第175話ハルの眷属達は頑張ってくれました

カミラスト平原は、10万の帝国軍がティ オール国の魔物達に圧されていた


重装騎士隊隊長のヨークは、混乱していた、先ほどまでと明らかに魔物達の動きが違う、怒り狂った魔物が無茶苦茶な動きで我々の部隊を殲滅して行く、いったい何が起こったのだ、まぁいい、しょせん魔物統率の取れてない暴れるだけの魔物


ヨークは、各隊に指示を出す


「第一~第三重装兵士隊は、キラータイガーを足止め、第一~第三魔道兵器隊は、と連携して各班で当たれ!第四~第六重装兵士隊は、キラーコング、第七第八重装兵士隊は、ブラッドボア、第四~第五魔道兵器隊は、ブラックファングウルフ、第六~第七魔道兵器隊は、キラーコング、ブラッドボア各隊油断せず対処せよ」


各隊の連携の取れた攻撃に魔物達は、傷ついていった


☆・☆・☆

… ティオール国を って …


ライラ達と魔物達にハルの叫びが届く

ピキーーーーンーーー


「「「 え!ハルちゃん?嘘! 」」」


キラーコングもキラータイガー達もハルの叫びが届き一瞬

動きが止まる


すると魔物達は、突然雄叫びをあげる


〈ワォーーーーーーーーーーー!〉

〈ガォーーーーーーーーーーー!〉

〈グォーーーーーーーーーーー!〉

〈ブォーーーーーーーーーーー!〉


アサシンスパイダーが止まったまま動かなくなる


『姫様 ………………………… 』


スライムも突然ライラ達を包んで動きが止まる


ライラは、ペンダントを握り必死に呼びかける


「ハルちゃん、何があったの?」


ライラが持っペンダントから、ハルの魔力がどんどん抜けていきペンダントからは、何も感じなくなる


ライラ達は、ペンダントから魔力を感じなくなって、自分達も魔物に襲われるんじゃないかと警戒をしてたが、スライムは自分達を包んだまま敵軍の攻撃から守り続けてくれ私達は、外の様子がわからないが、敵軍を襲っていた魔物達が、敵軍を倒したのか、敵からの強力な遠距離攻撃が止んだ、すると私達を守っていたスライムが元の姿に戻り力尽きたように倒れる


〈ドスン〉


私達は、スライムに近寄り確認すると、わずかに魔力が残っていて瀕死だった


ライラ達にアサシンスパイダーが近寄り話してくる


『敵の兵器部隊は、仲間が全滅させた、でもまだ敵いる仲間達も倒された、アサももう動けない、でもこのままはダメ姫様の大切ここにいるからだから最後の力使う』


ライラ達は、スパイダーの言う事が理解出来ず戸惑っている


「いったいどういう事?」


アサシンスパイダーは、糸を出してライラ達20人をまとめて縛りエルフ達の回りに糸でボール状の繭を作る


『アサ達は、姫様の眷属だから姫様の願い守りたい、だからライラ達は死なせない』


「ちょっとアサ!どういう事!」


アサシンスパイダーは、繭を数キロ離れたウィスラーに向かって投げた


強烈な浮遊感に襲われるライラ達は、思わず悲鳴をあげる


「「「キャーーーーー!」」」


ライラ達の繭は、ウィスラーまで飛び城壁近くに着地したのだった


『姫様アサ達約束守れたかな… 』


〈ドスン〉



☆・☆・☆

… ティオール国を って …


『みんな、暴走したらダメ、ボク達は、姫様の眷属だよ、みんなで姫様のお願い守ってあげようよ』


〈ワォーーーーーーーーーーー!〉


『そうだ!俺達は、姫様の眷属だ、やってやる』


『みんな、聞いて!姫様の大切な仲間を守ってるスライムの魔力が尽きそうだから、こっちを攻撃して来る奴らを止めてほしいって、うんボクもそろそろ限界お願いするね』


『わかった、俺たちウルフが得意のスピードに全魔力使って速度上げて足止めしてる奴らを撹乱するからコング、ボア、タイガー達あの変な兵器の奴ら殺ってくれ!』


雄叫びをあげたウルフ達は、今までにないスピードで足止めしてた重装兵士達を襲って行く


『いいか俺たちは、足止めして攻撃してる兵士だけだ、他からの攻撃は、無視して全部の魔力を脚にそしてスピードを上げろ!攻撃を受けても絶対止まるな!姫様の願いを守るために行けぇー!』


〈ワォーーーーー〉


ドヒュンドヒュンドヒュン


『タイガーにコング!オイラ達ボアが兵器持ってる奴らに突進するから後は頼んだ』


〈ブォーーーーーーーーーーー!〉


ドスドスドスドスドスドス……


「ぎゃーーーー」


『まだまだだ!今までダメージ受けて魔力が減ってるんだ防御に使ってた魔力を全部牙に集めろ!魔力を込めた牙で敵をぶっ刺し、ぶっ飛ばせ!姫様の願いのために』


〈ブォーーー!〉

グシャグシャ

ドスン

「うわーーーー」


『じゃおら達は、ボアがぶっ飛ばした奴らをこの爪と牙で仕留めて行く、落ちた武器と残った奴らコングに任せる姫様のお願いだやるぞー!』


〈ガォーーーーーーーーーーー!〉


ザシュ!ザシュ!ザシュ!


『じゃ俺たちも行くぞ!あいつらかなりのダメージあるはずなのに、姫様の願いだもんな気合い入れてあの兵器持ってる奴ら全部殺るぞ!目標は、兵器持ってる奴だ!他は無視しろ』


〈グォーーーーーーーーーーー!〉


ドスドスドスドスドスドス……


☆・☆・☆


帝国軍兵士達は、暴走する魔物達を連携して攻撃してるが、魔物達の動きは、止まらない


「隊長、奴ら兵器隊を襲ってます、弩弓隊、魔道兵器隊共にかなりの被害です」


奴ら急に動きを変えやがった、それなら


「弩弓隊、魔道兵器隊は、一ヵ所に集まれ、重装兵士隊、騎士隊は、兵器隊に集まる魔物を攻撃奴らは、兵器部隊しか目が向いてない!魔物の脚を集中攻撃、動きを止めて仕留めろ!」



「「「了解!」」」


「ぎゃーーーー!」

〈グォーーー〉

ザシュ!

「おりゃー」

………

………

………

………

………

〈ドスン!〉

〈ドスン!〉

〈ドスン!〉

〈ドスン!〉


「やった倒したぞー」

「うぉーーーー!」


重装騎士隊隊長のヨークに部下が

近寄る


「隊長ついにやりましたね」


「ああ!長かった、犠牲も多かっがな…」


「魔道兵器隊弩弓隊5万重装兵士隊1万ですか、犠牲が多過ぎました」


「隊長エルフ達も撤退したようです」


「まぁいい、こっちも後から来る本隊を待って合流する、部隊はほぼ壊滅に近いんだ、部隊を編成する負傷者は、治療を受けよ、残りの者は、犠牲者を集めろ」

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