第189話ハルは、ペントランの町で頑張る事にしました(改)
ハルが出て行った解体場所では、査定と解体が行われていた。
「二人共どうだ査定は終わったか?」
メルシーとヘレナは頷く
「後は核である魔石の大きさと質だけですね、2種類共に状態は非常によく素材も90%取れますね、一体あたり通常の約2倍近く確保出来るかと思います」
解体してるハンズが驚きの声をあげる
「こいつあすげえぞ!核は3倍くらいあるぞ!質もいい!これならかなりでかい建物でもエネルギー核はこれ一個で行けるな、半年は持ちそうな質のいい魔石だ!査定してみな!」
メルシーとヘレナは兎と狼から取り出された魔石をそれぞれ鑑定し始めた。
「凄いですねこっちはAランクの魔石と判定されました。」
「こっちも同じよAランクです」
エリアスは、査定表に記載して応接室に持って来るように指示する
「よし全ての査定が終わったら査定表に記載して、金と一緒に応接室まで持って来てくれるかしら」
「「わかりました、終わり次第お持ちします」」
エリアスは応接室に戻って行った。
ハルちゃんの戦闘を見て見たいけど、あの子模擬戦何てやってくれないわよね、試験ランクに上がってくるまでは、無理だろうな、しばらくはこっちからいくつか依頼を出して選んで貰うやり方をするか
応接室に戻るとハルがデリヤに膝枕でスヤスヤと眠っていた。
「あ!ギルド長ハルちゃん寝ちゃいました。」
「まるで妖精だな、これは癒されるな」
「いえ!ほんとに癒されますよ♪私凄く気持ちいいですからフフフ」
この子は一体何者なんだ?人族にしては異常に身体が小さいし登録魔道具も壊れたような数値と反応だったし、あの魔物の綺麗な討伐といい謎の多い美少女だな
「エリアス様査定が終わりました。」
「入ってくれ」
ガチャ
すると受付にいたギルド職員全員入って来た。
「受付は、パルマとメルシーが残り職員全員来ました。」
部屋に入って来てハルを初めて見た職員達は一斉に歓声をあげる
「「「「キャー可愛い~♪」」」」
「「「「小さくて妖精見たい」」」」
「いいなぁーデリヤは」
「フフフほんと癒されますよ、どうですか?この部屋に入って気分は?」
「あ!冒険者の対応でいろいろあったのに何か気持ちがいいわ♪」
「「ほんとだ」」
「この子ほんとに妖精じゃないの?」
「皆落ち着いて!デリヤの膝枕で寝てるこの子がギルドの重要人物だ名前はハル残念ながら人族だ、くれぐれも対応には注意してくれ、この子はとんでもないくらい強い、ただ無知だ。だからできるだけ常識的な事を教えてやってほしい、それとこの子が依頼から戻ったら解体所に他の冒険者がいないのを確認してから出させてくれ、もちろん対応は二人で必ず行う事!」
「「「「はい!」」」」
「一応専属としてメルシーとヘレナに任せるが、他の者もサポートをしてあげてほしい、この子にこの国の常識と行動を教えて、できるだけこの町に留まってもらえるようにサポートしてほしい!」
「「「わかりました!」」」
「「任せてください!」」
「皆そのまま待機しててくれこのままこの子と対応するから、騒がしくしないように!」
「「「「はい!」」」」
ヘレナが査定表と金額をテーブルの上に置く
「査定表とお金をお持ちしました。」
「ご苦労様、ブラックホーンラビットの素材が全部で60万デル魔石が100万デル、レイドウルフは素材が全部で100万デル魔石が900万デル合計1160万デルです、白金貨11枚金貨50枚大銀貨9枚銀貨9枚大銅貨9枚銅貨10枚を用意しました。」
エリアスはヘレナが用意した硬貨を見て感心した
「ヘレナこれはハルちゃんのためにわざわざ用意したのか!」
「はい!おそらく様子から町に出るの初めてと思い、困らないように用意させて頂きました。査定報告の時にお金の事も教えてあげて下さい。」
「さすがね、素晴らしいわ、ありがとう、皆もよろしくね」
ハルの事を見つめてた職員達がそれを見てこそこそ話しだす
「なんだ何かあるのか?」
『早くエリアス様に提案しなさいよ』
ドン
ミズハが一人前に出されエリアスに話す
「あのハルちゃんが町に慣れるまで私達ギルド宿舎でお預りして町の事やこの国の事などいろいろ教えるのはどうでしょうか?今日このまま宿に行くといろいろ問題が起きるような気がします、私達が交代で町での買い物や食事をなど教えてあげようかと思います」
「おお!それはいい考えだ!私もこのままこの子を一人町に放つと何かとんでもない事起こる気がしてたんだ、ハルちゃんがそれでいいなら任せる、本来ギルド宿舎は冒険者は立ち入り禁止だがこの子は私が許可する」
職員達は皆嬉しそうに手を握りあっていた
「さてそろそろ起こすか… ハルちゃん!ハルちゃん!」
エリアスはハルを少し揺さぶり優しく起こす
「うぅ…お母さん?」
ズキューン!
