第233話ハルVS勇者
全員が再び頭を垂れハルはナギとマギの手を握る
「あの魔力の場所に・・・転移!」
シュン
☆・☆・☆・
勇者達によって多くの仲間を攫われたヘルメルト国第一王女リアベールは勇者木場に抗議する
「ヘルメルトの女性をどこへ転移させたの!これは国際問題です!あなたの国に抗議します。」
「はん!うるせえ!残ってるお前たちもすぐ気絶させて運んでやるよ。この場に誰もいなくなれば誰も文句言うやついねえだろギャハハハ」
「屑め!」
「さぁそろそろ俺も戻らないとなぁ楽しみだぜエルフの奴隷アハハじゃさっさと気絶しろ!サンダースピア!」
ドカーン
木場樹は威力を高めた雷撃の影響で周りが白くなり収まるのを待つ
「フフフ残りの美人エルフ6人特に二人はとびっきり美しいからマジ楽しみだぜ。」
ん?ガキ?なんていたか?
「やっと会えましたの。異世界の勇者さん。」
「な!何言ってやがる!」
ハルは男を睨みつけ言葉を続ける
「何言ってる?その特徴ある黒目黒髪!それに日本語で話して答えて来たのね。木場樹さん。」
木場は全て暴露されハル目掛け上級魔法唱える
「てめぇーー死ねやぁーー!エックス『パチン!』ロ・・・?」
ハルは指を鳴らし詠唱を無効化する
「な!ガキ何しやがった!サンンダー『パチン!』・・・・」
「無駄だよ!魔法は解除したから・・・ナギマギやって!遠慮はいらない!この人は何もかも汚れきってる救えない。」
木場はわめき散らす
「やかましい俺たちは勝手に召喚されたんだ。その代償だよ。この世界の人間がどうなろうが知ったことじゃないよ。俺たちには与えられた力があるんだよ。何が悪い!弱い者は黙って従ってればいいんだよ。」
「うん。確かに勝手に召喚されてその気持ちわからなくもない。けどお兄さんたち元の世界でも殺人犯してるよね。指名手配されてるでしょ。ほんとはこっちに召喚されて喜んでたんじゃない?ここなら捕まる心配ないし。魔法とかの凄い力与えられて無双だぁって感じだったでしょ。」
木場はぼやきながらもハルに向かって更に魔法を無詠唱で放とうとする。
「うるせぇ!ガキが!『オレハテンサイナンダヨムエイショウデモマホウガハナテルンダヨバカガ』死ねや!」
『パチン!』
一瞬大きな火球が現れるがハルのパチン!によって消滅する。
「無駄!お兄さんはこっちの世界でも重罪犯罪者もちろん召喚した国もちゃんと罰受けてもらうけどその前にお兄さんね。ナギ、マギ!」
シュン
シュン
ザシュザシュ
ボト
ザシュザシュ
ボト
ぎゃぁーーー!
腕がぁーー
「この世界はゲームの世界じゃないから犯した罪は償わないとね。どれだけ多くの人をお兄さんたちは殺めたの!バーカ!」
ザクッ!
ザクッ!
勇者一人処分完了。元の世界でも殺人犯して逃げまくって召喚されてこっちでも腹いせゲーム感覚か反省もしてないし気分が悪い異世界人。後の二人はもっと汚れてるから元の世界でも何人も殺人犯してる屑か・・・早く見つけて処分しないと・・・
王女二人がナギたちに処分された勇者を睨みつけた後ハルにお礼を言ってくる
「この度は危ないところ助けて頂きありがとうございます。私ヘルメルト国第一王女リアベールと言います。」
「冒険者様この度はお救い下さりありがとうございます。第二王女タリアーナと申します。」
「ハルです。」
「ナギです」
「マギです」
ハルは安全が確認されるまでこの村は一時放棄して王都に行くように指示をする。
「ハルたちは王都から来ました王都にはハルの強い仲間がいます。そこならあいつらが来ても大丈夫なの。心配しなくてもすぐに戻れるようにハルがあいつら追いかけて攫われた仲間助け出すから安心するの。」
王女二人と村人が止めるもハルたちは心配ないからお王都に戻るように説得する
王女も数十人の村人もハルの説得におれ村のエルフの戦士に守られながら王都に向かって出発した。
ハルは先に転移で王都に戻りこのことを伝えすぐに迎えに数十人の護衛が出発した。
ハルは引き続きハルが戻るまでこの王都を守るように黒薔薇と黒豹部隊にお願いをしハルは他の勇者たちの痕跡を調べる
ハルは痕跡を調べながら呟く
「うーん残りの二人・・・帝国?のあっちこっちに痕跡あるけどちょっと古い・・・あ!攫った人見つけた・・・なんか大きな教会のあるところに攫った人達いるみたい・・・
勇者は見つからない・・・」
ナタリアは大きな教会と聞いて考え込む
「大きな教会・・・まさかバルサス教皇国総本部バルバドル教会・・・あそこに行けば異教徒は改宗させられ熱烈な信者になってしまうと言われてる。教会内では夜の説法が終わった後男女が入り乱れて朝までまぐわるとも言われてるところ・・・」
ハルはナタリアの言葉を聞いて魔力を乱す
『何それ・・・なんの女神様を崇拝してるのまさかハーメスト様なら教会の教皇は処罰してやる!』
ハルの乱れを感じナタリアがハルをなだめる
「ハル様落ち着いてください。全てハル様にお任せしますのであまり心みださないようにお願いします。私たちはハル様をお待ちしていますので・・・」
ハルはその教会の事を尋ねる
「ナタリア陛下その本部の教会ってどこにあるの一番近い連合国の町ってどこか教えてくださいなの。」
ナタリアは少し考え答える
「四か国連合国ならデルタポール国のペントランが一番近いと思うのじゃ。ペントランの西の森を抜け大河を渡ればバルサス教皇国じゃ。国境警備もいないから簡単に入国できるはずじゃ。」
おお!行きたかったペントランだ・・・でもかなり遠いし記憶に残る魔力持ってる人・・・
「ああ!いるぅーーエメラルド王妃だぁハルの眷属だからすぐに転移できる。ナタリア殿下ハル必ず攫われた人連れて来るから待っててなの。」
ナタリアは頭を下げる
「ハル様よろしくお願いします。」
「うん。ナギ。マギ行くよ。」
ハルは二人と手を繋ぎ目をつむり呟く
「転移!エメラルド。」
シュン
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