第170話ハルの選択
ハルは、足を大きく広げバルサート兵士に向かって指を指す
「貴方達は、許さないのです!ハルの大切な人達を傷つけました、 それに貴方達の国も調べました、国として人として屑なのです!偽りの祈りは、女神様を冒涜するものです!森も大地もめちゃくちゃなのです!エアリアル母様は、全ての種族のために造ったのに…貴方達一部の人間が利己的な行動でめちゃくちゃにしたのです!ハルが母様に代わって処分するのです!」
「やかましい!チビ!たかが数匹の魔物を連れてきたからって、状況は変わらねぇよ!てめえもここで死ね!」
ハルは、状況を見て魔物達に指示をだす
「ウルたん、タイガたんは、ハルの大切な人を襲ってる魔物殲滅、コングたんはあの人達をやっつけて、アサタンいる?」
ハルの肩に1匹の蜘蛛が現れる
「アサたんは、ハルの大切な人達を守って」
〈姫の大切守る!ヒュン!〉
ヴィルム達は、笑いながら魔物達に指示をだす
「さっさと、その死にかけの女達をこっちに連れて来い!多少の欠損はかまわん!」
ヴィルムの命令に魔物達は、再び動きだすが、その前にハルの使役するブラックファングウルフとキラータイガー達に次々と倒されていく
〈ガォーー!〉
〈グォーー!〉
その光景にヴィルム達は、唖然とする
「おいおい嘘だろ!こっちの魔物は全部レベル100オーバーランクSだぞ!それがまるで雑魚扱いだと…」
「ヴィルム隊長!こっちにキラーゴングが向かって来ます!」
「キラーゴングだと、のろまな動きのたかがAランク魔物、魔道具兵器で粉砕しろ!」
「隊長あの魔物動きが異常です!攻撃がまるで当たりません!あの魔物色が変です!」
「変異種か…とにかく魔道具以外でも攻撃しろ!急げ!」
「うわーダメだぁーーー」
「ダメです!ぎゃーーーーーーーー!」
〈ザッシュ!ザッシュ!〉
〈ザッシュ!ザッシュ!〉
〈ザッシュ!ザッシュ!〉
「そんなバカな…我々の部隊が全滅だと…あと少しだったのにくそ…」
〈ドサッ〉
ハルは、エアロ達に駆け寄ると
「ハルちゃんありがとう…私達は、この傷だし助からない… 最後にハルちゃんに会えてよかった…」
ハルは、瀕死のエアロ達を見て一人一人言葉をかけながらハル特性のエリクサーを飲ませていく
「エアロお姉ちゃんよく頑張りました、これ飲んで」
〈ごくごく〉
エアロの身体が一瞬光に身体がつつまれみるみる傷が癒え食いちぎられた足も回復する
「ライラお姉ちゃん、飲んで…」
〈ごくごく〉
〈パァーン〉
「騎士の人達もこれ飲んでください」
〈〈ごくごく〉〉
〈〈パァーン〉〉
護衛騎士達にも次々飲ませエアロが率いた部隊は全員回復する
エアロも瀕死だったのがハルのとんでもエリクサーで回復ししばらく放心状態だったが、ハルが次々と負傷者を回復させて行くのを見て驚く
「嘘見たい♪ 〈ハルちゃんは、やっぱり女神様だったんだ… 〉 私達を助けてくれてありがとう♪もうダメだと思ってた」
「間に合ってよかったです、バルサートのにある大森林のドライアドさんから、砦にいる人達が危ないって言われてすぐに来たのです」
「そうなんだ、あのねハルちゃん今私達のティオール国は、バルサート教国と、クォーク帝国から侵略されてるの、王国は、王都への侵攻で両国の大軍が必ず通るウィスラーに向かいここで迎え撃つつもりです、聖女様もウィスラーの教会にこもり祈りを捧げています」
「そんな…皆死んじゃうよ…」
「大国は、元々この国を滅ぼすつもりだった見たいです、種族差別のしないこの国が邪魔だった見たいです、彼らは、話し合いには、応じません!彼らの目的は、聖女様と私、それに多くの獣人エルフの女性達です」
ライラがハルにお願いをする
