第156話ハルは激怒なのです!

ひどい…ハル何もしてないのに…ドライアドさんの言う通りだこの大陸の悪い事する人達罰与えてやるのです!ハルは、激怒なのです!


o(*`ω´*)o///


でも悪い人達に囲まれてるし、身体にナイフ刺さって凄く痛いのです… 何んとかして逃げなきゃ


ハルは、必死に周りを見ながら考えていた


「ヤバいの早く何とかしないとなの… 」


クオーク帝国黒闇部隊のアサシン隊はハルを見てニヤニヤ笑いハルに近づいて行く


「お嬢ちゃん無駄だよ我々の包囲網からは、逃げれないから、お仲間も召喚した魔物相手に奮闘してますがまだ少しかかりそうですね、さぁ諦めて我々と一緒に来てください、散々邪魔してくれたお礼をしないといけないですからフフフ」


ハルを取り囲んでいたアサシンの部隊は少しづつハルに近づく、そしてハルを捕まえようとした瞬間


〈カチ!〉


〈パァーーーーーン〉



ハルは男たちが近づくのを待ってマジックバッグの中から魔道具を取り出し起動させたのだった


「ギャーーーーーー目がぁー」


「目が焼けるぅー」


そうハルが起動した魔道具は大光量を発生する魔道具だった


男たちは暗闇でも見えるスキル暗視を持っていたためわずかな光量でも見ることが出来る状態の所にいきなり大光量の光が入って来たため目に強力な負荷がかかりのたうち回っていた


「よし!今のうちに逃げなきゃ」


ハルは傷ついた身体を引きずりながら、逃げる


早くしないと別の部隊が来ちゃう、その前にナイフを抜いて



ズボッ

ぐう


はぁはぁ・・・このままだと追いつかれちゃうから少し迷わせちゃえ


〈ビシッ〉


ハルの血をこれに分けて少し入れてっと後は、スリングショットを使って魔力を集中っとドライアドさん情報ほしいの・・見えた!ここと、ここ、ここにも、いっけぇーーーーー!


ヒュン

ヒュン

ヒュン

ビチャ

ビチャ

ビチャ


これでいいかな、早く逃げなきゃ


はぁはぁ…

はぁはぁ…


ハルは出来るだけ血痕を残さないように歩いていた


はぁはぁ…


回復魔法を使うと場所ばれるし我慢しなきゃ、


はぁはぁ・・・


男たちから離れたハルは、ある場所の前で止まった。


ここならハルの小さな身体しか入れない奥は深そうだし、迷ってられない足音近づいてきたし


ハルは、小さな入り口の洞窟に身体をくねらせながら入って行った


「うんしょ、うんしょ狭いなぁほんと、はぁはぁもう少し行けばなんか広くなってそう」


ハルが身体をくねらせながら進むこと数時間、ハルは大きな地下空間に出た


「やっと広いところに出た、はぁはぁ・・・」


そこは、光コケと、地下に広がる大きな水棚がなす幻想的な風景が広がっていた


「うわーきれい、鍾乳洞だぁはぁ~」


ここで少し傷を回復させて少し身体休めよ


ハルは、傷口を洗い回復魔法をかける



「ハイヒール」


〈パァーン〉


「これでよし、後は何か食べて体力回復させなきゃ、今のところ近くに魔物いないみたいだし、今のうちに身体休めよっと」



☆・☆・☆

その頃クオーク帝国黒闇部隊は、増援の王国騎士団と、ライラとベルバラ率いる商業ギルドの部隊に召喚した魔物は全て倒され黒闇部隊は分断され次々と捕縛されていた。


クオーク帝国黒闇部隊で今回の指揮官でもあるデポルトラはわずかに残った部下たちに激を飛ばす



「くそ!あのガキどこに行きやがった!あいつが爆光の魔道具使わなきゃ部隊が壊滅することはなかったんだ!ガキのせいでαアサシン隊は全員捕まり近くにいた部隊も捕縛され、残ったのは我々黒闇βだけだ!いいか何としてでも見つけ出せ!あの傷だ遠くには行けないはずだ!あのガキだけでも連れて帰れば俺たちは莫大な報酬がもらえる、探し出せ!」


