『何の成果も得られませんでしたぁ!』だったのも悔しいので、ある意味いい機会だとポジティブにいきますです」
アスナ:「この暑い中……」
アルミン:「大変そうだぁ」
キバオウ:「大変には違いないがな。いずれは通る道や」
ユズハ:「ただ待っているのもそれはそれで辛いからな。やることは、あったほうがいい」
レイン:「どっちにしろ、船守るのには周辺の警戒する必要もある。そのついでって思えば仕方ないか」
キバオウ:「よう言うた。ほんなら、いつもどおり別れて探索や。お前らにはこれを貸しとく」
GM:といって、レインとキリトに「北向きの針」が渡されます。
レイン:「これは?」
キバオウ:「北向きの針いうてな、常に北を指すんや。砂漠で道に迷われてもかなわん。しっかり自分の居場所は確認しながら進めよ」
レイン:そのまますっとユズハに渡します。
GM:キリトも、すっとアスナに渡してます。
ユズハ:「……預かろう」
ミミ:「流石相棒、賢明な判断っス」
レイン:「褒められてる気がしねぇ」
アスナ:「はいはい。私も預かりますよ」
ユズハ:キバオウはん船で待機なら守りの聖水を渡しておきたい。「船大工を守るのに簡易結界を張ることがあれば使ってほしい」
キバオウ:「おお、聖水か。助かるわ。大体応急処置は1週間程度で済むらしいから、探索は行きに3日、帰りに3日て所や。なんでもええ、拠点になりそうな所がないか、見てきてくれ。後は魔神共がこの砂漠で何をやっとるか、やな。何もなかったならそれでも構わん。それなら『やっぱりスカボロー側から攻め込むしかない』っちゅーだけの話やからな」
レイン:「了解」
ミミ:「ほいほいっス。ま、ぼちぼちいこうっス」
ダニィ:「きゅっく!!!」(バテてる主人に代わってノリノリのダニィ)
キバオウ:「おっしゃ。わいらは船守っとるさかい、頼んだで」
GM:キバオウは君たちから離れて、また船乗り達のほうへと向かっていきます。
エレン:「砂漠か……ここに来るのははじめてだ」
アルミン:「蛮族の領域とも、また違う雰囲気だよね」
ミカサ:「魔神の事については、スカボローの中でもほとんど話を聞かない。奈落の魔域なのにね」
レイン:「そうなのか」
エレン:「『街の中に入り込んでるやつはいる』って聞くが……滅多に聞く話じゃねぇな」
イキシア:「ん? でも、いるはいるんですよね? みんな怖がってますですし」
アルミン:「いるらしいですよ。ただあんまり砂漠から出てこない? らしくて」
イキシア:「縄張りから出てこない、みたいな感じなんでしょうか、です?」
ミカサ:「恐らくそういうことかと……砂漠を出ると蛮族に襲われるでしょうし」
ミミ:「ほーん? 思ったより安全かもっス?」
レイン:「実はいなかったりしてな」
キリト:「奈落の魔域に魔神がいないのか? それはないだろう」
エレン:「いなけりゃ楽なんだがな」
ユズハ:「ふむ……? 蛮族に襲われるのを危惧して動かないような下位魔神しかいないなら、それはそれでありがたい話ではある」
アスナ:「流石にそれはないでしょ。気をつけて調べないと」
レイン:「ま、それもそうか。魔神がいて三つ巴だから複雑だけど、これが蛮族と人族だけだったら英雄譚によくありそうな話に思えるんだけどな。気を付けて歩き回りますか」
キリト:「さて、それじゃ北と南に分かれるか?」
レイン:「そうするか。みんなもそれでいいか?」
ミミ:「異議なーしっス」
アスナ:「じゃあ、私達が南に行ってみるね。ミミさん達も気をつけてね」
GM:そんな感じでキリト達とは別れます。彼らは船で水や食料を補給してから南側の探索に向かうようです。
レイン:「そういや、確か砂漠って『夜に動くのが基本』って有名な赤毛の探検家の本で読んだけど、どうすっかな」
ユズハ:「通常ならば一番暑い時間を避けるのが賢明だろう。ここではどうなっているかわからないが」
イキシア:「氷点下、っていうのがどれだけ寒くなるのか次第です……あんまり寒すぎるとダニィ動けないです」(しょんぼり)
ユズハ:見渡す限り、遮蔽物はないですか?
GM:岩はいっぱいあるよ。背の高い岩が生えてたりする。そこそこ日陰はある。ここでまごつくのもなんなので言うが、出発してくれればイベントがおきるよ。今日の本題は砂漠を歩き回ることではないので。
レイン:うっす。「ダニィのこともあるし、まずは普通に行ってみるか。暑さでもたないならその時にまた考えることで」
ユズハ:「では、行こう」
GM:では君たちも水や食料を補給し、キリト達と逆の北側を調査に向かいます。
≪砂漠の道中≫
GM:照りつける太陽のせいで非常に暑いため、岩場の木陰で休みながら進むことになるでしょう。水がなくならないように気をつけつつ、道を見失わないように北向きの針を使って似たような風景の中をマッピングしながら進むことになる。
GM:初日は、すすめるだけ進んで見るものの、特に発見は無く。ただひたすら無人の砂漠が続くだけだった。夜になると急激に気温が下がる。ダニィが冬眠しないように気をつけながら、君たちは夜を過ごすだろう。
GM:2日目。引き続き君たちは歩き続ける。砂漠の奥へ奥へ。いい加減景色にも飽きてくる頃だ。変わらず、砂漠には砂の海とそびえ立つ岩が見えるばかり。登れそうな岩場があれば、高所から確認もしているだろう。海岸線もとうに見えず、砂漠のただ中。人族も蛮族も見えない土地で、君たちは彷徨い続ける。
GM:そんな中。君たちは、自分たち以外の「動く影」を、見つけたような気がした。随分と遠くだ。はっきりした事はわからない。魔神だろうか?
ミミ:「……おー?」と眺めている。
ユズハ:「やっと何か動きがあったな。あっちに向かってみるか?」
ミミ:「私たちの拠点じゃなく、魔神の拠点かもっスね……」
イキシア:「……うー……?(暑さで頭が回っていない)でも、拠点あれば……嬉しい……それに、とにかくなんか新しい情報が欲しい……同じような場所ばっかで気が狂いそうです」
レイン:「行こう。今まで誰も来てない場所なら、もしかしたら新しい情報が手に入るかもしれない」
ユズハ:「では、転進だな。地図に距離と方角を書き足しておく」
ミミ:「んじゃ、警戒してゴーっス」
GM:君たちは「人影のようなもの」を目指して進み出す。イキシアが言ったように、似たような風景ばかりが続いている。「もう一度ここに地図を頼りに歩いてこい」と言われても、自信は持てないだろう。人影を見失わないように駆け足で進む。相手の進む速度が遅いのか、少しずつ距離は縮まっていった。見つからないように距離を保ちつつ観察できる距離までくると……それは、ローブをかぶった集団だった。
ミミ:何人くらいいました?
GM:30人くらい。
ミミ:「……え、こんなところにキャラバンっスか?」
GM:大きな荷物は背負ってないね。そりゃ水とかは持ってるだろうけど。
ミミ:「魔神ってそんな集団行動する奴らなんスか?」
イキシア:「あれは魔神というか……いや、どうでしょう。……この前『魔神を奉ずる魔神じゃないもの』をみたばっかりです」
GM:距離もありますし、ローブのせいで姿ははっきり見えません。先導する役と、それに従う人影。逸れるものがでないように後ろから続く役と、左右を固める者たち。彼らはゆっくりと砂漠を進んでいます。
レイン:距離を保ったまま着いていく。
GM:そのまま追いかけるなら、とある大きな岩の前で彼らは立ち止まった。君たちからは、彼らが岩場の影に入っていったように見えるだろう。しかし、いつまで待っても一向に姿を現さない。はて? これはどういうことだろうか。
ユズハ:「……なんだ?」
イキシア:「……地下、とか?です」
レイン:「行けばわかるだろ」
イキシア:「ですね。行ってみましょうです」
GM:では君たちは集団が消えていったほうに近づく。彼らが進んだと思しき方向に進むと、そこには岩場の影に隠れた洞窟への入り口があった。どうやら、彼らはここに入っていったようだ。足跡が残っている。
イキシア:「…………日陰!!!」(ばっと飛び込もうとする)
ミミ:「あっ、危ないっすよ!」
ユズハ:襟掴んで止める。
イキシア:「ぴえ」(首根っこつるされる)その間にダニィが足跡確かめたいんですが、できますかね。具体的には「なに」の足跡なのかな、と。
GM:では足跡追跡判定です。目標値6/12。
一同:(ころころ)
GM:全員成功だな。「人族の足跡」と「蛮族らしき足跡」そして「見知らぬ足跡」だ。
イキシア:入り交じり……。
ユズハ:「友好的な接触は、あまり期待できなさそうだな」
GM:2日目もそろそろ日が落ちる。休むならここを離れたほうがよいだろうし、中に入るなら夜を徹さぬうちがよいだろう。さあどうする?
ユズハ:「……ここが蛮族の拠点であるならば、駆逐して我々のものと出来れば良いのだろうが」
イキシア:「人族が混じってるのがイヤーな感じなのです……」
ミミ:「奴隷とかならまだ納得できるんスけどね」
レイン:「人の足跡があるなら俺は行きたい。10年前のことを聞ける人がいるかもしれないし」
イキシア:「……。なるほど。でも、レインのいうこともわかるです。10年前に、不自然に消えた人たちのこと、イキシアも気になるです」
レイン:「それに、この魔域のことをいろいろ知れるかもしれない。最初は気にしてなかったけど、いろいろと今は気になることが多すぎるんだ」
ユズハ:「では、一先ず、中に入ってみるか。中でローブの者たちに出くわしたら、我々のことはなんと説明する? 奈落に落ちてきたばかりの何も知らない冒険者でも装うか?」
ミミ:「ありかもっス。いい感じに勘違いしてくれるかも」
イキシア:「とりあえず遭難者的な感じを装って……友好的か敵対的か、相手の様子見てみようです」
ミミ:「んじゃ、れっつごーっスね。いい加減暑いんスよここ」
ユズハ:では、入ろう。
GM:では君たちは相談の上、洞窟の中に足を踏み入れた。
≪謎の洞窟≫
GM:洞窟の中はひんやりとしている。降りた先は巨大な空間が広がっており、両側には壁がそびえたつ。しかし、君たちから見て頭上にはまるで橋のようなものがかかっており、どこかで壁の上に登れることが見て取れる。どうやら、ここは人の手が入った場所らしい。既に先程の集団は先へ進んだ後のようだ。(MAPドン)
イキシア:うわー壮観!!!