ズキューン!
ズキューン!
ズキューン!
「ダメだこの子可愛い過ぎる…」
『『何あの子の可愛いしぐさ反則よ』』
『はぅーハルちゃん可愛い過ぎる』
「ハルまだ眠いのぉー」
ズキューン!
ズキューン!
ズキューン!
ズキューン!
「ダメだこの子は私を萌えさせて殺すつもりだ」
『はぅー破壊力上がってる』
「エリアス様私達も耐えてるんです!頑張って対応してください!」
「は・ハルちゃんこれ終わったらここにいるお姉ちゃん達がご飯食べに連れて行ってくれるから起きてくれるかな?」
「ご飯?うん♪食べるの!あれマスタさん?」
ハルは、起き上がり周りを見てようやく状況を把握する
「ハル寝ちゃたんだ…お姉ちゃんありがとなの」
ハルはデリヤを見つめ話す
「お姉ちゃんハルに膝枕ありがとなの」
ガバッ
ギュ~
「お姉ちゃんは優しいいい匂いがします」
「は・ハルちゃん…はぅー幸せぇー」
ハルの行動に周りは大騒ぎになる
「えーーー!」
「いいなぁー」
「デリヤうらやましい」
エリアスは嬉しそうにハルを見つめ話しかける
「ハルちゃんデリヤお姉ちゃん満足した見たいだから離してあげて」
「はいなのです、お姉ちゃんありがとうなの」
チュッ
ぽわ~
「はう~」
「「「「えーーー!」」」」
「ほんとにこの子はもう…ハルちゃん査定の結果出たから聞いてくれるかな?」
「はいなのです♪」
ハルはマスタさんから魔物の報告を聞いて驚きました。お金も貰いました。マスタさんは正式にハルが受けとるべき金額だからと言われました。それからこの世界のお金のの事、町での買い物の事などいろいろ教えて貰いました。
「…と言う事でだいたいわかったかな?」
「はいなのです!一人で買い物とか食べに行くのはダメわかりましたのね、街を散策するのはいいですか?」
「はぁーダメだこの子は…デリヤ頼む!さっきの事も話すといい」
デリヤは嬉しそうにハルの手を握り話しかける
「ハルちゃん、あのねハルちゃんはまだこの町の事やこの国の事知らないよね、この町もやったらダメなこととかあるからそれをねハルちゃんに私達がいろいろ教えてあげるから今日から私達が住んでるギルド宿舎に来ていろいろ覚えるまで一緒に暮らさない?」
「えっ?」
ハルは下を向いたまま動かない
『やっぱりダメかぁー』
「ハルちゃん私オリビアって言うのギルド職員の中で一番のおばさんかな、みんなねハルちゃんが心配なのよ、森から出て来ていきなり沢山の人の中で生活するといろいろトラブルおこるから、ハルちゃんが困らないために、私達と一緒に暮らして覚えていったらって、思ったんだけど… 無理ならいいのよ」
「ダメじゃない… 何で… 」
「「「?」」」
「どうしたの?」
「何でこんな怪しいハルに優しくするですか?小さいハルがあんな魔物倒して警戒しないですか?怖くないですか?」
オリビアはハルを抱きよせバグをする
ギュー
「ハルちゃんここにいるみんなを見て!みんなあなたの事悪い子じゃないって信じてるから誰も嫌な顔してないから」
「うわーーんハルいっぱいダメなことしたのに…うわーーんハルお姉ちゃん達の所行っていいですか?グスン…」
「もちろん!みんな楽しみにしてるわ」
グスン…
「マスタさん、ハルお姉ちゃん達の所に行きます」
「わかった、みんなハルちゃんのことよろしく頼む」
「「「「はい!」」」」
ハルは、ギルド宿舎に住みながら冒険者活動をする異例が認められ、この町でこの世界の情報を探りながら、しばらく頑張る事にしました。
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