第208話ハルはお嬢様を送り届けました(改)
ハルは障壁から飛びだしボア達に向かって攻撃を始めました。
『超加速』
シュンシュンシュン
スリングショットで鋼弾連射いっけぇー
ヒュンヒュンヒュンヒュン…
ボスボスボス…
あれダメージないみたいうーんどうしょう…身体が大きくて硬いだけのバカボアかどうしょうかなぁ…
『そうか!こいつら突進しかしてこないから…あれで動き止めるか…』
ハルはバーストボア達が向いてる正面に立つと、バーストボア達は一斉に突進モードに変わり突進を始める
ブモーー
ドドドドド…
ブモーー
ドドドドド…
ブモーー
ドドドドド…
ブモーー
ドドドドド…
ハルは加速して少し距離をとり地面に手をつき魔力を込める突進するボア達を広げた魔力が捕らえると魔法を発動させる
『マッドマッド』
ズブズブ
ブモーー
ズブズブ
ブモーー
ズブズブ
ブモーー
ズブズブ
ブモーー
すると突進するボアの地面が液状化し重い身体のボアが半分地面に沈み悲鳴をあげもがく
そこにハルは魔法を放つ
『ジェルボール連弾』
シュン
ドップン
シュン
ドップン
シュン
ドップン
シュン
ドップン
密度の濃い液体の球がボアに全弾命中し消滅せず留まり数分後ボアが次々と倒れる
ズン
ズン
ズン
ズン
ハルはボアが倒れたのを確認してジェルボールを解除する
バシャッ
バシャッ
バシャッ
バシャッ
「これで全個体バーストボアの討伐完了っと」
次はあの鳥か・・羽と嘴が鋭い刃物のようになってる鳥なんだ…
ハルが移動してると鳥が襲いかかる
ヒュン
スパーン
痛っ…
「え?見えなかった…そんなに動き早いの?」
ハルは何とか避けながら考える
ヒュンヒュンヒュンヒュン
危な…
っ…
りゃ…
スピードを何とか抑えれたら・・・あ!そうか広範囲の重力魔法!これなら大丈夫かな?ハルは自分の周りにテニスコートぐらいの範囲で重力魔法を発動させる、重力は現在の十倍くらいでいいかな
『グラビティ!』
ブォーン
ブルーキラーバードはハルを襲いにかかり、魔法エリアに入ると重力に負け地面に落下する
キキキキ
ズン!ズン!
キーキー
キキキキキ
ズン!ズン!
キーキー
ハルは落下したブルーキラーバードをスリングショットで討伐していく
『身体堅そうだから弾に魔力込めて、圧縮して加速させる弾を発射!』
ヤァ!
ヒュン
ズボ!
ドスン
手ごたえを感じたハルは次々打ち込んで行く
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・
ズボズボズボズボズボ・・・
ドスンドスンドスンドスン・・・・
「よし!これで全部かな12羽ウーンこれで普通なの?わかんないけど」
ハルは討伐したブルーキラーバードを回収していく
強力な魔物達を圧倒するハルに驚く。
メリールは横にいるケアリーに目を向けると、完全にフリーズしてブツブツ何かを言っている
『何なのこの子… こんなに強かったの?
Aランクの魔物の群れをあっさりと倒してる。
たぶんあの子ブルーキラーバードは初見?
それを・・凄いレベルが違い過ぎる』
メリールは魔物を倒し回収して手を振りながら戻って来るハルに呆れる
「もう大丈夫なのです。あれお姉ちゃん達どうしたですか?」
なんなのこの子自分がどれほど凄いことしたかわかってないの?
公爵領のトップランカー冒険者ケアリーが驚いてフリーズするほどの事をしたのよ!
「はぁーどう思うケアリー国家冒険者としてあの子は」
ケアリーは素直に答える
「あの子は次元が違う、見た目派手な魔法や高威力の魔法使ってないけど、見たことない魔法使って見たことない武器使って効率よく倒してる。
しかも初見ですぐに対応して修正して倒してる。
私達は初見の魔物はまず逃げることを優先に考える。
特に高ランクの魔物は判断誤ると危険だから、私なら瞬時に自分の能力を考えすぐに逃げる指示をする。
でもあの子は、攻撃を受けて瞬時に戦う判断をしてる。
あの子の能力Sランク以上だと思う」
ケアリーのハルの能力分析に皆驚く
「ハル様ってそんなに凄いんだ…」
「え?そんなに凄い子なの?」
ケアリーが自分の分析したハルの事を正直メリールに述べる
「あの子は見た目に騙されちゃダメ!