レイン:広い。
ミミ:すごーい!
ユズハ:2階建てマップか。
レイン:これは虱潰しには回りきれる気がしないな。
GM:天然の洞窟に手を入れたものらしく、壁はまがりくねっている。少し先で左に折れている道と、もう少し直線に進んで右に折れている道が見える。
イキシア:「思ったより大きな場所だったですね……。正直拠点としてうらやましいです。とりあえず進みますですか。虎穴にはいらずんばなんとやら、ですね」
ミミ:「さーて、何が出てくるやら……っス」
ユズハ:明かりを点けて持ち歩きますね。
GM:さて、どうする?
イキシア:足跡がどっちに進んでるかとかって確認できるんでしょうか?
GM:足跡追跡判定で16に成功すれば追えます。
イキシア:(ころころ)あ、出ちゃった。
GM:真っすぐ進んで右側の道に行ってますね。左側にも足跡自体は付いてるけど、さっきの集団じゃなさそう。
イキシア:なるほど。「さっきの人たち、まっすぐ進んで右側に行ってますですね。逆にいうと、左側にはさっきの人たち居ないみたいです。ある意味調査的には左が穴場かもしれませんですよ」
ミミ:「いきなり騒いでも動きづらくなるだけっスからね~」
レイン:「了解」
ユズハ:「なら左に進もう」
GM:左手に曲がると、樽や木箱が置かれている。どうやら荷物置き場らしい。確認してみると、保存食のようなものが入っている。水の汲まれた樽もあるようだ。
レイン:「食糧庫か」
イキシア:「ある程度住んでるっぽいですね……まさに"拠点"です」
GM:知識判定目標値12どうぞ。
ユズハ:(ころころ)私だけか。
GM:ユズハは気づいた。この保存食のようなもの、何の肉かと思ったが……ひょっとして、人肉では?
ユズハ:SANC案件……!
ミミ:……本当に食べてしまったのか?
GM:緑髪のルンフォがいますね?
イキシア:「保存食、いいなぁ。ごはんたべたいですね」
ミミ:「そっスねー。ちょっと頂いてもバレへんやろー」
ユズハ:「! ……やめとけ。あとで中の者と友好的に接触できたときに嫌疑をかけられるのはまずい。触るな」気づいたことには触れない。
レイン:「そうだ。友好的な相手でも、盗賊と仲良くしてくれる可能性は低いぞ。砂漠で肉なんてなかなか取れないだろうからな。数減ったらすぐばれそうだ」
ミミ:「うーん正しい」
イキシア:「うー。友好的だったら後で分けてもらうです……」しらぬがほとけ。
ミミ:本当に仏かもしれない。
ユズハ:「……先に進もう」気づかれる前に促します。
GM:では君たちは先へと進む。奥に部屋が続いているようだ。何か物音が聞こえてくる。聞き耳判定目標値12どうぞ。(一同:ころころ)イキシア以外は気づいた。何か、「咀嚼音のようなもの」が聞こえている。
ユズハ:(イキシアの襟を掴んで一緒に口も塞ぐ)
イキシア:「んむっ?」(突然口をふさがれたのでじたばたしかけて、何かを感じて静かになる)
GM:隠密判定に成功すれば偵察できるだろう。目標値14だ。
ミミ:サイレントシューズをはく。ちょっと迷いますが……振ります。(ころころ)抜けました。「……お邪魔してるっス」こっそり
GM:ミミがこっそりと奥の様子を伺うと、奥のスペースでは3つの4つ足の影が、地面の何かを食べていた。その傍らに佇む1つの影も見える。まもちどうぞ。
ミミ:(ころころ)6ゾロは出ません。どんな見た目ですか?
GM:犬っぽいのが3つと、2mほどの影です。
ミミ:PLもPCもピンとこないやつだ。犬っぽいのは何食べてますかね。
GM:影になっててよく見えません。がつがつ食べてます。
ミミ:で、2mの影? ……それはその、なんか真っ黒な、影としか言えない物が立っている?
GM:そうだね、真っ黒。
ミミ:ほーん! 成る程な! 特に何もなければ帰って、そのことを報告します。
ユズハ:伝聞で判定できますか?
GM:-2で。
ユズハ:(ころころ)6ゾロと15。
GM:犬っぽいのはアザービースト。影はダルグブーリーであろうと思われる。
ユズハ:ダルグブーリーに初手で出くわすのかこの洞窟……「というわけで、一言でいうと強敵だな」
イキシア:「ひえ……い、イキシアたち殺されちゃうです……」
ミミ:「うーん、やり過ごせるならスルーしたいっスね……」
ユズハ:「そうだな、他にも居たとき、下手に戦うと呼び寄せる危険が……奇襲をかけて落とせる相手でもなかろうし」
レイン:「悩ましいな……」
ミミ:「一回迂回しても良いんじゃないっス? まだ道はあるかもっスし」
イキシア:「そですね。いっぺん戻って、どうしようもなくなったら戻ってきましょうです」
ユズハ:「じゃあ一度戻るでいいか」
GM:では、君たちは気づかれぬようこっそりと引き返した。最初の道を直進し、右側に曲がると、すぐに左右に道が分岐している。右側は広めの空間になっているのが見て取れるだろう。逆に左側は奥へと続いている。
イキシア:もう一回足跡みてみることできます?
GM:どうぞ。目標値は16です。
イキシア:(ころころ)成功です。
GM:左側へと進んでいますね。
ミミ:なら右。
GM:部屋をコンプしないと気が済まない連中だ。右側に進めば、そこも広めの空間になっていて、中央部に大きな柱がある。まるでドーナツのような形の部屋だ。相変わらず壁の上にも道があるのが見て取れるが、登るのは難しそうだ。さぁ探索しようか。12/14/18。
ミミ:(ころころ)最大14ッスね。
GM:2mサイズの丸い岩がある。「自然物じゃない」と断言は出来なそうだが、すごく丸い。また、岩の周りに人骨や蛮族の骨と思しきものが散乱しており、背負い袋のようなものも落ちている。
ユズハ:うーん(笑) 知識で判定できますか?
GM:知識判定かぁ。13で……。
イキシア:(ころころ)「すごーい、まるーい」(達成値11)
ユズハ:(ころころ)「すごーくまるいな」(達成値11)
イキシア:「まるいですねー、トカゲさんのたまごみたいです」
ユズハ:「ここからトカゲが産まれたら、それは恐竜だろうなあ」
イキシア:「いいなー、恐竜」
レイン:背負い袋を調べたいかな。不意打ち覚悟。
GM:レインが背負い袋を拾おうとして岩に近づいていくと……ぶるりと岩が震える。はい危機感知判定。14でどうぞ。
イキシア:「!?」
ユズハ:「……卵ではなかったようだな」
イキシア:「きょうりゅうさーん!?」(ころころ)17です!
GM:岩だと思ったそれが、丸くなっていた身体を伸ばす。魔物知識判定どうぞ。13/16。
イキシア:(ころころ)うーん、ライダーで16ですね。
GM:アルガギスです。アルガキスはレインを見ると「新しい食料だー」と襲いかかってくる。戦闘開始です。
【戦闘開始】
GM:先制値14。
ミミ:取りました!
ユズハ:ナイス。初手はフィープロだな。うーん、はやくもオルソラが恋しい……。
イキシア:鉄壁でしたからね、今まで……。今回は一体だけっぽいので、リープスラッシュかな。(ころころ)8点どうぞー。パラミスはいいかなぁ。ダニィが15点いれます。
GM:6点。
イキシア:防護点高いなー。おわりです!
ミミ:では腰からロングソードを抜き、挑発。
GM:(ころころ)回避。
ミミ:おやー? 次は大人しくメイスにするか……
レイン:猫目で全力。フランベルジュの攻撃は(ころころ)16点。
GM:7点。「ぶもー」って吠えてる。丸まってミミに渾身攻撃だ。15を避けてみろ。
ミミ:回避判定……(ころころ)22です。
イキシア:(笑)すごいぞ!!
ミミ:めっちゃ避けた。(ころころ)でもブレードスカートは通らない……。
GM:我防護点12ゾ?
イキシア:抵抗上等で、ちみちみエネボで削った方がいいかなぁ……(MPを見ながら)
ユズハ:うーん、クリティカル値下げチャレンジとフォースどっちがいいですかねこれ。9以上出ればC値下げるの通るんですが。
イキシア:流石に硬すぎるので、一応フォースで削った方が安定な気はします。
ユズハ:OK、フォースで。(ころころ)あ。
GM:ピンゾロー。
イキシア:稼いでいくー。
ユズハ:か、回復の時じゃなくて良かった。
イキシア:ではエネボで。(ころころ)ちょwww
GM:ピンゾロー。伝染したな。
イキシア:なんでだー??? ダニィで風の息吹。達成値16。
GM:ぎえー。17といって抵抗。
イキシア:うーん、半減。7点どうぞ!
後衛は抵抗を抜くことが出来ず、また前衛の攻撃は防護点に阻まれ続けるものの、アルガギスの攻撃もミミの挑発&回避に阻まれて通ることはない。時間とMPはかかったものの、順調に削り切ったのであった。
GM:剥ぎ取りタイムだ!
