第193話クエスト報告(改)

ギルドに着くと、みんなが帰らず待っててくれました。


担当のスミレが対応しそれをエリアスや、職員達が見守るという異様な光景だった


「ハルちゃん!お帰りなさい!報告とギルドカードを出して下さい!」


うぅ…みんな怒ってるです怖いのです、でも悪いのハルだから…


「カードなのです討伐素材どこ出したらいいですか?」


「ちょっと待ってね、カードで、討伐確認するから…」


スミレはハルのギルドカードを判定魔道具の上に置く


ブーン


スミレは今日のハルの討伐魔物の確認をする、エリアスも、パルマもそれを覗き込む


「ぇーどれどれヒイロマウスが……え?何この数!20って… それにビッグニードルマウスって何なの?え?また何んてもの討伐して来るのよ」


その内容を見てエリアスもパルマも呆れかえる、それぞれ声には出さずハルの予想外の行動に頭をかかえていた


『おいおい嘘だろ・・またこの子はもう…はぁー』


『ヒイロマウスのクエストで何なのこのビッグニードルマウスって…魔物ランクBよ、何なのこの子は・・・』


見てた職員達もエリアス達の反応でまたハルが何かやらかしたのを感じていた。


「ハルちゃん今度は何をしたのかしら?毎回楽しみな子ねフフフ」


スミレはハルにカードを返して質問する


「ハルちゃんちょっと聞きたいことあるんだけどいいかな?」


ハルは、討伐はちゃんと出来てるから嬉しそうにスミレを見つめ返事をする


「はいなのです!ちゃんとヒイロマウス5匹討伐したのです!素材も持って来たのです!ハル頑張ったのです!」


「うん、ヒイロマウスは確認したわ、よく頑張りました。」


エヘヘ


「ハルちゃんヒイロマウスってさ、すぐに逃げるから苦労したでしょ?よくこんなに20匹も討伐できたね」


職員たちはヒイロマウス20匹と聞き驚いていた


「えーーー!」

「はぁーーー!」

「うそぉー」


ハルは嬉しそうに答える


「ハルは頑張りましたの、だからいっぱい討伐できたのです」


エリアスは、ハルを見てため息をつく

『ダメだハルちゃん自分がやった凄さわかってないわ はぁー』


スミレはハルの能天気さに、これ以上言うのをあきらめ、ビッグニードルマウスの事を聞くことにした


「ヒイロマウスの事はもういいわ…ハルちゃんちょっと聞きたいんだけど、このビッグニードルマウスの討伐記録があるんだけど、これってどういう事かな?この魔物はミスト草原とは真逆の場所でしか確認出来てないんだけど・・・」


あれ?これってまた起こられるパターンなの?そんなぁ…


「あのね地図見ながら歩いてたら途中でピンクの可愛いウサギ見つけたの、それを捕まえようと走り回ってたら地図落としてわからなくなったの、それでね道なりに歩いてたら岩の混じった草原に出て、そこで大きなマウスにであって攻撃してきたからハルも反撃してそれで倒すのに時間かかったけど何とか倒してたのそしたら他のも出て来たから出て来たの全部倒してたの」


職員たちは全員が驚くと同時にハルのあまりにも予想外の行動に呆れる


「「「えーーー!ビッグニードルマウスーー!」」」


『だめだこの子の行動全く予想がつかないわ一人でBランク討伐難易度も★★★★☆なんてありえないわ!この子森でどんな魔物相手に暮らしてたのかしら』


「はぁー!ビッグニードルマウスよ!魔法防御・物理防御がやたら高いし、すぐにとんでもない針飛ばして攻撃してくるし、めちゃくちゃ討伐やりにくいのよ!それこそBランクパーティー以上が5人以上で挑まないと倒せないのよ!それを一人で5体もなんてはぁ・・・」


時間はかかったけど、そんなに難しくなかったけど…


パルマがハルに素材と討伐した魔物について聞く


「ハルちゃん魔物と素材ってそのバックに入ってるの?」


「はいなのです!」


「やっぱりね、できればみんなも見たいから裏の解体所に来てくれるかな?」


「はいなのです」


ギルドは就業時間が過ぎているため入り口の扉は鍵がかけられ、全員で解体所に向かった


ハルはキャリーとスミレお姉ちゃんに手を引かれ解体所に連れていかれました。


ハルはスミレお姉ちゃんの指示で素材と倒した魔物を出しました


ヒイロマウスのしっぽなのです

ニュー


コトンコトンコトンコトンコトンコトンコトンコトン・・・・


『どれも綺麗ねこの子いったいどんな倒し方したのかしら?』


「はい!素材確認しました、全部綺麗で驚きました。えらいわハルちゃん」


えへへへ


「じゃハリネズミ出すね」


ニュー

ドーン!

ニュー

ドーン!

ニュー

ドーン!

ニュー

ドーン!

ニュー

ドーン!


討伐された魔物を見てまた全員が驚きの声をあげる


「「「「えーーーー!」」」」

「なにこれ!無茶苦茶きれいじゃない!どうやって倒したのよ!」

「おいおい!まじか!傷がないぞ!どうやったらこんな倒し方できるんだ」

「えー!こんなにきれいに倒された魔物見たことない」

「これって眠ってるだけじゃないよね・・」

「ほんとマジ寝てるみたい」

「どうやって倒したのかしら」


スミレが改めてハルに説明する


「確かにビッグニードルマウスの確認しました、査定については明日報告します」


「わかったのです、スミレお姉ちゃん話し方丁寧でなくていいのに」


「勤務中はみんなこんな感じだから、その代わり終わればお姉ちゃんとしてみんなハルちゃんとお話しするから」


「だったらいいのです、今日はまだ帰らないですか?」


エリアスはニヤニヤしながらハルに話す


「そうだな、誰かのせいで早く帰れるはずの職員も心配して全員残って待ってたからな今日は全員一緒に帰りましょうか」


「うぅ・・・ごめんなさいなの」


「「「「「アハハハ・・」」」」」


「じゃこれは保管庫に入れて戸締り確認して帰りましょう」


「「「はい!」」」

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