第178話ハルの眷属達
クルルは、デリス達がハルの救出に向かったのを確認して、待機してる者達に話す
「ハルちゃんの事は、デリス達魔族チームに任せて、我らはもう一方の敵対勢力の殲滅に向かう、ユリ指示を頼む」
ユリは、通信魔道具で話す
「ハル様を傷つけた、二つの敵対勢力は、何百万の軍で侵略してる、女神様に敵対する事がどういう事かを示す、女神の軍の力で大国の軍を潰す!転移陣で本国からも女神軍を投入する、ミラーレ大樹の転移陣にも、さらに強力になった魔物達が集まっている、魔物達は女神のティマーのヒナタに任せる、カミルス将軍、プライム宰相は侵攻してくるバルサート本隊を潰して!先行してるデリス達魔族チームと連携」
カミルス、プライムは返事をし、部屋を出て行く
「「わかりました!」」
「クルル母様、ミルル母様とルナ達眷属の称号を持つ者達は、クオーク帝国軍200万を任せます、先行してるミラーレの魔鳥達がカミラスト平原にいる、後から転移してくるミラーレの魔物達もそっちに行かせる、ハル様に敵対する国!遠慮はいらない徹底的にやって!」
クルルもミルルもユリを見て返事をして指令室を出て行く
「任せるのじゃ!我々は女神の眷属じゃ、主を瀕死にした国家など滅べばいいんじゃ!」
☆・☆・☆
カミラスト平原に先に着いたホワイトエアリール、エンシンミラーバード達は、倒れてるハルの従魔の魔物達に大樹に実るハルの魔力を大量に含んだ実を食べさせる
すると、瀕死の魔物達の魔力が回復し傷をふさがっていく
ホワイトエアリールのパルルが、回復した魔物達に話しかける
『我々は、ハル姫様の眷属ここより遥か遠くミラーレ大森林より姫様の救出に来た、お前達から姫様の魔力感じるから、姫様の木の実与えた、何でそうなってたのか教えよ!』
平原で戦った魔物を代表してアサシンスパイダーが答え、ハルの命令でここで戦った事、敵対してる人間の大国の事を話した
『うむ、わかった、我々はここで姫様を傷つけた人間を殺す!』
『無理だ!人間達は数も多い、変な兵器も使って来る』
『心配いらない、姫様には、沢山の仲間がいるもうすぐここに来る、でもここじゃない!姫様が守ろうとした町の近くまで戻る』
アサシンスパイダー達瀕死の魔物達は、回復させられる前に平原の入り口まで運ばれ回復された、ここでも十分町に近いのになぜなのかわからず
『ここも姫が守ろうとした町に近い、なぜ町に近づく?』
『この大陸の者達に姫様の力を見せるため、ここにまだ多くの我らの仲間が集まるそれに黒龍様白龍様も眷属を連れてこられる、人間達に勝目はない!』
『おお!龍族のお方も姫様は従えておられたのか、我らも共に戦わせてもらう』
パルル達は、ウィスラーの城壁から数百メートルのところまで戻って来る
すると、町の監視塔にいた守備隊が騒ぎだす
「大変です目の前に見た事もない大きな魔物の鳥多数、大きな蜘蛛やスライムの魔物多数現れました」
グランブル国王は、監視塔に上がり現れた魔物達を見る
「あの魔物は、敵?嫌!我々を守ろうとしている?完全にこちらに背を向け平原を見ている」
そこに偵察隊から連絡が入る
「クオーク帝国軍主力部隊100万以上こちらに向かってます!ものすごい数です!」
グランブルは、魔物を見て
「いくら魔物が強くてもあそこにいる魔物は、全て合わせても500くらいじゃ、退けるのは、無理じゃ」
さらに兵士が叫ぶ!
「上空に何か飛んで来ます!」
町の城壁すぐ側に黒龍と白龍が着地する
ドスン
ドスン
「こ・黒龍に白龍だとぉー」
さらに兵士が叫ぶ!
「前方に転移陣!多数!」
ミラーレの魔物達が次々転移してくるのを見て、兵士も国王達も唖然とする
何だあの巨体の熊の魔物に、ボア系、虎、狼の魔物全て異常にでかい、それに人も混じっている、一体何者なのだ?