レイン:草も焚こう。全快するまで回復しておいた方がよさそうだ。
イキシア:ありがとうございます。ダニィも全回復しました。さて、草タイムが終わったところで背負い袋が気になりますね。
レイン:調べたい。
GM:はい、背負い袋のターンです。とはいえ背負い袋にはアイテムが入ってるだけなんだが。A2とBを振っておくれ。
ミミ:デクスタリティポーション、ゴーデンダック(フレイルA)
レイン:デクスタリティポーション、パラスマラカ(特殊楽器)
GM:誰だこんな場所で楽器使ってたアホは……。
GM:君たちは流石に察したことだろう。ここは「魔神が巣食っている洞窟」だ。この部屋はアルガギスの巣だったようだ。
イキシア:散らばってる骨が「魔神に食べられたもの」とようやく察してガクブルし始めます。
レイン:「しかし、魔神の巣なのはいいとして……入り口に水とか食料があったが、魔神って水とか必要な生き物だったか?」
イキシア:「魔神以外もいるのかもしれませんです。注意深く進みたいです」さっきの分かれ道戻って、奥に進んでみます。
GM:では君たちは奥へと進んだ。左側の道も、また二股に分岐している。直線に進むか、斜め左に折れるかだ。
ミミ:(MAP確認)直線は突き当りが見えそう。
GM:そうね、突き当りっぽいのはわかる。
イキシア:「……一応、突き当たりみてみますですか? まずそうなら折り返してくるです」
ミミ:「一応一応。何かあるかもしれないっス」
ユズハ:「スカウトがそういうなら」
レイン:「そうだな、何か手掛かりがあるなら見ておきたいし、何より挟み撃ちを避けたい」
GM:では君たちは念の為、突き当りを確認しにいく。道幅はそれなりに広いが、大きな広間があるわけではなく、奥が壁で行き止まりになっている。しかしその一番奥、行き止まりの部分に大きな穴が掘ってあった。
レイン:先人切って覗き込む。
GM:穴の中は暗いが、そこそこ深くほってある。その奥底には、たくさんの骨が散らばっていた。ぱっと見た限り、人族だけではなく蛮族のものもあるだろう。詳しく知りたいなら、探索判定だ。14/18/22。
イキシア:はぁーん、のぞき込まなければ探索ができない……。(ころころ)16です。
レイン:(ころころ)こっちも16。
GM:それぞれトレジャードロップB/C/Dでございます。
イキシア:ゴールデン耳栓。
レイン:水蜘蛛のサンダル。
GM:それから、遺体の中には随分古いものもあるとわかった。数年どころか、数十年単位の物もあるだろう。
ダニィ:「くるるる……」(目かくししてるイキシアに報告中)
イキシア:「………………。ずいぶん昔から……ある場所みたいですね」他に何もなければ、また分かれ道までバックステップですかね。
ミミ:すてっぽー。
GM:では君たちはまた分かれ道に戻った。左手の道へ進むと、また分かれ道です。右手と直進が続いております。足跡追跡は16です。
イキシア:(ころころ)追えました。さっきから足跡系でやる気。
GM:どうやら、右手に曲がっていったらしい。聞き耳もどうぞ。14です。
全員:失敗。
GM:では何も聞こえなかった。
イキシア:ぜんぜんわからない。
ミミ:よし、何もないな!
GM:おっ、そうだな。
ユズハ:「さっきの理屈だと、左に行くようか」
レイン:「そろそろさっき引き返した部屋の近くだし、警戒していくか……」
GM:では直進します。また分かれ道で、左手と直進が続いています。左手はさっき引き返した部屋ですね。聞き耳14どうぞ。
ミミ:(ころころ)今度は成功。
GM:もう咀嚼音が聞こえない……。つまり……?
ユズハ:お昼寝タイムかな。
イキシア:おねんねしててほしい
GM:代表者、隠密判定16。
ミミ:ふえぇ……16はね、こわい。(ころころ)21です……。
ユズハ:ナイス!
GM:問題全くないじゃねーか……部屋の中のダルグブーリーに気づかれずに済んだようだ。
ミミ:ではサイレントシューズで歩いてから、そっと靴を投げてみんなでやり過ごしました。
GM:では直進した先の部屋。部屋の隅に水が湧き出ている。どうやら壁から地下水が染み出しているようだ。
レイン:「水源あり……。拠点にはホントいいな」
イキシア:「くう。ほんとにここにほしいです。砂漠辛い……」
レイン:「毒ないかと、枯れそうにないかの確認必要だけど」
GM:薬品判定してみましょう。12です。
ユズハ:(ころころ)17です。
GM:綺麗なお水です。飲めそう。入り口の水はこれを組んであったんじゃないかな?
ユズハ:「問題ない。飲める」
イキシア:「わーい!! ダニィ、いっぱい飲んどくといいです」
GM:ひんやりした湧き水だゾ。君たちは一心地ついた気分だろう。
レイン:水分補給して水袋も補給だぁ。
ユズハ:全身砂っぽいだろうし、拭き落とそう。
GM:ダルグブーリーに襲わせたい……
ミミ:いやだが???
ユズハ:昼寝しててください。
GM:くそっ、どうして回避するんですか。出目が腐ればアザビ3体からのドーンできたのに……! では次に行こう。君たちはゆっくり休んだので、MPを5割回復させてください。泉で回復するのは常識だよなぁ(RPG感)
ユズハ:全快ー。
GM:君たちは道をもどり、最後の広間に足を踏み入れる。そこはさほど大きな部屋ではなかったが、上へと続く階段のように壁が削りだされていた。そこからなら上へとのぼる事ができるだろう。が、しかし。階段の前には2体の影が。相手も松明をもった君たちを見つけたようだ。まもちどうぞ。
ユズハ:(ころころ)6ゾロ。
イキシア:(ころころ)6ゾロ。
GM:どうしてこんなところで6ゾロを。
イキシア:さっきから、ユズハさんの出目がイキシアにうつってませんか。
ユズハ:運命力が仲良しになっている。
GM:アビスミニオンズx2です。
ユズハ:『こんにちはー道ってこっちであってますかー?』魔神語でにこやかに挨拶してみる。
GM:『何をやってるんだ。さっさと祭壇へ向かえ』
ユズハ:『ああすみませんねえ、ちょっと暴れたもんで、手間取ってしまって』
GM:『連れてきた連中は何をしてるんだ……』
イキシア:「な、何しゃべってるですか」(小声)
ユズハ:(確認)うん、魔神語しかわからんなこいつら。共通語で今の話を通訳。
ミミ:「流石先生、博識っスね……(小声)」
GM:『……いや、まて。貴様らなんだそのトカゲは』
ダニィ:「きゅ!?」
GM:『それにそっちの女2人、貴様ら人間じゃあるまい』
ダニィ:「(僕悪いトカゲじゃないよダンス)」
ミミ:「(人族だよダンス)」
ユズハ:『ん? ああ、私の召使だが。それがなにか』
GM:『召使い? 供物に召使いなんぞいるわけなかろう! 貴様ら侵入者か!』
GM:アビスミニオンズは君たちに襲いかかってきます。
ユズハ:「うん、ばれた」
レイン:「交渉決裂ってことでよさそうだな」抜剣。
イキシア:「ひええええ」
ミミ:「よーし、任せるっス」
GM:と言っても、さっきに比べるとだいぶ雑魚だからな。ささっと倒してくれ。
所詮Lv4が2体、アルギガスと比べるまでもなくさっくりと倒される。
GM:ミニオンちゃんが経験点の肥やしになってしまった。
ユズハ:「お疲れ様。イキシアは回復するか?」
イキシア:「うー……念のためしたいです」
レイン:「なんかこう、最近ようやっと慣れたけど……草を焚くって絵面やばいよな」
ユズハ:「たしかに」(トカゲがパイプを咥えてる面白さで大体飛んでいた)
ミミ:ダニィ……。
イキシア:トカゲ含めてパイプを回し呑みしてる、っていうのもなかなか。
GM:冒険者あるあるの姿やろなぁ
イキシア:「はぁー、これを吸うと気力がずいずい戻ってくるです……こう、疲労が……」
GM:ポンと……これ以上はやめときましょう。
≪2Fへ≫
GM:君たちは階段を確保した。登りますか?
レイン:行こう。そういえば先生、魔神語の生贄って話こっちにします? 知ってたら少し急ぎたくなる気もする。
ユズハ:それはするかな。
レイン:うす。ではドンドン行きましょう。
GM:では、君たちは先程まで壁のように反り立っていた部分の上に立った。右手を見れば天井まで壁が続いており、他の、先程まで壁だった場所の上を歩いていけるだろう。ここからはマップを180度回転して進めていきます。現在立っている場所からは何本か足場が伸びているが、ほとんどは先程まで歩いてきた経験から行き止まりとわかっていい。また、「2Fの右奥の道、ここからなら奥へ進めるだろう」と当たりがつく。
イキシア:いけにえの話聞いてたから……急いで右奥へゴーゴー、ですかね?
レイン:かな。
GM:では君たちは道なりに進む。しばらく直進すると、奥へ続く道と橋っぽく見えるものがある道へと分岐しているのが見えてきた。橋のようなものを渡った先には何かあるように見える……が、暗いし距離があるのでよくわからない。
イキシア:うー、どうしましょう。「祭壇」と聞いたので、謎の「なんか」も一応確認しておきたいんですよね。
ミミ:PC的にもどっちが正解か分からないですし、なにかあるならそっちでいいのかなとは。
レイン:いこうか。
GM:では君たちは橋を渡る。渡った先にはいくつかの石柱が立ち並んであり……その間を埋めるように、檻がならんでいた。
イキシア:「!?」
GM:檻の中は今は空のようだ。そしてその檻の並ぶ中に立つ影が2つ。魔物知識判定どうぞ。
ユズハ:(ころころ)19。
GM:弱点までぬいたな。ザルバードが2体です。
イキシア:魔神大集合だぁ……。
ユズハ:今度は神聖魔法持ちかあ。
イキシア:神聖魔法、ブレス、どちらもとても嫌です。
ミミ:みなかったことにしよう?
