第190話ハルは、ペントランの町を案内してもらいました。(改)
エリアスは、今日の早番の者2名を選びハルの護衛と町の案内をするように指示した
「キャリーとスミレは今日はもう帰っていいわよ、ハルちゃんに町を案内して夕飯までに宿舎に戻るようにみんなでハルちゃんの歓迎会をしましょう」
それを聞いてハルは大喜びしてとび跳ねている
わーい!わーい!
「嬉しいのです♪」
喜ぶハルを見て職員達も笑みがこぼれ、ピョンピョンとび跳ねるハルを見つめていた。
『ほんと何か癒されるわー』
『ハルちゃん可愛い過ぎるわー♪』
『暫くハルちゃんと生活かぁ楽しみい』
キャリーとスミレが一度部屋を出て着替えて戻って来る
「ハルちゃん町を案内するから行きましょ♪」
エリアスがハルが出て行くのを止める
「ちょっと待ってハルちゃん、このお金ギルドカードで管理できるから、金貨は全てカードに入金しておくね、銀貨と銅貨だけ持ち歩くといいから二人共ハルちゃんのこと任せたわよ」
「「はい!」」
「じゃあハルちゃん行きましょうか」
「はいなのです♪」
ガチャ
バタン
エリアスは残った職員達にこれからの事を話す
「皆見ての通りあの子は、天真爛漫な子供だ、これからいろいろトラブルを起こすだろう、皆でフォローしてあの子に常識を教えて育ててあげよう」
「「「「はい!」」」」
☆・☆・☆
ハルは達はギルドを離れよく利用する市場に来ていた。
「お姉ちゃんここって屋台がいっぱい並んでていろいろな物売ってるんだ、お肉に、野菜、お魚、アクセサリーとかもすごいね、あー!何か串焼きの屋台もあるのです!何々これわー綺麗な石が沢山ついてるコップだぁ食器屋さん?あー!あっちにもー」
タッタッタ
「ほんとあの子町に来たのはじめてみたいね」
「森の中から出て来たって行ってたから、はしゃぐのも無理ないか」
二人はハルの後をついて行きながら話し合う
「ハルちゃんまわりちゃんと見ないとぶつかるわよ!」
「はぁーい」
「あっちにも可愛い〈ドン〉あ」
「痛ったぁー」
「痛えなぁ!ガキ!よく前を見ろ!」
「ごめんなさいなの…」
「あー!こんなに人がいる中ではしゃぐな!こっち来い!俺がきちんと教育してやる!」
『あれ?でもこの人ハルがよけようとしたのに動いてぶつかったよ、あのままならぶつからなかったのに…どこにでもいるんだこういう人、ほんと最低なのです』
じーーーーー
「なんだ!ガキ!ぶつかって来て何じろじろ見てるんだ!」
「あ!まずい!スミレ行くわよ!」
二人はハルの元に駆けつける
「ごめんなさい! 妹がご迷惑かけました。」
「こぎたねえガキがぶつかるから見てみろズボンが汚れたじゃねえか!どうするんだ!」
むー何言ってるですかこの人、ハル汚してないし、汚れ何てついてなかったのに…
「ごめんなさい、これで許してもらえますか?」
スミレが文句を言う男に銅貨10枚を渡す
「ち!次から気をつけろ!」
男はハル達の前から去って行く
「スミレお姉ちゃんごめんなさい…お金ハル払います…」
ゴソゴソ…
スミレはハルの肩をつかみ話す
「ハルちゃんお金はいいから!次からはちゃんと気をつけるのよ!」
キャリーもハルに回りをよくみるように注意する
お姉ちゃん達あの男の人がハルがよけた方向に動いたの見てなかったんだ・・・それにハルをみる目付きめちゃ悪かったし悪い匂いしてたの… 次から気をつけなきゃだ
ハルは、お姉ちゃん達に連れられて服屋さんに来ました
「ハルちゃん町に出て来たばかりだから服とか持ってないでしょ?お姉さん達が買ってあげるから、ここはねクライス領で一番有名なファッションショップパトラよ好きなの選んでっていっていいからね」
「えーそんなのいいです、こんな有名な店の服ハルには無理なのハルこれでいい」
ハル達が騒いでると店の人が近寄って来て話しかける
「うわー凄く可愛いお嬢様ですね、よく見せて、なるほどこれは素晴らしいわ!今日はこの子の服を選びに来られたのでしょうか?」
二人は頷きハルのサイズの服をいろいろ見せてもらうように話をした
「今日はこの子に似合う服を探しに来たんですが、オーナーが自ら私達のところに来られる何てびっくりしました。」
「実はあなた達が入って来た瞬間、店の雰囲気が変わったので、どんな方々なのか見に来たのです、そしたらこのお嬢様から溢れるオーラが素晴らしくてびっくりしました。」
「アハハそんなに違いますか?確かに私達もなんとなく感じてはいたんですが、今日は私達から可愛い妹に似合う服をプレゼントしようと思って訪問しました。妹に似合う可愛い服をいろいろ見せてもらえますか?」