すると黒龍が城壁に近づくと人の言葉で喋りだす
「我は、女神ハル様の眷属の黒龍、ここに集まった者達は、全て女神の眷属や従魔達、我ら女神ハル様を傷つけし者達に女神の力を示すために来た!町にいる者達には、危害は加えぬ安心するがいい」
グランブル国王は、黒龍に向かって叫ぶ
「儂は、この国を代表するグランブルと申す、黒龍殿これは我が国の問題、ハル殿の眷属様に迷惑をかけるわけには、行きません」
「確かにそうかもしれん、じゃが女神ハル様に剣を向けた、しかも女神を傷つけ晒し者にして侵攻の道具にするとは、そのような愚かな行為をする大国を我ら女神の眷属達が許すことは、出来ぬ!女神様に敵対する事がどういう事かをそこで見ているといい」
クルルは、カミラスト平原を進んで近づくクオーク帝国軍を見つめる仲間達に叫ぶ
「皆よく見るのじゃ!あやつらが我々の大切なハル様を殺そうとした奴らじゃ!女神の叡知ユリが遠慮はいらない女神の力を示せと!皆奴らを叩き潰すのじゃ!」
平原を進んで来た帝国軍は、ウィスラーの前に集まった魔物やルナ達を見て笑いだす
「なんじゃ?魔物に龍ざっと1万か…ふん!我々には、強力な魔道兵器がある龍やSクラスの魔物大したことないわ!帝国の力をみせつけろ!やれ!」
平原を進んで来た帝国軍は、黒龍達を見るなりいきなり攻撃を始めて来た
「我々は、我慢してハルの救出をデリスに任せたのじゃ!ハルを殺そうとした人間!これが我ら女神の怒りじゃ!」
クルルとミルルは、最大まで魔力を高め超強力なブレスを放つ
ブフォーーーーーーーーーーーー
ブフォーーーーーーーーーーーー
強力なブレスを受けた帝国軍は、一瞬にして数千の兵士が消し飛んだ
「怯むなあのような強大なブレスは、連続して放てん!攻撃を続けろ!」
黒龍達のブレスを合図に女神軍団が一斉に動く
女神軍は、全てに連携がとれ、魔物が傷を受け魔力が減り動きが悪くなったらルナ達数十人が魔物の各部隊に付きマジックバックからハルの魔力の籠った大樹の実を魔物達に与えて行く、元々SクラスSAクラスの魔物ハルの魔力で回復すると、さらに蹂躙するスピードが上がる
『姫を殺そうとした人間許さない』
『姫様痛がってる許さない』
『姫様の血流した人間殺す』
『優しい姫傷つけた人間潰す』
ガオーーーーー
ザシュザシュザシュザシュ
ブフォブフォブフォ
ボキバキボキバキ
「タイガー隊私についてきて向こうの奴ら潰すわよ」
ガウガウ
「ウルフ隊次は、あいつら殺るよ!」
ウオー
「ボア隊あいつらぶっ潰して!」
ブフォー
それを監視塔から見てた国王含め重鎮達は、目の前で起こる光景にただただ唖然として見ていた
「コング隊向こうに移動するわよ!」
ウホウホ
「タイガーだいぶやられたね、これ食べて」
ガァ… ごっくん
あの強力な魔物が人間と連携するなんて、しかも指示をだしてるのは、全て女性冒険者、ある者は、強大な虎に乗り、ある者は、強大な熊の肩に乗り指示を出してる、しかも攻撃を受け倒れた魔物に近寄り大きな木の実を持ち口の中に手を入れる?バカな考えられん!一番驚いたのが攻撃が当たりそうになった小さな冒険者が巨大なスライムに飲み込めれた時だった
スライムは、敵の兵器の攻撃を吸収し安全な場所に移動すると、小さな冒険者を吐き出し冒険者を乗せて移動していたのだった
ほんと信じられなない光景だった、それからはもう一方的だった連携がとれ攻撃力が落ちない女神軍、方や混乱し疲弊する帝国軍、その差が歴然としたのが夜だった闇で見えない状態での戦闘は、女神軍の勢いが加速翌日、日が昇る頃には、主力部隊120万は、壊滅後方支援部隊も被害を受け帝国本国に撤退して行ったのだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます