第164話クォーク帝国とバルサート教国の侵略

「皇帝陛下!軍の準備は整いました」


定例会議冒頭で軍務大臣の発言にうなずき、会議の出席者に激を飛ばす


「我がクォーク帝国の力を示す時が来た!先のティオール国の英知を持つ重要人物の拉致は出来なかったがその者は現在行方不明とのことだ!このチャンスに一気に攻め込むぞ!」


パドラス皇帝陛下、戦略参謀長が本作戦の説明をします


タクテス参謀長が立ち上がり一礼して作戦の説明を始める


「今回の作戦は我が帝国の力を示すため8割の兵力で進軍します、主な作戦計画は別紙に示す通りです」


主要街道を進み国境のミルバール砦を魔道兵器部隊30万重歩兵部隊20万で敵主力砦の攻撃


ミルバール砦より南に20kmにある山岳ルートにある国境検問所に従魔部隊10万と改造魔物部隊Aランク1万で進軍


ミルバール砦より北にある山岳路にも従魔隊10万と従魔5000で進軍なお進軍従魔は改造後SAランクのファングウルフ


進軍開始前に先遣部隊のアサシン隊1万がすでにティオール国に潜入攪乱の任務に就いています


海も海軍船5千隻で海よりティオール国南方にある港町ボストークに攻め込みます


街道の砦が落ちたら主力200万を進軍させ一気にティオール国の町を攻めていき王都カブラを10~20日間で陥落させる予定です


今回バルサート教国との共同作戦になっているため成功率は90%以上です


我々帝国はティオール国の西部国境帯から、バルサート教国は、東部国境帯から攻め込む挟撃作戦です、バルサート側の部隊も兵力は100万以上を国境戦線に投入するようです


「うむ、この作戦ならティオール国の陥落はすぐじゃろ、よく立案した」


「は!ありがとうございます」


宰相補佐官のネルドラが今回のバルサート教国との共同作戦締結内容を皇帝陛下に説明する


「今回の戦争でバルサートは戦利品に今回教会の巫女と聖女を求め、我々帝国は王族の女で領土分割はトレストラ川の西側を帝国東を教国で調停以後50年の不可侵条約を結びました」


パドラス皇帝は、髭を触りながら


「ティオール国のトレストラ川西側と言えば肥沃な農村地帯ではないか!それにミルバール砦に近い山々では鉱物資源が豊富と聞いておるなかなかいい条件じゃの」


ネルドラはさらに話を続ける


「バルサート教国は今回以上に聖女に執着してました、何でも我々が取り逃がした英知の女神と呼ばれてる女が手に入るのであればティオール国の分配のさらに3半分をを帝国に譲るとまでいっております」



「そこまでの人物なのか?ドルン宰相よ何か聞いておるか?」


「諜報部からの報告では確かに知恵は凄いようですが、少し抜けてるところもあるので、我が帝国には必要ないかと」


パドラス皇帝は立ち上がり


「ティオール国へは3日後に宣戦布告を行い4日後の朔の日の天候を利用して砦を落とす!それぞれ進軍用意せよ!」


「「「は!」」」


☆・☆・☆


バルサート教国でも同じころ


「教皇様、200万の聖教騎士の準備は整いました」


聖教監視統括司教ユダパルスは


「モーゼス大司教!聖教騎士全員強化薬を飲み全員がAランクの冒険者以上の魔力を測定しました」


「監督司教カラサルは、私達はティオール国東側街道国境にあるケルケトラ砦を

落とし、そのままティオール国内に進軍部隊を分けながら街を占領、特にウイスラーの町とティオール中央教会は我々が占領する!」


「カラサル司教占領した町の者はどうするのですか?聖女様は?」


「占領してもむやみに殺してはならない!全員奴隷として我が教会に尽くしてもらう!働きに応じて奴隷を選ばせる」


「1番の目的が女神からの加護を持っている聖女様の確保だ!聖女の力があれば我々に新たな力がもたらされることになる」


モーゼス大司教が

「司教の皆さん聖女だけは絶対殺さず確保してください!いいですか!」


「「はい!わかりました」」


聖教監視統括司教ユダパルスが立ち上がり


「聖なる裁きの勧告を3日後ティオール国に宣言します!4日後の朔の日の起こる現象を利用し砦に侵攻します!その際その砦に近い国境検問所も部隊を分け攻め込みなさい!ティオール国に侵攻後は近くの町を攻め込みウイスラーを目指しなさい!そこに女神の知恵を持つ少女がいるはずです必ず殺さず確保するように!残りは中央教会を目指しなさい!聖女を確保すれば我々はそれで作戦完了です!後は帝国側がティオール国王都を落としておしまいです」


「司教の皆さん聖なる戦いのため準備をお願いします」


司教達が部屋を出た後一人残ったモーゼスは、聖教会のペンダントを握りながら


「この戦いでついにティオールの聖女とあの美しき巫女達が手に入るのだフハハ」

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