「「「は!」」」



わずかに残った黒闇β部隊の男たちは散っていく


「くそ!作戦はほぼ成功していたんだ!まさかあのガキがあんな魔道具を持っていたとは、くそ!チッ王国の奴らもうきやがった、奴らよりも先にあのガキを回収するぞ!」


〈シュン〉


「ライラこの辺に戦闘後があるわ、ん?これは・・・凄い血の量ね、まさかハルちゃん?」


そこに王国騎士団の部隊が到着する


「ベルバラ殿、帝国の者達の捕縛は完了しました、我々第一部隊以外は、捕虜収容所に護送の任にあたらせます」


「騎士団長のヘルアス様、この付近で戦闘があったみたいです恐らくハルちゃんではないかと、頭のいい子ですから簡単に捕まらないと思いますのでこの付近の捜索をお願いします」


「わかりました、騎士団整列!これよりハル殿の救出を行うまだ帝国の連中がいるはずだ!注意して捜索に当たれ!いけ!」


「じゃライラ私たちも捜索に当たりましょ!絶対見つけるわよ!」


ライラたちはハルのかすかに残る魔力を探査しながら森の中を捜していた


一方帝国のデポルトラ達は、ハルの血痕を見つけそれを追いかけていた


「隊長ここに大きな血痕があります」


「こっちにもありますぜ!」


「この量だとガキは意識朦朧としてるんじゃないですか?」


「隊長あそこ見てください!」


そこは、断崖絶壁の崖の途中にある岩場だった


「あのガキここから落ちてあそこに叩きつけられて落ちて行ったのか?」


「これは、われわれでも死んでしまう高さですよ!」


「ああ、そうだなここから落ちたならまず助からねえだろ」


「隊長後方より王国の奴らが来ます!」


「よし本国に戻るぞ!対象はルメルーンの森の崖から落ちて死亡と報告する」


〈ヒュン〉

〈ヒュン〉

〈ヒュン〉

〈ヒュン〉


「ヘルニアス隊長!また血痕です!」


「これは酷いな・・・この様子だとあの子はもう・・・」


「ヘルニアス隊長ーー!あ・あそこに血痕が・・・」


「あれは、大量の血痕ここから落ちたのか・・・この谷へ降りて捜索するのは不可能だ!魔素が濃いこの谷は、強力な魔物が沢山いるもはや生きてはいまい・・ベルバラ殿と合流してこの事を報告するぞ国王様にも報告しないと」


その頃ライラとベルバラはハルが潜った洞窟の入口付近でうろうろしていた


「ねぇ、ベルバラハルちゃんのいたところに大量の血痕あったでしょ?あれ追いかけたほうがよかったんじゃない?」


「ライラ、私たちが捜してるのは、ハルちゃんよ!頭のいいあの子が、あの血痕をそのままにするわけないでしょ!残してあるのはわざとだと思うわ!」



「そうよね、普通は、気づいてたら逃げるなら消すとかごまかすことするわね」


「と言う事は、あの子は何らかの方法で血痕を使って攪乱したってこと?」


「たぶん死んだと思わせる?」


「もしそうなら凄い子ね」


「そうね、ほんとあの子は凄い子、だからかすかに残ってたあの子の魔力をたどってここまで来たのに、この付近で途絶えちゃったわ」



ライラたちは痕跡が途絶えた付近を捜索した


「ねぇベルバラこの穴は?アント系の魔物の出入り口かスネーク系魔物の出て来た跡かな?いずれにしても小さすぎるわそれに中はかなり狭くなって入り組んでるしいくらあの子でも無理でしょ・・・まさか」


「もしここなら私たちにはどうすることもできないわ、この穴がどこにつながってるかもわからないし」



「痕跡からこの穴かもしれない私たちは、ハルちゃんの無事を祈るしかないわ」


「そうね騎士団と合流して王都に向かいましょ、そして信頼のおける人にこの事を報告しましょ」



ベルバラ達はこの後騎士団と合流し王都に向かった




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