GM:『ん? なんだ? 貴様らまさか逃げ出したのか?』
ユズハ:『逃げ出したなら、こんな堂々と歩いていると思うか』
GM:『取り上げられた道具でも奪い返しに来たか? ……いや、武装している? まさか、新入りの冒険者か? 下の連中は何を? まぁいい。なら貴様らも捕らえて贄にするまでだ』
ユズハ:「……会話にならないな、残念だ」
レイン:「何言ってんのかわかんねえよ、わかる言葉でしゃべりやがれ!」
GM:ここでの人族の扱いなんてこんなもんよ。さ、戦闘だ。
【戦闘開始】
ミミ:(ころころ)
GM:PC先制。
ユズハ:フィープロ発動成功。
イキシア:ありがたく。ではイキシア、ライトニング。(ころころ)片方だけ抜いた。けど、抜かなかった方が回った。逆だったらなぁ。
GM:8,10点。
ダニィ:そのままテイルスイープ。9点と12点与えておわり!
ミミ:減ってない方にメイスで挑発。
GM:回避。16だからなぁ回避力。
ミミ:早く7レベルになりたーい!
レイン:盾投げ捨てて猫目全力。
GM:(こいついっつも盾投げ捨ててんな)あたる。17点来た。回復してもジリ貧だぁ。というわけでリソースを削るね? 炎の息x2を16といってファイヤー! 前衛は生命抵抗どうぞ!
ミミ:……単体なんだよなぁ。
GM:あっ……。
イキシア:どこにきますー?(単体)
GM:ああああー!!!(ころころ)レインとダニィ……。
レイン:(ころころ)抵抗。
ダニィ:(ころころ)失敗。
イキシア:ちなみに、単体じゃないブレスは制御できてないのでお隣を巻き込むゾ!
GM:ぴえ。言われてみれば制御できねぇのか……。レイン9点とダニィ15点。そちらのターン。
レイン:弱ってるのに全力。
GM:16といって回避ー! ……失敗。20点くらって落ちました……。もうレベル6魔神でもこの有様か……いくら神官系とは言え……。
ミミ:……これ「炎の息吹」って言うなら挑発しなくていいのでは。
GM:気づいて……しまわれましたか……。
ミミ:盾すらいらないのでロングソード2Hで。(ころころ)でも外れ。
イキシア:エネボ!
GM:抵抗!
イキシア:半減して7でー。ダニィは18点物理。
ユズハ:1ターンパスします。
GM:ではこちらのターン。ダニィにファイヤー!
イキシア:こいよ……(ころころ)抵抗半減で8点もらいます。
ユズハ:うん、いいところに行った。ダニィにキュアハート。(ころころ)17点回復。
イキシア:39まで。ほぼ全快です。ありがとうございます!
レイン:……猫目! 全力!(ころころ)20点通す!
GM:死んだ。
レイン:「くはぁ……後ろに行かなくてよかったぜ……」
GM:戦闘終了です。
レイン:「……急ぎたいけどだめだ、一回休憩だな」
イキシア:「すみませんです、ちょっと魔力がへばってますです……」
ユズハ:「了解」
ミミ:「しゃーないっス。確実にいくっス」
GM:草を炊くのはOK。その合間に檻の中を探索判定してもらおう。12/14/16だ。ここは気合を入れていけ。
一同:(ころころ)
レイン:ブリットルマイティ、グランドパートナー
イキシア:ブリットルマイティ(盾B)、ボルツスウォーム(クロスボウS)、ジェイルインパクト(フレイルS)
ミミ:リュンクスベスト(2750/1375)、ミスリルシールド(4700/2350)
ユズハ:ドラゴンスレイヤー(剣A)、雫のブレスレット
レイン:ブリットルマイティ……「盾なげ捨ててばっか」ってGMが言うから、他の盾が装備できなくなる呪いの盾が二個も出てきた……。
GM:なにげに良いものだしてるなぁ。まぁ、ここで見つけたアイテムは、そういうことです。雑多に箱にでも詰め込まれていたでしょう。
レイン:「……くそ」
ユズハ:草は、イキシア・ユズハに魔海草、レインに救難草を焚く感じで。
イキシア:ありがとうございます。ちょっと減ってますが、流石に時間も気になりますし奥いっちゃいましょうです。
ユズハ:MPわけます? MP軽減とったんでだいぶ燃費良くはなりましたし。
イキシア:お、まさか魔力を分け与えられる男になったんですかユズハさん。では、6点だけもらえますでしょうか。1回魔法撃てる回数が変わるので。
ユズハ:んじゃ6点分マナ注入。
イキシア:「(ぎゅーと抱き着いて魔力分けてもらう)」
ユズハ:「……この魔法は、別に接触必須じゃないんだが……?」困惑しつつマナを入れ込む。
イキシア:「気分の問題です」(顔うずめてる)
レイン:「……爆発しろって言ったほうがいいか?」
ユズハ:「? レインもほしいのか?」
レイン:「いらねえ」
ミミ:「お前には一生……、分からんやろな……」
イキシア:あの顔が宙に見える……w
ユズハ:「???」
レイン:「……よし、和んだ。いくか!」
GM:戦闘は次がボスになります。くっそ強いよ。覚悟を決めろ。ちゃんと勝てたらご褒美は手に入る。
イキシア:ひゅぅ。
ミミ:なんて煽りだ。ワクワクしてきた。
ユズハ:魔晶石わけてほしいひといるー?
イキシア:魔晶石……(考え中)
ミミ:私も3点が2個あります。
GM:リソースはケチらぬほうが良い。事前に警告はしたからな。許されるよな。
イキシア:え、こわい。HP5だけ減ってるダニィ回復しておいてもらおうかしら。このHP5点はですね、生死判定の時の固定値+5分になるんですよ(真顔)
ユズハ:草一回分の時間が余ってるから、その時間でこっちで草炊いてたことにしよう。固定値で5点入る。で、イキシアに4点魔晶石を5個押し付ける。
ユズハ:「半分ずつ持っていないか。使わなかったら返してくれればいい」
イキシア:「……! は、はい。ありがとうです」
ユズハ:「イキシアの魔法が頼りになる部分は多い。頼むぞ」
イキシア:「! ……任せてくださいです!」
GM:20点魔晶石あったよね。あれもちゃんと誰か持ってるかい。
ユズハ:こちらに。これあると、最悪全員に拡大キュアハート飛ばせるのでこれはこちらでください。
ミミ:あとは……大丈夫ッスかね。では行きましょうか。
GM:さぁいくぞ。
≪洞窟の果て≫
GM:空っぽの檻と、雑多に積まれた荷物。そしてザルバード達のいう「新入りの冒険者」。おおよその事情を察した君たちは、複雑な思いを抱えて先へと進む。橋まで戻り、奥へと進むと道が左に折れている。その先は、洞窟の入り口で見上げたところにあった橋だ。どうやら、1Fでは壁が邪魔になって全く見えなかった場所へと続いているようだ。
そこから先の風景はこれまでとは一変していた。橋の先には石畳が引かれ、何やら壮麗な装飾も施されている。石畳のフロアは奥のほうで階段状になっており、更に上のフロアからは何か、複数の祈るような声が響き、怪しい光を放っている。どうやら君たちが追いかけてきた人影達は、この先にいるようだ。
ミミ:「……祭壇っスね」
ユズハ:「ロクなことにはなっているまい」
イキシア:「…………」ぎゅっと、右手で左手の指輪を握り締める。
レイン:「行こう! 少なくとも魔神の生贄なんて話、村では聞いてない。なら、俺たちの知らない話が聞ける可能性は高いんだ」
GM:君たちは先に進む。橋を渡り、石畳を進み、階段を登っていく。妖しく響く声は大きくなり、怪しい光は強くなる。響く言葉の意味は不明だ。しかし君たちには解るだろう。これは「神を賛美する声」だ。意味は不明ながら、しかし誰もが真剣に祈りを捧げる声が響いている。階段を登りきり、最上階にたどり着く。そこは、広間だった。跪き、真剣に祈りを捧げる人族や蛮族の姿が見える。そして、更にその先の奥には、魔法陣の中に1人立ち、祈る人々を見ながら、本人もまた祈りを捧げる少女の姿があった。
『ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん いあ!いあ!くとぅるふ ふたぐん!』
GM:彼らは、祈りの場に踏み入れた君達に一瞥もくれずに真剣に祈っている。そして少女の背後には、苦悶の表情を浮かべながら串刺しにされ、生贄にされたと思しき冒険者や蛮族達の姿がある。
イキシア:「………! ぅ、」遠目にでも串刺しになっている様子を見てしまって、思わず呻く。
レイン:「魔法陣を物理的に破壊すればいいのか?」ってユズハに聞く。
GM:知識判定14でどうぞ。
ユズハ:(ころころ)足りた。
GM:魔法陣は神殿でよく見る形式に似たものだ。神への供物を捧げる祭壇になっている。祈ることでマナが捧げられる仕組みのようだ。この祭壇全体が一種の神殿になっており、手持ちの道具類で破壊することは難しいことがわかる。一種の大結界と言っていい。
ユズハ:「……という代物だ」
レイン:「なら、あの女を止めてくる!」一気に駆け出す。
GM:ではレインが駆け出そうとしたときです。
少女の、一際大きな声が響いた。
そのまま、少女は手を頭上に掲げる。
跪いていた人や蛮族が一斉に祈りを辞め、懐から刃物を取り出した。
次の瞬間、自らに刃物を突き立て始める。
イキシア:「きゃっ……」思わず目を覆う。
レイン:「やめろバカ野郎!!」
GM:あちこちから悲鳴と苦悶の声が響く。しかし彼らはどこか嬉しそうに、次々と刃物を自らに突き立て命を断っていく。ほどなく、絶命した彼らから何かが湧き出し、次々に魔法陣へと吸い込まれていきます。魔法陣はそれら全てを吸い込んで妖しく輝き……輝きの消えた後には、君たちと、少女だけが残されていました。
ユズハ:「……馬鹿者どもが……!」宗教者として相容れない。認めることは出来ない。
ミミ:「……これだから、神官はわけわかんないんスよ」
GM:少女は、まさに今君たちに気づいたといわんばかりに、首をかしげています。
???:「…………???」
レイン:「なにがしてえんだ、あんた!」
イキシア:「な……なん……なんで、こんな……なんで…………なんなんですか」震える声で、目の前の光景が理解できないと首を振る。
???:「…………いあー?」
GM:少女はどなるレインに首をかしげて不思議そうにしています。
レイン:GM、この娘ハルーラにつながる何かとかつけてますか?
