第153話ティオール国聖女サリナトーレ

私は、ティオール国65代聖女サリナトーレ私は今この国に新しい教会が出来てその記念式典で、できた教会に聖女の祈りを捧げるためにウィスラーに来た


でも式典が始まって領主の挨拶と、神官長の挨拶が始まった時に、突然爆音と共に煙が立ち込めまわりが見えなくなった


領主様や神官達は、自分達が助かりたいから私を探す騎士を捕まえ自分を助けろと喚いていた、人間こういった時に本性が出るのがよくわかりました。私は、黒っぽいローブを着て顔を隠した人達に気絶させられました。気がついた時は、町外れの水浴場所のようなところにいました私はどうなるのでしょうか?このままどこか奴隷として売られるのでしょうか?


おもえば私は元々トーマス村の農家で生まれ12歳の成人の儀の時で聖女の紋が現れて聖女認定されそれからは、命令されるまま生きて来ました、王都トルスの大教会で聖女としていろいろ教育を受け今では、毎日人々を聖魔法で癒し、神殿で毎日祈りを捧げる日々でした、聖女認定されてからの私は自由はなくなりました。この国は、多種族が集まる差別のない素晴らしい国なのですから、もう少し私の働く環境を改善してほしいものです、それも今日で終わりそうですね、明日からは、もっと過酷な日々が始まりそうです。


「あれ?私を拐った人達が次々と捕らえられられてます、どう言う事なのでしよう?」


1人の男が私を抱えて走り出しました


「てめえは、宗教国家バルサートで奴隷聖女として貴族神官の奉仕をしてもらうことになるフハハあいつらは劣りになってもらって、俺はてめえを連れて逃げるぜ聖女を連れて行けば白金貨100枚だフハハ笑いがとまらねえぜ」


私は、絶望しましたこのまま連れ去られたら私の人生は終わってしまうと…


ところが男の前に顔を布で覆った女性が現れたのです、私を助けてくれる見たいです、男と何かやり取りしています、え?そんな挑発したら私刺されて死んでしまいます、やめて下さいと私は聞こえることのない叫びをあげてました。


「あなたがリーダーね聖女様は返してもらうわよ!」


「やかましい!動くな!このナイフには毒が塗ってある動けば聖女は、死ぞ!」


ジェシカは、小声で何かを伝えると


「さあできるのかな?私達はここから動かないから、あなたにとっても大事な人質でしょ?死んでしまえぱ終わりでしょ?」


「フハハ俺が殺せないと思ってるだろ!聖女は、死体でもかまわんと、言われてるんだよ!じゃ遠慮なく殺らせてもらうぜ!」


〈チクッ〉


「いて!なんだ?な!手が動かせねぇ!あれ?口も・ひゃ・・へれ・・・」


〈カラン〉


「確保!」



こうして私は助けられました

驚いたことにあの男達を捕らえたのは、全員女性で男達を拘束した後てきぱきと動き暫くすると騎士団と神官達がやって来ました。


どうやら混乱は、収まった見たいです、

私の周りに大勢の方が集まり皆さん喜んでくれています、私を助けてくれた方々にお礼と感謝の祈りを捧げたい旨を伝えると今は、まだ混乱してるので落ち着くまで待ってほしいと、そうですよね少し焦り過ぎました。


でもそんな中私を助けてくれた顔を布で覆った集団の中に一人の可愛い少女を見つけました


「え?何でこんなところに可愛い少女がいるの?あのーすみません、あの女の子は、巻き込まれたのでしょうか?怪我とかしてないのでしょうか?」


「聖女様!大丈夫です、あの女の子は、私達の仲間で、聖女様を捕らえてナイフを振りかざしていた男を動けなくしてくれたのはあの子なんです」


「えーー!」


私はそれを聞き驚きました。


「聖女様無事で何よりです、私商業ギルド長のベルバラと申します、あの子が気になりますか?」


「はい、とても私を救ってくれた方ですからご挨拶とお礼を言わせて下さい」


「わかりました、ハルちゃん!こっちに来てくれる」


小さな女の子は、元気な返事をしてとことこと走って来ます


「ハルちゃん、この方がこの国で一番大切な聖女様よ、ハルちゃんにお礼がいいたいそうよ、ご挨拶してくれる」


ハルは、うなずき緊張した様子で挨拶をする


「ハ・ハルなのです、よ・よろしくなのです」


何この子めちゃくちゃ可愛いんでけど…それよりこの子から神級のオーラが感じるんだけど…え?ひょっとして女神様の仮の姿なの?



「聖女様?どうされました?」


「ごめんなさい、私サリナトーレと申しますこの度は助けて頂きありがとうございます、ハル様」


聖女はそう言ってハルの前に膝をおりハルの手を握りお礼をする



あの方が… 感じる女神様だ…やっと私を助けてくれる方が現れました。嬉しい…1人でここまで頑張って来て良かった…


サリナトーレは、ハルの耳元で自分の思いを告げる


「ハル様は、女神様ですよね」


ハルは、驚き


「違うのです!ハルは、ハルなのですを繰り返していた」


「はい!私には、わかってますから大丈夫です、これからよろしくお願いいたします」


「違うのぉーー」


「ウフフ…お忍びでこられてるのですね、失礼しました。また会いにきますね」


ペコリ


聖女サリナトーレは、神官達に連れられ教会へ帰って行った

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