第188話ハルは冒険者の事情を教えてもらいました(改)

「だからハルちゃんにお願いがあるのできればこのペントラン冒険者ギルドにしばらく留まってほしいのダメかな?」


「わかったのです、ハルも町での暮らし慣れないと行けないし、この町にいます」


それを聞き職員達も安堵する


「「「おお!」」」


「ありがとうハルちゃん」


「マスタさんは優しいからこの町にいます♪」


サブマスのパルムは、美味しそうにクッキーを食べるハルを見つめ、そう言えばこの子倒した魔物どうしたんだろ?まさか捨てて来た?でもあれだけの討伐数持って帰って来れないだろうし、はぁーもったいない…ウサギなんか高級お肉で大人気なのに、一応聞いて見て誰かに取りに行かせるか…


「ハルちゃんちょっと聞きたいんだけど、倒した魔物ってどうしたの?」


ハルは何も考えず、クッキーを食べながら、嬉しそうに背中に背負ってたリュックを外してポンポンと叩いて


「ふふん♪ここに入ってるので… あ!」


『あ!ヤバいかも…』


ハルは途中までいいかけて周りが驚いてるのを見てやめたが、すでに遅く大騒ぎになっていた。


「「「「えーーー!」」」」


エリアスはハルに頭を下げ謝りながらお願いしてくる


「すまない!ハルちゃん驚かせて、マジックバックを持ってる者は世界でもごく少数で超貴重なんだ、だから…すまない」


「うぅやっぱしこのバック使うのダメでなのね、目立ち過ぎるのね」


「ああ確かに目立つな…そのバックの容量にもよるが奪いにくるやつ現れるだろうな…」


それを聞いてハルは答える


「それなら大丈夫なの、このバックはハル以外使えないし奪えないのです!」


「「「はぁー!」」」


『そんなバック聞いたことないわ、古の魔法で遥か昔に存在した大賢者が今は使う者がいない空間魔法でそのようなことが出来ると宮廷魔術師から聞いたことが、あるがまさかそれなのか・・』


フフフ♪ハルは嬉しそうにリュックをテーブルの上に置く



「どうぞ持って見てくださいなの♪」


パルマが立ち上がりリュックをつかむ


ぐつ!


『えっ?嘘でしょ?』


何やってるんだパルマは?

エリアスはパルマのつかんだリュックを見ると全く動いていなかった、パルマの表情からもかなり真剣にやってるのがわかる、おいおいマジか…


「パルマ私がやって見る、はぁー!ふん!」


嘘だろ…私の身体強化のレベルは冒険者最強のレベル7だぞ!全く動いてない…


「フフフ…このリュックはハル以外は使えないのです、誰も取り出せないのです」


職員達は皆唖然とし、パルマは呆れてため息をついている


わかるぞパルマ私も同じ気持ちだ、この子自分がどれだけ凄い事やってるか知ってるのかしら?ほんとにもう…でもこれはとんでもない空間魔法が使えるって事かも知れない、このまま他の町に行くととんでもないことになるのは間違いない、まして王都に行ってこの事が知れたらとんでもない騒ぎになる、この子のためにもこの町で常識と自重を覚えさせてあげないといけないわね、職員全員に後で緊急会議で周知徹底させるか


パルマがハルに話しかける



「ハルちゃん、ギルドに来たらあなたには、専属の担当者をつけるから必ずその子の所に行ってほしいの、でないと大騒ぎすると思うから、ハルちゃんも目立ちたくないでしょ?」


「やっぱしダメですか?」


「目立ちたくないなら私の言う通りにしてほしいかな、メルシーにヘレナあなた達二人がこの子の対応してあげていいわね、他の者もハルちゃんが来た時は二人に協力してあげて」


「「「わかりました」」」


「お姉ちゃんよろしくなのです」


エリアスがハルに職員が持って来たギルドカードを渡す




「ハルちゃんこれがギルドカードだ無くしたらダメよ」



ハルはギルドカードを受けとると大喜びしていた。


「やったのです♪これがハルのカードなのです!冒険者ハルなのです!わーい!わーい!」


アハハほんとに楽しい子だ


「ハルちゃんお金いるだろ?討伐してる魔物売ってくれるかな?」


「いいですか?」


「ええいいわよ、じゃ解体所まで持って来てくれるかしら」


「はいなのです♪」


エリアスは職員達に一緒に来るように促す


ハルはお姉ちゃん達と一緒に解体する場所に案内されました。


「よしハルちゃんここに出してくれるかしら」


ハルは指示された場所に討伐した


「これがブラックホーンラビットなのです」


ニュー

ドスン

ニュー

ドスン

ニュー

ドスン


「それっとこれがレイドウルフだっけ?なのです」


ニュー

ドーンドーンドーン

ニュー

ドーンドーンドーン

ニュー

ドーンドーンドーンドーン


「「「「「・・・・・・」」」」」


『何この魔物全てが普通よりでかすぎる!狼も兎もこんな大きさ初めて見たわ』


『これってレア種?確かに討伐通りあってるけど・・両方とも特徴の部位が異常に大きすぎるよく倒せたよね信じられない』


『この黒角兎よく倒せたなこんなに角が大きく後ろ足の異常な大きさ相当に早く毒も多かったはずだ、倒した魔物見ると傷は1か所のみありえない倒し方だ』



「マスタさん?お姉ちゃん?どうしたの?これ買い取れない奴ですか?ほえ?」


「いやちょっと予想以上だったからみんな驚いてたんだ、もちろん買取は出来るよ」


皆があわただしく動き出す


パルマがハルに話しかける


「ハルちゃん査定が終わるまで応接室で待っててくれるかな?」


「デリヤあなたは、ハルちゃんを応接室まで連れて行ってジュース飲ませてあげて私たちが戻るまでお相手するように」


パルマは職員たちに指示をだし素材の査定と解体をするように指示をする


「メルシーにヘレナあなた達は急いで査定ね、他の者は休憩している解体職員たちをすぐに呼んできなさい!それと今受付に業務をしてる子達にもハルちゃんのことを説明して決して騒がないように伝えなさい」


「「「わかりました!」」」


「パルマ私はハルちゃんが子の魔物達に遭遇した場所の調査の依頼を張り付けて来るから離れるわね、結果が出たら応接室でね」


「わかりました」


職員たちはあわただしく動き出しハルはデリヤに手をひかれ応接室に向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る