GM:いいえ。それと、この祭壇はラーリスを崇めている様式です。
ユズハ:ラーリスか……。喋れる限りの言語で色々話しかけてみる。
GM:少女は首をかしげるばかりです。「祈らない君たちが不思議で仕方ない」といわんばかりの表情だ。
レイン:手をつかんで祭壇から降ろします。
GM:特に抵抗はしません。レインに手をひかれるままに引っ張られるでしょう。
レイン:「……いたかったら言えよ」抵抗もされないことに口元をゆがめながら引っ張ってきます。
ユズハ:彼女は人間ですか?
GM:そうですね。間違いなく人間です。
???:「いあー……」
ユズハ:無駄だと思うけど、サニティ。
GM:冷静ですね。混乱しているわけではありません。
ユズハ:「……駄目だ。これは、一時の混乱の類じゃない」
レイン:「……誰とでも話せる魔法とか、ねえのか? 正気なら意思疎通の問題だよな」
イキシア:「そ、その子、でも、明らかに元締め……みたいな感じじゃないですか。な、なな、仲良くおしゃべりとか、してる場合じゃないと思うのです! カミサマとか、シンカンとか、そもそもイキシアはきらいですけどっ! オルソラとも違って、これはあきらかに『ダメ』です!」
レイン:「(この子を殺せば止まるのか?)」と、一瞬そう考えるが、剣を振り上げられない
ミミ:「……いや、事情聴取もけっこうっスけど……これ、もしかしなくてもマズイやつっスよね」と魔法陣の方を指さします。
ユズハ:魔法陣について知識判定を求めます。
GM:さっき見た通りですね。供物を捧げる祭壇なのはわかります。が、何を目的とするかは用途次第なので流石に魔法陣からはわかりません。
ユズハ:「とりあえず、全員この上から降りよう。ラーリスの儀式に使われた魔法陣など、乗ってて良いことになるはずがない」
イキシア:「………っ」もう助からないであろう数々の遺骸を見ながら、震える体を抱きしめつつ、ユズハさんの言う通り降りようとします。
レイン:全力攻撃を魔法陣に一度叩き込む。建物壊す力なんか、あるわけねえのはわかってるけど。
???:「あー!」
GM:祭壇をレインが攻撃すると、少女に怒られます。
ユズハ:「よせ、さっきこの魔法陣は詠唱者のなにかを吸い込んでいた。刺激するな」
ミミ:「先生の言う通り。さっさと離れた方がいいっス」
レイン:「くっっっそ!」
GM:では君たちは少女を連れてここを離れようとしますか?
ユズハ:するでしょうねー……。
ミミ:警戒はしつつするでしょうね……。
レイン:はい。
GM:君たちは祭壇を降り、帰り路へと進もうとするだろう。しかし、その先、橋の向こうから歩いてくる一つの影が見える。
レイン:「誰だ!!」
???:『こちらのセリフだ。貴様ら贄ではないな? 新入りが紛れ込んだか?』
GM:と、魔神語で話しかけてきます。(コマをMAPに配置)
イキシア:あの……直立したドラゴン的な見た目、やめていただきたいのだけど……ほんと? ほんとに直立したドラゴンです??
ミミ:うーん、嫌な予感しかしない。
レイン:かてっかなぁ……。
ユズハ:『ああ、そうだ。そう言ったら、どうなる?』威圧感でジリ、と下がっておく。
???:『道中の魔神を倒し、よく祭壇まで来れたものだと褒めてやろうか?』
ユズハ:『では、褒めるついでに、見逃してくれると?』
???:『ありえんな。ここは奈落の魔域。我らの領域だ。人族も、蛮族も、まとめて贄に過ぎん』
ユズハ:共通語で「逃してくれる気はなさそうだ」
イキシア:「…………」
ミミ:「ですよねー……。やるしかないっス」
ユズハ:『この少女もか?』
???:『ああもちろんだ。それは回収させてもらおう、また用意するのは面倒だ。なにせ時間がかかるからな』
ユズハ:『……っ、貴様の苗床か』
???:『ははは、所詮貴様らの浅知恵ではその程度よ。もういい、これ以上我々について貴様らが知る必要はない。覚悟は出来たか? 貴様らの神へお祈りは? 仲間同士の最後の言葉くらいは許してやるぞ』
ユズハ:「舐め腐られてる」と通訳する。
ミミ:「はーん。ぶっとばすっス」
イキシア:「舐めててもいいので……帰らせてもらえればイキシアはよかったんですけど」ぷるぷる震えてる。「おうち、みんなで帰るです……」
レイン:前に、出る。「やってやら!! 刺し違えてでもみんなを返してやる」
???:『もう良いかな? では、参ろうか』
GM:そういって、目の前の魔神は動き出します。さぁボス戦だ。
【戦闘開始】
GM:魔物知識判定16/19
ユズハ:(ころころ)抜いた。
GM:ラグナカングです。
レイン:ですよねぇえええ!
イキシア:うん……うん…………ラグナカングちゃん。これは……どうしましょうね、ほんと。Lv5パーティにLv9魔神なんて「全滅しない方法を考える」の世界線ですよ……。
GM:はい、その通りです。最終的には倒してもらいますが、まずはイベントが起きるまで頑張って耐えて!
イキシア:お、イベント制ですか。
GM:殺すつもりで用意したボスではないからね! 事前に言っとかないと、流石にまずいでしょう。
ミミ:(ころころ)先制取りました!!
イキシア:ミミさん!!!!!!(拍手)
GM:PC先行。
レイン:まずは、強敵と見てブリットルマイティを装備しておく。呪われた盾の精神力判定を振るぞ。(ころころ)抵抗したわ。
イキシア:呪いを受けない男、レイン。よかったです。
ユズハ:イベント起きるまで耐える前提……とりあえずフィープロだろうなあ……。抵抗力上げるやつほしい……。(ころころ)出目3で発動。気圧されてる。
イキシア:パラミスを翼に入れようかと思うので、抵抗上等でイキシア動きます。ライトニング。頭と翼の片方をターゲットして、他は巻き込まれお願いします。
GM:(ころころ)翼は巻き込まれていない。
イキシア:(ころころ)まぁさすがに抵抗抜くのは無理。
GM:6,6,7点通る。
イキシア:パラミスAを減ってる翼に投げまして、ダニィいきます。これあたるかー…??
GM:(ころころ)6ゾロ2回含めて全回避。
イキシア:殺意じゃないですかやだー!! イキシア終わりです! 後は頼みます!
レイン:まぁ、前衛は羽をやるしかねえ。頭は狙いようがねえ。猫目、全力で弱った羽に!
レイン:(ころころ)出目8の18!
GM:(ころころ)出目11の20。
レイン:くっそ。
GM:今日のボス貫禄がすごくない???
ミミ:パラミス入ってる翼を挑発。
GM:回避(ころころ)6ゾロ。ううん?????
ミミ:それはね、無理。
GM:こちらのターンです。(ころころ)レインとレインとレインとダニィ。
レイン:おぉ、集まったな。
ミミ:許して……。
GM:頭部の牙攻撃から。(ころころ)20。
レイン:(ころころ)出目は同じだが、避けられない。
GM:まず打撃点20点ダメージ。 猛毒行きます。(ころころ)生命抵抗目標30。
イキシア:ひっ……。
レイン:固定値7なんだが……(ころころ)無理だ。毒はフィープロ効かないのに。
GM:13点の毒のダメージ。胴体(尻尾)がダニィに行きます。
イキシア:回避15で待ち構えてます。
GM:(ころころ)出目10の21で当たる。(ころころ)が、ピンゾロ???
ミミ:やさしい(やさしくない)
イキシア:14なので、3もらいます!
GM:尻尾の毒は(ころころ)出目10の20。さっきから出目が……。
イキシア:生命抵抗は……出目9の17。こっちも悪くないんですよ、出目??
GM:一分間判定にマイナスが付きます。翼もレインに行きます。
レイン:避けられない……! あわせて11点。残りHP、10……。うーん、これは持たんな……。
???:「……いあー」
GM:少女は魔神と戦う君たちを見て、首をかしげている。このターンは……このターンは……。(出目が良すぎてイベントを早めるか悩んでいる)
イキシア:いや……予定通りでいいですよ……?(なんか申し訳ない)なんか悔しいですもん。いや、死ぬかもですが。
GM:まじ???
ミミ:死んだらごめんねGM。
イキシア:死んだらマジでごめんねGM。
ユズハ:とりあえず、死なないように全力で祈る。
GM:ならばこい。2ラウンド目だ。
ユズハ:「レイン、回復と回避に集中しろ!」と叫びつつキュアハート。「まずはしのげ!」(ころころ)15点回復。
レイン:「……くっそ!!」補助でフランベルジュを鞘にしまいディフェンダーを鞘から抜く。で、ヒーリングポーションを飲む。「……せめて翼を落とさないと、逃がすことすらできねえのに……!」36まで回復。
ミミ:減ってる翼を挑発します。(ころころ)出目9。
GM:(ころころ)ぐ……! 同値で回避。ピンゾロ以外9以上しか振ってねぇ。
イキシア:はーい、では動きます。まずはダニィから動きます。(ころころ)15で攻撃。
GM:(ころころ)お、ダニィには甘い。くらった。
ダニィ:トカゲ仲間だからか? 13点攻撃。
GM:8点。
イキシア:では今度こそライトニング。頭と減ってる翼、他は巻き込まれ。
GM:(ころころ)他は避けた。
イキシア:うーん、避けられ。
GM:8点、5点とおる。
イキシア:はー、おわりです!
ラグナカング:「なるほど、それなりにできるようだが……」
GM:攻撃対象は(ころころ)ミミ、ミミ、レイン、ダニィ。牙と尻尾の毒攻撃が両方ミミに行ったか。死ぬなこれ。
ミミ:オイオイオイ……!