「こんなに可愛いお嬢様に似合う服は今店にはございませんので、もしよろしければ私共で一からデザインして作らせてもらえないでしょうか?」
「そうしたいのですが、さすがにこの店でオーダーメイドは予算的に厳しいので、私達に払える金額で、平民の子供用の服をお願いします」
二人は頭を下げ丁重に断る
ペコリ
「このお嬢様の似合う平民の服ですか?わかりました、とにかく一度採寸させて下さい」
「・・・わかりました」
「では、奥で採寸させていただきます」
オーナーのミランダがハルの手を引き奥に連れて行く
「ハル様こちらえどうぞ」
「えーー!ハルいいのにぃー!」
「ダメよハルちゃん!ここの店のオーナーがこんなに積極的になる事なんて珍しいのよ、いつもなら他の店員さんが対応するのよ、採寸してもらいなさい」
「うぅ… わかりましたの」
ハルは、しぶしぶお店の人に連れられて、採寸するところに行くと、他にも女の人が待っていました。採寸は3人でいろいろなところを採寸して、2人が紙にいろいろ書き込んでいました。
何この人達は、目が怖いんですけど、真剣だから?うーん?…聞こえて来る会話もちょっと怖いんだけど…
「オーナーこの子めちゃくちゃ可愛いしこの子から溢れ出て来るオーラ半端ないんですけど、癒しのオーラがぁはぅ~ オーナー!この子の服是非私に作らせてください!黒で小悪魔風にぐふふ…」
「凄いですよこの子!この子がモデルなら新作の服もきっと凄い評価になりますよ!」
「この子妖精見たいはぅ~ この溢れ出るオーラがはぁ~ この子の着る服は天使か妖精風にすればグフッ♪創作意欲がぁ~ うん♪是非レーヤに作らせて!」
「確かにこの子のオーラ半端ないわ、もしこの子がモデルしてくれれば…今度のショーは成功間違いないわね、お願いして見ようかしら、そうだわ、当日はステージ作って新作のイベントやればいいのよ!そして他のモデルの子は従業員に任せて、私がこの子の服を数点作ればいいのよ!」
「「「えーー!そんなのずるいですよ!あんなに可愛い子の服何てめったに作れないです!私達にも作らせてください!」
「あの…ハル服何か適当でいいのです」
「「「駄目!」」」
「えーー!」
オーナーのミランダも首を振りハルの意見を拒否する
「そうよ駄目よ!貴方は自分がどんなに可愛いく周りに影響を与えるか知らないの?私達が責任持って作ります!料金は、いらないわ!その代わりお願いがあります、この店のイベントの時私達がデザインして作った服を着てイベントに参加してほしいの」
「えーー!それってモデル?恥ずかしいから嫌なのぉー」
「一応外のお姉さん達に聞いて見るわね」
オーナーのミランダは、採寸を任せてスミレ達のところに行き近くあるファッションイベントに、ハルがモデルとして参加して貰えないかを頼みに行く
「ハルちゃんのお姉さま方、実はお願いがあります、1週間後にこの店の年に一度の一大イベントのファッションショーがあるのです、そこでハルちゃんに私達のデザインした新作の服を着て、モデルの一人としてショーに参加してほしいのです、許可いただけないでしょうか?」
二人はオーナーの発言に驚く
「「えーー!ハルちゃんがモデル?」」
「はい!私今まであんなに可愛い子に出会った事がなくて、店の子達も張り切ってます、是非お願いします、もちろん報酬はお支払しますし、ハルちゃんには、着ていただいた服を全部差し上げます、どうでしょうか?」
「あの子が納得するなら私達何も言いませんけど、たぶん無理ですよ」
「わかりました、ハルちゃんがOKすれば問題ないと…」
「なら頑張って説得します」
タッタッタ
バタン
「え?いやちがうでしょ?えー!」
まぁハルちゃん目立つの嫌がるししないでしょ、あ!出て来た!
バタン
タッタッタ
ギユー
ハルちゃんがキャリーに抱きつく
「お姉ちゃん♪オーナーさんがね、お姉ちゃん達に新作の服作ってくれるって言ったのよかったね」
二人はハルの予想外の発言に驚く
「はぁー?」
「えーー!」
「ハルちゃんモデルの話しやるの?」
「ハルお姉ちゃん達の新作の服のために頑張るのです!」
駄目だこの子、この店のファッションショーがどれだけの人達が見に来るかわかってないわ、はぁー
「スミレ落ち込んでも仕方ないわ、ギルマスに相談して見ましょ」
「そうね、そうしましょ」
えーー!ハルやっちゃったの?
ハルちゃん帰るわよ
うぅ
バタン
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