第154話宗教国家バルサート
「ゴリアラス教皇様、大変です!作戦は、全て失敗しました」
「なんじゃと!あれほど闇に特化した部隊が失敗だと、あの国にあれを防ぐ者がいるとは、何があるのじゃ、まぁよいわ、暫く様子を見るとしょう、どうせクオーク帝国も動くじゃろうからこれ以上動くは愚策よ、参謀司書ドルトスを呼べ」
「わかりました、すぐに呼んで参ります」
暫くすると漆黒のローブを纏った男が現れる
教皇ゴリアラスは、ドルトスを見て思う
いつみても不気味な男よ何を考えてるかわからん
「ドルトス、お主の手下どもが失敗しおったぞ!どうするのじゃ!」
「おかしいですね、事前に調査した情報では、私の作戦を見破る知謀を持った人物はいなかったはずです、まさか全て失敗するとは、予想外です!聖女の拉致は成功率95%のはずです、それも爆煙が上手くいかなかった場合です、今回は、爆煙も予定通りに発生したにも関わらず、5人誰一人戻らないのは、あり得ませんねぇ… うむー彼らの能力からすれば絶対成功すると思ってました、特にリーダーまで捕らわれるとは、予想外です」
ドルトスは、深く謝罪をし、意見を述べる
「ゴリアラス様、今回の原因を調べ再度作戦を練り直します、暫く猶予いただけないでしょうか?」
「再度作戦は暫くは行わなくていい!調査のみにせよ!恐らく今回我々が動いたことで、クオーク帝国が慌てて行動に起こすはずじゃ、帝国にいる諜報部隊から奴らも聖女を捕らえるために動いておるとのことだ」
「ゴリアラス様それはまずいのでは、もし聖女が帝国に取り込まれたら一気に勢力拡大させて我々の国にも攻めてくるのでは、聖女の力で兵士の士気も一気に上がると思います!我が国にとっても一大事です」
「心配せずとも奴らも失敗するはずじゃ!あれほどの策を労して上手くいかなかったのじゃ!帝国にそれほどの策士がいるとは思わん!奴らが失敗した時、そこがチャンスじゃ!もし奴らが聖女拉致に失敗すれば士気は一気に下がる!そこを攻め込むドルトスよ、聖女拉致に向かった漆黒部隊の偽物を用意してティオール王国の聖女は、今我々の漆黒部隊の手によって重傷だと言う情報をながすのじゃ」
「なるほど帝国が聖女拉致に行った間にこちらの士気をあげるのですね、わかりました」
部屋を出ていくドルトスを見てゴリアラスは、これで我々のダメージご少しは軽減されるじゃろ、しかしあの部隊をとらえた奴は一体誰じゃ隠密特殊部隊に任せるか、彼らなら何か掴んで来るじゃろ
そこに統括神官が入ってくる
「タタラよ、新しく就任したロカボの精神魔法は、どうじゃ?ムラタネラの町のどれくらいの人間精神を支配できたのじゃ」
「ロカボの闇魔法はなかなか優秀であの町が終われば次の町に派遣しょうと思います、現在我が国の精神支配率は70%です、後3町村の民を支配できれば、この国は、全て我々の思うままです」
「そうよ、一番厄介なのが聖女の聖魔法、だから聖女を捕らえて奴隷として支配するのが一番だったのだ!なのに奴ら失敗しおって!」
「ゴリアラス様、今ティオール王国を内部から混乱させるために王国と我が国と国境近くの村に我が教会の洗脳師スキルを持った闇魔法使いを潜入させています」
「なるほど国を乱すわけか、なかなか楽しみな事が起こりそうじゃ♪」
「帝国の方は引き続き監視しておきます」
〈コンコン〉
「ゴリアラス様、新しい奴隷が入りました。調教をよろしくお願いいたします、今回は人減らしで手に入れた村娘ですがなかなかの容姿をしています」
「そうか、ではじっくりと楽しむとしょう、後は任せたぞ」
「はい!おまかせ下さい」
ゴリアラスが部屋を出て行くと、タタラは神殿騎士長を呼び寄せ今後の話し合いをする
「リークラストよ、騎士団の編成はどうなっておる、近いうちにティオール国に攻め込むかもしれんから準備はしておけ!」
「はい!準備は整っています、できれば戦闘奴隷をもう少しほしいですね」
「わかったまたいつものようにCランククラスの冒険者を騙して、奴隷に落とすかフフフ」
タタラは一人大陸地図を見ながら
「ティオールの聖女をぜひ手に入れて見たいですね」
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