第151話ウィスラー新教会と領主
ハルと別れたエアロ王女達は、領主邸で話し合いをしていた
「それでエアロ様は、今回の計画は、我が国を混乱に陥れ王国を崩壊させるためだとおっしゃるのですね」
「そうよ!この事は、ティートルスト国王に報告しています」
ウィスラー領の領主バトンハートは、おろおろしながら
「エアロ様我々はどのように対処したらいいのでしょうか?」
エアロもニーナも領主の態度にため息を吐き
「私達には、心強い味方がいます、その方からこの情報を得て今回対策をするためこうしているわけです!ここウィスラーの指揮は、領主であるあなたに責任があります、王都からも精鋭部隊がこちらに向かってますが、明日までは間に合いません!全てあなたに任せます」
領主は自分に任せると言われ態度を変える
「エアロ様の報告は確実と言えるものではないわけですから、ここはいたずらに兵を動かしても住民に不安を煽ります、最低限の備えだけにし様子を見ます」
その言葉にニーナが何か言おとしたが、エアロに止められる
「エアロ様… いいのですか?」
「あの者は、ダメです、しかしこの領地を国から任された責任者私には、どうすることもできません、なら私達は、陰で動くのみです!このままあの者に任せれば取り返しのつかないことになります」
「わかりました、では、姫様予定通り2つの塔にそれぞれ人員を配置しハルちゃんからいただいた物を矢じりにセットして待機します」
「その前に冒険者ギルドに行って通信用魔道具で連絡するわよ」
「はい!」
☆・☆・☆
ハル達は、商業ギルドで今回の計画を話した
ギルド長がハルに訪ねる
「ハルちゃんの話しだと、王女様達が2箇所のポイントを制圧するのよね、でもそれで終わらないと?思ってるの?」
『はいなのです!』
「それはどうしてかな?」
『まずこの国と、周りの国の関係教えてほしいです、それとこの商業ギルドの事も』
「商業ギルド?」
『はいなのです、この商業ギルドは、たぶん冒険者ギルドより強い人達いるのです、何でか不思議なのです、何かあるですか?』
ギルド長はニヤリとしてハルを見つめ説明を始める
「まずこの国の事と周りの国ね、この国は、多民族国家で、凄く暮らしやすいいい国だと思うわ、それに聖女様もいるし、獣人だから、森人だからと差別はないし、それを禁止してるのよ、それに統治してる領主も貴族も住民から苦情あれば貴族警察で取り調べられるから重税を課すような領主は、いないし、奴隷制度はあるけど性奴隷や奴隷虐待は禁止、奴隷の扱いもきちんとルール決めされてて奴隷期間もきっちり定められほんと今の国王は素晴らしいと思うわ」
ハルは、嬉しそうに話を聞いている
「それで周りの国だけど私達の国と言うか大陸には、3つの国があってお互い牽制しあってるわけなの」
『ふーん3つの国ね…… それでこの国を混乱させることで、牽制が崩れるってこと?それでこの国を攻めて来るの?2つの国で?』
「いくらこの国が混乱したからってすぐは攻めて来れないわ、ただ衰退するのは間違いないわね」
『ハルこの国好きです!だからいっぱい考える、この国守るために、それで王女様達に教会が狙われてる場所教えた、でも混乱させるの目的で、一番の目的!たぶん人を誘拐するはずだよ』
「「「えーーーー!」」」
ギルド長達は、ハルの言葉に驚きハルに誰かを尋ねる
『新教会ができたら絶対来る人!この国の聖女様です!だからお姉ちゃん達は、絶対守ってほしいです!教会を爆発させようとする人達は、王女様達が阻止するはずなのだから商業ギルドのお姉ちゃん達は絶対阻止してほしいです』
ギルド長はうなずき
「任せて!絶対聖女様は守ってみせるわ!」
『宗教国家バルサートは、聖女様を誘拐して、自分達の国で酷いことするつもりなのです!絶対許さないのです!』
「ハルちゃん大丈夫よ!このギルドのメンバーは、ほとんどがAランクの元冒険者よ、しかも今もアサシンの能力を使って調査してるメンバーよ!」
ギルド長は、全員に指示をする
「明日はギルドは、閉鎖して全員で式典会場に行くわよ!全員ペアを組んで通信魔道具を持って行くの忘れないこと、私とライラは、ハルちゃんの護衛ね」
「「「「はい!」」」」
『えーー!ハル大丈夫だよ、それにハルなんて誰も狙わないと思うし』
「「ダメ!」」
『むーー!』
「ハルちゃんダメよ!あなたは、私達にとって大切な方、これはギルド全員の総意よ!それにハルちゃん、あなたはレベルそんなに高くないでしょ?」
『むーー!』
「アハハそんな顔してもダメよ!こんなにも私達の国を害する奴らの計画を暴いてくれたのだから守るのは、あたりまえよ♪」
商業ギルドのメンバーはは詳細な打ち合わせをした後、翌日それぞれの場所で待機し様子を伺っていた
☆・☆・☆
冒険者ギルドと王女達は、式典当日ハルから教会の破壊以外にも教会が破壊された混乱で聖女が誘拐されると情報をくれた、聖女の誘拐は、ハルちゃんが強力な仲間ご対処してくれるから絶対破壊は阻止してほしいとのことだった
王女はこの事を皆に伝えた、すると冒険者ギルドのメンバーや護衛騎士団は、絶対破壊はさせないと気合いが入っていた
「みんな、さっきも言ったように絶対破壊を止めてください!」
「はい!破壊なんてさせません!」
「じゃ先ほど決めたようにペアになって打ち合わせ通りお願いします」
「「はい!」」
☆・☆・☆
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