GM:まず頭。(ころころ)17。
ミミ:ガゼルフット込みで……!(ころころ)20。
GM:避けたか。次は尻尾。17だ。
ミミ:(ころころ)出目9! 21で回避だ。ブレードスカートも発動!
GM:ひゅー! 1点来た。翼はレインとダニィ。
イキシア:(ころころ)あたりますー。
レイン:(ころころ)げ。回避でピンゾロ振っちまった……。ブリットルマイティの効果で「この攻撃は防護点0として喰らう」……。
ユズハ:あ。
ミミ:お。
GM:(ころころ)…………ダメージ、ダニィの分6ゾロです。
ユズハ:GM!?
イキシア:い、いえ、ダニィなら大丈夫です。10点もらいます。レインに行かなくて良かった……。逆じゃなくてよかった……。
レイン:16点そのままもらい。「げふ!!」
ミミ:「死ぬ! これ当たったら死ぬっス!」
ダニィ:「きゅぅうう」(必死)
レイン:「……く、そ、が!」
GM:3R。ここでイベントです。
???:「いあー……」
GM:君たちとラグナカングの戦闘を不思議そうにみていた少女は、どうすればいいのか困っているようでしたが、突如「ひらめいた」と言わんばかりの顔になると、歌を歌い始めました。
【BGM:旧支配者のキャロル】
GM:君たちには、その歌詞の意味を理解することは出来ない。しかし少女の歌声は不思議な響きをもって朗々と響き渡っている。
ユズハ:「なんだ、これは……?」
???:【ダブルキャスト】を宣言。レイン、ミミ、ダニィにキュアハート3倍がけ。それから、同時にバトルソング。(ころころ)固定値19から10引いて、17点回復。バトルソングの対象は前衛全員。命中とダメージにボーナスが入ります。
イキシア:「なっ…………?」
ミミ:「どういうことっス……?」
ユズハ:ダブルキャストでバトルソング行使!? 一瞬呆然としますねそれは。どれだけ高位の神官なんだ……人族なら大陸屈指の英雄クラスだぞ。
イキシア:神官さんが一番何起こったか理解してしまいそうですね……。嬉しいんですが、同時に固定値に目が行くです
ミミ:けっこうな固定値をお持ちですね……。
ラグナカング:「!? イア! 貴様! 何をしている!!」
GM:ラグナカングが大声を上げる。
レイン:「イア?」
GM:しかし、少女は歌い続ける。
ラグナカング:「ええい……! 貴様ら、早々に片付けてくれる!!」
レイン:「くるぞ……動け!」
GM:というわけで、イアが動き出します。彼女は舞台装置扱いです。PCのターン。
イキシア:「……わけ、わかんないですが! とにかく生き残るためにがんばるです!」と言いつつ、またライトニング。ターゲットは変わらず。巻き込まれお願いします。最後にパラミスを減ってる翼に。
GM:(ころころ)胴体は巻き込まれず。8、6、6点くらった。
イキシア:ではダニィテイルスイープ。
GM:(ころころ)また回避6ゾロでてるし。
イキシア:でも胴体と羽に当たり、かな。(ころころ)バトルソング入って、それぞれ12点ダメージ。
ユズハ:全体にフォース。
GM:(ころころ)全抵抗して、7点ずつ。
レイン:では、弱ってる羽に、もっかいフランベルジュ両手で全力。(ころころ)出目11の、23!!
GM:(ころころ)うは! 6ゾロで回避だ。
レイン:くっそお……!
ミミ:翼に挑発。(ころころ)出目が悪い。
GM:本気すぎんだろラグナカング。回避してこちらのターン。イアが歌いだしたのを見て、余裕ぶっていたラグナカングも本気を出します。猫目、熊、虫を全部位が唱えて、頭部は神聖魔法。キュアハート3倍。
ミミ:キュアハートは賢い。
レイン:これがくるまえに殴りたかった……。
GM:(ころころ)上から15、17、13点の回復だ。胴体はダニィにアタック。(ころころ)19点物理。続いて麻痺毒。
イキシア:(ころころ)抵抗できない……累積毒がつらいなぁ。
GM:翼は両方ともミミに。
ミミ:こいよー。
GM:(ころころ)ピンゾロの……20を避けて。
ミミ:(ころころ)20出ました! 回避。
GM:ミミまじで頑張るな。一番危ないかと思ってた。
ミミ:マジで一発で死ねますからね。
GM:PCのターンの最初に、イアが動きます。(ころころ)今度は「トランスファー・マナポイント」と「バトルソング」でダブルキャスト。イキシアとユズハのMPが10点ずつ回復します。バトルソングは継続成功。
イキシア:「??? ??? あ、あなたなんなんです??」もはや混乱。
レイン:とりあえず動くかぁ。パラミスきれる前に。猫目で全力を弱ってる羽に。
GM:(ころころ)あたった!
レイン:よし、K38で……(ころころ)6ゾロの、(ころころ)11の、4! 44点ダメージ!
GM:うお?
レイン:「おらぁ!」
GM:39点通った……! 羽落ちました。飛行消えます。
レイン:「刺し違えてでも、つぶす!」
ミミ:「さすがっス相棒!」
イキシア:「やったー!!!! すごいですよレイン!!」
レイン:「おう!」
ミミ:では胴体を挑発。練技更新。(ころころ)6ゾロで続く!
GM:6ゾロwwww (ころころ)避けられるわけない。なんというメイクドラマ……。
ユズハ:全部位にフォース。
GM:これは全抵抗……だが弱点が痛い。9,10,8点抜けてくる。
イキシア:もう翼ほっといていいかな……? 頭部と胴体ターゲットでライトニングです。(ころころ)くw ピンゾロになってしまった。胴体に7点。ダニィの攻撃は4点ですね。
GM:こちらのターンか。不利をさとったラグナカング、攻撃に出る。(ころころ)対象は、レイン、レイン、ミミ。
ミミ:挑発してますので胴体はこちらにどうぞ。
GM:そうだった……! では牙のみレインに。
レイン:回避は出来ない。
GM:23点の物理ダメージだ。続いて毒。……16点。落ちたか?
レイン:いや、残り5点。
ミミ:生きててよかった!
GM:これは挑発が結果的に光ってるな……挑発された尻尾がミミを攻撃。
ミミ:14点もらいます。
ラグナカング:毒も……通るな。麻痺毒が入る。翼も21でべちん。
ミミ:(ころころ)避けられない。6点
GM:OK、終わりです。5R、またイアが動きます。前衛3人にキュアハート、バトルソング継続。もうおわかりかと思いますが、イアはキュアとトランスファーを交互に飛ばしつつ、バトソンしてくれます。舞台装置なのでMP切れはありませんが、発動はダイスで決めますね。
ミミ:了解です。では先に胴体を挑発。(ころころ)衝撃属性乗って4点。
レイン:挑発が乗った胴体に全力。(ころころ)14点通す。「生きて帰るんだよ!」
ユズハ:「ああ、そうだな」レインにキュアハート。12点回復だ。
イキシア:ライトニングを頭と胴。翼は巻き込まれでお願いします。(ころころ)通らない……!
GM:翼外れ。ダメージは6と5だな。
イキシア:ダニィ、このターン……どっちだっけ……。
GM:奇数なので尻尾。長くなるとわからなくなるよな。
イキシア:ありがとうございます。19と22で攻撃です!
GM:出目9と12か。ダニィも本気やね??? 8と12くらった。
イキシア:おわり!
GM:こっちのラウンド。まぁここは回復するよな。キュアハート3倍。15点、17点、11点回復して、胴はミミへ。
ミミ:(ころころ)ダメ、避けられない。
GM:23点物理ダメージからの、毒。(ころころ)19点だ……!
イキシア:たっかい!
GM:翼はダニィへ。
ダニィ:ほぼ目がないのー。当たります。
GM:では19……じゃない、21点くらって。
イキシア:熊かー……。10点入りました。
GM:はい、ターン更新。まずはイア。(ころころ)バトソン継続成功、後衛にMP10点ずつ。
ユズハ:MP受け取って、キュアハート前衛3人に。
レイン:「すまん」
ユズハ:「倒れるなよ」
ダニィ:「きゅっきゅ!」(よーしいくぞーの構え) 胴体に攻撃します。(ころころ)14。
GM:18で回避。
ダニィ:「きゅ……」
イキシア:「だいじょぶですダニィ、イキシアがやります!」頭と胴。翼巻き込まれ。
GM:翼外れ、両方6点ずつ。
ミミ:胴体挑発。練技更新。15で殴る。
GM:同値回避。
ミミ:-2なんだよなぁ……バトソン分打ち消されてるのがきつい。
GM:レインが毒くらわないようにまじで壁してるもんな。
レイン:全力! (ころころ)くっそ、あたらねえ。
GM:ではこちらのターン。頭はミミへ。17アタック。
ミミ:(ころころ)同値回避……!
GM:まじかよ。-2入ってんのになあ。胴の攻撃は……(ころころ)ここでピンゾロか!
ミミ:やさしい。8点
GM:だが毒!(ころころ)出目3……目標値13。
ミミ:(ころころ)生命抵抗成功!
レイン:ナイス抵抗!
GM:翼はレインを殴る。
レイン:避けられないな13点。
GM:おわり。イアのこのターンは「キュアハート」「バトルソング」だ。(ころころ)どっちも成功。
ユズハ:よし、これで攻撃に回る余力が出来た! 全体フォース入ります!
GM:こい!
ユズハ:(ころころ)よし、一発抜けた。
GM:胴抜かれたか。
ユズハ:ダメージ……(ころころ)よし、胴だけ回った。弱点の+3乗って、9点22点8点!「いい加減、ミミを離せ」
GM:そこでまわすかー! 追加3点が痛い。
イキシア:ライトニング。対象は相変わらず頭と胴。巻き込まれお願いします。
GM:(ころころ)巻き込まれた。
イキシア:(ころころ)あっ。頭ピンゾロー!!
