第162話ハルからの連絡
ウィスラー商業ギルドは、ハルの情報を一部の者が探りながら、通常業務が行われていた
「はい!こちらの買い取り額は金貨3枚ですね、ありがとうございました」
「ジェシカもうすぐお昼ね、どうする?」
「シェルは、どうするの?外に行く?たぶんもうすぐパンドちゃんがお弁当売りに来るからそれにする?」
受付も一段落し二人は、楽しそうにおしゃべりをしてると、奥からトアラが慌てて出てくる
〈バーン〉
「びっくりするじゃない!トアラどうしたのよ!」
トアラは、辺りを見渡すと
「僅かですが、魔物の反応がありました」
「えーーー!魔物?」
ジェシカもシェルも回りを探すが見つからず、警戒をしていると
ギルド内にある植木の側に一匹の魔物が急に姿を現すとトアラが騒ぎだす
「きゃー!ジェシカ、シェルあそこ!植木に魔物がいる!入り口を封鎖して!ギルド長のベルバラさんを呼んで来て!」
アサシンスパイダーは、姿を現した後、全く動く気配を見せず様子を伺っていた
「あの子全く動く気配ないわね、何ていう魔物なのかな?ウランならわかるかな?」
そこにギルド長のベルバラ始めライラにミトル、ウラン達今日出勤してる職員が出てきた
「魔物は、どこ?」
「ギルド長あそこです!全く動きません何かを探してるようです!」
「ウラン!鑑定して見て!」
「はい!わかりました!」
「鑑定!……………えーーー嘘でしょ!」
ウランは震えだす
ガクガク
突然震えだしたウランにジェシカが尋ねる
「どうしたのよウラン?」
「あの魔物は、アサシンスパイダーの変異種でブラックアサシンスパイダーランクSAランクです詳しい能力はわかりません、レベルが高過ぎて私ではは鑑定できません!」
「「「「えーーー!そんな災害クラスの魔物私達だけでは、どうしょうもないよぉ」」」」
「ギルド長動かないで、ち・ちょっと待って下さい!」
「何かあるの?」
「あの魔物名前あります!ハル様の従魔見たいです!あの魔物からハル様の魔力感じませんか?」
するとベルバラとライラが何かを感じたように魔物に近づいて行く
魔物もゆっくりとベルバラ達に近づいて行く
『驚かせてごめんなさいなの、ハル様の従魔のデルと言うのね、ハル様からこれを預かってきたのね、ライラ様に渡してほしいのって』
「「しゃべったぁー!」」
ベルバラ達が驚いていると
デルは、ハルのメッセージを込めた魔道具を出してきた
『預かった!これなのね』
「で・デルありがとう♪私がライラ魔道具預かるね」
ライラはデルから魔道具を受けとると、ベルバラは、ギルドの入り口の扉を締めさせ職員全員を会議室に集め、デルにも入ってもらった
ベルバラは、集まった職員に説明を始める
「みんなこの子は、ハル様の従魔のデルちゃんよ、ハル様からのメッセージをわざわざ持って来てくれたの」
『ハル様の従魔のデルなのです、ハル様からここにいる人を守るように言われてるのね、よろしくなのです』
「ベルバラ様、何か凄い頼もしい助っ人が来てくれましたね♪」
「そうね、さすがハル様ね、ライラ、ハル様の魔道具起動させて見て」
「わかりました」
〈ブーーン〉
【ライラお姉ちゃんベルバラお姉ちゃんハルは、上手く逃げて今は、クオーク帝国のピレーネ大森林の大樹のドライアドさんのところにいますの、ここで沢山の仲間ができたのね、だから心配しなくて大丈夫なのね、ハルは、今から帝国のこと調べてからバルサート教国の大森林に行くのね、向こうでもドライアドさん大変だから助けに行くのね、何かあったらデルに言えばハルに連絡着くから、デルは強い魔物だからいろいろ助けてくれると思うから使ってあげてくださいなの】
「え?ハルちゃん今クオーク帝国にいるの?これからバルサート教国に行く?えーー!」
「えー!ハルちゃん大丈夫なの?」
ベルバラ達はハルの行動に驚いていた
『ハル様は、デルの住む森を救ってくれてドライアド様も助けてくれたの、だからデル、ハル様の命令でここにいるハル様の仲間は、デルが守る!何でも言って』
ベルバラ達はデルを見て考え話し合い
「デルちゃんその姿もう少し何とかならないかな?そのままだと目立つから、出きればもう少し小さく、出きれば手のひら位の大きさになれば…」
それを聞きデルは身体を手のひらサイズまで小さくしてライラの肩に飛び乗った
「キャッ!デルいきなりびっくりするじゃない!」
『ごめんなの、これならどうですか?』
ベルバラは、今後については、国内での行動に一責任者として偵察任務を任されていた
「うん♪いいわね、じゃデルは、ライラと一緒に行動してくれる」
『わかったの』
「ライラとデルは、国境砦付近で帝国の動きの偵察と情報収集をお願いできるかしら」
「わかりました、行って来る!」
『なの!』
〈バタン〉
ライラとデルが出ていくとベルバラ達は、これからについて話し出した
「ギルド長ハル様が無事でよかったですね」
「ああ!ほんと安心したよ!」
「しかしハル様は、ホントに女神様なのですね、ドライアドまで助ける何て、森の回復にドライアド様の回復、魔物の使役って驚きの連続ね」
「でもこれですこしは、希望が持てました、2つの大国が攻めて来たら今のこの国の兵力では結果が見えてましたから」
皆うなずきハルの魔道具を見つめる
「ほんとうに可愛い素敵な女神様ね」
「ねぇウラン鑑定してあの魔物の強さどうだったの、私もあのクラスの魔物見るの初めてだが、それほど魔力が溢れてなかっとと思うのだが」
「あの魔物は、攻撃より守りと補助に特化してるみたいですね、攻撃ランクは、SAですが、防御系は、SSでスピードに至っては、SSSです!デルちゃん一匹で帝国相手にできるのではないでしょうか?」
「はぁ~ハル様は、トンでもない魔物を従魔にしたのね、まだまだあのクラスの魔物達を従魔にしてそうだけど、ハルちゃんが動いてくれてるなら、私達は自分達の役割に専念した方が良さそうね、とにかくこの事国王様に報告するわよ!ジェシカ、謁見の許可!ハル様について重要な報告ありと」
「わかりました」
「残りの者は、冒険者ギルドと協力して、この国に潜入してるかもしれない、たぶんしてる!敵のアサシン隊を見つけて殲滅する事、敵の軍隊が動くまでに必ず見つける事!」
ジェシカは、ギルド長の謁見許可の書類を持ち急ぎ王都に向かった
ウラン達も各地に散って行った
ベルバラは、思い出していた、突如現れた小さな女の子がこの町の危機を救ってくれて、この国を好きだと言ってこの国を侵略しょうとする国に怒りこの国の危機を救うために動いてくれてる…
「ハル様ほんとうにありがとう♪決して無茶はしないで、あなたの可愛い笑顔をもう一度見せて…」
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