第228話ハル子供たちを育てる

ハルはまず孤児の子供達の保護するこれが密かにハルの優先する事になっていた。


ハルはナギ達に声をかけ走り出す


「じゃ薬草採取に出発ー!」


ハルたちが薬草採取から戻るとハルは孤児院の子供たちに本を渡し採取した薬草をテーブルの上に並べる


ハルが全ての薬草を並び終えると集まった子供たちに説明を始める


子供たちは真剣にメモを取りハルの説明に聞き入る。


「この二つの薬草はヒルシル草とヒルラナ草なの。どっちも回復ポーション作るのに必要な薬草です。他にも解毒草や病気に効果のある薬草等たくさんあるの。みんなにはハルたちが森でいろんな種類の薬草を採取してくるので覚えてほしいの。」


ハルは森で数多くの薬草の採取してきてその採取方法種類効果等いろいろ教える。孤児院の子供たちもハルの期待に応えるため必死に覚えている。

その姿は真剣そのもので全員がメモを取り皆覚えようと必死に取り組んでいた。


「みんないいですか、ここに6種類の薬草とそれぞれ高品質と低品質の薬草をそろえています。薬草図鑑を見ながら実際に薬草を手に取りそれぞれ観察して覚えるの。そしたら鑑定のスキルを身に着けることができるはずなの。

でも鑑定スキルを取得できなくてもあきらめたらだめ!まだポーション作るのに必要な薬錬成師や薬湯や丸薬作るのに必要な薬師のスキルもあるの。

スキル取得できなくてもポーションや薬湯に必要な魔力純水を作る作業もあるの。みんなが協力してしっかり覚えてほしいの。」


「「「ハルお姉ちゃん今言ったこと頑張って覚える。」」」


「うん。ハルみんなが覚えてくれたら凄くうれしい。」


ハルの言葉に孤児院の子供たちは喜び歓声をあげる。


「やったぁーハルお姉ちゃんの役にたてるー!」

「やったのぉがんばるのぉ」

「わーいおねえちゃん頑張るー」


ハルとナギたちは朝森に行き薬草採取し午後からは子供たちに薬草講義しハルはそのあと薬草を使って回復ポーション等様々なポーションと丸薬を作っていた。


ハルは毎日根気よくポーションや丸薬、薬湯作る時、子供たちにポーション作り丸薬、薬湯の作り方を教えた。


子供たちも必死で積極的に質問し一人も講義に欠けることはなかった。


うん。子供たち凄くやる気なのにびっくりだけど、このやり方なら他の町の孤児院の子供たちにも教えることができるし子供たちの貴重な収入源も確保できるの。


後はこの事を信頼できる人たちに覚えてほしいんだけど・・・

何人か様子見に来てくれてた人いたけどだうかな


その人にこのことお願いして上手く行ったら、この世界の治癒に関する人が増え回復手段の問題が少し改善されるの。


ハルの活動は王都のギルド職員が把握し職員たちが見守りその様子がギルド内とベルメラ王妃に報告される。


「ベルメラ様現在ハル様は孤児院の子供たちに薬草の知識、薬湯などの回復薬の作り方を教えています。子供たちが羨ましいです。」


ベルメラは子供に高度な知識を教えていることに驚くも引き続き見守るように指示をする


「確かに羨ましいですね。さすがハルさまと言いたいですが、こどもに高度な回復手段を教えることができるのでしょうか・・・あなた達はこのまま見守りお願いします。」



結果ポーション作る薬錬成師のスキルを取得した子供6名丸薬、薬湯の薬師のスキルを取得した者10名鑑定のスキルを取得した者15名ポーションや薬湯作りに必要な魔力純水を作れる調合師15名とほとんどの子供たちが何らかのスキルを習得させたのだった。


ハルが活動をはじめ1か月で結果が出て十分満足のいく結果が現れた。


ハルは孤児院の子供30人を連れて冒険者ギルドを訪れた。

ハルが来ることを事前に察知していたギルド職員はギルマスナタリーを筆頭に全員がギルドで待機し他の冒険者がちゃちゃ入れないように女性冒険者以外をホールからたたき出し内部を職員と女性冒険者で固めた


ハルは子供たちを連れ冒険者ギルドを訪れる。


「ここが王都冒険者ギルドです。みんなはハルの厳しい指導で3つのスキルを習得しました。みんなは王国で一番必要とされてる薬錬成師と薬師・調合師のスキルを習得しました。ここで登録すればギルドからも依頼と報酬が得られますから登録だけは済ませましょう」


「「「はい!」」」


ハルは受付に近づくと職員数人がカウンターから出てきて対応する


「ハルちゃん今日はどうされましたか?大勢の子供たちをお連れですが・・・」


ハルは職員に事情を説明する


「ベルメゾンさん今日はハルがお世話になっている孤児院の子供たちの冒険者登録に来ました。この町薬師組合ないので子供たちは薬師関連のスキル持っているので登録しておこうかと思って・・・」


ベルメゾンは頷き他の職員を集める。


「わかりました。ハルちゃんこの子たちの登録ですね。お任せください。」


ペコリ


「ミラノ!タニア!すぐに空いてる職員の応援をお願いします。皆さんはあちらの1番~5番の窓口の方に集まってください。すぐに手続きをします。」


ハルは職員たちの丁寧な対応に驚く


何この対応凄いよ。こんなに大勢連れて来たのに嫌な顔されないどころかみんなすごく楽しそう・・・なんで?


待つこと10分集まった職員は1~5番の窓口を使い10人以上の職員が子供たちを整列させて受付をし登録していく


「みなさーん緊張しなくていいからね。登録受付済んだらこの魔力水晶にてを触れてください。皆さんの魔力とスキルの確認しますからね。」


職員たちによって孤児院の子供30人すべての登録は終わり王都冒険者ギルドに大勢の回復系冒険者が誕生したのだった。


登録が終わりギルマスのナタリーが子供たちの前に立ち挨拶をする


「王都冒険者ギルド長のナタリーです。皆さん冒険者登録おめでとうございます。これからの皆さんの活躍期待しています。王都冒険者ギルドは回復系冒険者の登録を待ち望んでいました。これから皆さんにたくさんの依頼をしますのでよろしくお願いします。」


「「「「はい!よろしくお願いします。」」」」


子供たちの登録も終わりハルたちは孤児院に帰っていった。

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