第179話魔族達の思い
上空からハルの姿を見たデリス達は、全員が身体から怒りのオーラを放出させていた
デリスは、怒りを抑えた声で
「おのれー!人間!全員妾に付いて参れ!」
デリス達は、ハルの捕らえられてる場所に着地する
一人の兵士が突如現れたデリス達を指す
「隊長あれは何ものでしょうか?」
先の戦いで先行部隊が壊滅して生き残った部隊を回復させるために休んでいたヒュールは、突如現れた数名の部隊に怒りを露にしていた
「てめえら何もんだ!はぁはぁーんこのガキの仲間か?残念だったな、ガキは、まだ死んでねえが、ほれ、俺がちょっとでも力を入れれば死ぬぞ!動くなよ!」
ヒュールの声に休んでた兵士達は、集まって来る
「おい!こいつらは、このガキを取り戻しに来たようだ、歓迎してやれ!」
デリス達は、裸で吊るされ身体の数ヶ所に深々とナイフが刺さっているハルを見て全員怒りのオーラが溢れる
デリスは、怒りを抑えながら静かに指示をする
「皆暴れたいの気持ちを抑えてくれ!まずは、ハルを助けるのが先じゃ!妾がハルを確保するので援護を頼む」
「「「「「は!」」」」」
金剛鬼のバドルドが怒りを爆発させた空拳がハルをつかもうとしたヒュールにヒットする
「オラの角を可愛いって言ってくれた優しいハル様を傷つけるとは、ゴミどもがぁーー!オラーーー!」
ボフン!
「ぐぁー」
ヒュールは吹き飛ばされ地面を跳ねて止まる
ドカンドカンドカン
「うぅ……」
魔導師のリブレは、ハルに矢を放とうとした男達に無詠唱で高速の炎の弾を放つ
「いつも女に間違えられてた俺にハル様は、お兄ちゃんって優しく声をかけてくれたのだ!そのハル様を貴様らぁー!」
ヒユン!ヒユン!
ドカ
ドカ
「ぎゃーー」
金剛鬼の空拳に飛ばされ倒れてたヒュールが起き上がり部下に指示を出す
「お前らガキに女が近づいてる、早くガキに止めを刺せ!弩弓隊!近づく女を狙え!」
雷獣のヤリス、爆炎姫のウラン、銀燐のバーフラ、幻夢のムム、魔妖精のモルモ達女性魔族6人は、ハルに対する熱い思いもありハルに止めを刺そうとする男達を次々消し去って行く
「「「私達の大好きなハル様に攻撃させるわけないでしょ!死ね!人間!」」」
「「「私達にとって大切な存在であり大好きな妹ハル様を人間がなんて事を!死ねぇーーーーー!」」」
「「「ぎゃーー!」」」
ハルとデリスを攻撃しょうとした男達は、6人の一斉攻撃で爆散、消滅していた
デリスは、ハルに近寄ると拘束を優しく外し、刺さったナイフを抜くと魔妖精のモルモとムムを呼ぶ
「モルモ!近くに聖女が来てるはずだ、モルモの妖精スキルでハルを保護しムムおまえのスキルで聖女一行を探してハル様を聖女に渡して回復をお願いして」
「「わかりました、すぐに向かいます」」
残ったヤリス、ウラン、バーフラ、バドルド、リブレは、妾と一緒にまずここにいる奴らの駆除、それからこっちに来てるという主力部隊、おわったら金魚の糞見たいにくついてる支援補給部隊の殲滅
遠慮はいらないから、妾もこの怒りを爆発させる!
「女神を傷つた人間を殲滅せよ!」
「「「「は!」」」」
夜営地で暴れ始めたデリス達、その攻撃は、凄まじく夜営地付近は、一瞬にして更地になり、デリス達は、カミルスと合流しナトリム峡谷とケルケト砦の中間地点まで来て敵主力部隊と衝突した
デリスは、カミルス達に指示をする
「私達は、上空から攻撃する、魔道具兵器隊は、地上部隊長カミルス将軍が指揮、騎士隊は、モーリスト様が指揮をお願いします」
デリスは、6魔将を見て話す
「私達は、また大切なハル様を失うかも知れない、創造神エアリアル様がどう判断されるか… だから一刻も早く屑どもを駆逐して早く戻るわよ!2度と会えなくなるかも知れないから」
「「「そんな………」」」
「もしハル様が神界に戻されてしまったら、大国を滅ぼす!」
「「「わかりました」」」
バルサート軍100万は、ミラーレ連合軍の地上部隊10万と6魔将とデリスによって壊滅、特にデリスの怒りは凄まじく砦近くで戦闘をしていたデリスの攻撃によって砦は跡形も無く消し飛び、バルサート軍20万も消滅、6魔将も暴れ周り戦闘してた50万のバルサート軍は、ほぼ壊滅残りも地上部隊との戦闘で10がかろうじて生き残り本国に撤退して行った
デリスは、撤退するバルサート軍を見ながら話す
「はあはあ… 終わったわね、カミルス将軍、モーリスト様は、念のため暫く留まってバルサート軍の様子を伺ってくれるかしら本体が壊滅撤退したから再び侵攻してくるとは思えないけど、よろしくお願いします」
「了解した」
「バドルドとリブレも念のためにここに残ってくれるかしら!私達は、急ぎ聖女様のところに戻りハルちゃんの様子見て来ます」
デリスは、ウラン達に声をかけると飛び去って行った
☆・☆・☆
クルル達とデリス達が大国を殲滅していた頃指令室に残ったユリは、マエラ達諜報部隊と魔族諜報部隊イルマエル達にバルサート国内と帝国国内を探る指示をしていた
「マエラ、イルマエル二人は部隊を編成し、協力しながら大国内部を調べてほしい、ボストークにいる者から聞いた話しでは、両大国共に無理やり捕らえた者達を酷い扱いしてる組織がある、これはハル様が一番嫌う事だから組織から捕らわれてる人を救出してほしい、それとサクラを連れて行って大国の帝都、本部教会都市それぞれのサクラの魔眼で住民を調べて、白の住民は、都から避難させ、黒の住民は何もしなくていい、終わったら通信具で連絡よろしく」
「「わかりました」」
ユリの護衛に残ってたロマリオ護衛隊長は、ユリが何をするつもりか聞いて見た
「ユリ殿、一体何をするつもりなのです?」
「バカな大国は、戦力が整えばまた同じ事をしてくるはず、だから大国の都を調べて善良な人、捕らわれてる人奴隷にされてる人達を助け出して、その後艦隊で海から攻撃する」
その事を聞き指令室にいる者達が驚きの声をあげる
「なんと!」
「えげつない…」
「なるほど納得です」
「なので長距離魔法弾の準備をお願いします、やるからには徹底的にやります!女神ハル様を殺そうとするバカな国には、女神の怒りがどういう物なのか知らせてあげます!」
ニヤリ
ロマリオ達は、ユリを見てひそひそ話す
「一番怖いのは、デリス様達でなくユリ殿じゃないか?」
「みんな何か言いたいことある?」
「…………………」
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