普段は普通の子供演じてるかもしれないけど、中身は化物クラス!私達高ランク冒険者何人で挑んでも負ける。
あの子の強さは冒険者として経験を積んだ者ならわかる。だからあの子達も驚いたまま固まってる。あの気持ち凄くわかる」
「確かにメロディの護衛冒険者はCランクとDランクで領主に認定された冒険者、彼女たちもあの子の戦いぶりに驚いたまま固まってるわね」
ハルがいかに化物なのかを知ったメリールは、顔をひきつらせながらもハルをねぎらう
「は・ハル様お疲れ様凄かったわよ。
ハル様って偉いのね。私たちに被害出る前に全部倒してくれてありがとう・・ヒクヒク」
ハルはメリール達の驚きなど知らず自分の思ってる事を伝える
「ハルは頑張ったです。お姉ちゃん達とここで焼き鳥にして食べるです」
メリールはレア素材のブルーキラーバードを焼き鳥にすると聞き驚く
『えー!また何言ってるのこの子は・・凄く嬉しいけど』
ルーキラーバードは市場にはめったに流通しない希少肉、ハルの無知さに呆れるも自分も是非食べたいと思い、好きにさせることにした
「ハルちゃんその鳥の肉は希少だからそれ一羽で私たちが食べるには十分だから、残りは市場で売ってほしいかな」
「わかったのです」
こうしてハルの狩って来たブルーキラーバードは1羽分を解体し焼き鳥にして全員で食べた始めた
『みんな凄く喜んでるのです。凄く美味しい鶏肉だからかな?
よかったです。みんなが食べてる間に送って行く準備するです』
「あれ?ハル様は食べないのですか?」
「ハルあんまし好きじゃないから・・こっちがあるからいいです、お姉さん達ハルのこと気にしないで食べて下さい」
そう言ってハルは森で採った果実を食べていた
『ハルお肉は食べると・・身体おかしくなるからごめんなさい』
Bランク冒険者のケアリーがメリールに話しをしここからは、自分がハルと話し行き先を決めると説得しハルに話しかける
「ハル様よろしいでしょうか?」
「はいなのです」
「あのこれからの行き先について何ですが、私の知識が正しければ、ここからだと公爵領も王都も遠いのです。
なのでここからだとティリム伯爵領の領都メゾフォルテが近いのと、メロディ様が盗賊に襲われ攫われ領都の方でも心配されてると思いますので、そちらに向かってほしいのですが、よろしいでしょうか?」
ハルは頷き答える
「はいわかったのです。でもハルが助けたこと黙っててほしいです」
それを聞きメロディがハルに話す
「え?どうしてですか?ハル様の行ったことは私を助けたことだけでなく、伯爵領や近隣の領主を苦しめていた盗賊団を壊滅させたのです。その功績を称えないのはあり得ません」
メリールも頷きハルに話しかける
「そうよ、ハル様は私もあの盗賊から救ってくれたのですよ。
バイシール公爵領でも警戒していた盗賊団です。
それを壊滅させ公爵令嬢である私も助けたハル様は、お父様に報告してハル様には褒賞を受けていただきます。」
ハルはそれを聞いて拒否する
「えーー!そんなのいらないのです。」
メリールもメロディもお互い頷き一言
「「ダメよ!」」
「ハル様の功績は国としても褒賞されることですよ。
国として国民に知らせるためにも必要な事なのですよ。諦めて下さい」
「うぅ・・わかったのです。みんな送るから馬車に乗ってください」
「「ハル様よろしくお願いします」」
ハルは全員が乗り込むと、ここまで馬車を運んできた方法で馬車を浮かせケアリーの説明を聞き指示通りに運んで行く。
ハルはメリール達が精神的に疲弊してるのを感じ、馬車で運ぶ間自分は馬車の御者席に移り、風魔法にわずかにリフレッシュ効果と睡眠効果のある香を混ぜる。
暫くするとメロディたちとメリール達の話し声が聞こえなくなる
『これでいいのです。このまま運んで町の入り口で門番さんに引き渡してバイバイするです。
そしたら騒がれずにすむし、偉い人に合わなくてもいいのです。
メロディお姉ちゃん達の傷も綺麗に治してあげたけどわかるかなぁ・・
一応メモを服の中に入れてあるからいいよね。
このお姉ちゃん達も凄くいい人達なの、ハル好きになったからメロデイお姉ちゃん達と一緒にハルの魔法で守ってあげるです。』
ハルの思いを込めた魔法が馬車にいるメリール達を包む
『うん♪これで大丈夫かなぁ…ハルが悪意から守るから安心してね大好きなお姉ちゃん』
ハルは風魔法を操作しながら数時間後、無事メゾフォルテの町が見える草原に馬車を降ろす。
ハルはそのまま馬車道を風魔法を使いながら馬車を門まで進ませる。
すると領都の門が見え数百メートルまで接近した時に兵士が叫びながら駆け寄って来る
「その怪しい馬車止まれー!」
え!これって嫌な予感がするのです・・
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