「ハルちゃん、相手は、大国10倍以上の軍事力で攻めてくる、私達はハルちゃんの無事な姿が見れて満足、ハルちゃんは、このまま大森林の中に隠れててほしいの、私達は、最後まであいつらに屈しないから、生き残っても未来は、ないから」
エアロ達は、ハルに一礼してウィスラーに向けて歩きだすと、ハルが叫ぶ
「お姉ちゃん達のバカぁー!ハルがそんな話聞いてほっとくと思うの!10倍が何なの!ハルは、大樹の精霊からこの大陸を救っててお願いされたのです!だからハルも一緒に戦うのです!任せるのです!ハルには、魔物さんがいるのです!それにハルの家族が助けてくれるのです!」
エアロはハルの発言に驚くと
「ハルちゃんちょっといい、ここにいる魔物だけでなく他にもいるって事?」
「魔物達は、ハルの魔力をあげたからランクが上がったのです!むちゃくちゃ沢山はいないけどこっちに来てくれるのです」
ライラもつぶやく
「ハルちゃんの家族?」
ハルは、ニコニコしながら
「家族は、遠くにいるから無理かもだけど、とても強いのです!お姉ちゃん達もビックリするのです♪」
そんな話をしてるところに偵察隊から知らせが入る
「砦後方敵軍兵力は、20万以上!山岳国境も突破され敵軍が多数入ったとのことです」
「ハルちゃん聞いた通りよ、私達は、ウィスラーに撤退しましょう」
ハルはエアロ達に、急ぎウィスラーに撤退するように話す
「ハルちゃん何で?一緒に撤退しょう」
「ダメなのです!ハルは、この少し先のところに罠とか沢山仕掛けて敵軍の兵士減らすのです!」
ライラは、ハルの手を握り一緒に行くように手を引っ張る
「ハルちゃん私達と一緒に来て!お願い!」
ハルは、ライラにアイテムを渡す
「ライラお姉ちゃん、このペンダントは、ハルの魔力を込めてるからこのペンダントを握ってハルの仲間の魔物にお願いすれば言う事聞いてくれるから持ってて、ハルは、ここにいるアサタンと罠仕掛ける、ハルの仲間になってくれた魔物は、ライラお姉ちゃんのところに行くように命令しておくから使役してウィスラーを守ってください」
「ダメよ、ハルちゃん!罠仕掛けるってもう時間ないよ!一緒に来て!」
「エアロお姉ちゃんウィスラーって帝国からとバルサートからとの合流地点の町でしょ、ここが落ちれば王都にいる沢山の人達は、皆死んじゃうでしょ、帝国だけでも大変なのにバルサートまで来たら全滅しちゃう、だからハルは、この先の狭くなってる街道で罠仕掛けて時間稼ぐから」
「ハルちゃん時間稼ぐって?ハルちゃんの仲間の魔物達は、私達の方に来るんでしょ?他に宛あるの?」
「感じるのです!ハルの大好きな家族を!だからお姉ちゃん達も諦めたらダメなのです!ハルのところは、アサタンとフエンリルのリルリとエンペラースライムのスラたんで頑張るのです!お姉ちゃんのところは、全部で50匹位のつおい魔物達が応援に行くから簡単には突破されないのです」
「でもそんな強い魔物が来たら町は、パニックになるよ、どうしょう」
ハルは、ライラを見つめる
「ライラお姉ちゃんにお願いなのです、お姉ちゃんは、ウィスラーから出た少し先のカミラスト平原に行ってください、あそこの平原ならハルの仲間の魔物さん達が暴れても町に被害は、ないのです!大丈夫ですライラお姉ちゃんには、このアサタンの仲間が守ってくれるのです」
「わかった!ハルの家族が来るまで頑張って見る」
「エアロお姉ちゃんは、ライラお姉ちゃんとハルの撃ちもらした奴らを倒してください」
エアロは、ハルの手を握り
「ハルちゃん絶対無理しないで!ダメだと思ったら逃げて来て!お願い!」
ハルは、静かにうなずく
「お姉ちゃん達早く行って!バルサートの兵士近くまで来てるのです!」
「ライラ、皆行くよ!ハルちゃん後は、頼んだわよ」
「はいなのです!」
じゃアサたん行こう♪
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