第163話ハルファミリーハウスの集まり

ハルがピレーネ大森林を救いバルサート教国に移動した頃ハルファミリーの拠点ミラーレ大森林大樹のツリーハウスにクルル達は奉納の舞の練習を終えて、キスリス教会からテレスとミーティスと共に戻って来ていた。



「ルナにミロ、お主達も来ていたのか?」


「はい!ファミリーの主要メンバーは、全員揃っています!ドライアドのメルル様が大切な話があるから関係者を集めるようにっと言われましたから」


クルルは、大樹に集まったハルの関係者を見てこんなにも大勢の者を集めて、メルルいったいどんな話しなのじゃ


ユリがクルル達を見つけ話しかけて来る


「クルル、ミルル奉納の舞は、どんな感じ?もう時間ない」


クルルは、視線をそらしながら


「じ・順調じゃ!心配せずともよいのじゃ!」


聖女ミーティスが苦言を述べる


「ミルル母様は、問題ありませんただ…クルル母様は、何度やっても最後の祈りが…あそこをきちんとやらないと、魔法陣が起動しませんと何度も言ってるのですが……」


それを聞きユリの雰囲気が変わりクルルを睨む


「ふーん真剣にやってないの………」


それを見てクルルが慌てだす


「ま・待つのじゃ!我も真剣にやっておるのじゃ!後少しじゃから待ってくれ!」


「あまり時間ない!失敗は許さないから!」


クルルは、うなだれる


「が・がんばるのじゃ…」


集まった者達はそれぞれ状況を話し合っていた、その時大樹からドライアドのメルルが姿を現す


『女神ハル様をお慕いする者達よ!お集まり頂きありがとうございます、今から大切な話をしますのでしっかり聞いて、急ぎ行動を起こしてください』


ユリもクルルも他のハルファミリー達もメルルの発言に静まりかえる


メルルは、ドライアドは、大地がつながってる限りどこにいてもドライアド同士の念話が可能であることを私達に説明し、私達の住む大陸以外別の大陸にいるドライアドとの話しもできることを私達に理解させると


『私は、フロントトラスの大陸のピレーネ大森林の大樹の精霊ドライアドのシルシルから連絡があり私達の大切なお方ハル様が無事生きていると、ハル様が今大変な状態にあると、出きれば助けてほしいと言われました』



その言葉を聞き騒然となる


「「おお!ハル様は生きておられた」」


「えーー!ハルちゃんは、生きてて何かに巻き込まれてヤバいって事?」


「よかったよぉー生きててくれて」

「ハルちゃん生きててくれた…」

「ハルちゃん…グスン」



皆が騒ぐ中ユリが立ち上がり代表してメルルに質問する


「メルル様!今の説明では、よくわからないもう少しわかりやすく教えてください!」


メルルは頷き語りだす


『ハル様は、この大陸の私達の姉のドライアドを救いその姉のお願いで別の大陸に転移して、向こうでも私達の仲間を助けてくれています、ハル様の伝言をそのまま伝えます、 【ハルはこっちの大陸で元気でいるから、あともう少ししたらみんなにお願いするかもなの】って事です』


それを聞きクルルが騒ぐ


「ハルちゃん、お願いするかもってなんじゃ!どういうことじゃ!」


ルナも騒ぐ

「そうよ!お願いするって…何かあったの?」


一部の者達が騒ぎ出したところでユリが落ち着かせる


「クルル!ルナ!落ち着く!話は最後まで聞く!」


「申し訳ないのじゃ」

「ごめんなさい…」


ユリは、メルルに頭を下げ謝り状況を詳しく聞く



『ハル様の伝言は、頑張っているからもしかしたら助けてほしいかもって事だったのですが、ハル様から伝わった記憶をシルシルが詳しく伝えてくれました。そしてシルシル達ドライアドと森の仲間が集めた情報も教えてくれました。その事をお伝えします!ここからが重要な事です! ハル様は、記憶を無くされた状態でティオール国に身を寄せてました、その国の人達は、とても優しくハル様に接してくださりハル様は、とても楽しく過ごされてました、ハル様が渡られた大陸は、3国が統治していてかろうじて均衡が保ててる状態でした、ところが2つの大国は森を荒らし、強制的に強力な魔道具を使い魔物改造を施して使役し、ハル様の住む国に攻め込もうとしているそうです、人間の国内の様子はわかりませんが、ハル様の情報によりますと大国は同時に攻め込むみたいです、ハル様は、何とか阻止しょうとしていろいろ行動を起こし、その事で闇の部隊から攻撃を受けかなり負傷して私達ドライアドの仲間のところで傷を癒されてるようです、ハル様の行動で大国の侵略は、一時止まりましたが、またいつ本格的に始まるかわかりません!人間同士の戦争は、私達は興味ありませんが、ハル様は、ティオール国が大変お気に入りなので、間違いなく助けに向かわれると思います!ハル様には、魔物の仲間がいますが、攻め込もうとする大国の事はの情報はわかりませんがとても大きな二国です、破壊力の大きな兵器を沢山揃えてるという情報もあります、いつ争いが起こるかわかりませんが近いうちに起こりそうな気がします、皆様ハル様を助けて下さい!お願いします!』



メルルの話を聞き、クルル始めここに集まったミラーレ連合国の主要幹部とハルファミリー全員が静まりかえる


ユリは、立ち上がり幹部達に問いただし幹部達は答えていく


「軍事責任者のカミルス!ハル様救出部隊の準備は、どうなってますか?」


「報告します、現在魔王8将軍が中心に全員がランクA以上の精鋭が80万すでに準備が整っています」


「ミロ転移陣構築部隊は、どうなってますか?」


「はい!転移陣構築可能魔族が500名転移規模は、1回300名です、全員が飛行可能です」


「プライム連合宰相ハル様救出部隊の船団の建造は、どうなってますか?」


「はい!既存船団の改造と新造船併せて20万の移動が可能になっています」


「クルル、ミルル聞いた通りです!絶対失敗はできません!ハルちゃんは、優しいから絶対自分を犠牲にして助けに行くはず!もし大国の侵略が早くてもハルちゃんなら簡単にはやられないはず、でも私達は、大陸に移動する手段が朔の日だけです!よろしくお願いします」


デリスが立ち上がり皆の前に頭を下げ


「皆お願いじゃ!ハルちゃんを失いたくないのじゃ!この気持ちは、妾だけじゃないと思うのじゃ!クルルにミルル絶対舞を成功させてくれ!」


「任せるのじゃ!絶対成功させる!」


ユリが最後に気合いを入れる


「私達の女神ハル様を助けるためにみんなの協力が必要!みんなよろしくお願いします!絶対成功させてハル様を救出するのです!」



「「「「「おーーーー!」」」」」

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