GM:悲しいね。胴と翼に7、7だ。
イキシア:ダニィ、頭以外にテイルスイープ。11点に17点。トカゲ仲間にアツい一撃。
GM:胴体、あと4……!
ミミ:胴体に攻撃。命中判定17……いや、毒で-2だから15……。
GM:16で回ひ……いや、待て。その-2、のるか? バトソンで命中+2あるよね?
ミミ:あっ。
GM:当たってるー!
ミミ:ダメージは、11点!
GM:追加ダメージ+3が乗って、6点。落ちた……!
ユズハ:落ちたー!! これで麻痺毒攻撃がこなくなる!
レイン:「ナイス相棒!」
イキシア:やったー!!!!「最高ですよミミ!! ……レイン、お願いします!」
レイン:猫目更新 これでMP0。全力で頭部。
GM:(ころころ)あー避けられない! 16抜けた! あと1、2ラウンドってところか……? (ころころ)くらえミミー! 頭が19と言って殴る!
ミミ:回避は(ころころ)20! おらぁ!
GM:なんで-2入っててかわせるんだ? 4Lv上の魔物やぞ。翼がダニィをペチン。
ダニィ:ダニィは回避あきらめモード。5もらいます。
GM:イア、バトルソング継続と後衛にMPトランスファー。
ユズハ:両方にフォース。(ころころ)1ゾロか。頭だけに半減+3で10点。
イキシア:パラミス入れに行きましょう。ライトニングを頭と翼。巻き込む部位はもうありません。(ころころ)両部位に7点です。パラミスAいれます。これで緑Aがあと1枚……! (ころころ)でもダニィは外した。
レイン:全力で行くぜ。「生きて、帰んだよ……!」
GM:ダイスの前のRPはフラグですぞ……! (ころころ)だが当たった!
レイン:(ころころ)ダメージの出目3。だけど、変転してクリティカル!
GM:知ってた……!
レイン:一回転して、ダメージ、31!!
GM:31か……。防護点10で残りHP21、つまり、ピッタリだ!
ユズハ:ジャスト!!
ミミ:おおー!!!
レイン:「そこをどけえ!!」
ラグナカング:「ば、馬鹿なぁ!?」
GM:レインの気迫の一刀に、ラグナカングはなすすべなく切り裂かれる。そして、その場に倒れ伏すでしょう。おめでとう、君たちの勝利です。戦闘終了を察し、イアの歌も止まります。
ミミ:生きててよかった!!
≪戦い終えて≫
レイン:「はぁ、はぁ……ダニィ、ミミ! 毒大丈夫か!」
ダニィ:「きゅー!!」ミミとレインに頬ずり。
ミミ:「……い、生きてるっス……」青白い顔でガッツポーズ。
ユズハ:前衛に駆け寄って毒抜きをかけます。「生きてる、な、良かった……本当に良かった……」
イキシア:「い、生きてる……生きてるです……ほんとに? 夢じゃないです??」ユズハさんのほっぺをつねる。じぶんのほっぺはつねらない。痛いから。
ユズハ:「痛い痛い痛い! 今神聖魔法唱えてるからよそでやって!!」
イキシア:「叱られて胸が痛い!! これは夢じゃないです!! 夢の中のユズハさんはもっとイキシアに都合がよいですからね……」
ユズハ:「ちょっと待て、それはそれで後で詳しく聞かせなさい」
イキシア:(目をそらす)
レイン:「イア! お前神官だろ! 毒抜きかけられるか?」
イア「いあー?」 きょとんとしています。
レイン:「……く……あははははは」イアの態度に思わず笑って「全員、生き延びたぁぁあ」
ミミ:「あーいや、こんなの私にかかれば余裕だったっスよ……へへ……」
レイン:「……相棒……いや、ミミ。お前強がりもほどほどにしとけって。お前いなかったら死んでたけどな、俺」
ミミ:「あー……。いや、今回はマジで死ぬかと思ったっス」と、レインに寄りかかります。
レイン:「ほんとに、俺も死ぬの覚悟したし、お前が死なないか怖かったよ」頭ポンポンしよう、ユズハまねて。たぶん乱暴だけど。
ミミ:「へへ、下手くそっス」と、嬉しそうに。
レイン:「うっせ」
GM:君たちはしばし勝利の喜びにひたった後、勝者の権利として剥ぎ取りを行ったことでしょう。イアはその間ラグナカングの死体に寄り添い、ほほえみながら静かに祈りを捧げていました。
イキシア:「……しかし。このこ、いったいなんなんですか。味方? 敵? ……狂信者なのに。あんた、こっちについちゃってよかったんですか?」イアのほっぺをむにむにします。
イア:「いあー?」
GM:なされるがままです。
ユズハ:「唱えていたのは、ラーリスへの祝詞だったな」
ミミ:「でも、この娘のお陰で助かったのは事実っスからねぇ」
レイン:「とりあえず、みんなのところに連れて行こうぜ。命の恩人だ、守らないと、な」
GM:では君たちが来た道を戻ろうとすると、イアが君たちの服の裾をつかんでひっぱります。
イア:「いあー。いあー」
GM:祭壇のほうを指差しています。
イキシア:「…………。あ。そういえば……儀式と、ラグナカングは……別口でしたですね……」
レイン:「…そうだった……あれ、祭壇からでたわけじゃなかったな」
ミミ:「……おやぁー」
レイン:「……見てくる、か」フランベルジュ構える。
ユズハ:「改めて確認しよう」
GM:祭壇には、相変わらず自刃した死体と、串刺しにされた冒険者と蛮族、魔法陣があります。イアは死体を気にもかけず、奥のほうへと歩いていきます。
イキシア:「(目をそらす)」
レイン:「……相棒、この魔法陣、うつせるか」
ミミ:「え?……まぁ、良いっスけど」
GM:書き写すなら地図作製で。
ユズハ:なら、ミミと私でやろう。
GM:うむ、達成値14で書き写された。イアは、どこぞやかから袋を持ってきて、祭壇の奥に備えられていた箱をかぽっと開けました。せっせと中身を詰め込んでいます。覗き込むと、魔晶石のようです。
イキシア:魔晶石。……MPだから!? MP吸ってたから!!?
ミミ:他人を魔晶石にする魔法?
GM:あ、いやいや。箱の中の魔晶石は少なく、箱の中に砕けた魔晶石の残骸と思しきものがちらばっています。どうやら、儀式の残りの魔晶石のようです。
ユズハ:あ、これ使ってたのか……。
イキシア:どっちかというとこれも供物か……流石に他人MP石はきついため、よかった。
GM:イアは無言で魔晶石の残りが入った袋を君たちに渡してくる。「持て」と言いたいらしい。
イキシア:「ど、どうしたです。くれるですか……?」
ミミ:じゃあ、受け取る。
GM:中身はダイスです。2d6点の魔晶石が3種類、1d6コずつ入ってます。
ユズハ:ミミが受け取ったならミミが降ったらいいと思うです。
イキシア:GOGO!
レイン:いけいけ報酬女王。
ミミ:うう、そんなつもりは……わかりましたよ。(ころころ)10点が5個。
レイン:つええ!(大笑)
ユズハ:すごい(大笑)
イキシア:すごいですよミミ(大笑)
GM:初手で10点5コ抜いていくかー?? どんな余り方したんだよ……。
レイン:あと2回!
ミミ:(ころころ)5点が6個と4点が5個。
ユズハ:すばらしい。数は力。
イキシア:いや、5点と4点も使いやすいので最高なんですよ。すばらしい。
GM:50,30,20って……100点分持っていかれたんですが……?
ミミ:「……めっちゃ沢山入ってるっスー!?」
イキシア:(覗いて目を回す)「あわわわわ。宝の山です」
ミミ:「え、偉い! なんだかわからんが兎に角偉いっス!」と、イアの頭を撫でまわします
イア:「いあー……?」
レイン:「……残りでそれってことは、どんだけ使う気だったんだ。っていうか、なにを呼ぶ気だったんだ魔神……」
ユズハ:「さてなあ。だが、儀式自体は成功してしまったのかもしれないし、とにかく、何か来る前に離れた方がいいだろう」
GM:君たちが出ようとするなら素直に着いてくる。「もうここには用はない」と言わんばかりの顔だ。
イキシア:「……。態度的に、もう、ほんとにここにはなさそうですし」
レイン:「拠点に使えそうな上に、相手にとっても重要ポイントっぽそうな場所も見つけた。それで良しにしようぜ」
イキシア:「そうですね。まずは勝利を喜びましょう。ただその……一応この人たち……一応、おろしてあげましょうです」串刺しになっている遺体を指す。
レイン:「そうだな…」
ミミ:「っス。……まぁ、みんな埋めてあげようっス」
GM:蛮族もおりますが?
