第221話ハルと白狼族ナギとマギ

第二王女一行は無事王都に到着し出迎えた第一王妃義母のベルメラがウェルシアを抱きしめる。


「よかったわ無事戻ってくれて、貴方が盗賊に襲われたと聞いて心配していたんですよ。」



「ご心配をおかけしましたお義母様」


「状況は聞いていますから、まずはお風呂で綺麗にして私の部屋に来てお話を聞かせて頂戴」


「わかりました。」


騎士達もそれぞれ任を解かれ報告に向かう。


風呂に入り着替えて母の元に向かうウエルシア


部屋に入ると仲のいい親友のカエラシールが待っていて、カエラの無事だった姿を見て私は涙が溢れていた。


『あの時馬が暴走していなくなったから、盗賊に襲われ死んだと思ってたから…』


カエラシールも涙を流し二人は抱き合う


「ウエルシア殿下よかった生きていてくれて…」


「カエラよくぞ無事で…ぅう…」


抱きしめ喜び合う二人を微笑みながら見つめるベルメラ


二人が落ち着くのを待ってベルメラが襲撃の状況を尋ねる


ウエルシア、カエラシール落ち着いたかしら、今女性の諜報部のリビアを呼んでいるから二人とも覚えてる範囲で伝えてほしいの。


少ししてリビアが入って来て挨拶をした後、二人に聴取を始める


二人はリビアに襲撃された時の状況を詳しく話す。


リビアも書留ながら何度も質問をする。


二人も質問される度思い出しながら答える。


聴取を終えリビアがベルメラ王妃に伝える


「ベルメラ様ウエルシア王女とカエラシール殿を助けた方はほぼ同一人物で間違いなさそうです。襲撃者の方は残念まだ特定できませんが…」


ベルメラは報告が終わり部屋を出ていくリビアにねぎらいの言葉をかけた後指示をする


「リビアご苦労様、襲撃した者については暗部の者にも情報を共有しなさい。必ず特定してください。」


リビアは一礼して部屋を出る


ベルメラは二人に話す


「どうやら二人は同じ方ハル様に助けられたようですね。

話からするとかなり高位の種族だと思います。丁寧に扱わないといけない方だと思います。

カエラシールはこの事を護衛騎士に伝えなさい。」


「はい!必ず皆に伝えます。では、殿下姫様これで失礼します。」


カエラシールは部屋を出る


ベルメラはウエルシアの気性がわかってるので城で大人しくするのではなく、アドバイスをする。


「ウエルシア貴方の事だから、どうしてもその方と会って、確かめたいと思ってるのでしょ?

止めても無駄だから構わないけど必ず護衛を連れて行くのよ。カエラシールなら喜んで行くでしょ。」


ウエルシアは嬉しそうに答える


「はい!お義母様必ず見つけてここに連れて来ます。」


「フフフでも絶対無理に連れて来てはダメよ。丁寧によ。」



「はい!わかりました。」


☆☆☆☆☆☆☆☆


その頃ハルは森の奥でナギとマギのステータスを強化するために、素材採取も兼ねてレベル上げをしていた。


「これで終わりなの。」

「臭いコブは嫌いなの。」


やぁー

やぁー


「「ハルお姉ちゃん終わたのぉ」」


ハルは二人に身体強化を教えて、身体の部分強化、二人の相性のいい属性魔法を教えて、ひたすらスキルのレベルを上げていた。


うん。二人共もう上位種は問題ないね。

たぶんBランクの魔物も単独で倒せるくらいになってるかな。


もう街中でバカな男に絡まれても撃退できるね。


「二人ともおいでぇー!そのブラックウルフ倒したらこっち来てね。」


「「はいなのです。」」


それからもハル達はこの場所に留まり続け、二人のスキルレベルがハルの満足のいくレベル8を超えた時点でハルは一度王都の町に戻ることにした。


ハルは順調に二人のレベルが上がるので戻ることを忘れていたのだ。


よし♪素材もたまったし、町に戻ってこれを売ってお風呂のある宿に泊まってのんびりするのね。


「二人ともよく聞いて、一応ここでのレベル上げは終了ね。二人ともお疲れさまでした。目標のスキルレベル8上級魔法まで使えるようになったので王都の町に戻って素材売って旅の資金を作ります。」


二人は不安そうにハルに尋ねる


「ハルお姉ちゃんナギ達戻っても大丈夫なの?」

「ハルお姉ちゃんマギなんか怖いの」


不安に思う二人にハルはアドバイスをする


「何か言って来たらすぐに身体強化で身体を硬化させれば大丈夫二人とも身体強化のスキルはEXだからSランクの人族でも傷つけれないよ。


人族の魔法のスキルレベルはどんなに凄くても最大が5なの。それ以上は人族の肉体的な問題で耐えれないからなの。

だから二人を傷つけるのは出来ないの。安心した?」



二人は嬉しそうに答える


「はいなのです。ハルお姉ちゃんのおかげなのです。」


「嬉しいです。ハルお姉ちゃんはマギが守りますの。」


ハルは二人を見て思う


『二人とも獣人特有のレベルを急激にあげ過ぎて身体が一気に成長してハルは身長抜かされたんだよね。

二人とも180cm超えてるよね。ほんとビックリ』


「じゃ二人とも町に行く前にステータスで能力確認しておこうか。

ステータス表示したままにしてハルに見せてくれる。」


二人は返事をしステータスを表示させたままハルに見せて来る


【名前 ナギ】

 年齢 10歳 ♀

 身長185cm 体重65kg

 種族 白狼族 【希少種族】

 LV.105

 生命力 HP 15000

 魔力  MP 8000

 物理防御ADF 25500

 魔法防御MDF 18500

 物理攻撃力ATP 32000

 魔法攻撃力MAP 21500

 俊敏 AGI    55000

 知力 INT    1500

 スキル 火属性魔法LV.8 風属性魔法LV.8        

     土属性魔法LV.8  気配遮断LV.8

索敵魔法LV.8 身体強化EX   

     経験値増加 身体損傷回復

     状態異常耐性 魔法攻撃耐性

ハルリアルの眷属

【幼神ハルリアルの加護】


【名前 マギ】

 年齢 10歳 ♀

 身長185cm 体重65kg

 種族 白狼族 【希少種族】

 LV.105

 生命力 HP 15000

 魔力  MP 8000

 物理防御ADF 25500

 魔法防御MDF 18500

 物理攻撃力ATP 32000

 魔法攻撃力MAP 21500

 俊敏 AGI    55000

 知力 INT    1500

 スキル 雷属性魔法LV.8 水属性魔法LV.8    

     光属性魔法LV.8 気配遮断LV.8

索敵魔法LV.8. 身体強化EX   

     経験値増加 身体損傷回復

     状態異常耐性 魔法攻撃耐性

ハルリアルの眷属

【幼神ハルリアルの加護】



何これ…二人共に身体能力のレベル100超えてる。それにスキルもいろいろ凄いんですけど


えーーー!


確か人族の最強の人でレベル80くらいだったはず…


調子にのってやり過ぎたのね。


はぁ…






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