イキシア:蛮族は憎いですが、死体まで晒しておくのは悪趣味ですからね。拠点にするなら、ほかのメンバーここに呼ぶためにも、おろしてあげましょう。
ミミ:わざわざアンデッドにしておく理由もない。弔いましょう。
ユズハ:「わかった。降ろしてくれたら端から祈っていく」
GM:では君たちは死体をおろし、祈っていく。イアは不思議そうにしていたが、そのうちユズハを真似てか、祈りだすだろう。
ユズハ:中身がラーリスかと思うと、複雑な顔にはなります。
GM:祈りが済み、君たちはこの場を後にする。イアはいまいち意思疎通に難があるが、それでもなんとなく君たちの言う通りに着いてくる。無事に洞窟の入り口に来ることができた。
ミミ:(なんとなく故郷の子ども達を思い出すので、手を引いてあげよう)
レイン:「お、お姉ちゃんだな、相棒」
GM:だが、外に出ようとする君達を尻目に、イアはくるりと振り向いて、入り口横の部屋に向かった。置かれていたローブと保存食、水などを持ってくる。「砂漠を歩く時はそこにあるものを使う」ということがわかっているようだった。
イキシア:そのお肉って……。
GM:はい。持ってきますね。
ユズハ:反射的に取り上げる。
イア:「!! いあー!」
GM:「ご飯を取るな」と言いたげな態度だ。
ミミ:「あー! いじめはいけないんスよー!」
ユズハ:では、「あっ……」って顔をしたあと「それは古くなってるかもしれないから、こっちを食べなさい」と自分の分をわける。
GM:別の食料が渡されると「そっちを食べれば良いのか」と静かになるだろう。
レイン:「ユズハ?」
ユズハ:「……すまない」レインには察してほしい目をむける。
ミミ:「……言葉が話せない以外は割と普通っスよね」
イキシア:「ごはんたべたがるし、普通に歩くし、ついてくるし。なんというか、人間とかのちっちゃい子供みたいです」
GM:今度こそ君たちは歩き出す。イアは最初、「あれ? そっち?」みたいな顔をしたが。黙って着いてきた。君たちはまた砂漠の中を抜けていくだろう。
GM:砂漠を歩くこと2日。君たちは海岸線を辿り、船になんとか戻ってこれた。
キバオウ:「おお、お前ら無事やったか! ごくろうさん! ……その子は?」
イア:「いあー……」
ミミ:「……なんといったらいいかっス」
レイン:「保護した」
イキシア:「……。砂漠の中に、魔神の拠点を見つけまして……そこにいた子、というか……」
キバオウ:「魔神の拠点? どういうこっちゃ?」
GM:君たちは、洞窟での出来事を話すだろう。
イキシア:「…………」聞きながら、思い出して涙目。
キバオウ:「……そら確かに、どないいうてええか悩むな。しかし、祭壇にラグナカングか。お前らほんまに、よう生きて帰ったわ……船の修理ももうちょっとで終わる。キリトらが戻ったら出発しよや。その子は……連れて帰るしかあらへんやろなぁ」
レイン:「ははは、まぁ、イアには、助けられた」
キバオウ:「それよな。ラーリスの神官なんぞ、ほんまやったら倒してなんぼなんやが……」
GM:キバオウのイアを見る目は複雑です。
キバオウ:「……まぁ、帰ってからにしよや」
GM:君たちは船にのりこんで休むことになるだろう。ほどなくして、キリト達も帰ってくる。
キリト:「よう。そっちは大変だったんだって? こっちは空振りだったよ」
エレン:「ひたすら砂漠が続いてただけだったな……」
アルミン:「つ、疲れた……」
イキシア:「ふっ。この前と立場が逆ですね。……みんなが、こっちにこなくてよかったです」
アスナ:「ほんとね。……話はきいたわ。その子が、その?」
イア:「…………」
レイン:「ああ、俺たちの恩人でミミの妹だ」(をい)
ミカサ:「なんと?」
イキシア:「!? ミミ、そうだったのですか……!? まさか生き別れとか!?」
ユズハ:「ルーンフォークだろう、ミミは……」
GM:ヒューマンとルーンフォークでどうやって生き別れるんだ……。そんな冗談を言い合っていると船の修理が終わったらしい。
キバオウ:「よっしゃ、お前ら、出るで」
GM:船は応急処置を終え、また海へと向かう。以降の旅は順調だった。北の廃墟に立ち寄り、物資を補給し、無事に村へと向かっていく。
≪帰還≫
キリト:「やれやれ、物資輸送だけのはずが、偉い目にあったな」
エレン:「ほんと、流石に疲れた……」
アスナ:「今日は私もゆっくり寝たいわ……」
キバオウ:「おーし、お前ら降りるぞー! レイン、お前らはその子連れてアンプレゼントさんとこ行って来いや」
レイン:「了解」
アンプレゼント:「皆さん、お疲れ様です。あら? その子は? オルソラさんはどちらに?」
イキシア:「ふかーいわけがあるです」(アンプレゼントさんも好きではないため、むすっとしてる。今回の件で神官嫌いが加速しました)
アンプレゼント:「……? まあ、スカボローから連れてこられたのでしたら、歓迎しますよ?」
レイン:「オルソラは向こうに残ったよ」
アンプレゼント:「そうですか。ご無事ならなによりです」
レイン:「この子は魔神の領域からつれて戻った」
アンプレゼント:「……? 魔神の領域? まさか砂漠ですか?」
レイン:「ああ……先に言っとくけど、この子は命の恩人だから扱いは丁重に頼むぞ。実は……」
GM:君たちは事のいきさつを話すだろう。
アンプレゼント:「そうですか。そんなことが。それでは無下にもできませんね……。かといって、村でラーリスの教えを広めるような事があっては困ります。しばらくは、私がついて一緒に行動したほうが良いでしょうか?」
ミミ:割って入ります。「そういうことなら、私が面倒みるっスよ?」
イキシア:「ミミ!」
ユズハ:「な……大丈夫なのか」
ミミ:「子どもの扱いは慣れてるっスから。お任せっス」と胸をポンとたたく
アンプレゼント:「まぁ、ミミさんが? ではお任せしてもよいでしょうか?」
GM:「たしかにルーンフォークなら適任」だと思ったらしい。神の声は聞けないからね。
イキシア:確かに、影響の受けようがない……。
ミミ:やはりルンフォが最強種族だったか……。
イキシア:「ミミ、ちょっと嬉しそうですね。ふふふー! 妹分ができてはしゃいでるんですね! ミミもまだまだ子供ですね!!」←生徒ができてはしゃいでたロリ先生
ミミ:「……そっスね!!!!!!」(全てを察している)
レイン:「俺も手伝うから、頼むぞ」
アンプレゼント:「ふふ……見たところ、確かに確固とした意思があるようにはみえません。いずれ真っ当な神の教えに戻ってくれることを期待しましょう」
ユズハ:「教育……して直るだろうか……うん……」(ゴッドフィストとか突然飛ばしてこないかひやひやしている)
イア:「いあー……」
GM:交わされている会話を、本人はよくわかってないようだ。ちなみに、あれ以降神聖魔法は一切使っていない。
ミミ:「これからよろしくっス、イア。私のことはミミでいいっスよ」
イア:「いあー?」
GM:首を傾げている。ミミの事を嫌ってはいないだろう。言うことは聞くようだ。
ミミ:ミミを嫌ってないというか、なんというか……人の区別、ついていますか?
GM:さあて? イアは首を傾げるばかりだ。イアの話が終われば、アンプレゼントさんはキリト達の無事を聞いたりしてきます。
レイン:無事と答えてから……こっちも質問タイム。「ところでアンプレゼント。いくつか聞きたいんだけど」
アンプレゼント:「あら、なんでしょう?」
レイン:「10年前の反抗作戦のことを詳しいひと、知らないか?」
アンプレゼント:「10年前の……? ……ああ、スカボローで人族が反乱を起こしたとか。惜しいですね。その頃に協力できればよかったのですが、あいにくと、私は詳しいことは存じません。詳しい人も心当たりは……」
レイン:「そうか……もし、そういうのに詳しいひとがいたら教えてくれ。失敗した理由も知りたいし、何より聞きたいことがあるんだ」
アンプレゼント:「そうですか……事情は存じ上げませんが、わかりました。見つかったらご連絡します」
ユズハ:話している間に観察したい。アンプレさんの種族ってなんでしょう。疑ってかかってじっくり見ます。
GM:人間ぽいですね。それ以外わかりません。
レイン:「それから、二つ目。『ヒュペリスカ』って魔剣知らないか。探してるんだ」
アンプレゼント:「うーん。度々申し訳ないのですが、私もこの村から余り離れられないのでわかりかねます。外の事ならキバオウさんのほうが詳しいんじゃないでしょうか」
GM:ちょっと困った感じの顔です。
レイン:「そうか……。最後にもう一つなんだけど。アンプレゼント、あんた、スカボロー出身か?」
アンプレゼント:「ええそうですよ。私はスカボロー出身です。それがなにか?」
レイン:「半端者って呼ばれてたりしたか?」少し気まずそうに聞こう。
アンプレゼント:「半端者……?」
レイン:「いや、実はミリッツアー神殿で、そういう日記を見つけちまって」
GM:アンプレゼントはその言葉を聞くと、視線を彷徨わせて少し、ぼーっとします。目の焦点がずれてる感じ。
レイン:「お、おい!」
アンプレゼント:「いえ……よく……わかりませんね……はて? ……何か、何か……?」
GM:ぼーっとしたまま、思考の海に沈むようにします。
イキシア:「……ちょっと」目の前で手を振る。
GM:はっと意識が戻ってきたようです。
アンプレゼント:「ああ、いえ。何も思い出せませんでした。すいません」
レイン:「半端者と臆病者の話だった。なんとなく、あんたと関わりがある気がしたんだけど、勘違いならすまん」
アンプレゼント:「うーん? ちょっとわかりかねます。まぁ、何か思い出したらお伝えしますよ」
GM:先程までのおかしな雰囲気は消え失せたようだ。
アンプレゼント:「それより、皆さんお疲れでしょう。今日はゆっくりされてはいかがです?」
GM:もう完全に普通の雰囲気ですね。
レイン:「そうか。なんか質問攻めにしてすまん」
アンプレゼント:「いえ、頼りないリーダーですいません」
レイン:頭下げて、退室します。
GM:では君たちはそれを最後に、屋敷を後にするだろう。今日は君たちも流石に疲れている。各自解散して寝るシーンだ。
レイン:「……手がかり、なしかぁ……」
ユズハ:「仕方ない。またゆっくり探していこう」
レイン:「だな……焦っても仕方ないか」
ミミ:「ほーらイアー、我々の寝床はこっちっスよー」と手を引いていく。
ユズハ:流石に自分の部屋に帰るだろう。
レイン:同じく寝まーす。「オルソラ、お前バカやってねえよな」と状況が落ち着いたから少しだけまた気にして寝ます。
GM:各自、今日はゆっくり眠るだろう。久しぶりの、心から安心できる自室の中で、ぐっすりと。
皆が寝静まった真夜中のこと。
ミミの横で眠るイアは、ぱちりと目を覚まし、そっと部屋を出ていった。
イアは外に出て月を見上げる。
そこには、青白い満月が浮かんでいた。
月を見上げながら謳うように祝ぐ。
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」
魔域に、遠くないうちに「月蝕」が訪れようとしていた。
GM:本日終了です。
一同:お疲れ様でしたー。
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